今回は 白鳥温泉あじさいロード に行ったお話です。
本当は毎年この時期にゆる抜きのことを書きたいのですが、なかなか難しいもので、大雨の時期と重なってしまいます。
被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。
この後は平穏な7月になればよいなあと思います。
4月の桜、5月のバラに続き、6月はアジサイの時期。
もうその次のヒマワリの話題に皆さん移ってしまっているけれど、花の話題はアジサイまでにしようかな、と思います。
いくつか見た香川のアジサイのうち、最初は 白鳥温泉あじさいロード です。
はじめて行きましたが、山の奥の細い道を行くので、どんな感じかと思っていましたが、なかなか綺麗な散策路でした。
白鳥温泉のアジサイにご興味がある方の参考になれば幸いです。
白鳥温泉あじさいロード の場所
白鳥温泉は香川県の東側、東かがわ市にあります。
(高松から東にあるので「東」かがわなわけですが、徳島の方から見ると西側にあるのに「東」だなあと思います。)
高松から車で行くと約1時間。

こうして地図で見ると、もうすぐ南側が徳島との県境になるのですね。

いろいろ行き方はありますが、僕は11号線をで津田まで行き、そこから南へ向かう道を行きました。
バイパスに出て、みろく自然公園の東の交差点をさらに南へ行くと、山の中へ。
ほとんど始めてくる場所ですが、道のところどころに「白鳥温泉こちら→」みたいな看板があるので、それを頼りに走ります。

国道377号から神社の角をUターンするような感じで右折します。
ここからは少し細い道ですが、道の脇にポツリポツリとアジサイが植えてありました。

こんな感じの道で、軽や乗用車が向こうから来るくらいなら大丈夫ですが、何と路線バスが!
タイミングが悪いというか、まあ、仕方がないので少しバックしてかわしました。
バス停があったから、バスが来なければいいなあと思っていたら、来るんですよね。

山と山の間を抜ける谷の道を10分ほど行くと、白鳥温泉に到着です。
白鳥温泉の駐車場
白鳥温泉は日帰り入浴も宿泊もできる施設で、人気があるのだそうです。
「つるぬる」な泉質に愛好者続出
白鳥温泉 | 創裕
地元の人々の湯治や四国八十八ヵ所の遍路宿としても親しまれている白鳥温泉。単純硫黄冷鉱泉の湯は肌にまとわりつくような感触でとても気持ちいいと県外のお客様からも好評頂いております。

駐車場も広くて停めやすかったです。

こちらが温泉施設の建物ですが、そのちょうど反対側を歩いて行きます。

駐車場の脇にいくつかの看板がありましたので、見てみますね。

そうめん流し、昔ここでしていたのでしょうかね。
今建物があった方が「第一駐車場」で、橋を渡ると「第二駐車場」と表記がありました。
この脇のところにも綺麗にアジサイが咲いていて、高齢者施設の方が記念撮影をされていました。


「黒川水と緑の砂防事業・黒川温泉郷まちづくり事業」とあるので、この一帯を観光スポットにする事業があったのでしょうね。

樫の木湯
白鳥温泉駐車場の看板より引用
昔、傷ついた猿が、川原でこの湯につかって傷をいやしているのを見て、この湯の効能の高いことを知ったといわれます。
だから、四国をまわるお遍路さんに、善根宿をする家では、この冷泉をニナイでかついで来て、風呂をたててもてなしたということです。
黒川温泉、白鳥温泉などは、この樫の木湯から発展したもので、リュウマチ、冷え性、皮膚病など、万病にきくといってよろこばれています。
昭和六十年三月 香川県
なるほど、元々はお遍路さんをもてなす温泉だったのですね。
その隣には句碑がありました。

温泉や坐りらかむに寝る羅漢
温泉や座り羅漢に寝る羅漢
西尾栞氏の句碑ですが、ここに建立されている経緯が、なかなか面白いです。
東かがわ人物探訪 – 東かがわ市
ふるさと創生基金を生かした句碑
https://www.higashikagawa.jp/itwinfo/i3359/file/16.pdf
内容を見ると、平成のはじめ、ふるさと創生金(各市町に1億配った)の一部をこの句碑の建立に充てたのだそうです。
今は合併して東かがわとなっていますが、当時の白鳥町では、橘高薫風という方の句碑をもう一つ建てたのだとか。
「白鳥運動公園」とあるので、今の白鳥スポーツセンターでしょうかね。
「島一つ買うて暮せば涼しかろ」
何となくこちらは聞いたことがありますが、この現物もいつか見てみたいです。
西尾さん、橘高さんともに川柳の大家なのですね。
※その後、7月に白鳥スポーツセンターへ行き、もう一つの川柳塔を見てきました。
白鳥神社の風鈴
その脇には「南谷川」とありました。
南谷川と読むのでしょうかね。

橋の名前は「蛍橋」。
確かに、ホタルがたくさん舞いそうな雰囲気があります。

下に降りて行く階段がありましたが、何となく自然の勢いが増している時期だったので、やめておきます。
きっとこの水場のまわりがまちづくり事業だったのでしょうね。

先ほど車ですれ違ったバスの停留所もありました。
本数は少ないのですが、「福祉センター前(白鳥温泉)」とあるのですが、三本松の駅から来られるのですね。

白鳥温泉駐車場横のアジサイ
それほど数は多くないのですが、駐車場の橋の横、句碑の傍などにいくつかアジサイがありました。
他の木の日影なのですが、木洩れ日が花を照らして綺麗でした。


この辺りのアジサイは、どちらかと言うと薄紫色のような淡い色合いのものが多かった気がします。


橋を渡って第二駐車場の方へも行ってみます。


結構広い駐車場(全部で100台)です。
奥に見えている斜め右に上がって行く道が、アジサイロードなのでしょうかね。
この駐車場から直接車で上がって行くことが出来るらしく、高齢者施設の車が皆さんを載せて、ゆっくり行き来していました。
なるほど、これなら歩かずにアジサイを見ることが出来ますね。

僕は写真を撮ったり、動画を撮りたいからもちろん歩くけれど、もう坂道は無理かも、という方も、これなら車に座ったままアジサイを見られます。
僕が知っている中では「最も高齢者の皆さんでも見やすいアジサイ」です。

東かがわ市は、香川県の中でも、高齢化が最も進む自治体の一つですが、そういう時代の状況に合わせたものなのかもしれませんね。
桜なんかも車に乗ったままで、みたいなスタイルに。
白鳥温泉あじさいロードはじまり
ここがアジサイロードですよ、と書いているわけではないので、どこからどこまでかを判断するのは難しいところですが、僕はここからが始まりだと思いました。

大体車の往復が落ち着いたところで近づいて行くと、大きな青いアジサイがたくさん咲いていました。
緑の葉の中からぽっと飛び出しているようです。


桜の時にも、バラの時にも思ったのですが、なかなか大きな音を立てて虫が飛び交っています。
しかし、特に僕をめがけてくるようなことはなく、アジサイを目指して夢中という感じでした。
なかなかそのサイズがわかり難いなあと思っていたので、後ろから来た方をそっと撮りますと、奥行とか高さがわかりやすいかもしれません。

山側に沿って、数メートルもの斜面にアジサイが植えられています。
そんな道が次々にあらわれます。

はじめて来たのですが、途中から「めくるめくアジサイの世界」に入り込んでしまったような感覚になりました。

ほとんどのアジサイが青色でしたが、よくよく見ていると、薄い紫のものやガクアジサイも交じっていました。


道の途中、車を停めれるスペースがあり、お弁当を食べている方がいました。
確かに、この景色を見ながら食べるお弁当は気持ちがよいだろうなあと思います。

白鳥温泉あじさいロード 終わりまで
大体、そこまでが半分よりちょっと行ったくらいになると思います。
どのくらい続くのだろう、と歩くと、まだもう少し先がありました。

この日は午前中にいったので、時間帯にもよるのだろうけれど、ほとんどの場所に陽が当たっていませんでした。
まばらに木漏れ日がスポットライトのように当たる程度。

この辺が一番たくさん咲いているかな、いや、こちらの方が、なんて思って歩いていましたが、どの場所も満遍なく綺麗に咲いていたように思います。


奥の方が明るくなっていて、テニスコートなどがある辺りが、どうやら最後のようです。
ここを右へ下りていくと、余裕を持ってUターンできます。

どこかで「約300mのあじさいロード」とありましたが、僕が実際に行ってみた感覚だと200m位ではないかな、と思います。
小さな野球場のようなグラウンド。

その奥にテニスコートが一面ありました。



人がいないということもなくて、僕の次にも、すぐに次の方がくるほど。
1500株というのですが、これはもう少し多い気がしました。
動画も後から見ていると、結構谷間に風が吹いていて気持ちがよかったなあ、というイメージです。
アジサイを見かけた場所を地図にすると、大体こんな感じでした。
もしかしたら、他のところにも咲いているのかもしれませんが、僕が歩いて見たのはこの辺りでした。

今年は6月末頃までが見頃だったそうだから、もう終わってしまったと思います。
また来年もアジサイは咲くだろうから、お近くに行った際には、是非お立ち寄りください。
僕は今回入らなかったけれど、白鳥温泉も気持ちがよい温泉なので、次の機会には利用してみたいと思います。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。