美霞洞八景を探して

香川県まんのう町にある讃岐十景美霞洞渓谷の美霞洞八景を見た際の様子です。明神川沿いに整備されている遊歩道を歩きながら、雄淵・雌淵、仙通橋、不朽亭、宮岳、釜瀑布、夫婦岩、見返り岩、桜園を探しました。エピアみかどの温泉施設の様子も書いています。

美霞洞八景雄渕・雌渕

すでにこのタイトルからおかしなことになっていますが、今回は美霞洞八景を探してきました。
美霞洞渓谷に関するサイトなどを拝見していると、必ずと言ってよいほど美霞洞八景が出てくるのですが、どこを探しても八か所揃っていません。
「そのうちの一つ」とか「美霞洞八景と称している」とか、そんな感じです。
もしかしたら美霞洞八景って本当はもうないのでは?なんて疑いを持ちながらも、探してみました。
もし香川県まんのう町の山中にある香川のみどり百選美霞洞渓谷みかどけいこくや、美霞洞八景のことなんかにもしご興味がおありでしたら、どうぞお読みください。

美霞洞八景 雄渕・雌渕

まずは、美霞洞八景について、少し触れておこうと思います。

三霞洞は土器川上流の阿讃山脈の渓谷で、昭和の初め四国新聞社選定の讃岐十景の一つに選ばれている。
仙通橋・不及亭・宮岳・夫婦岩・雄淵雌淵・釜瀑布・見返り岩・桜園の景勝を『三霞洞八景』と称している。
その八景のひとつ雄雌淵は、昔大蛇が住んでいたという伝説があり深さは今でも不明である。淵は、昔大干ばつの折、弘法大師が古式によって雨乞い祈願をした所として伝えられている。淵の側に祀る龍王社は、祈雨の神として今でも霊験あらたかである。

三霞洞渓谷|スポット・体験|香川県観光協会公式サイト – うどん県旅ネットより一部引用

大体他のサイトでも同じようなことが書かれていて(きっとそれを参考に次々とコピーされていったのでしょうね)、美霞洞渓谷に行けば、すぐに美霞洞八景が見られますよ、という印象を受けます。
僕も実際には、この内容を読んでいたから、美霞洞渓谷や公園を散策すれば、自然と美霞洞八景が見られるものと思っていました。

しかし、僕が遊歩道を散策する限り、案内板に「美霞洞八景」の説明はあるものの、どこが美霞洞八景で、どこが見どころなのかは、わかりませんでした。
ですので、現地で探しながら、これかな?それともこれかな?という感じで歩いていきました。
そして、最初は、もし美霞洞八景の中で、一番景勝地らしいところと言えば、迷わずこの雄渕・雌渕ということになるでしょう。
正確な読み方がわからないのですが、おぶち・めぶちと読むのでしょうか。

美霞洞八景 雄淵・雌淵
美霞洞八景 雄淵・雌淵の案内板

ちょうど竜王神社から石段で下に降りて行くと、川辺になるのか、水の音が大きくなりました。

美霞洞八景 雄淵・雌淵
美霞洞八景 雄淵・雌淵
美霞洞八景 雄淵・雌淵
美霞洞八景 雄淵・雌淵

この先で行き止まりになっているから、この場所がそうなのだろうと思います。
ちょうど行き止まりになっている、先のところまで行くと、奥の方に小さな滝のような流れが見えました。

美霞洞八景 雄淵・雌淵
美霞洞八景 雄淵・雌淵
美霞洞八景 雄淵・雌淵
美霞洞八景 雄淵・雌淵

なかなか写真では伝わりにくいのですが、実際には高さと奥行きがあって、確かに竜神さまがここから出てきてもおかしくはない雰囲気です。
季節や時間帯によっては、水の色もまた変わってくるだろうから、美しい色になるのかもしれません。

もう一つ驚いたのは、大きな岩石に刻まれている、幾筋もの地層です。

美霞洞八景 雄淵・雌淵
美霞洞八景 雄淵・雌淵

岩が淵に向かってのめり込んでいるようにも見えるし、ちょうど岩と岩の隙間から、水が出てきているようにも見えます。
岩石の上にお生い茂る木々も、ちょっと神秘的な感じがしました。

そこから川沿いを少し歩けるようになっていたので、歩いてみます。
足元は石が転がっていているので、シューズなど歩きやすいものが良いです。

美霞洞八景 雄淵・雌淵
美霞洞八景

静かで、だれもいない素敵な雰囲気の渓谷だなあと思っていると、行き先の歩道部分が水に覆われていました。

美霞洞八景 雄淵・雌淵
美霞洞八景
美霞洞八景 雄淵・雌淵
美霞洞八景

じっと川の流れを見ながら、向こうへ行けないかを想像してみましたが、濡れずに向こうへ行くのは無理と、少し引き返し、竜王神社の遊歩道に戻ります。

仙通橋と不朽亭(石鎚神社)

遊歩道沿いに、草木の少ない大きな岩石がありました。
あれは鳴門のうずしおロマンチック海道の時だったと思いますが、そこでも海辺でダイナミックな地層を見かけました。

美霞洞八景を探す途中で見た岩
美霞洞八景を探す途中で見た岩

あとでまた詳しく書くけれど、僕は本当はこれが「見返り岩」ではないか、と思って写真を撮りました。(結局違ったみたい)

駐車場の手前にきたところで、小さな橋が架かっていました。
美霞洞八景の中で、パッと見て一番わかりやすいところは、その先の仙通橋せんつうばし不朽亭(石鎚神社)ふきゅうてい(いしづちじんじゃ)だと思います。

仙通橋と不朽亭(石鎚神社)
美霞洞八景 仙通橋と不朽亭(石鎚神社)

仙通橋から見て行きますね。

美霞洞八景 仙通橋
美霞洞八景 仙通橋
美霞洞八景 仙通橋
美霞洞八景 仙通橋

今はコンクリートになっていますが、昔は丸太の橋で、仙人が通ったから仙通橋と名付けられたそうです。
この橋は平成10年に架けられているのですね。

美霞洞八景 仙通橋
美霞洞八景 仙通橋

仙通橋を渡ると、その向こう側に屋根のついた建物がありました。
最初は東屋か何かかなと思ったのですが、神社でした。

美霞洞八景 不朽亭
美霞洞八景 不朽亭

この左の建物が不朽亭なのでしょうかね。
これは後からわかることですが、広場のようになっている場所にかつて食堂があったそうです。
大きな木の元に祠が見えました。

美霞洞八景 不朽亭
美霞洞八景 不朽亭
美霞洞八景 不朽亭
美霞洞八景 不朽亭傍の石碑

大野さんという方が、この土地を奉献したという石碑のようです。
上には大野氏のお墓もありました。大野さんはこの辺りの方なのですね。

美霞洞八景 不朽亭
美霞洞八景 不朽亭

少し大きな岩がごろごろしているから、この先に行くかどうかは、少し迷ったところですが、せっかくなので行っています。

宮嶽(仙が嶽)

不朽亭から見えた石の橋から下を見ると、ちょうどこの下を水が流れていることに気が付きます。
そこから、少しだけ水の傍に下りることが出来ました。

美霞洞八景 宮嶽(仙が嶽
美霞洞八景 宮嶽(仙が嶽

水辺と言っても、水たまりのようなところですが、そこから上を見上げてみます。

美霞洞八景 宮嶽(仙が嶽)
美霞洞八景 宮嶽(仙が嶽)

これもなかなか写真では伝わりにくいところですが、実際には奥の方までずっと見えます。

美霞洞八景 宮嶽(仙が嶽)
美霞洞八景 宮嶽(仙が嶽)

この写真を撮った時にはわからなかったのですが、この山側が宮嶽だそうです。
巨岩がごろごろとしていて、その隙間から水が流れているので、その向こうから大きな狼に乗った姫や大きな角の島みたいなのが現れたらどうしよう、という感じ。

美霞洞八景 宮嶽(仙が嶽)
美霞洞八景 宮嶽(仙が嶽)

途中に落石注意の看板もあったので、もし行かれる場合には、どうぞお気をつけて。
雨の日やカラカラなんて音がしたら、すぐに離れてください。

釜瀑布

徐々に探すのが難しい美霞洞八景に入っていきます。
続いては釜瀑布です。
ちょうど橋の下だというのですが、ここがなかなか撮りにくい場所です。
ちょうど不朽亭の上から眺めた方が、その全体像がわかると思います。

美霞洞八景 宮嶽(仙が嶽
美霞洞八景 宮嶽(仙が嶽)
美霞洞八景 宮嶽(仙が嶽
美霞洞八景 宮嶽(仙が嶽

ちょうどこの下あたりになるのでしょうね。

美霞洞八景 釜瀑布
美霞洞八景 釜瀑布
美霞洞八景 釜瀑布
美霞洞八景 釜瀑布

瀑布というと、大きな水の流れを想像してしまいますが、そうでもないです。
少し川沿いを歩くと川の近くに行けました。
さぬきの名水と言うだけあって、水は透き通っていてとても綺麗でした。

美霞洞八景 釜瀑布
美霞洞八景
美霞洞八景を探して
美霞洞八景

夫婦岩

その上に少し上がって行くと、夫婦岩の案内板があります。

美霞洞八景を探して
美霞洞八景

最初はその周囲を見渡してみたのですが、はっきりとわかりませんでした。
しかし、振り返って、よくよく目の前の岩を眺めてみると、

美霞洞八景 夫婦岩
美霞洞八景 夫婦岩

おお、巨岩が二つに割れて分かれたようになっています。
なかなか面白い形になっています。
ニュースで、県外の同じような割れた岩が撮影スポットとして人気と聞いたので、子どもに「これも、ほらわれている」というと、全く興味がなさそうでした。
ちょっと切れすぎているそうです。

美霞洞八景 夫婦岩
美霞洞八景 夫婦岩

まあ、夫婦岩だから、もちろん間を切られてはいけないわけですが…。
夫婦岩、駐車場からだと反対側になりますが、ちょっと下りるだけで見られますから、ここもお勧めです。

この時点では、美霞洞八景のうち見られたのは6つでした。
残るのは見返り岩と桜園。
まあ、岩だらけだから、どこかわかり難いのだろうなと思っていましたし、桜園は桜の季節ではないから、これもわかり難いかも、と思いながら遊歩道を進みます。

美霞洞八景を探して
美霞洞八景
美霞洞八景を探して
美霞洞八景

なるほど、小さな川だから、少しの雨でも増水することがあるのですね。
雨の日には、どうぞお気を付けください。

美霞洞八景を探して
美霞洞八景

こんな感じで舗装された遊歩道が続いていますが、左側を見てお分かりのように、ほとんど草木が生い茂っていて、川は音がするのみでした。

美霞洞八景を探して
美霞洞八景

結局、国道と交わるように遊歩道は終わっていました。
見逃したのではないだろうか、見つけていない道はないだろうかと、念入りに探しながら戻ります。

美霞洞八景を探して
美霞洞八景を探して
美霞洞八景を探して
美霞洞八景を探して

ウムム、丁寧に見てまわったけれど、見返り岩らしきものはなかったし、桜園というような場所も見当たりませんでした。
残念ですが、見つからないものを探していても仕方がありません。

これは帰宅してから(記事を書きながら先ほど)気が付いたことですが、この石碑はこの辺りを景勝地にした大野氏の顕彰碑なのでしょうね。
美霞洞八景を作ったのも、大野氏だそうです。

美霞洞八景大野氏の石碑
美霞洞八景大野氏の石碑

見返り岩・桜園

それでもやっぱり、美霞洞八景の残り二つの場所がどこか気になりますよね。
エピアみかどの売店で、ちょっと聞いてみました。

エピアみかど
エピアみかど

「すみません、美霞洞八景の見返り岩はどこですか?」
「少しお待ちください」
「ええと、見返り岩は、今は場所がわからないそうです。」
おお、やはり見返り岩は正確に場所がどこかは今はわからない、が正解でした。
「そうしたら、桜園はどの辺ですか?」
「少しお待ちください」
と別の方を読んでくださいました。
「桜園も今はわからないのですが、不朽亭の大野さんのお墓の前あたりがそうだったと言われています」
そうでしたか、もう一度写真で見てみますと、

美霞洞八景 桜園だった場所
美霞洞八景 桜園だった場所

右に橋を渡った向こう側辺りでしょうかね。
確かにもう桜という感じではありません。

そして、一枚の美霞洞八景ガイドという紙をくれました。

美霞洞八景ガイド
美霞洞八景ガイド

おお、これです、これ。
美霞洞八景の場所と、その解説が記載してあります。

見返り岩は不明と言うことだけれど、僕は落石注意の看板を見かけて、山の方をふと見上げた時に撮った写真があります。

美霞洞八景見返り岩?
美霞洞八景見返り岩?

もしかしたら全く違うかもしれませんが、もし振り返ることがあったら、どうぞ探してみてください。

美霞洞八景の場所
美霞洞八景の場所
讃岐十景 美霞洞八景

エピアみかど日帰り温泉

美霞洞八景の事は書き終えたので、ここで終わってもよいのですが、せっかくいろいろ教えてもらったので、温泉に入って帰ることにします。

最初に受付があるのではなくて、お土産コーナーから、下足箱に靴を入れます。

エピアみかど
エピアみかど

コインリターン式なので、100円玉が一枚要ります。

エピアみかど
エピアみかど

外から見たら、とても大きい建物に見えましたが、中庭がありました。
この真ん中では何かするのでしょうか。

エピアみかど
エピアみかど

至る所に休憩するスペースが設けられていて、ひっそり誰もいないところを撮りました。
この奥にお座敷の休憩スペースもありますが、ここはたくさんの方が横になって休んでおられました。

エピアみかど
エピアみかど

反対側にも、休憩スペースがありました。
中寺廃寺跡のポスターがあります。
史跡に指定されているから、一度訪れてみたいのですが、山の奥の方なんですよね…。

エピアみかど
エピアみかど

吉野千本桜に負けず劣らず、だそうですから、一度見てみたいものです。

エピアみかど
エピアみかど

レストランは温泉施設に隣接した建物にありますが、今回は訪れていません。
オリーブ豚のとんかつとか美味しそうですよね。

エピアみかど
エピアみかど
エピアみかど
エピアみかど

この回廊の奥に、温泉の受付がありました。
入浴券はいろいろ細かく券種があり、大人600円がJAFの割引で550円でした。

エピアみかど
エピアみかど
エピアみかど
エピアみかど

とても新しい、という感じではないけれど、空いててよかったです。
ぬるっとした感じの温泉でしたので、昔の美霞洞温泉が親しまれていたのもが、何となく理解できました。

美霞洞渓谷に来て、美霞洞八景を見たいなんていう方は、もしかしたらそんなに多くはないのかもしれません。
しかし、せっかく讃岐十景に選定されて、地元の方が盛り上げようと作った美霞洞八景なのだから、もう少し手を入れれば、良い場所になるんのではないかな、という気がします。
もうわからなくなってしまっているのだから、桜が見える場所を新桜園にして、大きな岩が見える場所を新見返り岩とすれば、再び八景になります。
何となくこのまま埋もれて、無くしてしまうには惜しい景勝地だなと思います。
もしお近くに来ることがありましたら、是非立ち寄ってみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。