瀬戸芸2022沙弥島の作品

香川県坂出市沙弥島で開催されている瀬戸内国際芸術祭2022の作品を見に行った様子です。瀬戸芸2022沙弥島の作品は新作が2つ、大掛かりな作品でした。

さて、春会期もあと1週間ほどとなったので、 瀬戸芸2022沙弥島 の作品について書いておこうと思います。
なんだ、もっと早く書けばいいじゃないか、と毎回思うのですが、瀬戸芸に行かなければいけないし、桜の記事も書きたいし、と結局会期終了間際に書くのがいつも通りであります。(夏・秋会期は夏の自分が頑張る、はず…)
瀬戸芸2022沙弥島の作品 は春会期のみの展示で、まだ会期が数日間残っています。
もしまだ鑑賞を楽しみにしている方がいたら、飛ばしてください。
瀬戸芸2022沙弥島の作品 や、沙弥島の様子にご興味のある方の参考になれば幸いです。

目次

  1. 瀬戸芸戸芸2022沙弥島の場所
  2. 瀬戸芸2022沙弥島の駐車場
  3. 瀬戸芸2022沙弥島の案内所と検温スポット
  4. 沙弥海水浴場へ
  5. 沙弥島西ノ浜の家
  6. 瀬戸芸2022沙弥島の作品 幻海をのぞくへ
  7. 瀬戸芸2022沙弥島の作品 sm11幻海をのぞく入口
  8. 幻海をのぞく
  9. 幻海をのぞく 出口にて
  10. 沙弥島の西ノ浜
  11. 旧沙弥小・中学校へ
  12. 瀬戸芸2022沙弥島の作品 月への道の入口
  13. 瀬戸芸2022沙弥島の作品 sm12月のへの道
  14. 月への旅 雪の天使
  15. 月への道 人類の宇宙への移住
  16. 月への道 地球での最後の夜
  17. 月への道 KETSの星 Star KETs
  18. 月への道 月への階段あるいは 柿本人麻呂の月

瀬戸芸2022沙弥島の場所

まずは、いつも通り沙弥島の場所から見て行きますね。

沙弥島の場所
沙弥島の場所

香川の少し西側、瀬戸大橋の袂にあります。
地名に「島」とつきますが、車で行けます。

沙弥島の場所
沙弥島の場所

高松から浜街道を通り、車で約50分。
普段から混んでいる道ですが、4月の天気のよい週末だったのでさらに混んでいました。
少しずつお出かけする方が増えてきたなあという感じです。

沙弥島の場所
沙弥島の場所

沙弥島へは車が入れませんので、手前の瀬戸大橋記念公園の駐車場に停めます。
以前は土日祝で臨時駐車場が設けられいましたが、この日は見当たりませんでした。

瀬戸大橋の下瀬戸芸沙弥島へ行く道
瀬戸大橋の下瀬戸芸沙弥島へ行く道

道沿いに瀬戸芸のフラッグ、3年に一度の光景です。(奥さんに撮ってもらいました)

瀬戸芸2022沙弥島の駐車場

結構ここまでの道にも車が多かったので、これは駐車場に停められるかな?と心配していましたが、やはり満車…。

瀬戸大橋の下瀬戸芸沙弥島駐車場が満車
瀬戸大橋の下瀬戸芸沙弥島駐車場が満車

「停めるところ他にないんですか?」
「ないんですよ」
と誘導する方も困った様子。
まあ、この方のせいではないけれど、車を停めるところがないと帰りたくなります。
「帰る?」と尋ねると、「せっか来たから」というので、北と東の駐車場を見てみます。

沙弥島の場所
沙弥島駐車場の場所

海に近い北駐車場も満車で、あまり動きがない感じ。
東駐車場に入ると、一台出る車があったので、入れ替わりで停められました。

瀬戸大橋の下瀬戸芸沙弥島駐車場が混雑
瀬戸大橋の下瀬戸芸沙弥島駐車場が混雑

東駐車場 普通車 122(8)
北駐車場 50(5)
北駐車場 西駐車場 258(5)
車種別合計 430(18)
※()内は障害者・妊婦用

瀬戸大橋記念公園 アクセス&周辺スポット アクセスより引用
瀬戸大橋記念公園
瀬戸大橋記念公園

晴れた週末には記念公園に来る方も多いし、瀬戸芸も重なる土日となれば、少しこの台数では足りないのでは、と思います。
しかし、行った時間が11時半頃で、ここを出る2時頃には空きはじめていたので、時間帯もあるのかもしれませんね。

瀬戸芸2022沙弥島の案内所と検温スポット

駐車場から歩いて沙弥島へ向かいます。
ああ、この感じ、久しぶりです。
2019年11月、最後に訪れたのは豊島だったので、約2年半ぶり。

瀬戸芸沙弥島の駐車場
瀬戸芸沙弥島の駐車場

満車の西駐車場を横目に(まだ満車でした…)、瀬戸芸の沙弥島案内所へ。

瀬戸芸沙弥島会場案内所
瀬戸芸沙弥島会場案内所
瀬戸芸沙弥島会場案内所
瀬戸芸沙弥島会場案内所

パスポートの裏面を投函するようになっていました。(背面が丸見えで結構後々困ったので、是非改善してほしい…)
沙弥島のリーフレットを貰いました。

瀬戸芸2022沙弥島リーフレット
瀬戸芸2022沙弥島リーフレット

各島の案内所で配布しているので、これがあればはじめてでもまわることができます。
僕らはあらかじめガイドを見ていたので、歩きながらは見ませんでした。

瀬戸芸沙弥島会場案内所のホワイトボード
瀬戸芸沙弥島会場案内所のホワイトボード

一瞬?と思ったのですが、細かいところで言うと「レオニードシチコフ」ではなく、「チシコフ」さんです。
この日はお茶会のイベントがあったのですね。
「あちらで検温お願いします」
というので、検温スポットへ。

瀬戸芸沙弥島会場検温スポット
瀬戸芸沙弥島会場検温スポット

駐車場の混雑具合に比べ、沙弥島は混んでいませんでした。
公園に来ている方が多かったのでしょうかね。

瀬戸芸沙弥島会場検温のリストバンド
瀬戸芸沙弥島会場検温のリストバンド

奥さんが付けたのを撮らせてもらいました。
各会場によって色が違いました。
着ける時に腕の毛を巻き込むと、その後たびたび気になるので、注意です。

沙弥海水浴場へ

車を停め、検温スポットも無事通過しましたが、沙弥島一番の心配は食事です。
カフェや飲食店の数が少ないので、どうしようか、となります。

一応東山魁夷せとうち美術館の中にカフェなぎさがありますが、ドリンクとスイーツのみ。

沙弥島 東山魁夷せとうち美術館
沙弥島 東山魁夷せとうち美術館

瀬戸大橋タワーの見晴らしの良いカフェのみランチがありそうだけれど、いつも混雑しているのでパス。
以前のようにフグ弁当やうどんがあるといいなあと先に進みます。

途中の藤棚の花が咲き始めていました。

沙弥島 東山魁夷せとうち美術館傍の藤棚
沙弥島 東山魁夷せとうち美術館傍の藤棚

いつも咲いていないことがあるので、4月中旬にこれだけ咲くということは、早くに咲いていたのでしょうね。

沙弥島 東山魁夷せとうち美術館傍の藤棚
沙弥島 東山魁夷せとうち美術館傍の藤棚

最初の目的地、沙弥島海水浴場に到着です。
わあ、綺麗な海岸!

沙弥島海水浴場
沙弥島海水浴場

沙弥島西ノ浜の家

しかし、残念ながら西の浜の家は閉まっていました…。

沙弥島の海の家 西の浜の家はお休み
沙弥島の海の家 西ノ浜の家はお休み

こう考えると、ここでフグ弁当やうどんを食べられたこと自体が夢のようなことだったのだなあと思います。
また少し落ち着いた次回には、きっと食べられることを期待しておきますね。

沙弥島の海の家 西の浜の家はお休み
沙弥島の海の家 西ノ浜の家はお休み
沙弥島の海の家 西の浜の家上は立入禁止
沙弥島の海の家 西ノ浜の家上は立入禁止

以前この建物は瀬戸芸の作品の一つで、階段を上って屋根から風景を眺めることができました。
2016年はNo.133「沙弥島・西ノ浜の家 藤山哲朗+冨井一級建築設計事務所」でした。
藤山さん、瀬居島アートプロジェクト2022に作品を出されています。
別の日に見てきましたが、これも家だったので、この作品を思い出しました。
トイレは利用できました。
ここ2年は海開きはされていませんが、夏にはシャワーが使えます。

瀬戸芸2022沙弥島の作品 幻海をのぞくへ

万葉会館の方に新しい作品があるというので、まず最初に行ってみます。

沙弥島海水浴場から宇多津の街並み
沙弥島海水浴場から宇多津の街並み
沙弥島 幻海をのぞく、万葉会館前洋館
沙弥島 幻海をのぞく、万葉会館前洋館

何となくこの辺りだけ人がおおいなあと思っていたら…、

沙弥島 幻海をのぞくに出来た列
沙弥島 幻海をのぞくに出来た列

わあ、並んでいる!
瀬戸芸開幕から雨が続いていて、久しぶりの晴れだったし、週末ということもあってか、人が多かったです。
最初の作品から並ぶとは、思っていませんでしたが、ああ、瀬戸芸はじまったのだなあ、と実感しました。

沙弥島 幻海をのぞくに出来た列
沙弥島 幻海をのぞくに出来た列

家屋の中に一組ずつ入っているようです。
なるほど、それで時間がかかっているのですね。
20分ほど待つと、順番が来ました。

別に厳密なルールは決めておらず、気ままに書きますが、この後もこの案内板以降が作品の写真になるようにしますね。
中を見たくない方は、ここまでか、飛ばしてください。

sm11 作家名 南条嘉毅 作品名 幻海をのぞく Artist Name Yoshitaka Nanjo [Japan] Title Peering in to the seabed 造形・演出サポート : カミイケタクヤ 特殊照明: 鈴木泰人 音楽: 阿部海太郎
sm11 作家名 南条嘉毅 作品名 幻海をのぞく Artist Name Yoshitaka Nanjo Title Peering in to the seabed 造形・演出サポート : カミイケタクヤ 特殊照明: 鈴木泰人 音楽: 阿部海太郎
幻海をのぞく ランプ
幻海をのぞく ランプ

南条嘉毅なんじょうよしたかさんの作品です。
確か南条さんは前回の瀬戸芸でも沙弥島に作品を出されてていたように思います。

瀬戸芸2019沙弥島 一雫の海 南条嘉毅

そうでした、前回は「一雫の海」、そして、今回は「幻海をのぞく」です。

幻海をのぞく 入口
幻海をのぞく 入口

順番が来ましたので、中に入り、受付をします。

瀬戸芸2022沙弥島の作品 sm11幻海をのぞく入口

今回の写真で最も苦労した受付の写真です。
最初だから、どうしてもという気持ちで撮りました。

幻海をのぞく 入口受付
幻海をのぞく 入口受付

シートもあるので、いい具合にぶれていまして、お気に入りの一枚です。
パスポートを出すと沙弥島の「沙」の字を押してくれました。
そして、今回からバーコードを読み取る仕組みになったようです。
デジパスの方はここでスマホ出すのでしょうね。

靴を脱ぎ、ビニルに入れること、中は暗いので気を付けて、という説明を聞き、しばらく待ちます。
撮影はOKですが、動画、フラッシュ撮影は禁止ですとのこと。
この後どの島でも、結構細かくルールが違ったので、なかなか難しいところです。

幻海をのぞく 入口
幻海をのぞく 入口

綺麗なものがあったので、撮りましたが、他の方は違う模様の方もいましたので、変わるのでしょうかね。

幻海をのぞく 入口
幻海をのぞく 入口

幻海をのぞく

「どうぞー」と言われ、中へ入ると…
おお、すごい、何だか最初はわからなかったのですが、何かすごい感じです。

幻海をのぞく
幻海をのぞく

家屋を一軒まるまる利用しないと、こういう展示は出来ないですよね。
下に地形のジオラマのようなものがあり、スクリーンには瀬戸内海が映っていました。

幻海をのぞく
幻海をのぞく

徐々に暗さに目が慣れてくると、向こう側には家具などが展示されているようです。
スクリーンに映し出される島影を見ながら、あれは詫間の方だろうか、と見つめます。

幻海をのぞく
幻海をのぞく
幻海をのぞく
幻海をのぞく

下のスクリーンの背景は五色台でしょうかね。

幻海をのぞく
幻海をのぞく

もし次々に人が入って来ないのなら、しばらくじっとここで幻海をのぞいていたいところです。

奥の廊下のところにも、なかなか趣向を凝らした家具や小窓がありました。

幻海をのぞく
幻海をのぞく

先ほどのこすれたスクリーンのように加工されているのですね。

幻海をのぞく
幻海をのぞく
幻海をのぞく
幻海をのぞく

わあ、これはおもしろい。
僕は一度見ただけでは飽き足らず、先に進んで、もう一度撮りに戻ってしまいました。
スクリーンで見た後に、実際の海をこうやって見ると、先ほどまでの景色が「幻海」に見えて来るから不思議なものです。

幻海をのぞく
幻海をのぞく

古い時計などの家具を見ながら、

幻海をのぞく
幻海をのぞく

反対側から眺めることができました。
ここで気が付いたのですが、この地形は瀬戸内海で、少し突起のように見えるのは島なのでしょうかね。

幻海をのぞく
幻海をのぞく

これも、何という表現もできないのですが、地下まで利用してあって、地面の下、底を感じる展示でした。

幻海をのぞく
幻海をのぞく

最後に蓄音機を眺めて、出口です。
持っていた靴を履き替え、外に出ます。

幻海をのぞく 出口
幻海をのぞく 出口

幻海をのぞく 出口にて

古い洋館だったのを改装したのだそうですが、この出口のところもよかったです。

幻海をのぞく 出口
幻海をのぞく 出口

竹藪のようなところに、細い道が出来ていて、その奥に海が見えました。
沙弥島の海岸のすぐ近くですが、ここからの景色を見るのははじめてです。

幻海をのぞく 出口
幻海をのぞく 出口
幻海をのぞく 出口
幻海をのぞく 出口

ぐるりと家をまわりこむように歩きます。
ふと思ったのですが、作品はまだここでも続いているのではないでしょうか。

幻海をのぞく 出口
幻海をのぞく 出口

家を囲む林の中から、外へ抜ける通路を行くのですが、その先にはまた海が見えました。

幻海をのぞく 出口
幻海をのぞく 出口

わあ、さっき窓から見た景色が、今度はクリアになって見えました。
ほんの数十分前とは、違った景色のように感じるから、本当に不思議なものです。

幻海をのぞく 出口
幻海をのぞく 出口

いやあ、これはなかなか楽しい作品でした。
海側から見ると、まさかこの中に作品があるとは想像できませんでしたので、驚きました。
また、灯りや映像、ジオラマの内容もとても印象的で、ああ、瀬戸芸の楽しさってこういうことろなんだよなあというのを思い起こさせてくれます。
春で終わってしまうのが、とても勿体ない、そんな作品でした。

もう字数的には終わってもよいのですが、もう少し書いておきますね。
(何と言っても字数の制限がなく瀬戸芸の記事を書こうと思ったのが、このブログのはじまりなので、長いけれど満足いくまで書きます)

沙弥島の西ノ浜

天気も良いので、海も見たくなりますよね、僕もです。

沙弥島海水浴場から
沙弥島海水浴場から

ひと足先に出ていた奥さんも海岸にいました。
来る時には「そらあみがないねー」なんて言いながら来ましたが、いつまでもあるものでもないし、また機会があればできるだろうなあと思います。
ここに来ると思い出す「そらあみ。よかったですよね。

沙弥島海水浴場から
沙弥島海水浴場から

護岸には、「あみ」が置かれていました。
でも、これが本来の姿ですよね。

沙弥島海水浴場から
沙弥島海水浴場から

北側には本島、

沙弥島海水浴場から
沙弥島海水浴場から

正面西側には、高見島、

沙弥島海水浴場から
沙弥島海水浴場から

南側には宇多津の街、ゴールドタワーが見えました。

沙弥島海水浴場から
沙弥島海水浴場から

西ノ浜の傍に、自販機が置いてあります。
混みあうこともなく、皆さんベンチでゆったり休憩されていました。

沙弥島海水浴場から
沙弥島海水浴場から

小さい子はアートより海に近づいてみたいよね、こんな天気だもの。
今年は海開きが出来ると良いですね。

旧沙弥小・中学校へ

さて、西ノ浜からナカンダ浜と呼ばれる北側に向かいます。

沙弥島海水浴場からナカンダ浜へ
沙弥島海水浴場からナカンダ浜へ

他の方はどうかはしりませんが、僕はこうしてその道の途中の様子を撮るのも好きです。
作品だけではなくて、そこに向かう人たちや、その道の雰囲気なんかも楽しみですよね。
ちなみにこの道の途中、毎回春会期には上から虫がぶら下がっているので、苦手な方は帽子や日傘などで避けてください。

沙弥島海水浴場からナカンダ浜へ
沙弥島海水浴場からナカンダ浜へ

今他の方が歩いているあの辺りが要注意な場所です。

このところ、各地で見かけるキリンのオブジェ。
造形作家・岡山富男さんの作品です。

造形作家・岡山富男さんのキリン
造形作家・岡山富男さんのキリン

瀬戸芸2022沙弥島の作品 月への道の入口

幻海をのぞく、に続き、もう一つ沙弥島の作品をご紹介します。
結構長く書いているのは、二つとも大作だったからです。
じゃあ、大作ではない作品があるのか、というと難しいところですが、一軒まるごと新作ということになると、やはり大掛かりな作品ということになるのでは、と思います。
そして、沙弥島の新作はイベント除けば、この二つだけです。
最初はガイドを見て、二つか…なんて思っていましたが、とんでもない思い違いでした。

旧沙弥小・中学校
旧沙弥小・中学校

こちらが毎回会場となる旧沙弥小・中学校です。
以前来られたかたならご存知かと思いますが、いくつかの作品がここには置かれていました。
しかし、今回は単独で、一つの作品となっています。
え、この広いところに?とおもいますよね、僕もです。

旧沙弥小・中学校 月への道入口
旧沙弥小・中学校 月への道入口

この作品は「月への道」というタイトルなのですが、まさに「月への道の入口」でした。
早速中へ入ってみますね。

瀬戸芸2022沙弥島の作品 sm12月のへの道

作家名 レオニート・チシコフ 作品名 月への道 Artist Name Leonid Tishkov Titio The Way to the Moon 制作: Office Toyofuku
sm12作家名 レオニート・チシコフ 作品名 月への道 Artist Name Leonid Tishkov Titio The Way to the Moon 制作: Office Toyofuku
月への道の入口と受付
月への道の入口と受付

消毒をして、受付へ行きます。
この前の作品でも、別の島でも多かったのですが、意外と鑑賞パスポートをお持ちでない方がおられました。
ムムム、やはりこれは事前に販売する期間が短く、周知が十分でなかったのでは、と思います。
前回まではそんなになかったことですが、受付でお金を払っておられました。
皆様、小中学生は無料ですが、大人の方はパスポート購入(迷わず3シーズン)が断然お得ですので、お買い求めになることをお勧めします。。

受付でパンフレットを貰いまして、順路の説明を受けます。

月への旅の案内チラシ
月への旅の案内チラシ

なるほど、「月への道」をこれから歩いて行くのですね。

月への道の入口
月への道の入口

いつもこうした角を曲がって入る時、少しどきどきしますよね。
大丈夫、お化けは出て来ない、はず。

月への旅 雪の天使

お部屋に入ると、スクリーンに映像が映し出されていました。

月への道 雪の天使 Snow Angel
月への道 雪の天使 Snow Angel の説明版
月への道 雪の天使 Snow Angel
月への道 雪の天使 Snow Angel

これを見て、ふと思い出しましたよ。
レオニート・チシコフさん、前回の瀬戸芸でも作品を拝見しました。

瀬戸芸2019 月と塩をめぐる3つの作品 沙弥島の上にかかる月と太陽
瀬戸芸2019 月と塩をめぐる3つの作品 沙弥島の上にかかる月と太陽

そうでした、前回も月をテーマにした作品で、ブログの先頭の画像も、動画のサムネイルも彼の作品にしたのでした。

月への道 雪の天使 Snow Angel
月への道 雪の天使 Snow Angel
月への道 雪の天使 Snow Angel
月への道 雪の天使 Snow Angel

星のような形のオブジェに、下にバケツが置いてありました。

月への道 雪の天使 Snow Angel
月への道 雪の天使 Snow Angel
月への道 雪の天使 Snow Angel
月への道 雪の天使 Snow Angel

この時には、どうやって見るんだろう、と思っていましたが、この黒いところに映りこむのを見るという展示だったようです。
ちょっと黒かったので、覗き込むのを躊躇ってしまいました、残念…。

月への道 人類の宇宙への移住

次の部屋に移ります。
「人類の宇宙への移住」という内容が書いてありました。

月への道 人類の宇宙への移住 Moving people into Space
月への道 人類の宇宙への移住 Moving people into Space

暗くなった部屋の中に入ると…、

月への道 人類の宇宙への移住 Moving people into Space
月への道 人類の宇宙への移住 Moving people into Space

ムムム、これは少し怖かったです。
映像なのですが、ぼんやりと人の顔が映っていて、下から上にその映像が移っていきます。
テーマパークのホーンテッドマンションに似たような仕掛けがあったように思います。

月への道 人類の宇宙への移住 Moving people into Space
月への道 人類の宇宙への移住 Moving people into Space
月への道 人類の宇宙への移住 Moving people into Space
月への道 人類の宇宙への移住 Moving people into Space

写真より動画のキャプチャの方がくっきり映っていました。

月への道 人類の宇宙への移住 Moving people into Space
月への道 人類の宇宙への移住 Moving people into Space

しかし、見ていると、いろんな気持ちになるもので、亡くなった方たちへのレクイエムのようにも思えました。

月への道 地球での最後の夜

一旦は屋から出ると、係の方がいて、少しお待ちください、とのことでした。

月への道 地球での最後の夜 Last Night on the Earth
月への道 地球での最後の夜 Last Night on the Earth

パンフレットに記載された順路はここを見て、もう一度戻っていくルートなのですが、行く方、来る方が入り混じって混みあってしまうので、この後は外を通って次の作品へ行ってください、とのこと。
なるほど、往復したかったところですが、確かに来る人と行き交う感じになりますね。

「どうぞ」と中へ案内されました。
手間の部屋には写真のタペストリーがありました。

月への道 地球での最後の夜 Last Night on the Earth
月への道 地球での最後の夜 Last Night on the Earth

次の部屋で、出ました宇宙飛行士!

月への道 地球での最後の夜 Last Night on the Earth
月への道 地球での最後の夜 Last Night on the Earth

ここは坂出市沙弥島の旧沙弥小中学校ですが、そんなことを忘れてしまいそうな存在感です。
写真を見ると、孤独な感じの宇宙飛行士ですが、中に入り一緒に写真を撮れますので、意外と賑やかでした。

月への道 地球での最後の夜 Last Night on the Earth
月への道 地球での最後の夜 Last Night on the Earth

これも沙弥島では鑑賞をお勧めします。
沙弥島では、これが一番印象に残りました。

月への道 地球での最後の夜 Last Night on the Earth
月への道 地球での最後の夜 Last Night on the Earth

彼が何を見ているのかは、どうぞご自身で確かめてみてください。
(と書くのはただ撮り忘れたからだけれど)

一番奥の部屋では、砂の上を歩くので、履物を変えました。

月への道 地球での最後の夜 Last Night on the Earth
月への道 地球での最後の夜 Last Night on the Earth

なるほど、月の上を歩いているような気持ちになりますね。
写真がうまく撮れなくて申し訳ない感じ。

月への道 地球での最後の夜 Last Night on the Earth
月への道 地球での最後の夜 Last Night on the Earth

月への道 KETSの星 Star KETs

一度外に出た後、最後の部屋に行きます。

月への道 KETSの星 Star KETs
月への道 KETSの星 Star KETs

最後は研究室なのですね。

月への道 KETSの星 Star KETs
月への道 KETSの星 Star KETs
月への道 KETSの星 Star KETs
月への道 KETSの星 Star KETs

何となく思ったのですが、この部屋が最初でもよかったのでは、という感じです。
地球最後の夜から、ここに来ると、何だか、順番間違えた?という気になりました。

月への道 KETSの星 Star KETs
月への道 KETSの星 Star KETs
月への道 KETSの星 Star KETs
月への道 KETSの星 Star KETs

漏斗のような飛行船の模型がありました。

月への道 KETSの星 Star KETs
月への道 KETSの星 Star KETsの飛行瀬の模型
月への道 KETSの星 Star KETs
月への道 KETSの星 Star KETs

地球から宇宙へ、月へというテーマがわかりやすいので、これはこうなのだろうなあと楽しく見ることができました。

月への道 KETSの星 Star KETs

月への道 月への階段あるいは 柿本人麻呂の月

屋内の作品を観終わると、いよいよ屋外の展示へ。
6つの部屋を見て来たので、まだあるの?という感じもしました。
「月への階段あるいは 柿本人麻呂の月」とあります。

月への道 月への階段あるいは 柿本人麻呂の月
月への道 月への階段あるいは 柿本人麻呂の月

前回2019年も柿本人麻呂と月をテーマにした作品を制作されていたので、何となく馴染みがあります。
わあ、皆さん並んでおられて、人気がありました。

月への階段あるいは 柿本人麻呂の月
月への階段あるいは 柿本人麻呂の月
月への道 月への階段あるいは 柿本人麻呂の月
月への道 月への階段あるいは 柿本人麻呂の月

2mほど階段を上って月の傍に行けるようになっています。
見ているよりも上ってみる方が楽しくて、景色が変わります。

月への階段あるいは 柿本人麻呂の月
月への階段あるいは 柿本人麻呂の月

カメラを片手に持って上がるので、慎重に…、

月への道 月への階段あるいは 柿本人麻呂の月
月への道 月への階段あるいは 柿本人麻呂の月

わあ、これは良い!

月への階段あるいは 柿本人麻呂の月から見たナカンダ浜と瀬戸大橋
月への階段あるいは 柿本人麻呂の月から見たナカンダ浜と瀬戸大橋
玉藻よし 讃岐の国は 国柄か 見れども飽かぬ 
神柄か ここだ貴き 天地 日月とともに 満りゆかむ
神の御面と 継ぎ来る 中の水門ゆ 船浮けて 
わが漕ぎ来れば 時つ風 雲居に吹くに 沖見れば とゐ波立ち
辺見れば 白波さわく 鯨魚取り 海を恐み 行く船の 梶引き折りて 
をちこちの 島は多けど 名くはし 
狭岑の島の 荒磯面に いほりてみれば 
波の音の 繁き浜辺を 敷栲の 
枕になして 荒床に ころふす君が 
家知らば 行きても告げむ 妻知らば 
来も問はましを 玉鉾の 道だに知らず 
おほほしく 待ちか恋ふらむ 愛しき妻らは

万葉の叙情歌人『柿本人麻呂』 - 坂出市ホームページより引用

ナカンダ浜を上から見下ろすような景色になって、その向こうの景色、瀬戸内海の島々、瀬戸大橋を見渡せるようになっていました。
(おそらくここが後に重要なポイントになったのだろうなあと思います)

月への道 月への階段あるいは 柿本人麻呂の月
月への道 月への階段あるいは 柿本人麻呂の月

これ、小さい子も上にいきたいですよね。

月への道 月への階段あるいは 柿本人麻呂の月
月への道 月への階段あるいは 柿本人麻呂の月

僕は海を背景に後ろから見た方がよかったけれど、前から撮っても面白いですよ、と係の方が教えてくれました。

月への階段あるいは 柿本人麻呂の月
月への階段あるいは 柿本人麻呂の月
瀬戸内国際芸術祭2022 沙弥島 SetouchiTriennale2022 spring Shamijima(2022年4月)

この作品も、春会期だけというのとても勿体ない気がします。
瀬戸芸の会期を通じて鑑賞出来たら良かった、と思う反面、この一時期の良さもあるなあと思いました。

さて、 瀬戸芸2022沙弥島の作品 を二つ観ましたが、実はここで記事は半分ほど…。
このまま書き続けてもよいのですが、一区切りとします。
後編では他の沙弥島の作品と与島の作品(何と月への旅の続き!)を書く予定です。
またご興味がおありでしたら、引き続きご覧ください。
よい瀬戸芸の旅を!
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

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