今回は香川県坂出市の 東山魁夷せとうち美術館カフェなぎさ を訪れたことを書いておこうと思います。
もちろん美術館を訪れたのですが、撮影ができないので、ほとんどがカフェの写真とそこから眺めた瀬戸大橋となってしまいました。
恐らく涼しい場所から(訪れたのは7月猛暑の頃)、瀬戸大橋をゆっくり眺めるには、ここが一番ではないかと思いますので、東山魁夷せとうち美術館のカフェなぎさのことにご興味のある方の参考になれば、幸いです。
- 東山魁夷せとうち美術館の駐車場
- 東山魁夷せとうち美術館入口
- 東山魁夷せとうち美術館カフェなぎさ のメニュー
- カフェなぎさ からの眺望
- 東山魁夷せとうち美術館カフェなぎさ のテラスから
- 坂出しんすい園の中華そば
東山魁夷せとうち美術館の駐車場
さて、まず最初に、何故坂出の東山魁夷せとうち美術館に訪れてみようと思ったかというと、今年の3月に「近たびスタンプラリーINさかいで」というイベントがありました。
坂出の観光地、国宝神谷神社、城山、四谷シモン人形館淡翁荘、与島PA、沙弥島ナカンダ浜を巡るスタンプラリーだったのですが(いつ見てもマニアックだ…)、実質神谷神社と城山園地しかまわれていなかったので、その他にも行ってみたいなあ、と思って
いました。
奥さんも休みの週末だったので、坂出行こうと思うんだけど、と言うと、暑いから歩きで行く砂浜ではなく、美術館なら行く、というので行きました。
まあ、ナカンダ浜は瀬戸芸で行っているし、来年も行く予定なので、と今回は東山魁夷せとうち美術館に行くことにしました。
(2021年7月に訪れましたが、この記事を書いている2021年9月はまん延防止重点措置により、臨時休業しています)
東山魁夷せとうち美術館は香川県の真ん中よりやや西側、瀬戸大橋の袂にあります。
坂出市にあるので、高松からは約45分。
浜街道を行き、番の州公園の道を北へ、瀬戸大橋を仰ぎ見ながら走ります。
瀬戸大橋記念公園のすぐそば、いやこれは公園内になるのでしょうかね。
無料の駐車場が3か所あります。
美術館に一番近い駐車場は西側の駐車場です。
一番広くて大きいところですが、その駐車場のうち、さらに南西側は「美術館優先」となっていました。
道路に白文字で何か書いてあって、何かわからなかったのでそれ以外に停めましたが、後で見たら美術館来館者優先の駐車場となっていました。
特にイベントなどがなければ、混みあうことはないと思うのですが、この日は週末で、結構車が停まっていました。
ここから歩いて行くところからお話を進めて行こうと思います。
東山魁夷せとうち美術館入口
はっきり言うと、美術館の入口なんかを見ても、面白くも何ともない方も多いとは思いますが、なかなか素敵な建物なので、見て行こうと思います。
海沿いの駐車場から、パークゴルフ場(僕はここに人がいるのを一度も見た頃がないのだが…)の方へ向かいます。
角を曲がると美術館へ続く長い道があらわれました。
知らなかったのですが、谷口吉生さんという方が設計された建物だそうです。
丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館も同じ方だそうです。
なんで瀬戸大橋の袂に、東山魁夷氏の美術館が?と思いますよね。
美術館の紹介
美術館の紹介|香川県より引用
香川県では、東山魁夷画伯の祖父が坂出市櫃石島の出身で、本県とゆかりが深いことから、ご遺族より版画作品270点余の寄贈を受け、これら作品を広く鑑賞していただくため、香川県立東山魁夷せとうち美術館を整備しました。
なるほど、ここから沖合にある櫃石島に縁があったのですね。
それで、県立美術館にしたのだそうです。
お隣の瀬戸大橋記念公園は子どもたちのための遊具なんかがあって、家族連れで賑わっていますが、このエリアは大人が多いです。
たくさんの方で賑わっているとは言い難いのですが、2005年開館以来、ほとんど変わらずそのまま綺麗な美術館だなあと思います。
しばらく建物に向かって進んだ後振り向くと(美術館の正面はガラス張りでどうやっても自分が映りこんでしまう)、瀬戸大橋の橋脚が見えました。
東山画伯提案のライトグレー色の瀬戸大橋が眼前に広がり、万葉のロマン漂う歴史的遺産や、瀬戸内海の美しい自然に囲まれ、心の癒しや憩いの場となる美術館です。
美術館の紹介|香川県より引用
なるほど、ここから橋が見えるように提案されていたのでしょうかね。
前後に縦と横のライトグレー。
カメラでは撮りにくいところですが、周囲の緑と調和して、なかなか心地のよいところです。
館内へ入ると、受付があって、検温や消毒をして中へ。
入館料は一般大人310円ですが、JAFの割引があって一人240円でした。
エントランスホールの先は撮影NGなので、ここからは絵画を見て楽しみました。
ここに来るのは出来た当初と今回の2回目でしたが、綺麗な館内は変わっていませんでした。
展示室2つの小さな美術館なので、15分もあれば、十分に楽しめます。
東山魁夷せとうち美術館カフェなぎさ のメニュー
館内の案内図では「ラウンジ」と表示されている場所にカフェがあります。
正式には「な・ぎ・さ cofee&tee」。
「な・ぎ・さ」は東山すみ夫人に命名、ご揮毫していただきました
カフェ|香川県より引用
東山魁夷氏の夫人が書かれた字なのですね。
カフェなぎさは、坂出市を中心に、香川県全域に展開されているお菓子屋さん「名物かまど」さんが運営されていました。
かまどさん、香川ではクリスマスの時期などのニュースで「ケーキの出荷が最盛期を迎えています」という時によく出てきます。
なるほど、ここは「四国八十八景」の一つなのですね。
ビスコッティだって、と奥さんを促すものの、イチゴショートがあったので、他には目もくれず頼んでいました。
何よりもイチゴショートが好きなのだそうです。
僕らが訪れた時には、一組だけお客さんがいましたが、やがて帰られましたので、何と、僕らだけ!
いつも混みあっている印象があったので、とても驚きましたが、写真を撮るにはこの機会を逃すことはできません。
「すみません、写真を撮ってもいいですか?」
「どうぞ、どうぞ」
なかなか悩むところですが、さすがにカフェなので、先に食べ物を紹介しておきますね。
奥さんはコーヒーではなく抹茶を頼んでいました。
抹茶、まあまあ好きなのだそう。
僕は夏はアイスコーヒー。
アイスコーヒーを美味しくいただける季節が終わることを思うと(例えば12月頃)、少し寂しくなります。
結構あちこちにかまどさんのカフェがあって、僕も時折利用していました。
ケーキ、コーヒーともに、ああ、これは普通の、かまどさんのだなあと、美味しくいただきました。
カフェなぎさ からの眺望
まあ、ここからの眺望は誰でも見ることが出来るし、カフェに入らなくても見られるのだけれど、冷房の効いた席で、ゆっくり落ち着いて眺めることができるのは、たぶんここだけだと思います。
前に訪れた紫雲出山のカフェ遺跡館が上から見下ろすような感じならば、こちらのカフェなぎさは、まさに渚から橋を見上げるような感じです。
海の向こうの向こうに、櫃石島が見えます。
奥には、テラスに出るための扉があるのですが、こちらは締め切りになっていました。
香川県の中で、美しい風景のカフェ10選をつくるとしたら、ここが入るのでは、という感じがします。
東山魁夷せとうち美術館カフェなぎさ のテラスから
店員さんに「テラスには出られますか」と尋ねると、「入口からまわりこんで行けますよ」というので、行ってみることにします。
僕は少しテラスに出てみたい、と奥さんに言うと、暑いから行かないとのこと。
まあ、その気持ちもわからないでもない。
奥さんはグッズ売り場にいるというので、僕だけ外に出ました。
なるほど、こんな感じで、外からまわりこむことができるのですね。
大きな壁が一枚、左右を隔てているのですね。
正面には瀬戸大橋タワーが見えました。
ちょうど上っているところだったと思います。
記念公園では何かイベントがあるのか、少し賑やかな声が聞こえてきました。
こんな感じで芝生の庭をまわりこんで海の方へ出ることが出来ます。
わあ、陽ざしは暑いのですが、海の風が吹いていて気持ちが良いです。
まあ、そういう需要があまりないのかもしれませんが、人の多い地域であれば、確実にここにテント出してテラス席を作るよなあ、という感じ。
生垣の下はブロックが置かれていて、子どもが網で生き物を探していました。
もちろん、ここで生まれ育った方には、この風景が日常で当たり前なのですが、僕は何度見ても素敵な景色だなあ、他にはあまりないよなあ、という気持ちで眺めます。
カタンコトン、カタンコトン、という音がしたかと思うと、橋の中に小さく黒い影が過ぎて行きます。
マリンライナーから見ると、緑に隠れてしまうけれど、こちらからは結構よく見えますね。
美術館が見えるのは動画では04:10付近です。
もしカフェの中にお客さんがいたら、ちょっと目立ちますが、まだ大丈夫でした。
本来はカフェの店内から、外へ行き来できるような扉があるのですが、閉まっているのには、何か理由があるのでしょうね。
スロープと階段で、下のテラスに行けるようになっています。
すぐ目の前には沙弥島。
その先には、瀬戸内海にかかる瀬戸大橋が鷲羽山まで見渡せます。
これは良い景色、いいところです。
ちゃんとベンチも設置されているから、ここは景色や眺望を楽しむ場所になっています。
まあ、暑いなかなので、誰もいないということに関しては仕方がないのかもしれませんが、知られていない、ということもあるのかもしれません。
小さいけれど、素敵な建物の美術館と、綺麗な景色を見られるカフェでした。
もし近くに立ち寄らた際には、訪れてみてください。
東山魁夷せとうち美術館(※2021年9月現在臨時休館中です)
・開館時間 午前9時から午後5時まで(入場は午後4時30分まで)
・休館日
月曜日(休日の場合は開館、翌日火曜日が休館)
年末年始(12月27日~1月1日)
展覧会準備期間
・駐車場 瀬戸大橋記念公園・西駐車場(約300台/無料)
カフェな・ぎ・さ
営業時間 午前9時30分から午後4時30分まで(ラストオーダーは午後4時)
営業日 美術館の開館日
席数 23席(4席×5テーブル、カウンター2席)
※カフェのみのご利用も可能です(入館料不要)
※美術館行事のため、営業時間等が変更になることがあります
坂出しんすい園の中華そば
ちょうどお昼を過ぎて随分経っていたので、どこかでご飯を、ということになりました。
「うどん以外」というので二人とも一致したので、ハンバーグやいただきさんのところなどを考えましたが、もう少し軽めのものを、ということになり、
「中華そばは?テレビに出てたとこ」
というと、行ってみる、というので行ってみることにしました。
その後に行く予定の四谷シモン人形館からも近いので、ちょうどよかったです。
以前にも停めた坂出人工土地の駐車場に停め、商店街を歩きます。
しんすい園さんの店内に「さかいで駅近ぶらり旅」と書かれたマップがあり、それがわかりやすかったので、使わせてもらいます。
しんすい園さんの通りは、坂出サンロード港町商店街 というのですね。
確かに、このまままっすぐ行くと、坂出の港へ出ますね。
ちょうど港から上がって、南へまっすぐ来るとこの商店街の道になります。
商店街、とは書くものの、営業を続けているお店はごくわずかで、果物屋さん、薬屋さんなどのみでした。
その中で、グリーンソフトの立体看板のあるお店がしんすい園さんです。
本当はもっと「茶」という看板を撮りたかったのですが、小さい子が近くにいまして、僕に興味津々、という感じだったので、避けながらの撮影です…。
時折、小学校入学前後の子に、妙に気に入られる時があるんですよね、不思議なことに。
抹茶のかき氷などとともに、たこ焼きや中華そばが並んでいます。
店内に入り驚いたのですが、何人もお客さんがいます。
商店街に人は見かけなかったけれど、しんすい園には、次々とお客さんが来られていました。
人気のお店なのですね。
奥さんは中華そばにする、というので、僕は札幌そば(みそ味)にしました。
暫くすると、中華そばと札幌そばが出てきました。
隣では、先ほどの子がかき氷を食べていました。
なるほど、プールや海水浴の帰りに、ちょっとおなかが空いたから食べたい、という感じなのだろうかと思います。
港が近いから、船から下りて、ちょっと小腹を満たしたい、という感じなのでしょうかね。
先ほど抹茶を飲んだのに、抹茶ソフト(ミニがあった)も食べましたが、溶けそうだから撮らないで、と言われました。確かに、それはそうだ…。
お茶屋さんの中華そば、美味しくいただきました。
来た道を南へ少し戻るように歩いて行くと、その先には立派な門がありました。
四谷シモン人形館 淡翁荘へ行くには、ここから裏側に回ってください、とあるますので、まわりこんでいきます。
さてさて、はじめて訪れた四谷シモン人形館のお話は、次回に書こうと思います。
美術館のカフェもお茶屋さんの中華そばも、なかなか変わっていて、面白かったです。
お近くに来た際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。