前回の記事、足摺水族館SATOUMIへ行った記事の続きで、今回は 竜串湾大水槽 のことを中心に書いてみようと思います。
前の記事にそのまま続けて書いてみようかな、と思ったのですが、いつも長いのに、さらにながくなるのも何だかな、ということで分けて書いておきます。
訪れた時期は3月の下旬でしたが、まずまず訪れている方もいて、楽しい水族館でした。
足摺海洋館SATOUMIのことや、館内の 竜串湾大水槽のことにご興味がある方の参考になれば幸いです。
目次
黒潮の恵み
大きな水槽を2階から見下ろし、南国の空気を感じられる階段を下りるところから。
この階段を下りた場所に、全体の地図があったので、ここで全体の展示を確認することができました。
先ほど上から眺めていた大きな水槽を今度は正面に見るのですね。
こんな感じの丸い窓がありまして、覗いて見ると…、
わあ、なかなか綺麗で賑やかな水槽です。
もちろんこの水槽をじっと見ていても良いのですが、先にその反対側に展示してあった「黒潮の恵み」を見てみます。
黒潮の海の幸が紹介されています。
まずはウツボから。
何度かウツボを食べたことがありますが、淡白な身で美味しかった記憶があります。
最初は「え、ウツボって食べられるの?」と思っていましたが、慣れてくるとウナギやアナゴ、ハモなんかとそんなに変わらない気がします。
マガキガイという名前がありますが、説明にあるように僕も「チャンバラ貝」という名前で聞いたことがあります。
高知の宴席で出る皿鉢料理に、たくさん貝がのっていて、地元の方が「これは○という貝、これは△という貝」という感じで教えてくれたのを思い出します。
確かこれはどこかの先にチャンバラをするような刃があると教えてくれました。
できるだけ頑張って写真と説明の内容をあわせたいとは思っていましたが、水槽の説明を撮っていなかったので、わからなくなりました。
まあ、こんな感じで黒潮の恵みを紹介していました、ということでご覧ください。
ヒオウギガイもどこかでいただいたことがあって、大きさと綺麗な貝の色に驚きました。
カメノテは瀬戸内海でもよく見かけます。
2016年の瀬戸芸沙弥島で見かけて、一度食べてみたいなあ、と思ってそのままです。
アサヒガニ。これも食べた方から聞いただけなのですが、とても美味とのこと。
なかなかお目にかかるのが難しいらしいのですが、お酒にあうそうで、一度食べてみたいなあと思います。
何となくさっき水槽で見かけたような気もしますが、「イセエビよりも美味しいという人もいる」というから、美味しいのでしょうね。
ニシキウズ、これは知りませんでしたが、炊き込みご飯や天ぷらにするのだそう。
どれも美味しそうな黒潮の恵みですね。
イワシ水槽と 竜串湾大水槽
黒潮の恵みのコーナーを抜けると、キラキラした筒状の水槽がありました。
わあ、イワシの水槽だそうです。
なかなか大群を常時展示するのは難しいようで、試行錯誤されながら展示されているのだそう。
マイワシ、子どもたちが熱心に見ていました。
このイワシの水槽は動いているのを見た方が面白いです。
その奥が竜串大水槽でした。
イワシ水槽と子の竜串大水槽の周りには、BGMが流れていて、再びあつ森ワールドのようでした。
水槽に入っている魚の種類も表示されていたので、好きな方は一つ一つ探されるのだろうなあ、と思います。
水槽の正面は階段上になっていて、座って観察できるコーナーがありました。
人がたくさんいたら、やめようと思っていましたが、一組、二組、という感じだったので、しばらく座って眺めました。
海の中、目の前で見られるって、良いですよね。
宇多津に同時期にオープンした四国水族館の大水槽ほど大きくはないのですが、上から下から眺めることができて、よかったです。
足摺の海の水槽
大きな 竜串湾大水槽 の次は、足摺の海にいる生き物の小さな水槽です。
真四角のクリアな水槽で、見やすくて綺麗でした。
手前の長いもじゃもじゃの、気になりますよね。
縄、ロープでしたが、よくよく見ると細長い魚のようなのと、小さい魚がいました。
たまたま水槽の説明版が映っていたのでスミツキアトヒキテンジクダイと記載しますが、それが本当にその魚なのかは、よくわかりません。
奥の岩みたいなのがオオナルトボラで、手前のハサミの生き物がオオカイカムリかな?
上の写真もゴマモンガラかもしれないとしか書けないので、やっぱり時間をかけて説明版も撮るべきだったと帰ってから思いました。
僕はあ、ウニだ!と思っていましたが、ガンガゼというウニの一種なのだそうです。
逆立ちしているような(いや上を向いているのか?)のがヘコアユだそうです。
カクレテンジクダイとキイロサンゴハゼ(と説明版にある)の水槽です。
「ギンポ」という魚がいるそうで、ロウソクギンポ、クモギンポ、イソギンポがいるのだそうです。
水槽をしばらく見ていましたが、どこにギンポがいるのかは、よくわかりませんでした。
しかし、帰ってからよくよく水槽を見ていると、これかな、という魚がいました。
サツマカサゴとグアムカサゴの水槽に、再びウツボ。
小さい頃に繰り返し見ていた図鑑の中に、ウツボとゴンズイがいて、それぞれ獰猛な魚だという解説を見て、海でウツボやゴンズイには会いたくないなあと思っていました。
でも怖いけれど、印象に残って、ずっとそのページを見てしまうんですよね。
小さいながら、たくさんいるので、見ていて飽きませんでした。
続いてベラの仲間。
コガシラベラ、ツユベラ
彩が綺麗で、足摺の海に本当にいるのかな、と思うかもしれませんが、いると思います。
随分昔ですが、この辺りに毎年海水浴に来ていたことがあって、その時にシュノーケルを付けて海中で見たのが、こんな感じでした。
もう何年も来ていないけれど、それこそ南国の海辺、という感じなんですよね。
外洋の水槽
足摺の海の次には、外洋というコーナーが続きます。
「ホウセキキントキ」と書いてあるから、淡い桃色の魚がそうなのだろうけれど、クネクネした長いのもいますね。
ウミヘビでしょうかね。
ゴイシウミヘビというのでしょうか。
海の中では、あまりお会いしたくないものですが、水槽の中で見ると、ウナギなどのように見えて、意外と可愛らしい感じです。
明らかに最初に見たアオダイショウやシマヘビとは違いまして、水の中にいるからか、優雅さがあります。
続いてL字を反転させたような水槽がありました。
家族が先に行っているのに、この小さい子は余程興味があるのか、「○○ちゃん!」とお母さんが呼ぶのに(もちろん土佐弁で)、じっと見ていました。
気に入ったお魚がいたのでしょうかね。
そして、その子が行った後、僕も同じように見入ってしまいました。
上に水があるの、不思議な感じですね。
正面で見ている魚と、頭上でお腹を見せている魚がいて、なかなか見ることが出来ない光景を楽しみました。
エイを下からいると、何となく可愛らしい顔のように見えますね。
清水サバがいるというのですが、アジなのかサバなのかわかりませんでした。
動きが早い魚で、何となく丸々太っていて、美味しそうだなあと思ってしまいました。
これは小さい子でなくても、なかなかワクワクする水槽でした。
こうやって水の下を潜るような水槽は、とても好きです。
ウミウシ・クラゲ
激しい外洋の水槽の奥には、ひっそりとウミウシ・クラゲのコーナーがありました。
わあ、このコーナーもなかなか素敵な感じです。
奥に、丸い水槽が!
下に見ているのと、横から見ている違いはありますが、とても似てるなあと思います。
実際に水槽にいるクラゲを見てみると、
あの粒みたいの何だろう、と覗き込みます。
わあ、これクラゲなのですかね。
小さくて星粒、砂粒、コンペイトウのような形です。
正直に言いますと、他のは大丈夫なのですが、僕はウミウシだけは若干苦手だなあと見ていて思いました。(写真見ていてもやはり思います)
ドラクエでウミウシというモンスターが出てくるのですが、その影響もあるのかもしれません…。
クラゲは可愛らしくて良いのだけれど…。
この水槽は動いている様子の方が良いですね。
深海の生き物
そして、次のコーナー深海へと進みましたが、正面に魚の標本がありました。
おお、これは、確かリュウグウノツカイでは?とよく見てみると、
「アカナマダ」という説明があるように見えます。
リュウグウノツカイの一種で、珍しい深海魚なのだそうです。
こんなのが目の前を泳いだら、確かに竜宮城から来たように思ってしまいますよね。
何となくクラゲから深海のお部屋は近未来的な雰囲気があって、僕が子どもの頃に思い描いた未来の世界ってこんな感じだったなあというつくりになっていました。
奥の標本には、「サケガシラ」とありました。
長い尾や目などを、じっくり見てしまいました。
深海魚、なかなか珍しいですね。
深海にもカニやエビがたくさんいるのですね。
浅いところから徐々に深いところへ潜って行ったのか、それとも深いところから徐々に浅瀬にきたのか…。
何となく静かな環境で生きている生き物だろうから、そっと写真を撮って、静々と歩きます。
深く暗いところから、明るいところへ来て、なかなか深海の生き物も大変だろうなあと思います。
企画展示室 擬態展
そして、最期のコーナーは、企画展示室でした。
この時に開催していたのは、「騙し騙されの世界擬態展」です。
テーマは「擬態する生き物たち」です。擬態にはいくつかの種類がありますが、今回の企画展では海の生き物に多い3つの型を紹介しています。
おしらせ・飼育日記|足摺海洋館「SATOUMI」のHPより引用
1つ目は、毒や武器を持つ生き物の真似をして、身を守るベイツ型
2つ目は、海藻や岩などになりすまし、近くに来た獲物を捕まえて食べるペッカム型
3つ目は、岩や砂地などの自然の風景に溶け込み、敵の目欺き身を守る隠蔽型
です。
私の、一押しはベイツ型のシマキンチャクフグとノコギリハギです。ぱっと見どっちがどっちか分からない程です。見分け方は、解説を見て下さい😁
うわあ、確かにみわけがつかない!
再びのゴンズイに目がいってしまいます。
いるの?いないの?という感じですが、じっと探しているといました。
ほら、あそこですよ!と言いたいところですが、それでもなかなかこれだと確信があるわけではありません。
なかなかどの水槽も探していて、面白かったです。
一つずつゆっくり見たいところですが、既に出口から外へ行った奥さんと子どもが見えました。
急がねば…。
最後は竜串海岸のパネルがありましたので、この後外に出ると、本物の海ですよ、ということになるわけですね。
出口から外を見てみますと、
ザパーンと打ち寄せる波飛沫が見えました。
確かに、これでは向こうへは行けませんね…。
もう随分前に出てきたという二人は、すでにデザートを食べ終えていまして、「おそい!」「何しとったんよ!」と口々に…。
僕も何か飲み物を、と思っていたら、ちょうど閉店の時間となってしまいました。
残念…。
奥さんと子どもはコーヒーとアイスのパフェみたいなのを食べたそう。
写真は?と尋ねると、「撮らない。普通」と言っていました。
もし晴れていて、波も穏やかな春の日であれば、このカフェの窓越しに、きっと綺麗な景色が見られるのだろうなあと思います。
奥にはお土産コーナーがありました。
カフェの横にも外に出られる道があって、奥にはうみのわの建物が見えました。
工事の衝立の辺りに、昔の海洋館があったなあと、この場所に来てから思い出しました。
そうそう、旧足摺海洋館の前で撮った写真があったはず、と現像した写真を探しましたら、ありました。
25年位前だと思いますが、こんな感じの建物でした。
その後に、もう一度来たかと思っていましたが、通り過ぎただけで、立ち寄ってはいませんでした。。
ですので、この時以来の訪問だったようです。
この時も、曇り空で天気がよくなかったのを思い出しました。
足摺海洋館も、大体ひとまわり見終わったので、外に出ようと思います。
これウミウシだよね、と思いながらも、パネルで写真を撮りました。
そして、ふと、いつか子どもが今回の僕のように「そういえば、前にここに来たことがある」と思い出せるように、メダルを。
日付を入れて作ったのを持って帰ったから、「どこにある?」と今聞いたら「知らない」だって…。
ムムム、出てきたら載せますね、メダル。
(その後旅行した時のカバンの底にありました。カワウソが可愛らしいメダルです)
全部の場所を一度で巡れるわけではないので、この先と綺麗な海の景色は、また次回まで楽しみにとっておこうと思います。
きっと子どもはもうついて来ないかも、と思いながら、海、すごい波だね、と声をかけます。
「ふにゃらほにゃら!」とその返事の声もかき消されてしまいました。
(たぶん、「もういいから、早く車に戻って帰ろう」だと思います)
またいつか、来られるといいなあ、と思いながら足摺海洋館をあとにしました。
この後は、高知市内に戻って、夕食を食べました。
そのお話は、また今度。
新しいなかにも、旧足摺海洋館の歴史や経験を取り入れ、素敵な水族館になっていました。
コロナの感染が少し落ち着いてきたら、また是非立ち寄ってみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。