岸井うどん天空のブルートレイン店に行ったことを書いておこうと思います。
この記事は前編、後編に分かれていて、前編は2023年8月に移転オープンした岸井うどん天空のブルートレイン店のことを、後編では、公共交通機関と歩きで雲辺寺山麓へ行った記事になる予定です。
雲辺寺山麓オハネフの宿や、隣接して営業しているビニールハンスのうどん店、岸井うどんのことなどに、ご興味がある方の参考になれば幸いです。
目次
- 岸井うどん移転した場所
- 岸井うどん天空のブルートレイン店の駐車場
- 岸井うどん天空のブルートレイン店 火曜日はお休み
- 岸井うどん天空のブルートレイン店の外観
- 岸井うどんの店内
- 岸井うどんのメニュー
岸井うどん 肉しょうゆうどん
岸井うどん移転した場所
まずは岸井うどん天空のブルートレイン店の場所から見て行きますね。
西に住む、あるいはうどんが好きなかがわさんにとっては、当たり前のこととして「岸井うどん」は以前「善通寺」で営業されていた、というところからお話しなければいけません。
しかも、善通寺でも一度移転しているから、今(2023年10月現在)でも善通寺に二か所マークがついています。
試しに皆さん「岸井うどん」で検索していただくと、3店舗表示されると思います。
なので、ついつい複数の店舗があるように思ってしまいますが、図にある通り、岸井うどんは現在観音寺市の雲辺寺山麓「天空のブルートレイン店」のみで営業しています。
何でこのことを詳しく何度も強調するかというと、実態をWEB上に反映するには、少し時間がかかります。
今でも岸井さんの携帯に「善通寺の店でやっていますか?」と問い合わせがあるのだそうです。
岸井うどんは善通寺にはお店はなく、観音寺に移転しました。
一応googlemap上「閉業」になっているのに、なんで善通寺の情報が残っているか、と思っていたら、旧twitter現Xに、「善通寺」と表記が残っていました。
ちゃんとマップ上では「閉業」になっているけれど、twitterのプロフィールが変更されていないので、それを見た方が錯誤してしまうのでは、と思いました。
行った時にそれを僕が伝えてあげられればよかったのですが、もしこの記事を見て岸井さんにそれを伝えられる方がいたら、教えてあげてください。
まあ、意外に思われるかもしれませんが、「善通寺」と「観音寺」は混同しやすいです。四国やかがわにお住まいの皆さんは、さすがに違う場所だと認識できますが、それ以外の方には違いが分からないのでは、と思います。
似たような地名問題はは「高松・松山・松江」と「多度津・宇多津」みたいなものです。同じ文字が入って、文字数が同じだと混同しやすいのでしょうね。
僕は高松から車で行きましたので、約1.5時間です。
おすすめはしませんが、どうしても公共交通機関で行くという方は、JR豊浜駅から9キロ、JR観音寺駅から約11キロ、それぞれタクシーで片道4000円以内で行けると思います。
ちなみに僕は一度だけ緊急で高松からタクシーでこちらに来ましたが、高速使うので2万円を超えます。
岸井うどんやオハネフの宿、雲辺寺は、車で来る観光地です。
岸井うどん天空のブルートレイン店の駐車場
岸井うどん天空のブルートレイン店の駐車場を見てみます。
もし車で来られる場合には、ナビを「雲辺寺ロープウェイ山麓駅」と設定するのがよいと思います。
「山麓駅」を忘れると、南の徳島の山頂への道を表示してしまうことがあるので、必ず「山麓駅」「山麓駐車場」と設定してください。
国道32号線から、琴平を抜け国道377号線を走ります。
この道は高松への距離が最短なので、トラックや貨物の皆さんが好んで利用しています。さらに地元の軽自動車の年配の方が走るので、かがわでもとても事故の多い路線の一つです。全国の中でも事故が多い上位の件ですが、その中でもさらに事故が多いエリアなので、スピードを出さず、車間距離を十分にとって運転してください。
さらに細かいことをお知らせしておくと、国道から雲辺寺に上る道は狭いので「一方通行にご協力ください」となっています。
しかし、走行をしてはいけないという表示はないので、時折正面から対抗車がきます…。
「一方通行」と思わず、ここでも速度を落とし、車間をあけて運転してください。
すれ違うことができないことはないけれど、広くはありません。
こちらが岸井うどん天空のブルートレイン店の駐車場、雲辺寺ロープウェイ山麓駅の第二駐車場になります。
岸井うどん、オハネフの宿へ行かれる方は、こちらの入り口から駐車場に向かっていくと近いです。
もう一つ坂を上ると、第一駐車場があります。
雲辺寺ロープウェイ山麓駅が最寄りなので、ほとんどの方がこちらに停めています。
僕も見晴らしがよいのと、トイレがあるので、こちらに停めました。
地図で見るとこんな感じです。
行楽シーズンには、土日は混みあう時間もあるので、目的にあわせて近い方の駐車場を利用してください。
岸井うどん天空のブルートレイン店 火曜日はお休み
張り切って現地に到着しまして、高台からブルートレインを眺めます。
わあ、3月に来た際にはなかった岸井うどんの幟がたっていますね。
しかし、何となく人の気配がない感じ…。
ちょっと遠くからではよくわからないので、近づいてみます。
裏手にまわると、ドアが開いていて、中に岸井さんがおられました。
「こんにちは、今日休みでした?」
「あ、どうも、そうなんよ、火曜日休み」
よくよく調べていけば、そんなことはなかったかもしれませんが、僕は天気の良い日を選んでいきましたら、岸井うどんさんはお休みの日でした。
しかし、逆にお休みだとお客さんがいないので、ゆっくりお話ができました。
「うどん店、移転オープンですね!」
「いやあ、なかなか大変やったわ」
春先にオハネフの宿が開業し、並行して善通寺の旧店舗の片付け、新店舗の準備をされていたそうです。
オハネフの宿のことや、うどん店の開業までの経緯など、少しお話をお聞きしました。
・岸井うどんは朝10:30頃から午後は15時頃までの営業
・岸井さん一人でされているので、翌日の仕込みとチェックインと重なると、結構忙しい
・オハネフの宿に宿泊する方は、事前に何時頃チェックインするか伝えてくれると助かる。
・パソコン操作などが得意ではないので、宿泊予約は電話で聞いて、ノートに書いて管理している。(僕もそれが良いと思います)
僕は何年も前からブルートレインの動向を追っているから、もうお話を聞いていると胸が熱くなりました…。
せっかくのお休みの時間を邪魔してはいけないので、10分くらいお話して、翌日の朝、また来ることにしました。
お店の外観の写真だけ撮らせてもらいました。
岸井うどん天空のブルートレイン店の外観
翌日、同じようによく晴れていたので、朝10時半頃に訪れました。
あまり午前中に来たことがないのですが、爽やかでまた良いですね。
前日と違うところは、山側の入口が開いているところです。
また近くに行ってみますね。
中からごそごそと少し音が聞こえました。(うどんを切る音でした)
入口近くまで行くと、岸井さんが中にいました。
「こんにちは、もういけます?」
「ああ、もう大丈夫ですよ」
わあ、ビニールハウスのうどん店、久しぶりには要ります。
岸井うどんの店内
「岸井さん、写真とビデオ良いですか?」
「ああ、良いですよ」
朝一番に訪れたので、他にお客さんはおらず、店内を撮影できました。
以前のお店と似たつくりになっていて、テーブルは見覚えがあります。
「テーブルは前の店で使っとったのを軽トラに積んで持ってきた」
と言っておられました。
撤去も設営も全部自分でされているとのことでした。
どなたかは存じ上げないのだけれど、粟津良太さんという方の書と短歌が掲示されていました。
九州へ 寝台列車で 行くのなら 動く速度は 鈍行並みに 粟津良太
何となく良い短歌ですね。
岸井うどんのメニュー
うどん店でうどんを食べる時に、皆さんメニューを知りたいですよね。
2023年10月時点で、メニューは4種類でした。
・しょうゆうどん 小500円、大600円
・釜玉うどん 小500円、大600円
・肉しょうゆうどん 小800円、大900円
・肉釜玉うどん 小800円、大900円
大は普通のおうどんの倍以上、2.5玉分くらいありました。
小は1.5玉くらいと言っていたので、普通のひと玉うどん大盛りくらいです。
冷凍うどん一人分が、ほぼ一玉と思ってくれたらいいと思います。
何にするか迷いますよね。
僕は普段、あまり肉うどんは食べないのですが(味付けが濃くて甘いので)、岸井さんはすだちでさっぱりしているよ、と言うので「肉しょうゆうどん」にしました。
もちろん「大」。
「温かいのと冷たいの、どっちにする。温かいのがおすすめ」
「そしたら温かいので」
「10分くらい待って」
ということなので、その間にお土産うどんを拝見。
あ、パッケージのデザインが変わっていますね!
「お土産うどんのデザイン変わりました?」
というと、嬉しそうに列車の箱を動かしてくれました。
箱がブルートレインになっていて、可愛らしい感じです。
それぞれの四角い箱を列車に見立てているのですね。
以前はかごに入っていましたが、こちらの方が断然良いです。
一つ6人前(3人前×2)出汁付きで、1500円(税込)でした。
バッジやステッカーなどのグッズもありました。
岸井うどん 肉しょうゆうどん
うどんをゆでる間にも、少しお話をしました。
製粉所から、前々日にひいた粉を取りに行ったそうです。
わあ、小麦もひきたて!
注文を受けてからうどんを作るので、10分くらい待ってもらうそうです。
善通寺のお店みたいに行列が出来たら、なかなかこんな贅沢な感じにはならないなあ、と思います。
ピピッ、ピピッとタイマーが鳴ると、うどんがゆであがりです。
「ねぎ、いれていい?」
「ねぎ、お願いします」
「おしょうゆをひとまわし、ふたまわしくらいかけて、たりんかったら足して」
と言っていました。
言われたとおり、ひとまわし、ふたまわし…
奥から岸井さんがだいこんとしょうがとおろし金を持ってきてくれました。
これで自分で好みの量をすって薬味にのせます。
僕は知らなかったのですが、かがわでは、うどんに「味の素」をかける方が多いのだそうです。
「かがわの人は味の素すきなんよ、かけてみて」
というので、僕もかけてみました。
大根とショウガをすりおろし、お肉の上にのせました。
僕は大根もショウガもたっぷりというより、ほんのり香づけ程度が好きです。
最後に「ごま」、お勧めの「味の素」をかけて、いただきます!
すだちを絞って食べたのですが、いやあ、至福の味です。
肉うどんのお肉が、ちょうどよい味付けです。
「このお肉の味、うまいですね」
「明日になるとすき焼きになる」
「絶妙な加減ですね」
「冷たいのにしたら、脂が最後かたまってしまうんで、あったかい方があう」
なるほど、肉うどんは温かい方が良いのですね。
小麦の香りが強いうどんと、「すだち」の味が牛肉やだしとあいまって、とても美味しい肉うどんでした。
ええと、僕がこれまで食べた肉うどんでは、一番美味しかったです。
2.5玉と言ってたけれど、美味しかったので、すっと食べれました。
例えば、ちょっと出張でかがわにお客さんが来る時、接待用、観光客向けのおうどん屋さんってありますよね。(川福とか、わら屋とか山田家、郷屋敷とか)
かがわは3回目なので、変わったうどん屋に行きたい、という方向けに、ビニールハウスの岸井うどんは、とてもおすすめ。
かがわでは、どこにあっても美味しいうどん屋さんは人気が出るので、岸井うどん天空のブルートレイン店も、しばらくしたら行列が出来そうな感じです。
ちょうど食べ終わると、軽トラの男性が一人来られました。
「しよる?」
「しよりますよ」
僕も食べ終わったので、お店を出ます。
記事中で聞いたけれど、書ききれなかったことは下記のとおり。
・善通寺の旧店舗には、もうお店はない。
・宿泊しているお客さんが朝ごはんにうどん食べたいという希望があれば、9時に店を開ける。
・火曜日は岸井うどん店は終日お休み(月曜日に泊まるとうどんは食べられないかも)
・星が綺麗なので、オリオン座流星群を見るイベントを11月にするかも
・オハネフの宿の見学は引き続きしている
・時々五郷からバスと歩きで来る方もいる
岸井うどんのお土産うどん
岸井うどんのお土産うどんも買いました。
パッケージが素敵だったので、載せておきますね。
オハネフの宿とビニールハウスの岸井うどん、両方が揃ってオープンし、岸井さんともゆっくりお話できたので、今回もとても楽しく過ごせました。
そのまま帰ろうかと思っていたのですが、
「時々五郷からバスと歩きで来る方もいる」
という言葉が印象に残り、調べてみました。
なるほど、JRからコミュニティバスで「五郷」まで来られるのですね。
どうしようかな、と思ったけれど、天気もよいので、歩いてみることにしました。
その記事は、ブルートレインとあわせて後編で。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。