お正月に四方見展望台へ行った際に きたなだ海の駅 の前を通ったので、一度行ってみたいなあと思っていました。
ちょうど四方見展望台の先にある堀越橋を見逃していたので、
「何か美味しいものがあるかもよ」
と奥さんを誘って見に行ってきました。
香川県からすぐ東隣、瀬戸内海に面した徳島県鳴門市北灘町にあるきたなだ海の駅にご興味がある方の参考になれば幸いです。
国道沿いに きたなだ海の駅
まずはきたなだ海の駅の場所から。
そんなに行くのが難しい場所ではなくて、国道をずっと東へ走ります。
高松からは車で約1時間。
この日は奥さんもいたので、高速で引田インターまで行きました。
国道を走るよりは10分ほど早かったと思います。
インターを降りてからは、国道11号を海沿いに東へ進みます。
以前に訪れた大坂峠やうずしおロマンチック海道を過ぎ、10分ほど海沿いの道を行きます。
高松から行くと、前方の海に大きなクレーンが突き出たのがちらちら見える頃、きたなだ海の駅に到着です。
駐車場から見て行きますね。
立派で新しい看板なのですが、よくよく見ると、イラストが味わい深いです。
船の人と陸の人が手をつないでいるのだと思いますが、見方によっては引っ張り混んでいる、あるいは助ける為に手を引き上げている…、それぞれ人によりますかね。
お正月には警備員さんが道路沿いに立っていて、駐車場は満車です、と声をかけていたほど。
そのさらに先にあるびんび家さんにも、その日は行列ができていましたので、ちょうどこの辺りが訪れる方の食事場所となっているのでしょうね。
この日はまだ少し停められるスペースがありましたが、やはり大半は埋まっていました。
人気のあるスポットなのでしょうね。
うずしおロマンチック海道からは約6kmとあります。
なぜか看板の下にはレリーフがありました。
この先にあるのは、ロマンチックな彫刻公園なのですよ、ということを表しているのかもしれません。
こちらが高松方面で、今先ほど走ってきた方向。
こちらが鳴門へ向かう方向です。
この国道にはバスが走っているのか、バス停もありました。
徳島バスの引田駅と鳴門駅間を結ぶ路線で、北灘公民館前(さかな市前)というバス停でした。
見てみたら1時間に1本くらい出ていました。
こちらは駐輪場。
これからの季節、サイクリングで来る方も多いのでしょうね。
高松までは、国道がほぼ沿岸を走るから気持ちよいのだろうと思います。
すぐ隣には漁港があります。
大浦漁港という漁港だそうです。
港付近には採れたワカメがどさっとたくさん!
漁港というとお魚ばかり思い浮かべてしまいますが、鳴門のワカメってこういう感じで採っているのですね。
とれたて食堂
奥の方には生簀などがありそうだった(実際にあった)のですが、泳いでいるのを見てから食べるのもなあ、という気になって、先に食堂へ。
時折テレビなんかにも出てくる人気のお店ですが、少しお昼より早い時間だったので、さっと入ることが出来ました。
鳴門市北灘沖で水揚げされた地魚や干物などの水産加工品、お土産品等を取り扱っている漁協直営店です。
北灘漁業協同組合のHPより引用
また定置網で水揚げされる天然鯛は『鳴門北灘べっぴん鯛』というブランド名で販売しております。
そして県下屈指の生産量を誇る養殖ぶりは『すだちぶり』の名で多くの消費者に親しまれており、養殖ワカメも『鳴門わかめ』として全国の皆さまに知られております。
べっぴん鯛、すだちぶりと香川ではあまり馴染のないブランド魚ですが、いろんな名前があるのですね。
入口から中に入るとレジがあって、この左側がレストランになっていました。
ペットと一緒に来た方はテラス席でも食事ができるのですね。
お造りやとろマグロのメンチカツなどのメニューがおすすめされていました。
消毒と検温して中に入ります。
入口の脇にガラスのショーケースがあって、その中にはお魚の煮つけがたくさん。
わあ、これはすごい。
カマやアラの煮つけだと思うのですが、どれも大きくて美味しそうです。
何にしようかメニューをじっくり眺めて決めました。
奥さんはおまかせ定食で、ブリのお刺身だそうです。
僕は迷ったけれど、違うものを、と海鮮丼にしてみました。
僕はそれほど気にしないのですが、奥さんは「酢飯?普通のご飯?」と何度も尋ねてきます。
僕は昔からそんなに海鮮丼なんかは食べたことはないし、それほど好んでというものではないのですが、奥さんが言うには、ご飯が酢飯であるかそうでないかが、海鮮丼の好みを決める重要なポイントなのだそうです。
(後で聞いたら冬は温かい普通ご飯、夏は冷たい酢飯なのだそうで、どうりで覚えられないはずだ。)
普通のご飯だよ、というとちょっと食べてみたいと食べていました。
酢飯だったら食べないか、というと恐らく食べてみると思うので、一体どちらが好みなのかは今も不明ですが、ブリやタイなどの新鮮なお刺身がたっぷり乗っていて、とても美味しかったです。
海鮮丼が美味しいなあと思い出したのは、宇和島のフェリー乗り場で食べたみなっとの海鮮丼。
あれも美味しかったけれど、今回も美味しかったです。
そして、これでもか、とわかめのたくさん入ったお味噌汁。
魚とワカメは売るほどありますよ(実際に売っているのだが)という感じでワカメが入っています。
これも美味しかったです。
食堂の中の様子も撮りたいなあと思っていましたが、次々とお客さんが来て満席になってしまったので、無理でした。
食堂の隣には、カフェのようなお店もあり、そこには猫が何匹かいました。
写真や動画を熱心に撮っているカップルがいましたので、猫ちゃんも人気があるのでしょうね。
猫をずっと見ているお客さんもいましたが、僕が見てみたいのは生簀の中。
さきほど見かけたべっぴん鯛でしょうか。
隣の生簀にはハマチかブリか。
はまち(うず潮はまちとある)でした。
とても大きくて、生簀の中でぐるぐる泳いでいます。
ハマチ、水の中ではこんな感じなのですね。
こちらは牡蠣。
いろんな魚介類がいたので、見ているだけでなかなか面白いところです。
牡蠣に鳴門鯛、すだちぶり、先ほど食べたばかりですが、どれも美味しそうです。
美味しそうだなあと思っているのは、猫も同じなようで、その隣にはなる駅長の像がありました。
もともとやせていた猫が、港で育ち、看板猫になり、その後亡くなった、というようなことが書いてあります。
地元の皆さんに愛されていたのでしょうね。
サツマイモや文旦、ワカメ、コーヒーなどを売店で少し買い、天気がよいので周辺をお散歩しようということになりました。(この日はちょうどカフェがお休みでした)
さかな市のちょっと一息!浜風散歩道という看板があります。
ちょうどコーヒー片手にひと息つきたかったので、歩いてみます。
わあ、奥には引田、沖合には小豆島、こんな感じで見えるのですね。
本当にちょっと一息という感じで、建物の周囲を一周する感じです。
反対側には、鳴門、その向こうは淡路島。
わあ、この辺りは海岸線が東西にまっすぐです。
香川には太陽を背にしたこうした東西に一直線の海岸線はないから、とても珍しい感じがします。
沖合からは一隻白い漁船が港に入ってきました。
この辺りに住む方にとっては、何でもないことかと思いますが、何となく良い雰囲気です。
奥にちらっと海に突き出て見えるのが採石工場のクレーンで、昔はじめて見た時に「ワカメか何かを引き上げるのですか」と尋ね、ワカメじゃなく石と笑われてしまった記憶があります。
ひとまわりして堀越橋に向かいます。
鳴門堀越橋
堀越橋、なんて書いても多くの方はぴんとこないかもしれません。
僕もそうです。
行くのも聞くのも今回が初めて。
前回お正月に四方見展望台に来た時は時間が無くなってしまい、立ち寄れなかった堀越橋まで行ってみたい、というのが今回の目的の一つでしたので、行ってみます。
きななだ海の駅からは鳴門スカイラインを走って約20分ほどでした。
鳴門スカイラインに入ると、島田島へ渡り、四方見展望台を過ぎ、ちょうど島田島が終わるところが堀越橋です。
ウチノ海を半分くらい回るような、そんな道のりです。
ええと、この日もブォンブォンというエンジンを響かせた車の方や、バイクの方が次々に通り過ぎて行きます。
走りやすい道なのでしょうかね。
(※この後知り合いの方と話していたら、この鳴門スカイラインには、カメラがたくさん取り付けられているのだそうです。煽られたからと、どうぞスピードを出しすぎないように気を付けて、安全運転で行ってください。)
予めグーグルマップで見つけていた「P」の文字のところに車を入れますと、何と少し廃屋になっている感じがしました。(お住いの方がいたら申し訳ないので、写真はなし)
そのすぐそばに堀越橋が見えました。
男はつらいよ第26作寅次郎かもめ歌で見たイメージどおりでした。
映画の終盤、旅先からの場面で、北海道スルメイカの女性グループと出会うところがありますが、そこで四方見展望台とともに少し登場します。
左右に細いけれど歩いて渡ることができる歩道があります。
すぐそばを車が通るけれど、人が一人いるくらいなら大丈夫そうです。
右手側、南南西の方向にはウチノ海が見えました。
ウチノ海、今回は周りから見ているだけですが、その他にもいろいろありのでしょうね。
ちょうど島田島と大毛島の境に橋がかかっていて海峡になっているのですね。
堀越海峡というのですね。
勢いのよい海流が真下に見えます。
堀越橋(堀越海峡)の紹介
堀越橋(堀越海峡)|鳴門のお店・企業・団体|鳴門総合情報サイト【鳴との門】より引用
徳島最大の島・大毛島と徳島で2番目に大きい島・島田島を結ぶ橋長57mの鋼方杖ラーメン橋です。鳴門スカイラインの途中にあります。
橋のすぐそば、島田島側に駐車場があり、天気の良い日は橋の歩道でカメラを構える姿もちらほら。真下には堀越海峡、南方面には釣り筏が並ぶウチノ海、北方面には播磨灘・淡路島を望むことができます。
干潮・満潮時の大渦、激流・爆音で知られる鳴門海峡(紀伊水道(太平洋)~播磨灘(瀬戸内海))が有名ですが、堀越海峡(播磨灘(瀬戸内海)~ウチノ海)の流れも写真の通り。海峡幅が非常に狭く、小型船舶では遡ることすらままなない激しい潮の様子は、“ウチノ海の蛇口”と例えられることもしばしば。
夕暮れ時の美しさも格別! ドライブついでにお立ち寄り下さい。
ウチノ海の蛇口と呼ばれているのですね。
これは僕も知らなかったのですが、ウチノ海から播磨灘へと流れることもあれば、播磨灘からウチノ海へという流れになることもあるのだそうです。
潮汐に影響されるのでしょうか。
そうなると、ちょうど流れが止まる時間というのもあるのでしょうかね。
反対側には鳴門海峡の方面。
鳴門観光港、亀浦観光港に、観潮船(渦潮を見るための観光の船)が見えました。
あの向こう側が大塚国際美術館の駐車場になるのですね。
海の色もグリーンの混じった青でとても綺麗です。
これははじめて見る素敵な景色でした。
天気も良くて、日が差すたび、波が立つたびに海面の表情が変わっていきます。
もう、しばらくここにいて、動画を撮ったり、行き交う船を眺めていたいと思っていましたが、急にお手洗いに行きたくなってしまいまして、先ほどの駐車場にあるだろうと戻ったら、何とそこは施錠されていました!
ウムム、これはまずいと車に乗り込み、四方見展望台に戻りました。
何だかトイレに行ったところでひと区切りとするのもどうなのだろうかという気もしますが、この続きは次回書きたいと思います。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。