多度津桃陵公園の桜のことを書いておこうと思います。
前回金刀比羅宮の桜を見に行った帰り道、本当はまっすぐ帰ってもよかったのだけれど、少し寄り道していこうと立ち寄ってみました。
多度津桃陵公園の駐車場、ウォーキングコース沿いの桜の様子(3月末頃)にご興味がおありの方の参考になれば幸いです。
目次
桃陵公園の場所
桃陵公園、何度も近くを通ったり、見たりしているのですが、行くのは実ははじめてです。
最近だと、瀬戸芸高見島に行く際に多度津港から見ました。
このこんもりした丘のような場所全体が県立公園になっています。
瀬戸内海を見渡せる桜の名所で、春には町花・町木である桜が1,500本咲きほこり、多くの花見客で賑わいます。園内には大小12個のベルが童謡を奏でるメロディ時計「カリヨン」や瀬戸内海が見渡せる展望台も設置されており、山を1周出来る遊歩道をのんびり歩きながら多度津ゆかりの文人たちの文学碑を巡るなど、家族で楽しめる公園です。
桃陵公園|スポット・体験|香川県観光協会公式サイト – うどん県旅ネットより引用
ここが桃陵公園だということは以前から知っていたのですが、どうやってここに行くのかは知りませんでした。
地元のかがわさんにとっては「当たり前」かもしれませんが、実はなかなか入口を見つけるのが難しかったです。
まずは場所から見ていきますね。
今回は琴平駅から車で行きましたので、約25分かかりました。
上の地図を見ると、かがわさんは「なんで遠回り?」と思われるかもしれません。
しかし、この辺りの道は慣れていないと二車線が一車線になったり、細い道になったり、ということがあるので、僕は多少遠回りでも慣れた大きな道を行きます。
(中・西讃で運転する場合、特にそうすることが事故を防ぐコツと教わりました)
県道216号線から「少林寺」「桃陵公園」と二つ看板が並ぶ交差点を左折します。
行った後も探してみたけれど、車で上がる場合、ここ以外に入るところは見つけられなかったです。
イベントなどがある時には、混むのでしょうね。
やや狭い道を上って行きます。
ちょうど少林寺の前を通り、広場のような場所に着きました。
桃陵公園の駐車場
特に「ここが駐車場です」という表示はなかったのですが、皆さんここに停めておられました。
レンガの広場、あとから案内板を見たら「ふれあい広場」となっていて、車のイラストもあったから、ここでいいのだと思います。
一番困るのは「北」が下にあるところ…。
まったくイメージが湧きませんが、写真をひっくり返すと納得。
「昭和22年に県立公園に指定」とあるので、さぬき市亀鶴公園よりやや早い時期に県立公園になったのですね。
右手前がふれあい広場で、奥にもう一つ「一太郎広場」があり、そこにも車が停まっていました。
もう一つ下の、ステージのある広場にも車があったので、僕が見かけたのは3か所です。
どの広場もそんなに広くないので、週末はいっぱいになるのだろうなあと思います。
道も広くないし、高齢の方も多くいたので、車で行かれる際には、ぜひ慌てず運転してください。
さぬき百景 桃陵公園
桃陵公園は、中世の豪族香川氏が居館を構えた本台山 (多度津城)一帯で、その面積は10.06haである。小高い丘の公園には、ドライブウェイと遊歩道が整備されている。公園北端に設けられた展望台の眼前は、江戸時代から明治にかけて、金毘羅詣りの船や北前船で賑わった多度津港である。その展望台下、本瓦葺きの民家の町並みにその時代の賑わいを見ることができる。
桃陵公園案内板より抜粋して引用
なるほど、昔はお城だったのですね。かがわさんの山城。
公園にしては入り組んでいるので、なんでだろうと思っていました。
どこがどうなっているかわかりやすかったら、攻め込まれやすいので、複雑なつくりになっているのかもしれません。
多度津まで船で来て、そこから金比羅街道を行くので、その街道沿いにあった燈籠だそうです。
そういえば、この辺りの昔の道は、最後琴平の方へ向いていくような気がします。
多度津は、港、街道、後には鉄道の重要な場所だったのですね。
元県議で、桃陵公園設立に尽力された今井氏の銅像がありました。
そして忘れてはいけないのは「さぬき百景」。
丘の上に向かう小道の前、良いところにさぬき百景碑がありました。
多度津桃陵公園の桜
もう背景にちらちらと見えているので、説明するまでもないのですが、桃陵公園全体に桜の木が植えてあります。その数1500本もあるのだそう。
ウォーキングコースになっているのか、手作りの看板がありました。
地元の方にも人気があるようで、
「あら、来てたん?何周目」
「さっき来たところ、まだ1週周目」
「2周して帰ろうと思いよったこころ」
という会話が聞こえてきました。
皆さん桃陵公園のウォーキングコースを何周もまわり、健康管理をされているのですね。
僕もはじめてで、どこをどうまわっていいのかわからないので、とりあえずこのウォーキングコースを巡ってみることにしました。
わあ、日に照らされた花がキラキラと光っているように見えます。
金刀比羅宮の桜は満開でしたが、桃陵公園は本当に満開になるまであと少し、という雰囲気でした。
提灯が吊り下げられていて、週末にはさくら祭りも行われるのだそうです。
きっと満開で、賑わうのでしょうね。
数組の方がお花を見ながら歩かれていました。
しかし、ここで一つ困ったことがありまして、山の中だからか、小さな虫がたくさん…。
僕は比較的虫がいても気にならない方ですが、数匹が耳元で「プゥン、プウゥンン」なんて羽音を立て始めると、さすがに気になりますよね…。
多度津桃陵公園の桜 出合いの広場
帽子の上からさらにフードをかぶり、山の上へ。
この辺りはまだ七分咲きでした。
本当はこの向こう側の桜も見たかったのですが、虫がずっと離れず…。
いろんな場所にいるのか、僕の耳元にずっといるのか、きっと前者なのですが、少し早歩きして振り切りたい気持ちでした。
地面が緑で、その上に淡い桜の色があります。
これは満開の時期には綺麗だろうなあと思います。
ちょうど同じ場所から写真を撮っている方がおられて、見ていたら、カメラの前や耳の前を振り払う素振りをされていました。
なんだ、虫が気になったのは僕だけではなかったのですね。
カメラのファインダーに4,5匹映るから、それは気になりますよね…。
どうも桜の咲いている場所にたくさんいたらしく、少し緑の多い場所では気になりませんでした。
山の中の自然あふれる公園なので、仕方のないところです。
多度津桃陵公園の桜 展望所から
少し進むと「桜の森 高原→」という看板がありました。
サトザクラが植えれていて、ソメイヨシノより遅れて開花するのだそうです。
ちょうど今頃、4月初旬に綺麗に咲くのでしょうかね。
ウォーキングコースから少し外れるので、今回は遠くから眺めました。
少し緑の多い道を行きますと、虫の気配と人の気配がなくなりました。
空と海が見える展望所がありました。
午後の海の映る太陽の感じから、南西を見ているのだと思います。
南西に海と島、半島を見るのは、かがわでは珍しい気もします。
反対側に回り込むように歩いて行くと、段違いになった丘が幾筋も続いていました。
地形を見ていると、昔は強固なお城だったのだろうなあと思います。
桃陵公園の良いところは、少し高台にあるので、海を見ながら散策できるところです。
ウォーキングコースは山側から海側まで、くるっと一周するコースになっていました。
この時期には桜が多く咲いていたけれど、いろんな季節ごとに自然の移り変わりを楽しめるのでは、と思います。
こんぴらさんの後だったので、石段の疲れを感じながらも一周回りました。
確かに、慣れてくれば1周だと物足りない感じがするので、2周、3周と行きたくなるのもわかる気がします。
一太郎広場
桃陵公園で見てみたかった場所があります。
広場の先にある「一太郎やあい」の像です。
わあ、見晴らしの良いところにあるのですね。
像の手前には金比羅燈籠もありました。
僕はよく知らなかったのですが、一太郎の像があるのではなくて、一太郎を追いかけた母カメの像だそうです。
豊田村から来たとあるので、観音寺雲辺寺の麓のあたりでしょうか。
結構遠いところから見送りに来ていたのですね。
僕はここから瀬戸芸のたびに高見島へ行ったことを思い出します。
また2年後、船からここを見るとき、この像のことを思い出すことにします。
カリヨン広場
駐車したふれあい広場に戻る途中、ランドセルを背負った子が二人、母親と写真を撮っていました。
なるほど、入学したらなかなか撮れないものね。
桜の綺麗な時期にランドセルの写真を撮るのは比較的かがわの西の方でよく見かけます。
地域によって流行りがあるのでしょうかね。
その先にもう一つ広場がありました。
大きな白い塔に鐘がついています。
わあ、カリヨン広場とあったのは、ここだったのですね。
時間が来るとメロディーを奏でるのだそうです。
ちょうど15時が終わったところでした。
街の中に響く鐘の音、いつかまた聞いてみたいです。
起伏もありながら、楽しく桜の花を見て回れる公園でした。
もしお近くに来られた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。