百襲姫命の田村神社

百襲姫命の田村神社に参拝した後編です。田村神社素婆倶羅社や倭迹迹日百襲姫命の像などを参拝して紹介しています。

百襲姫命の田村神社というタイトルにしましたが、実際には「倭迹迹日百襲姫命の像がある田村神社」が正しいです。
前編「讃岐國一宮田村神社」の続き、後編になります。
田村神社の場所や駐車場については、前編で詳しく書いていますので、そちらをご覧ください。
さぬき七福神田村神社の様子や、倭迹迹日百襲姫命の像などにご関心、ご興味のある方の参考になれば幸いです。

目次

  1. 神池のまわる十二支像
  2. 高松市の名木
  3. 淡島社鳥居
  4. 素婆倶羅社
  5. 丑と丑と丑の像
  6. 一宮天満宮
  7. 田村神社 伊勢神宮遥拝所
  8. 北参道の鳥居、さぬき獅子
  9. 北参道 祓の輪
  10. 北参道の忠魂碑
  11. 百襲姫命の田村神社
  12. 百襲姫命の田村神社 倭迹迹日百襲姫命像
  13. 百襲姫命の田村神社 十二支巡り
  14. 百襲姫命の田村神社 八咫烏
  15. 百襲姫命の田村神社 鐘楼門
  16. お迎え布袋尊と大鳥居、大楠
田村神社境内図
田村神社境内図

神池のまわる十二支像

神池の稲荷社を参拝した後、元の場所へ戻ろうと歩いたら、十二支像を見つけました。
鳥居の近くに並んでいた十二支像とはまた違う十二支像。

田村神社 一宮稲荷大明神 十二支
田村神社 一宮稲荷大明神 十二支像 寅

寅に卯、

田村神社 一宮稲荷大明神 十二支像 卯
田村神社 一宮稲荷大明神 十二支像 卯

巳に亥までは見つけました。

田村神社 一宮稲荷大明神 十二支像 巳
田村神社 一宮稲荷大明神 十二支像 巳
田村神社 一宮稲荷大明神 十二支像 亥
田村神社 一宮稲荷大明神 十二支像 亥

それぞれ、回せるようになっていて、参拝に来られた方がくるくる(というほど軽くないが)回していました。
きっと十二支なので、他にもあると思います。

池の周りには十二支と七福神が次々に現れます。
何だか神池の亀や鯉も神々しく見えてきます。

田村神社 神池の亀
田村神社 神池の亀

高松市の名木

僕は駐車場の側から入ったけれど、宇都伎社の方からも橋を渡っていけるようになっています。

神池の北側の橋
神池の北側の橋

その近くには七福神の毘沙門天がおられます。

田村神社 神池 七福神巡り 福禄寿
田村神社 神池 七福神巡り 福禄寿

それと対になるように布袋神もおられます。

田村神社 神池 七福神巡り 布袋尊
田村神社 神池 七福神巡り 布袋尊

先ほどの稲荷社の裏側に「高松市の銘木」という看板を見つけました。

田村神社 高松市の銘木の碑
田村神社 高松市の銘木の碑

何度か田村神社に来ていますが、どれが名木なのか、分かりませんでした。
今回は探してみます。

田村神社 高松市の名木 イスノキ 
田村神社 高松市の名木 イスノキ 

高松市の「名木」のHPでは、「第58号」は一宮町のイスノキなので、これで間違いないかと思います。

田村神社 高松市の名木 イスノキの碑
田村神社 高松市の名木 イスノキの碑

表参道に「アキニレ」というのもあるらしいのですが、それは気が付きませんでした。
次回探してみたいと思います。

淡島社鳥居

宇都伎社の隣に「淡島社鳥居」という小さな鳥居があります。

淡島社鳥居
淡島社鳥居

お参りするのに、くぐって行かないといけませんが、僕は無理です。
奥さん(一緒に行きました)は「行ってみる!」とお参りしていました。
まあ、ぎりぎりだったので、結構まわりの方も驚かれていましたが、無事に通過。
なかなかお参りも大変だなあと思います。

淡島社
淡島社

この一帯が、「子宝を授かるように願うゾーン」という感じになっています。

隣には「ぐち聞きわらべ」の像。

田村神社 愚痴聞きわらべ
田村神社 ぐち聞きわらべ

淡島社の前には、安産子宝犬の像があります。

田村神社 安産子宝犬
田村神社 安産子宝犬

その隣には「はらみ石」と、子宝ゾーンならではの像が並びます。

田村神社 はらみ石
田村神社 はらみ石

奥に立つ神馬も立派でした。

田村神社 神馬の像
田村神社 神馬の像

それを見守るように、微笑童七福神がおられます。

田村神社 微笑童七福神(ほほえむわらべしちふくじん)
田村神社 微笑童七福神(ほほえむわらべしちふくじん)

素婆倶羅社

子宝ゾーンには「素婆倶羅社(そばくらしゃ)」の拝殿がありました。

素婆倶羅社  
医薬の祖神少名毘古那神を祀る。女性と子供の守り神として親しまれ安産、病気平癒、身体健康のご利益がある。
田村神社のHPより引用

なるほど、少名毘古那神は、女性と子どもの守り神なのですね。

田村神社 素婆倶羅社 少名毘古那神
田村神社 素婆倶羅社 少名毘古那神

素婆倶羅社、あまり他では聞いたことがないのですが、香川県内にはいくつかあるみたいです。
安産祈願、病気平癒、身体健康の神社なのですね。

丑と丑と丑の像

素婆倶羅社にお参りした後、振り返ると、先ほどのまわる十二支像がありました。

田村神社 十二支 丑と子
田村神社 十二支 丑と子

なるほど、こちらに続いていたんだ、と丑と子の像を触ります。

田村神社 十二支 丑
田村神社 十二支 丑
田村神社 十二支 子
田村神社 十二支 子

なかなか愛嬌があって可愛らしいです。

次は他の干支があると思うじゃないですか。
しかし、振り返ると、また「丑」!

田村神社 丑の像
田村神社 丑の像「勝牛」合格門

こちらは「勝牛」だそうで、下に「合格門」、さらに「玉を回してください」とあります。

田村神社 丑の像 勝牛 合格門
田村神社 丑の像 勝牛 合格門

向かいにも丑がいます。

田村神社 丑の像
田村神社 丑の像

さらに下にも丑…

田村神社 丑の像
田村神社 丑の像

なでられているのか、角がとれて丸くなっているのがわかります。
長年親しまれてきた像なのでしょうね。
十二支の丑をあわせれば、四体もの丑が集合しています。

一宮天満宮

狐がおられれば稲荷社で、丑がおられれば天満宮があります。

田村神社 一宮天満宮  
田村神社 一宮天満宮 

それにしてもすごい数の丑ですよね。
きっと、先代、先々代、みたいに次々に奉納されてこんな感じになっているのでしょうね。

田村神社 一宮天満宮  
田村神社 一宮天満宮  

一宮天満宮
学問の神さまとして信仰される菅原道真公を祀る。農耕の神、至誠の神としても尊崇厚い。
田村神社のHPより引用

全国的に天満宮はありますが、菅原道真公が讃岐守として赴任していたこともあり、天満宮は本当に多く見かけます。

田村神社 一宮天満宮
田村神社 一宮天満宮

丑の他には「筆塚」もありました。

田村神社 一宮天満宮  筆塚
田村神社 一宮天満宮  筆塚

田村神社 伊勢神宮遥拝所

天満宮の前には、「伊勢神宮遥拝所」がありました。 

伊勢神宮遥拝所   
田村神社 伊勢神宮遥拝所

この方向に神宮があるのでしょうね。

北参道の鳥居、さぬき獅子

さて、北参道の鳥居まできました。

田村神社 北参道
田村神社 北参道

北参道、たくさんの鳥居で壮観ですね。

北参道  
朱色の連鳥居の真ん中にはさぬき獅子の像が置かれている
田村神社のHPより引用

田村神社 北参道 さぬき獅子
田村神社 北参道 さぬき獅子

北参道に来るとわかるのですが、向かい側、北側から参拝する方の方向に向いています。
なので、さぬき獅子も裏側から。

田村神社 北参道 さぬき獅子
田村神社 北参道 さぬき獅子

立派なさぬき獅子がありました。

さらに進むと一旦駐車場まで抜けられるようになっています。

田村神社 北参道
田村神社 北参道
田村神社 北参道
田村神社 北参道

表参道も立派でしたが、北参道もとても立派な鳥居です。

北参道 祓の輪

あまり見たことがなかったのが「祓(はらえ)の輪」。

田村神社 北参道 祓の輪
田村神社 北参道 祓の輪

参拝する方が、珍しそうにまわしていました。

田村神社 北参道 祓の輪
田村神社 北参道 祓の輪

北参道の忠魂碑

北参道の途中には手水舎があり、そこから本殿の裏側の道が続いています。

田村神社 忠魂碑など
田村神社 忠魂碑など

こちらは海外開拓者殉難之碑(満蒙開拓の碑)。

海外開拓者殉難之碑(満蒙開拓の碑)
海外開拓者殉難之碑(満蒙開拓の碑)

隣には、海軍少年飛行隊の碑。

海軍少年飛行隊の碑
海軍少年飛行隊の碑

そして一番奥には、忠魂碑がありました。

田村神社 忠魂碑
田村神社 忠魂碑

百襲姫命の田村神社

再び北参道を抜け、左手に曲がると、大きな「田村神社境内図」がありました。

田村神社境内図
田村神社境内図

この境内図の隣に、「百襲姫命の田村神社」というタイトルを付けた理由になる像があります。

百襲姫命の田村神社 倭迹迹日百襲姫命の像
百襲姫命の田村神社 倭迹迹日百襲姫命の像

僕は何度か田村神社に訪れていて、これまでは「桃太郎の像にお姉さんがいるのは珍しいなあ」くらいに思っていました。
しかし、よく考えてみると、百襲姫命は田村神社で祀られているのだから、この像の主人公は「倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)」なのでは、と思えてきます。

田村神社のHPに掲載されている説明も変わっています。

桃太郎の伝説
犬島、猿王、雉ヶ谷の供を連れた弟吉備津彦命へ瀬戸内海の鬼退治を命ずる倭迹迹日百襲姫命
田村神社のHPより引用

実際には、姉と弟、兄と妹という説があるそうですが、姉の百襲姫命が、弟の吉備津彦命(桃太郎)に命じて鬼退治に出かける、という物語になっています。
お姉さんに命じられて鬼退治に出かけるなんて、僕たちが知っている桃太郎にはなかった気がします。
この像の中心は桃太郎ではなく、百襲姫命という印象になりました。

百襲姫命の田村神社 倭迹迹日百襲姫命像

もう少し百襲姫命の像を見てみます。

百襲姫命の田村神社 倭迹迹日百襲姫命の像
百襲姫命の田村神社 倭迹迹日百襲姫命の像

像を見るとわかるのですが、百襲姫命が左手に金のお団子を持っています。
吉備津彦命も腰に袋を下げていますが、きび団子らしきものは百襲姫命が手にしています。

百襲姫命の田村神社 倭迹迹日百襲姫命の像
百襲姫命の田村神社 倭迹迹日百襲姫命の像

そして、大きな丸い形のついた首飾り。
衣装は巫女さんのような衣装です。
あまり他では、百襲姫命の像は見たことがないので、珍しい気がします。
讃岐や吉備(岡山)では、信仰の対象になっているのですね。
百襲姫命の田村神社、ぜひこの像を見てください。

百襲姫命の田村神社 倭迹迹日百襲姫命の像
百襲姫命の田村神社 倭迹迹日百襲姫命の像

百襲姫命の田村神社 十二支巡り

百襲姫命の像を過ぎると、再び朱塗りの鳥居が見えてきます。

田村神社 十二支巡りの鳥居
田村神社 十二支巡りの鳥居

なんとここにも十二月像がありました。

田村神社十二支参り
田村神社十二支参り

「十二支参り」という案内があります。

田村神社十二支参り
田村神社十二支参り


こちらは写真を撮りやすかったので、一つ一つ見ていきますね。

田村神社干支の像亥
田村神社干支の像亥
田村神社干支の像巳
田村神社干支の像巳
田村神社干支の像戌
田村神社干支の像戌
田村神社干支の像辰
田村神社干支の像辰
田村神社干支の像酉
田村神社干支の像酉
田村神社干支の像卯
田村神社干支の像卯
田村神社干支の像猿
田村神社干支の像猿
田村神社干支の像寅
田村神社干支の像寅
田村神社干支の像未
田村神社干支の像未
田村神社干支の像丑
田村神社干支の像丑

子と午を忘れているみたいです。
こちらの十二支像は、結構リアルに作られていて、面白かったです。
次回訪れた際に残りも見つけてこようと思います。

百襲姫命の田村神社 八咫烏

十二支像を過ぎると、八咫烏(やたがらす)がいました。

田村神社の八咫烏
田村神社の八咫烏

狐や丑、烏と次々に面白い像が出てくるのも田村神社の魅力ですね。

田村神社の八咫烏
田村神社の八咫烏

朱の鳥居に八咫烏、人気のフォトスポットになっていました。

百襲姫命の田村神社 鐘楼門

鳥居が終わると「鐘楼門」がありました。

田村神社の鐘楼門
田村神社の鐘楼門

鐘楼門 
梵鐘には大祓詞が彫られている。大祓詞とは、個人のみならず広く天地の罪穢れを祓う祝詞。
田村神社のHPより引用

なるほど、鐘に大祓詞が彫られているのですね。

田村神社の鐘楼
田村神社の鐘楼

上を見上げると、天井画も綺麗でした。

田村神社の鐘楼門
田村神社の鐘楼門の天井画

鐘楼門の前には大きな狸の像があります。

讃岐国一宮田村神社の狸
讃岐国一宮田村神社の狸
讃岐国一宮田村神社の狸
讃岐国一宮田村神社の狸

八百万の神様が集まっていますよ、という感じです。
見ていたら、ご年配の方が「今日は当たった(競馬か何かか)けん、お賽銭もってきたでぇ」と言ってお参りしていました。
狸もさぞお喜びのことだろうなあ。

お迎え布袋尊と大鳥居、大楠

狸からさらに進むと「お迎え布袋尊」がおられます。
さぬき七福神のうち、田村神社は「布袋尊」です。

讃岐国一宮田村神社さぬき七福神お迎え布袋尊
讃岐国一宮田村神社さぬき七福神お迎え布袋尊

わあ、これは全体が金色で、豪華な布袋尊ですね。

讃岐国一宮田村神社さぬき七福神お迎え布袋尊
讃岐国一宮田村神社さぬき七福神お迎え布袋尊

「さぬき七福神」とあります。
たくさんあった境内の布袋尊のうち、この「お迎え布袋尊」が最も立派な布袋尊像でした。
お腹をさすると、何かいいことありそうな感じですよね。

少し下がると、大きな鳥居と大楠も見られます。

讃岐国一宮田村神社の大鳥居
讃岐国一宮田村神社の大鳥居と大楠

大楠は、ここの他にも本殿の裏にありますが、そちらは普段は立ち入れません。
(龍神の淵があるので、近くには行きたくない…)

讃岐国一宮田村神社の大鳥居
讃岐国一宮田村神社の大鳥居

北参道の大鳥居も大きくて立派です。
旧社格「国幣中社」とあります。

讃岐国一宮田村神社
讃岐国一宮田村神社
【龍神のパワースポット】高松の人気神社で開運! 讃岐国一宮田村神社 参拝徹底ガイド

讃岐國一宮、百襲姫命の田村神社、ぐるりと境内を参拝してきました。
古くからある神社であるのに加え、各時代に手厚い庇護を受けてきた神社なのだなあ、と思います。
それゆえに、神様の像がたくさん集まっており、やや混沌したような印象があります。
全体を見れば広いけれど、駐車場から歩いて様々な神様にお参りできるのは、有難いですよね。

さらに日曜日の午前中には、「日曜市」として、うどんが販売されます。
日曜市のうどんについては、こちらをご覧ください。
ご利益アップお腹は満腹「田村神社日曜市うどん」

百襲姫命の田村神社を参拝したら、もう少し倭迹迹日百襲姫命のことを知りたい気持ちになりました。
皆さんも近くに来られた際には、ぜひ参拝してみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

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