亀水のバラ園に続き、 門入の郷 山上の鳥居 のことを書いてみようと思います。
門入の郷の近所に行く用事があったので、そのついでに桜を見ようと立ち寄ったのですが、モニュメントや山上神社の鳥居がよかったので、先にそのことを記事にしておきます。(この次に桜のことは書くつもり)
もし 門入の郷 山上の鳥居 や門入ダム、その上の山上公園なんかにご興味がおありでしたら、どうぞお読みください。
※追記
2021年のお知らせは下記のようになっていました。
新型コロナウィルス感染拡大防止のため、人と人の距離を適切にとり、混雑を避けてご利用ください。
【お問い合わせ先】
さぬき市志度5385番地8
さぬき市役所商工観光課 TEL 087-894-1114 FAX 087-894-3444
※追記なし
目次
門入ダムへ
もちろん最初は場所の読み方からです。
僕はここにダムがあることは知っていたのですが、「門入」と書いて「もんにゅう」と読むとは知りませんでした。
今回調べるまで、ずっと「もんいり」と思っていました。
まあ、地元のかがわさんにとっては当たり前のことかもしれませんが、門入ダムについて話すことなんて、普段の生活ではほとんどないものね。
もんにゅう、今回覚えました。
さて、続いて場所です。
香川県の東の方、香川では東讃と呼ばれている地域です。
住所はさぬき市になるのですが、昔ながらの地名では寒川町です。
他県にも、さむかわちょう(神奈川)、さむがわちょう(千葉)という読み方をする地名があるので、はじめて見るとなかなか「さんがわ」とは読み難いのですが、かがわさんたちからみると、それ以外には読めない、という雰囲気もあります。
僕は以前仕事で、この近辺には本当によく訪れていまして、鶴亀公園やみろく自然公園、富田茶臼山古墳なんかは訪れたのですが、いつかこの門入ダムにも行ってみたいなあと思っていました。
高松からだと、車で県道10号線、長尾バイパスを東に進みます。
自動車学校を過ぎると、ザ・ビッグというマックスバリュが運営するディスカウントストアが右手にありまして、そこを右折します。
行き慣れた方には笑われるかもしれませんが、ダムの下にある広場への道と、ダムの上へ行く道に分かれています。
前者は細い道なので少しわかり難く、後者はそのまま直進のわかりやすい道でした。
はじめて行くので、わかりやすい方がよいのですが、ナビやgoogleさんに「門入ダム」と入れると、下の公園に案内されるようです。
細かいところですが、右折し下に行くとダムを周回しないと上に車で行けず、直進して上に行くと下には行けません。
今回は下写真の場所を紹介します。
道沿いに駐車場があって、そこに停める方もいれば、広くなった路肩に停めている方もいました。
それほど交通量も多くないし、人もいません。
門入ダムを歩く
駐車場に停めて、歩いてダムの方を見ていきます。
最初に目についたのは、フーチングの修景についてという説明です。
平成10年3月に地元の中学校で制作したということなので、その方たちもすでに30代後半、子どもさんを連れて来て、ここは自分たちがデザインしたのだと言えますね。
平成11年に竣功とあるので、この時期にダムは完成したのでしょうね。
香川県でこうしたダムの上を歩くのははじめてだと思います。
車は乗り入れができないので、ここから向こう側へは歩いて行きます。
この階段みたいなところを歩けるのだろうかと見てみたら、門に鍵がかかっていたので、行けませんでした。
ですから、桜の見える下の広場には、ぐるっとダム湖をまわって下に回り込まなければいけないようです。
下に行けば上からの景色は見えないし、上に行けば下からの景色は見えないので、どちらの道を通るかで、見える景色も違ってきますね。
見える街並みはさぬき市寒川町だと思います。
堰堤を歩き、対岸の管理事務所の建物の前には、門入ダムの説明がありました。
門入ダム
津田川はさぬき市と東かがわ市の市境笠ヶ峰に源を発し、さぬき市大川町を北に流れ、さらに爛川、古川、栴檀川を合流し、さぬき市津田で瀬戸内海に注ぐ流域面積 43.7km2、流路延長 15.0kmの二級河川です。
香川県|香川のダム – 門入ダムより引用
門入ダムは、津田川総合開発事業の一環として洪水調節、流域における水不足の解消、水道水源の確保のために、津田川支川の栴檀川に平成10年度に完成した多目的ダムです。
というような内容のことがたくさん書かれています。
こちらが管理事務所で、中はダムの資料館のようになっているようですが、今回は中に入りませんでした。これはまたいろいろな状況が落ち着いてから見に来ようと思います。
何となく高いところから見渡せるので、なかなかダムも気持ちがよいですね。
遠くに庵治の五剣山が見え、ここから見てもやはり相当に尖っていました。
そして、歩いている方は一人も見当たらず、ひっそりとしています。
門入ダムのモニュメント
香川県らしいといえばそうなのですが、こうした公園には大抵石のモニュメントが設置されています。
特に制作した方の名前は見当たらなかったので、作られた方を帰宅して調べたら山田和弘さんという石彫デザイン工房の方のようです。
女木のモアイ像などにも関わった経歴をお持ちだそうで、そう思うと一つのオブジェの見方も変わってきます。
天に向かって伸びる12本の石柱は12ヶ月の季節の移ろいを、空を見上げるアーチは新しい風を、表現しました。空を仰ぎ、たゆたう雲ととうとうと溢れる水を眺め、流れゆく時の中で、豊かな自然を感じて頂ければと思います。
>門入ダム完成モニュメント ‘風の門’ | AJI流水花車|庵治石庭園用オブジェ|石彫デザイン工房 山田和弘より引用
なるほど、そういう意味が込められているのですね。
石は犬島(岡山県)の錆石を使用しているのだそうで、昨年訪れた犬島の風景を思い出しました。
こうやって何かから何かに繋がっていくのも、いろんなところへ行く楽しみですね。
オブジェの脇には、門入池之碑という石碑が2つありました。
一つはまだ文字を読むことができましたが、もう一つはかなりかすれていました。
トイレに行きたいと思い、再び堰堤の反対側へ戻ります。
門入の郷全体を紹介する看板があったので、ここではじめて全体像がわかりました。
なるほど、門入ダム、門入湖の周辺を囲むように公園や広場が整備されているのですね。
堰堤の付近にいる自分の位置を見ると、とても広い範囲ですね。
これはこの看板を見た時には気が付かなかったのですが、「フーチング修景」と説明があったのは、この階段の模様だったようです。桜や蝶などの模様が描かれているようです。
これは次回行った際には、確かめなければと思います。
そしてもう一つ見つけたモニュメント、門入の概要がありました。
少し離れたところから見ると、石の柱が「門」、ステンレスが「入」に見えるとのこと。
隣にあるこれでしょうかね。
隣にあるこれでしょうかね。
「門」に「入」、確かに見えなくもないところです。
山上神社の鳥居
モニュメント門入の道路を挟んだ向かい側に、看板と階段があります。
きっと雨が降っていたㇼ、夕方や夜だったりしたら無理ですが、上から1組ご夫婦が降りて来られていましたので、僕も登ってみようと思います。
この看板には山上公園とあるので、何かあるのだろうと思います。
一方で、この下に置かれた看板には。三上公園入口標高200Mとなっていて、「山上」と「三上」、どちらが正しいのだろうという疑問は、今も解決していません…。
読み方はそちらも「さんじょう」だろうから、山の上の公園だ、という程度で登って行くことにします。
半分ほど登ると、随分景色が変わってきました。
確かにこの辺りからモニュメント門入を見ると「門」にも見えてきました。
ダムのような大きな構造物の中に人がいると、細かいことが分からなくなるので、あれは少し前にいた自分ではないだろうかと錯覚することがあります。
まあ、もちろん階段のような不安定なところで、そんな思いはしない方が良いに決まってはいるけれど。
公園と案内があったので、この先に鳥居があるなんて想像はしていませんでした。
山上神社と書いてあるのですが、読み方はよくわかりません。
立派で荘厳ということはないけれど、長い年月地元の信仰を集めているのだなあという雰囲気が伝わってきます。
もう少しだけ登ってみようと先に続く石の道を進みます。
こんな感じの道を上って行くと、すぐにまた次の鳥居がありました。
奥にはお堂がありました。
昔からここにあるのだろうなあという佇まいで、山上公園と思ってほいほい来てしまってはいけないのでは、という雰囲気です。
鳥居の向こう側は見渡せないのですが、山の上の鳥居は気持ちがよいです。
これはなかなか古くからのお堂のようで、大事にされてきたのだろうなと思います。
ここからは少し見晴らしもあって、東側三木町の方面が見えました。
雲も切れ、すこしずつ青空が広がってきます。
もうここで下に戻っても良いのですが、先に道があると行きたくなります。
また少し登って行くと、東屋がありました。
広場のようにはなっていませんが、きっとここが山上公園なのでしょうね。
東屋の屋根には、それぞれの方角の景色がイラストになっていました。
残念ながら木々が生い茂っているので、見渡せませんが、こういう感じでみえるのだろうなということは想像できました。
お菓子の缶に石が置かれています。
何が入っているのか気になりますよね。
僕は開けて確かめました。
特に驚くようなものではないけれど、訪れる機会があったら中を見てみてください。
ああ、まだ先がある、という感じもしますが、先も見えているので行ってみます。
なるほど、さきほどのイラストはこんな感じを描いていたのでしょうね。
こちらは東側、門入湖の方角です。
春の風に吹かれながら、ずっとこの綺麗な景色を眺めていたいけれど、やや野生が勝っていまして、虫の羽音が大きくなってきました。
おそらくここには、僕以外には誰一人としていないから、さっと下に戻ります。
登ってくる時には気が付かなったのですが、下りの方が景色が綺麗でした。
観音寺の天空の鳥居ほどではないけれど、簡単に上れるから、行きやすかったです。
さて、このまま書き続けてもよいのですが、どこかで一区切りとするならばここです。
後編ではダム周辺の桜を見ていますので、またよろしかったらご覧ください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。