今年の桜の記事シリーズを書き終えたので、もうそろそろお出かけの内容は終わりにしようと思ったのですが、最後に まんのう公園のネモフィラ について書き残していました。
4月のまんのう公園は、毎年気合が入っていて、素晴らしいお花の公園になるのですが、残念ながら2020年は4/18より臨時休業となってしまいました。
その直前に、テレビか何かの取材でまんのう公園の方が、
「素敵なお花がいっぱい咲いているのに、人が少なくてさみしいので見に来てください」
というような呼びかけがあったらしく、お花が好きな奥さんがそれに惹かれ、行くことにしました。
最初は夫婦二人で、と思っていたのですが、この頃(そして今もですが…)子どもが何日も家に籠っていたので、行こう、行こうと誘い出し、三人で行ってきました。
今は閉まっているだろうけれど、再開するならばこうした広い敷地の公園などからだろうから(そうでないとやってられないですよね…)、もしまんのう公園や、春に咲くネモフィラ、チューリップなどにご興味がおありでしたら、どうぞお読みください。
※追記
2021年3月には、下記のようなお知らせが出ていました。
宴会自粛のお願いお知らせ
2021年3月15日(月)
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、春のお花見シーズンにおける園内の利用につきまして、下記の通りお願いいたします。
◇宴会を伴うお花見はご遠慮ください。
◇シート等を広げての飲食につきましては、大人数や長時間、大声で騒ぐなどのご利用はお控えください。
逆に、宴会をしないお花見や、少人数や短時間の飲食は騒がなければ可能ということのようです。
少しずつ変わっていきますね。
そして、ちょうどその一年程後、2021年にも花巡りの丘のネモフィラを見てきました。
2020年と違って大賑わいのネモフィラでしたので、2021年のまんのう公園のネモフィラは、花巡りの丘でネモフィラ をご覧ください。
※追記終わり
目次
春のまんのう公園
毎年3月から5月の連休にかけて、まんのう公園では春らんまんフェスタをやっていて、季節のお花が園内を彩ります。
スイセン(70品種20万本)、チューリップ(35品種4.5万本)、ネモフィラ(30万本)などの花々が、園内各所でバトンを繋ぐように次々と咲き誇ります。期間中は春を満喫できるスポーツや体験教室、ステージショーなど各種イベントを開催します。
春らんまんフェスタより
なので、この時期には何度か訪れたことがありますが、晴天の日は結構人も多く混んでいる記憶があります。
なので、この時期に「人が少ない」というのは、非常に珍しいなあと思いながら出かけます。
高松からは国道32号線を南西に行きますが、この道は普段通り混雑していました。
ちょっと考えようによっては、レインボーやサンフラワー、長尾バイパスなどは、普段通りか、いつもよりちょっと混んでるかも、という具合でした。
皆さん普段以上に車で移動することが多くなっているのでしょうね。
まだこの時期にはうどん屋さんも普段通り普通に営業していました。
高松からまんのう公園までは車で約1時間。
綾川イオンのところで左折して、山越うどんの道を通ると少し早く着きます。
僕は運転するから気にならないけれど、横でずっと眠っていても酔うのだそうです。
帰り道は平坦でまっすぐな道を帰って、と言っていました。
しかし、いろんな行き方の中で、この道が一番早いと思います。
酔いやすい方はご注意ください。
この間もそういえば来たな、と思っていたら、3月の終わりに桜を見に訪れた満濃池森林公園でした。
今回はその手前、満濃池の北東側にある讃岐国営まんのう公園です。
とても広い公園なので、車でゲートまで行くのにも5分ほどかかります。
そして、まんのう公園は有料なので、入口で大人の入場料と駐車場代を支払います。
この辺はキャッシュレスなんてことはなくて、人のいる窓口で久しぶりに現金を授受しました。
この辺りに工夫がなされると良いですね。
今回は直接中央駐車場へ。
駐車場には50~60台ほど車が停まっていました。普段に比べ、やはり少ないのだなと思います。
エントランスから園内に入ると左側に売店が二つあります。
小さなお土産屋さんのようなところと、食事ができるレストランですが、子どもは小さい頃からここがとてもお気に入りで、来るたびに何か買って帰っていた思い出があります。
コロコロと転がるキャンディボール、ぬいぐるみ、剣のキーホルダー…。
何だか知らないけれど、まんのう公園に来ると、何かここでお土産を買ってもらえると子どもは思っているらしいのです。(今回も買った…)
閉まっているかな、と思っていましたが、営業していました。
何か食べる?と尋ねると、食べるとのこと。
まあ、聞けばそう言いますよね。
食事のテーブルのところもドアを開放したままにして、換気をしていましたが、この日は風もなく穏やかな午後三時だったので、外にて食べます。
このテーブルのところにも、一組だけ座っておられたけれど、他には誰もいませんでした。
ここも一度閉まって、再開したのですよね。(その後また閉まる)
頼んだのは、子どもはチョコのアイス、奥さんはフライドポテト。
奥のビジターセンターは閉まっていました。
他にお客さんは見当たらなかったので、何だか二つだけというのも、少し申し訳ないような気もしましたが、ポテトは揚げたてで美味しかったです。
ここのポテトの何が、ということもないのですが、外で食べるので余計にそう思うのかもしれません。
アイスを食べ終わると、子どもは「帰ろう、帰ろう」と言い出す雰囲気なので(実際そんな感じ)、早めに広場の方へ向かいます。
ええと、ご存知の方も多いかと思いますが、春のまんのう公園で、こんなに人が少ないということはありません…。
2020年の4月には緊急事態宣言が全国に出ていまして、もうそろそろいろんな施設が閉まるのでは、というその直前です。(その後しばらく閉まりました)
なので、この時期にこんな感じが普通なのではなく、特別な時期の写真なのだな、と思って見てくださると幸いです。
花竜の道・ネモフィラ
毎回忘れてしまうのですが、エントランスから芝生の広場へ向かう道には名前がついています。
緑と石のヴィスタ。
ヴィスタ、展望という意味があるようです。
讃岐山脈の山並みに向かって、うねる大地の裂け目のように続く石垣のヴィスタは、まさに自然の世界へのタイムトリップ回廊。
竜頭の里 | 国営讃岐まんのう公園より引用
先へ行くほどだんだん細くした道幅が生み出す錯覚効果で、実際より奥行きがあるように見える仕掛けもお楽しみください。
なるほど、実際にはそうでもないのに、奥行きがあるように見えるのには、そういう仕掛けがあったのですね。
どの季節に来ても、この花壇は綺麗にお花が植えられています。
秋のコスモスやコキアの時期にも、とても熱心に植えられている姿を見かけましたが、一つ一つこうやって管理していくのはすごいなあと思います。
ちょうど昇竜の滝の真上なのですが、時計回りに竜頭の里を巡っていきます。
向こう側に川なんてあったかな、と思ってよく見ると、ネモフィラの花壇でした。
連続した花が、川の流れのようになって見えました。
一番最初に見た時には、何か色を付けたりブルーシートで覆われているのかと思ったほど。
遠くから見ると青い絨毯のようにも見えますが、近くに行くと小さなお花が密集しています。
青色の花はネモフィラだよ!と書いてありました。
遊んでいた小さな子が誘われるようにネモフィラに近づいていきます。
結構小さな虫やミツバチがいるので、僕の子どもは「ぎゃあ!」と言っていました。
陽が当たると暑いほどでしたが、まだ冷たさを帯びた爽やかな風が吹いていきます。
いつだったか、雨の時にもきたけれど、やはり青い空に白い雲の春の日が良いですね。
こんな感じで種を蒔いて行くのだろうなというのが横の小径から見るとわかります。
見る方向によって、また花の色も変わって見えるので、それが面白いところです。
続けてチューリップが植えてあります。
青や緑を背景に、色とりどりの花を楽しめるのが、まんのう公園の良いところですね。
奥さんはネモフィラよりこちらのチューリップが見たかったそうです。
まあ、たくさん咲いているからそれが良いのでしょうね。
この場所は花竜の道という名前がついていて、それはそれでよいのだけれど、ここが「花巡りの丘」でも良いのでは、という気がします。
菜の花やひまわり、コキアの場所も素敵だけれど、花はこちらの方が華やかに咲いている感じがします。
先ほどの幼い子が、蝶を追ってチューリップ畑に入って行きます。
「ちょうちょ、ちょうちょ!」
なんて言いながら花の間を走っていくのは、とても可愛らしい姿です。
芝生広場から青竜の谷
子どもは、もうチューリップの中で蝶を追いかけるようなことはしない年になっているので、芝生の丘まで競争です。
もう数年前から、僕は本気を出しても競り負けてしまいます。
しばらくの間、家にいたのに、元気よく丘を駆け上っていました。
「ここからの景色が綺麗なんだよね」
と言いながら、四方を見渡します。
まずは南西側、大川山の方面。
真ん中左側にちょいと高い山があると思うのですが、それがおそらく大川山だと思います。
続いて南東側、何があるのか帰って調べたら、尾ノ瀬山展望台というのがあるそうです。
財田、その向こうは雲辺寺の方面になるのでしょうね。
先ほど歩いて見て来たネモフィラとチューリップ、花竜の道。
東屋の向こう側が青竜の谷の方面です。
丘を下りて、向こう側へ向かってみます。
先ほど川のように見えた花壇はこの辺りですね。
一つ一つの花壇が、それはそれは丁寧に作られて、確かにこれは「来て見てもらいたい」というのも頷けます。
もちろん本物の水の流れと間違うということはないのですが、春のこの時期にしか見られないネモフィラの小川は、素敵な雰囲気です。
少し上の方には、白い小さなお花が同じように一面に咲いていました。
こちらも同じネモフィラなのでしょうかね。
他の方は、僕らを除いて一組3人だけでした。
何だか僕らだけで見るのは申し訳ないような、そんな気持ちにもなります。
いつもなら小さな子に一番人気のあるふわふわドームにも、この日は誰もいませんでした。
(その時は珍しい気持ちになったけれど、やはり人がいないまんのう公園は寂しいものです。後から見たら、そう思います。)
下から眺めて来た景色を今度は上から見てみます。
きっと春のこの時期がまんのう公園の一番の季節だと思います。
残念ながら、今年は多くの方の目に留まることはありませんでした。
確かに、公園の方が見に来てください、と呼びかけるのも頷けます。
しかし、いつまでもこのような状態が続くようには、僕は思っていません。
中国や韓国、イタリアも社会の機能を回復し始めました。
その期間や長さはわからないけれど、必ず再び賑わう日は来るはずです。
頑張って植えてくださったお花が、この春にはひっそりと咲いていたとしても、きっとその先には大勢の方がまんのう公園のお花を楽しみに訪れる日が来ると信じています。
この後、何日もの間こんな美しい風景を見ていないけれど、きっとそれはそのまま僕たちを待ってくれていると思うことにします。
春のまんのう公園は蒼いネモフィラと色とりどりのチューリップが咲き乱れる美しい花の公園でした。
お近くに来ることがありましたら、どうぞ訪ねてみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただきありがとうございます。
※追記
この後、2020年8月には、コキアのライトアップがあり、多くの方で賑わっていました。
まんのう公園コキアライトアップ
少しずつ賑わいが戻るのは、嬉しいことです。
※