女木島の桜並木というタイトルにしましたが、実際には山を上ってその道沿いに咲いている桜を見た様子です。
昨年、女木島の桜と岬の白灯台という記事を書いていて、その時に行けなかった奥の道を歩いてきました。
この記事が前編で、もう一つタカト山とランチを食べたお話が後編です。
今回は女木港に着いて、桜を見ながら山を上ったお話です。
高松港に列ができる桜の季節
僕は高松港からめおんが出航するこの件はとても好きなのですが(だから長くなる…)、それはいらない、という方は読み飛ばしてください。
奥さんも誘ってみたけれど、「山へは行かない、ランチは食べる」というので、先に僕だけ行きました。
一人だと時間や心に余裕があって、15分前くらいに到着。
驚いたのは、めおんにとてもたくさんの方が乗っておられたことです。
出航時刻10分前、雌雄島海運の乗船券売り場には列ができていました。
あれ?瀬戸芸終わったよね、と思いつつ、乗船券を買いに行きます。
わあ、こちらもすごい賑わいで、列が出来ています。
後ろの方が「現金のみ、アナログやな…」と言っておられました。
確かに、その通りですが、そんな指摘をされる方(関西圏からの旅行者)が女木、男木に来られているのか、と驚きました。
高松と女木島の往復は740円でした。
片道370円なので往復でも片道でも料金は同じで、帰りに乗船券を買う手間があるかないか、という違いだけです。
「人多いですね」
「桜の時期にしては、ちょっと少ない」
僕はこれ以上にめおんが混みあう桜の時期があるのか?と一瞬混乱してしまうのですが、この週末以上にお花見の方が来ることはないのでは、というほどめおんは盛況でした。
何か特別なイベントがなくても、春の女木、男木は結構多くの方が訪れているのだなあと思います。
小さい子どもさん連れの方を多く見かけました。
海外からのお客さんは、数えるほどだったので、女木島にはあまり来ていないようです。(また後で書く直島はすごかった…)
ほどなく女木島が見えてきました。
今回は写真の真ん中より左側へ行ってみます。
張り切り過ぎたのか、先頭になってしまいました。
他の皆さんは鬼ヶ島洞窟へ行くのだろうけれど、僕は別の方向に行くので、知らない人が着いてきたら嫌だな、と思っていましたが、案の定2.3人ついて来てしまいました…。
女木島の桜並木 女木港から女木島灯台までの桜
今回は下の地図の道を歩いて行きました。
女木港から張り切って女木島灯台に向かうの道。
ここら辺は昨年も歩いたので、どういう雰囲気かはわかっているので、ささっと行きます。
少し上を見上げると、今日の目的地の一つが見えました。
後々にわかることですが、見える方には見えるし、見えない方にはすぐには見えません。
道沿いの桜並木も綺麗に咲いていました。(しかしこの日も空は曇りがちでした)
満開に近いけれど、もう1日、2日したらもっと咲くかな、という雰囲気でした。
向かいから自転車の方が一人。
歩きの方も一人下りて来られました。
下からも自転車とバイクの方が上がって来られました。
やはりこの時期、女木島は人気があるのですね。
バイクで行くと一瞬だろうと思いますが、自転車の方は上りは大変…。
この道には少ないけれど人はいました。
しかし、この後にすれ違ったのは2組だけでしたので、皆さん洞窟の方へ行かれたのでしょうね。
女木島灯台の道標に到着しました。
ここから左に下って行くと灯台です。
女木島の桜並木 女木島灯台から先へ
昨年も綺麗だった桜のトンネルですが、もうあと数日後の方が綺麗だったのかもしれません。
桜の先にはタカト山への登山口がありました。
登山をしたい方はこちらへ、という雰囲気ですが、この先は急斜面になっていましたので、僕は平坦な道を行きます。
今年も小さな白い花に囲まれ、気持ちがよいところです。
「ハナダイコン」なのでしょうかね。
その先はUターンするように緩く上りながら右へ道が続きます。
この坂を上がったところにタカト山の登山道への階段がありました。
もう先がどうなっているのかわからないほど急な斜面で、登るのはやめました。
これは後編で書くのですが、もしこの記事をお読みで、タカト山に登る方は、しっかりと登山の準備が必要です。
低い山ですが、この上はロープと岩場の連続でした。
(WEBで写真を探してもないのはそのためです)
一方で、遠回りに見えるこちらの道は舗装されていて、歩きやすいです。
自転車でも十分に上がれる程度の緩い坂が続きます。
女木島の桜並木
誰もいない道でしたが、僕は「わあ!」と声が出てしまいました。
船や下から見えた桜はこの辺りの桜だったのですね。
鳥の声だけが聞こえてきて、時折カサカサっとトカゲが道から茂みへと隠れます。
ここは、なかなか良いところですね。
まだ若い木なのか、これからもっと大きくなるような雰囲気がありました。
この辺りで一度桜はなくなりました。
この先は緑が多いエリアです。なので、別に写真はなくても、とも思いましたが、一応載せておきますね。
女木島のこの辺りの道の写真が、とても少ないので。
まあ、どこまで行っても同じ写真では、と思うような道がしばらく続きます。
プゥンプゥーン、なんて羽音を立てながら、僕の近くに虫がやって来ては離れます。
人の方が少ない場所だものね。
お一人だけ、この道ですれ違った方は、ランニングをされていました。
すごい、この山の中を走り回っているのですね。
高いところまで来ると、石垣が積まれたような岩が見えてきました。
最初は石積みのように見えたのだけれど、いや、これはもしかして柱状節理の一部では、と思います。
隣の大洞窟を出たところにもあったので、大体同じような高さまで上がってきたのかもしれません。
木々の隙間からは高松港と、女木港が見えました。
ちょうど真下になるのですね。
やや単調だった緩い坂道も、一度ここで終わり、再びUターンの分岐です。
女木島日蓮山の上へ
道標があり、道の行く先を示しています。
このまま直進すると鬼ヶ島大洞窟の手前、古墳の辺りにでるのだそうです。
そして←のある左へ上がって行くと「日蓮山」だそうです。
ちょっとだけ道幅は狭く、急になりますが、こちらも上れないことはありません。
「四合目」なんて見ると、まだまだな感じがしますが、こちらは「タカト山」まで四合目、という表示でした。
日蓮山はもうすぐです。
先ほど灯台で先に行かれた自転車の方が戻って来られていました。
確かに、慣れている方や若い方であれば、自転車でも何とか来られますね。
辺りの景色が急に開け、日蓮山に到着です。
天気がもう少し良ければ、という気もしますが、暑すぎず、これはこれでよかったです。
鬼ヶ島スカイライン、タカト山の方向を見ると…、
わあ、これが鬼ヶ島スカイラインなのですね!
何度か写真で見たことはありましたが、実際に来たのははじめてです。
これはなかなか良い景色です。
女木島日蓮山・日蓮上人像
さて、皆さんは、高松や女木島で、山の上の像を見たことがありませんか。
僕はあります。
晴れた日には、自宅からもよく見えて、こちらから見えるということは、向こうから見えるのだろうなあ、と思っていました。
以前鬼ヶ島大洞窟に来た際、高齢の女性が、
「あの像は昔港から山へ神輿かついで運んだんよ。わっせわっせと若い衆が大勢で行きよったんや」
と言っていました。
それから、僕は一度この像を見てみたい、と思っていたのですよね。
わあ、ここも桜がたくさん咲いていて、中を通ると気持ちが良いです。
桜のトンネルが出迎えているような気持ちになりました。
おお、見えました、一番高い場所に像があります。
いやあ、想像していたよりも大きいですね。
おられたのは、日蓮上人像でした。
なるほど、こんな感じで土台があって、さらに台座の上におられるのですね。
ちょうど女木港や高松の方向を向かれているので、そちらからも目立って見えます。
日蓮の石像
【香川県高松市女木町】見どころ|鬼ヶ島観光協会より引用
昭和12年に、京都(伏見・深草)の記念山より移築されました。この銅像は京都伏見の宝塔寺に建立していた像です。
いろんな説明が残っていて、鬼ヶ島観光協会の説明は上記のようになっています。
別のサイトでは、大阪にあったのを高松に持ってきて、その後女木港、その後今の日蓮山に、という内容になっていました。
もともとこの場所にあったのではなく、いろんないきさつがあってここに来られたのでしょうね。
先ほどの女性から聞いたお話の中で「港から持ち上げた」というのは、どうもその通りのようです。
この道を運んで来たんだ、と思うと、やはり大変だったろうなあと思います。
下で参拝し、ちょっと台座の下まで失礼します。
台座の銘板はすでに失われているような気がしました。
その題字を書いた方を表すものでしょうか。こちらも剝げ落ちてしまっていました。
ぐるっと見渡してみます。
まずは瀬戸大橋、小槌島、大槌島の方面。
続いて直島。
続いて男木、豊島の方面。手前は大洞窟のある鷲ヶ峰です。
少し鷲ヶ峰の方が高いのですね。
屋島に、高松港。
最後に南側、鬼ヶ島スカイラインとタカト山の方面です。
おそらくこの後ここに来ることはそうないだろうから、今回はこの景色を見ることができてよかったです。
さて、気持ちよく上ったのですが、この後タカト山に向かいまして、まあまあ大変でした…。奥さんと合流し、鬼ヶ島倶楽部のランチをを食べたことなども、また後編で書こうと思います。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。