東かがわ市の 白鳥神社の風鈴 のことを書いておこうと思います。
白鳥神社に風鈴がつけられ涼しげな音色が人気です、というニュースを7月に見聞きしたので、一度訪れてみたいなあと思っていました。
僕だけであれば、さっと行って帰ってくるのですが、奥さんも行くというので、一緒に行きました。
白鳥神社やその北側のふるさと海岸、引田の讃岐屋、白鳥中央公園の川柳塔などにご興味のある方の参考になれば幸いです。
白鳥神社の風鈴の場所
まずは白鳥神社の場所から見て行きますね。
香川県の東の方で、その名も東かがわ市にあります。
もうすぐ徳島との県境で、その先は鳴門です。
高松市からは約1時間。
途中から工事が続くバイパスに入り、とらまる公園の北を通ります。
スーパーやホームセンターが立ち並ぶ道を抜け、再び国道11号へ。
市役所を過ぎ、右に鳥居が見えたところで左折します。
踏切を超え、参道を進むと奥に鳥居が見えます。
鳥居の前を右へ進むと左に白鳥神社の駐車場があります。
白鳥神社の境内案内図を参考にしますと、表参道を北側、海の方へ向かい「一の門」と「鶴門」との間に風鈴がありました。
駐車場から一度道路の側に出て、鳥居の方へ向かいます。
表参道の鳥居から中に入って行きますね。
白鳥神社の風鈴
一の門まで長い参道が続いています。
ちょうどこの写真の右側が駐車場なので、ほとんどの方はここから来るのだろうと思います。
一の門に近づいていくと、チリンチロリンという音が聞こえてきました。
門をくぐると、風鈴が風に揺れていました。
十数メートルの間に格子状に組まれた櫓から風鈴が下がっていました。
この日は陽ざしがあって、暑い日でしたが、風もあって、常に何かしらの音がしていました。
チリン、チリン、チリリン、チリリンと、聞いているだけでも涼しい感じがしますね。
よく見ると、一つ一つに願い事が書かれているのですね。
商売繁盛、家内安全など、皆さんの願いが風に揺れていました。
そのまま西側、稲荷社の方へ歩きます。
そのさらに奥に、大きなクスノキが見えました。
立派なクスノキは香川県の保存木です。
このクスノキは環境省が選定した「かおり風景100選」というのがあって、香川県では唯一この白鳥神社のクスノキが選ばれています。
以前に来た時より確かに木の良い香りがしました。
白鳥神社のクスノキ
79 白鳥神社のクスノキ 環境省かおり風景100選のHPより引用
樹齢700~800年のクスノキが境内に生育しており、クスノキ特有のかおりがする。
国宝・重要文化財級の宝庫である熊野邸の前に高くそびえる景観は、歴史的雰囲気を漂わせている。
白鳥神社のクスノキは県の保存木に指定され保護されている。
確かにクスノキの良い匂いが辺りにしています。
白鳥神社では、音だけでなく、香りも楽しめるのですね。
の後、拝殿へ行き、お参りをした後、その奥の白鳥の松原、ふるさと海岸へ足を運びました。
白鳥 ふるさと海岸
拝殿から本殿の横を通り、弓道場を経由して裏参道へ出ます。
白鳥神社の地図には「境内地松原」とあるので、白鳥神社の松原なのでしょうかね。
句碑や像があったり、オブジェがあったりと、いろいろ楽しめるところですが、今回は海へ向かいます。
HANDPIA’88 、気になるといえば気になるのですが、全くどういう経緯で置かれたものなのかは、わかりませんでした。
香川県の沿岸には、とてもたくさん海岸があって、島も含めるとすごい数の海岸があります。
その中でも比較的有名なところと、地元では有名なところ、車では行けないような本当に近所の人しか知らないというところがありまして、ここは二番目の「地元では有名なところ」だと思います。
ふるさと海岸は綺麗な砂浜の海岸で、数組の方が海水浴をされていました。
以前に冬に来た際に、「もしまた夏にでも近くに行くことがあれば、また立ち寄ってみたいなと思いました。」と書いているのですが、来られてよかったです。
ふるさと海岸(東かがわ市)
ふるさと海岸(東かがわ市)|スポット・体験|香川県観光協会公式サイト – うどん県旅ネット より引用
白鳥神社の北側にきれいな海岸が平成14年に完成。
白砂青松が広がります。トイレ完備。
平成14年に作られた海岸なのですね。
以前に一度冬に来た時には工事をしていましたが、工事も終わり、綺麗になっていました。
奥さんは海の砂浜の方へ、僕は突堤の先の方へ。
東の方角はしろとり動物園の方で、その先には鹿浦越、ランプロファイアが見えます。
その向こうは淡路島になると思いますが、この日は見えませんでした。
北側には小豆島の東の方が見えています。
北西側、奥の方には大串半島、向かいは小豆島の三都半島、手前は馬篠のあたりになるのでしょうかね。(この後8月に山田海岸へも行きました)
消波ブロックの内側では、穏やかな松原が広がり、スイカ割りをする方の歓声があがっていました。(まだ香川でも感染者は数人という時期でした)
白砂青松の景色が続く、綺麗なふるさと海岸でした。
奥さんは、こうした海辺に来ると、どうしても海に足をつけたくなるそうで、タオルとか持ってきていないのに靴を脱いでしまいました。
ハンカチで拭って、しばらく乾かし、お腹が空いたので何か食べようとふるさと海岸をあとにしました。
引田の讃岐家
僕は一人で来たならば、そのまま自宅へ帰るかもしれませんが、この日は奥さんと一緒に来ていたので、お昼ご飯をどこかで食べることにしました。
(僕は外食が嫌いなわけではなくて、感染しないよう用心しているつもり。一人で行った先でもし感染したら、何だかなあという気がするので)
「どこ行く?高松の方へ戻る?」
「おいしいもん」
「うーん、うどん?」
「どこの?」
「引田の、県境のうどん屋」
みたいな会話で、さらに東の引田のうどん屋を目指すことにしました。
途中、「うどん屋の前に、海鮮食堂もあるよ」というと、「様子見てみる」と言っていました。
10分くらいで引田のうどん屋の前に到着です。
車の込み具合やナンバー(関西圏ではもう結構感染広がっていた)を見ながら、海鮮でも大丈夫そうだね、と讃岐家の方に行くことにしました。
お昼の時間を随分過ぎていたので、普段より空いていました。
香川、そして中四国のナンバーが多かったです。
僕はそれほど過剰には思わないけれど、一度お店に入ったら、他の方が飲んで騒いでいても出にくいことは知っているから、外から少し様子を見ていました。
大丈夫そう、法事や宴会が行われている感じはなくて、静かに皆さんお食事されていました。
店内に入ると、テーブルは半分以上埋まっていました。
衝立のあるテーブル席に、向かい合って座ります。
奥さんは海鮮丼、僕は刺し身定食にしました。
待つ間に、お客さんが出たり、入ったり。
お座敷も広いから、ここなら小さい子がいても大丈夫そうですね。
お待たせしましたぁ、と先に海鮮丼。
衝立があるので、僕はまわりこんで写真を撮らねばなりません…。
すぐに、僕のお刺し身定食もきました。
わあ、ハマチのお刺身、美味しそうです。
海鮮丼のご飯は酢飯ではない、と奥さんが食べながら教えてくれました。
お魚が新鮮で美味しいと喜んでいます。
僕は比較的香川のどこで魚を食べても「美味しい」と思ってしまうのですが、奥さんが美味しいというなら、そうなのだろうと思います。(もちろんそうでないところのことはブログで書いたりはしないのですが)
以前徳島のきたはま海の駅でも大きな汁椀にたっぷりワカメ、というスタイルで出てきたけれど、この沿岸では、このサイズが普通なのでしょうかね…。
美味しくいただき、帰り際にお店の方と少し話します。
「ハマチ、美味しかったです」
「よかった、引田のですよ」
「すぐそこの?」
「そうなんですよ、赤潮が出とるから(魚が)ないないいわれとる…」
「ああ、大変だ…、普段はいつでも食べられるんですか」
「ハマチはいつでもしよるで。また来てくださいね」
もう解除されましたがこの時期赤潮のニュースがありまして、どうなるか気が気でなかったでしょうね。
奥さんは量がちょうどよかったといっていました。
僕も美味しい引田のハマチをいただけて、よかったです。
白鳥中央公園の川柳塔
もう白鳥神社で風鈴も見たしご飯も食べたので、これで帰宅しても良いのですが、僕はこの日、白鳥スポーツセンターに寄ってみたかったので、伝えます。
「もう一か所、寄りたいんだけれど」
「ええ、まだ?暑いのにー」
そうは言っても、なかなかこちらに来る機会は限られますので、立ち寄ります。
「そこに句碑があると思うんだよね…」
僕もそう言ってはみたものの、半信半疑でしたので奥さんは車で待ち、僕だけ歩いて行くことにしました。
「何?句碑って」
「この前白鳥温泉のあじさいを見に行った時、ふるさと基金で作られた句碑があって、その時に、もう一つ運動センターに建てたらしいのだけれど、とらまる公園にはなかったから、こっちかなと思って」
「ふうん…」
まあ、僕も奥さんのため息まじりにこう言いたくなる気持ちも、少し理解できます。
何と言っても、感動するような観光地でも景色でもない、ただの碑です。
到着して、車を停めたけれど、どうも広くて、よくわかりません。
(昔ここには人工スキー場がありましたが閉まって10年以上になります)
先ほど奥さんにしたような回りくどい説明をもう一度するのは面倒だったのですが、仕方がないので、窓口で尋ねます。
「すみません、島一つ、という句碑を探しているのですが、スポーツセンターにありませんか?」(我ながら、よい聞き方だった!)
「ありますよ、スポーツセンターではなくて、公園の炊飯棟です。どこで聴いたのですか?」
「先日白鳥温泉に行って、別の句碑を見つけて、それを探していたら、海の見える運動公園にもう一つ建てた、というのを見かけたので…」
「そうでしたか。炊飯棟と山に続く階段の辺りにたくさんありますよ。毎朝落ち葉を掃いているので…」
なるほど、そうなのですね。
山への階段を毎朝管理されるのも大変なことだろうと思います。
もう一つの川柳塔
いや、しかし、やはり句碑はあったのです。
これは嬉しい、と地図をもらい、炊飯棟へ向かいます。
するとですね、その途中に、炊飯棟の前にある緩い坂の途中で、大きな石碑を発見しました。
おお、ここにあったのですね!
ええと、記事を熱心にお読みの皆様、結構立派な碑で、実際には「川柳塔」というらしいのですが、WEBで検索しても、僕はこの碑を探せませんでした。(2021年7月)
なので、今回がWEB上では初公開?となります。
島一つ 買うて暮らせば 涼しかろ
薫風
おお、こうして並べてみると、なかなか面白いですね。
全くの推測ですが、この二つは、元々一枚の平らな石だったのでは、と思います。
大きさも厚みもよく似ています。
一つは山の温泉に、もう一つは海の見える丘に置かれたのですね。
もちろん、興味のない方にはただの石に見えるかもしれませんが、ふるさと創生のお金を使って川柳塔を建てるなんて、なかなか思いつかないじゃないですか。
そして30年の間、誰にも盗まれず、語られず、ここにあるって、いいか悪いかは別にして、なかなか面白いと僕は思います。
その他にも、いくつかの石碑がありました。
わあ、これが掃除の大変な階段ですね。
確かに、落ち葉が多そう…。
しかし、何だか木陰が出来ていて、何か意味のある言葉が彫ってあるので、散策するには楽しいだろうなと思います。
炊飯棟の奥には、芝生の広場がありました。
暑い日だったので、誰もいませんでしたが、季節のいい時期には楽しいだろうなあと思います。
炊飯棟があったので、ここでキャンプも出来るのでしょうね。
上りには気が付かなかったけれど、下りに見ると、ここの景色はとても素晴らしいです。
とらまる公園は芝生から景色が見えるようにしてあるけれど、ここはそういう工夫をしません、という気概を感じます。
なので、隙間からちょいちょいと海が見える(そしてきっと、それはふるさと海岸のあたりだ)ので、瀬戸内海を見たい方にはお勧めです。
きっと、地面から上に海と島と空と雲が見えるのは、 この辺りの方には当たり前すぎてしまうことなのだろうと思います。
さすがに暑くなってきましたので、駐車場の先へは、どうぞご自身で行って確かめてみてください。
東かがわには、まだ僕の知らない場所が結構いろいろあって、来るたびに発見があります。(この夏、実はもう一か所来た)
西に比べると、観光地っぽくなくて、昔からずっとそのまま、という感じなのだけれど、それが逆に良い感じだと思います。
お近くに来られた際には、是非立ち寄ってみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。