今回は、 マリンライナーで約ネバ展 というタイトルなのですが、概ねマリンライナーで瀬戸大橋を渡って岡山に行った、という内容です。
まあ、目的が約ネバ展(約束のネバーランド展)を見に行く、ということだったので、そこにも触れているけれど、僕のメインはマリンライナーです。
何度も瀬戸大橋を渡っているけれど、車の時には運転しているし、列車の時には余裕がなかったり、片道(帰りは船)だけだったりするため、なかなか天気のよい往復のマリンライナーを書くことが出来ていませんでした。
もちろんマリンライナーからの景色が、橋の鉄骨などに遮られ、うまく撮れないというのもあったのですが、今回は動画を撮って、そこからキャプチャして記事にしてみようと思います。
そんなに鉄道が好き、ということでもないけれど、瀬戸大橋やそこから見える島々の景色は、とても好きなので、もしよかったらお読みください。
目次
高松から マリンライナーで約ネバ展
いつ頃だったか、子どもが、鬼滅の刃から約ネバの方へ興味が移ったことがありました。
その後、数か月ごとに移り変わっていくわけですが、大人の方が取り残されてしまい、奥さんだけが「約ネバ展に行きたい」となってしまいました。
なかなか難しいもので、東京で年末に行われた頃には子どもにもまだ僅かに見たいという気持ちもあたのですが、感染者が増えている頃で、夏になり、岡山で開催される頃には、すっかり行く気を失ってしまったみたい。(興味がない、ということではなくて、わざわざ出かけて見に行くまでではない、という気持ちらしい)
「約ネバ展岡山行かない?」
「行かない」
「え、行かないの?」
という感じでしたが、僕も何となくその気持ちは理解できます。
でもきっと子どもの頃好きだった物語は、結構大人になっても好きなものだろうから、来れば良いのに、とも思ったのですが、ついてきませんでした。
奥さんに「二人でも行く?」と尋ねると、「行く」というので、行くことになりました。
普段であれば、車で行くのですが、その日は梅雨明け前なのに、綺麗な青空が広がっていて「マリンライナーで行きたい」という僕の希望で列車に乗って行くことにしました。
そのやり取りが午前中にあったので、お昼ご飯を食べた後、高松駅を15時過ぎに出るマリンライナーに乗ります。
高松駅には車で行ったので、高松駅前広場の駐車場へ。
この日は駅前広場駐車場がとても空いていて、駅の真下辺りに停めました。
ここからレンタサイクルの近くのエレベータで上がると、その目の前が駅構内になるので、雨の時には濡れないで駅へ行けるルートになります。
先日どこに停めたかわからずにこの辺で迷っている方がいました。
サンポートの地下駐車場は「駅前広場」「シンボルタワー」「多目的広場」の三か所に広がっているので、自分が停めた場所をきちんと確認しておかないといけません。
どこから出たかわからなくなるととても大変です。
どうぞ気を付けて停めてください。
高松から岡山までは片道1550円、往復で3100円です。
マリンライナーにはグリーン席、指定席もあり、それぞれ片道数百円で指定もできるので、グリーンか指定で乗ることもあります。
この日もそうしようかと思ったのですが、指定だと高松発は最後尾となるし、窓が狭い座席があります。
そして、高松駅では乗客は少ないので、自由席に座りました。
まあ、僕は今回ほとんど席に座らないので、何でも良いのですが、奥さんは座るというので。
少しすると隣のホームに列車が入ってきました。
「いしずち」と書いてあるので、松山からの列車ですかね。
黒にオレンジでなかなかかっこいい感じです。
車両の連結部、運転席の隣が通路になっているのですね。
マリンライナーにはお手洗いもあります。
時々なのですが、瀬戸大橋の上で、風が強くなって停まることがありますが、お手洗いがあると安心です。
反対側のロビンマスクみたいなのとは違いますが、先頭から正面を撮るには、こちらの方がよいです。
マリンライナー先頭車両から
もちろんこのまま写真と文章だけでもいいのだけれど、やっぱり乗り物は動いている方が良いですよね。
ゆっくりと高松駅を出ると、マリンライナーは徐々にスピードを上げていきます。
しばらく隣の線路の高徳線と並走するのですが、分岐があり、高徳線は南(左側)へ行き、マリンライナーはそのまま西へ。
途中鬼無駅で、桃鉄の石像を見ようと思いましたが、本当に一瞬で過ぎ去ってしまいます。
坂出を出ると、次は瀬戸大橋です。
ほとんど毎日乗っている方もいるだろうから、そうした方々は見慣れた景色になっているだろうし、高松から岡山方面へ行く方は、旅の最も最初か終わりか、だろうから、なかなか午後のこの時間、この向きで、という方は多くないかもしれません。
目の前に瀬戸大橋を見ながら進むって、また車とは違う高さで良いですよね。
児島からは岡山の方が「岡山駅への移動手段」としてマリンライナーを利用されているので、混んできました。
ここからJR四国とJR西日本で運転手が交代することに象徴されるように、この路線の印象もここから全く変わります。
四国、瀬戸大橋のマリンライナーから、岡山南部から岡山駅への在来線へ、と乗客も車窓も変わります。
このあたりの車窓も穏やかな田園の緑が広がる美しい景色です。
マリンライナー(岡山側ではほとんどマリンではないが)の面白いところですね。
約1時間で岡山駅に到着です。
わあ、久しぶりにきましたが、岡山駅大混雑です。
イオンモール岡山
今回の約束のネバーランド展岡山は、イオン岡山でしているというので、駅から歩いて向かいます。
僕はこのイオンに行くのははじめてですが、駅から地下道を通ってそのまま行けるのですね。
広い地下道なのですが、若い方を中心に人が結構いました。
ピアノなんかも置いてあって、人が集まっていました。
2014年オープンというから、もう7年位になるのだそうです。
ユニクロや無印、ハンズなど、一か所に集まっているのは便利だと思うけれど、その分人は多いですよね。
エレベータや看板など、全体にこのイラストが使われていましたので、場所はすぐにわかりました。
本屋さんを抜けて、5階「おかやま未来ホール」というところへ行きます。
普段、人の少ないところでばかり写真を撮っていたので、人通りの多いところで撮るのは、やはり少し緊張しますね。
連載完結記念 約束のネバーランド展岡山
連載完結記念 約束のネバーランド展
THE PROMISED NEVERLAND SPECIAL EXHIBITION
2021年7月3日(土)~7月25日(日)
最終日は午後5時まで (入館は閉館の30分前まで)
開館時間:午前10時~午後7時
■主催 OHK岡山放送
■企画協力 週刊少年シャンプ編集
■後援 岡山市 倉敷市 岡山市教育委員会 倉敷市教育委員会
■協力 イオンモール岡山
展覧会とは無関係ですが、この上のテキスト、googlephotoの機能「画像からテキストをコピー」して、下のポスター写真から文字ををコピーしました。
日付のところなどは、間違って読み込んだところもありますが、写真から活字を読み込む技術が、身近になってきたな、という気がします。
古文書や石碑の文章なんかも読み込めるようになればいいですね。
ごあいさつは完璧に読み込んでいた…。
ごあいさつ
約束のネバーランド展 ごあいさつより引用
白井カイウ氏の緻密なストーリーラインと、 出水ぽすか氏に よるファンタジックで独特な魅力を放つ作画で注目を集め、 2016年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まった直後から 多くのファンを魅了し続けた 『約束のネバーランド』。 2020年の連載完結を記念して初の展覧会を開催いたします。
平和な孤児院での生活が一変する衝撃の第1話から、 怒涛の展開で迎えた感動の最終話まで、心に残る数々の 名シーンを色鮮やかなカラーイラストとともに紹介し、4年に わたる “ 約ネバ”の軌跡を辿ります。 さらに、連載開始前の 秘蔵資料や両作家による解説コメントで制作の舞台裏を 公開するとともに、“約ネバ”の世界観にどっぷり浸れる 空間演出や映像、また本展のために描きおろされた特別 エピソードなど、 新たな作品の魅力を発見しながら楽しんで いただける内容となっています。
最後になりましたが、 本展開催にあたり、原作・白井カイウ氏、 作画・出水ぽすか氏を始め、本展の制作にご協力賜りました すべての皆様に厚く御礼申し上げます。
主催者
音を文字にするというのも最初は驚いたけれど、文が完璧になると、それはそれで、という気になりますね。
こうなってくると「写真では読み込めないようにする文字」の出現が待たれます。
ほぼ暗号のような独特な(所謂下手な)文字が貴重になったりして。
窓口で検温、消毒、入場料を支払い、コロナ対策で「岡山のアプリを入れて」と言われましたが、嫌なので、手書きでチケットの半券に電話番号と名前を書きました。
記念撮影のスポットがあり、中へ。
特に僕自身は展示内容について、興味が薄いのですが(キャラクターが誰か、くらいしかわからない)、写真撮影OKの場所が多かったのは、よかったところです。
ジャンプで連載されていたのですね。
その巻頭カラーの原画などが並んでいました。
なるほど、これは思い入れがある方にとっては、面白い展示だろうなあと思います。
奥さん(コミックとアニメを見ていた)も熱心に見てまわっていました。
僕も綺麗だな、と思う原画がいくつもあって、たくさん写真は撮りましたが、こういうのは、やはり自分の目で見るのが一番です。
話の合う、若いお友達とかと来るのが、一番いいですよね。
30分ほどかけて見終わりました。
逆に面白かったのは、グッズ売り場は写真撮影NGでした。
前々から欲しいといっていた水筒、Tシャツなどをお土産に買いました。
(これは結構喜んでた)
車だったら、このまますぐに帰るのですが、列車の時間まで少しあったので、お店を見たり、お茶を飲んだりしました。
この展示とコラボしているカフェがあったのですが、「本日分は終了しました」とありました。
まあ、別に特にそれがどうしても飲みたいわけではないから、何とも思わないけれど、人が多いとそう言うことがあるよね、と思います。
岡山駅前広場
帰りは地下道ではなくて地上を歩きたい、と奥さんにお願いし(地下の方が涼しくて近いから、その方が良いのだそうだが、どうかしている)、岡山駅前へ。
やはり少し暑いから、と奥さんはお土産売り場へ入ってしまいました。
僕は撮りたいものがあるから、と駅前の広場へ。
ええと、これは行った曜日や時間も関係していると思いますが、若い方々がたくさん広場に集まっていました。
あれ、こんなにこの広場って若い方が集まるような場所だったかな、と思っていますと、彼ら、彼女らは僕の知らない言葉を話していました。
おお、ここの雰囲気だけ見れば、岡山はインターナショナルな都市になっているのですね。
待ち合わせ場所になっているのか、次々と自転車で若い方がやってきます。
何だか異国へ迷い込んだかのような気分になりましたが、その集まる場所には、桃太郎像。
岡本錦朋という彫刻家の方が作成されたそうです。
現在は2代目なのだとか。
岡山の桃太郎像が眺める方向は南東だそうで、確かに南の方を向いています。
そして、その見据えた先には…、
まあ、桃太郎の銅像がどこを向いて目指しているのか、なんてことは、多くの方には関係のないことかもしれませんが、香川県高松市の鬼ヶ島、女木島を眺めているのだそうです。
岡山の別の島でも見ているのかと思ったら、香川の女木島を見ているそうなので、そのうち桃太郎が女木島に来るかもしれませんね。
桃太郎像の近くには、「青春感謝」の像もありました。
平成12年、創立100周年記念として旧制第六高等学校の学生をモデルに建てられたのだそうです。
賑やかに、笑い声なんかも聞こえていたから、週末の午後、楽しい仲間とのひと時なのでしょうね。
マリンライナーの夕景
帰りには結構駅も混んでいたから、指定かグリーンにする?と聞いたのですが、窓口に並ぶのが面倒だから、と帰りも自由席にしました。
帰宅の時間だからなのか、児島駅まではまた混んでいました。
しかし、児島を過ぎ、JR四国に乗務員が交代すると、車内は空いてきました。
東側の高松方面にするか、西側の丸亀方面にするかを少し迷いましたが、より近い東側へ。
児島から「神道山トンネル」(読み方は「しんどうさん」だそうです)を抜けると、瀬戸大橋を列車は走ります。
※追記
僕は倉敷市にお尋ねして「しんどうさん」と表記しましたが、JR四国は「じんどうざんトンネル」と呼んでいると回答がありました。
地元の方は別の呼び名でということもあるようだから、特に定まった呼び名はないのだと思います。
神道山トンネルは「しんどうさん」「じんどうざん」どちらも正解なのでしょうかね。
ただ、まだ瀬戸大橋からの回答はない…。
※追記終わり
まあ、はっきり言って、瀬戸大橋の橋脚がほとんどなので、景色も途切れ途切れになるのですが、それが逆にフレームみたいに見えて、その向こうには夕方の青い瀬戸の島々が見えます。
海の潮なのか、下の海の流れが渦を巻いていて、上から見ると、とても綺麗です。
これはもう一つ上の車からは見られない光景です。
釜島、という島なのだそうで、ここはまだ岡山。
ふと思ったのですが、瀬戸内海に限らず、こうして鉄道で島々を眺めることのできる鉄道って、他にあるのでしょうか。
海辺や、海の上を走る、というのはあるけれど、両サイドに島を眺めるって、あんまりないような気もします。
是非、アンパンマンではない観光列車を走らせて見てはどうだろうかと思います。
僕がはじめて学生の頃(修学旅行で来た)に、このループ橋を見た時、ああ、なんか未来的!と思ったものです。
仕事で二度ほど岩黒島を訪れたことがありまして、ループ橋を近くで見たのはその時だけ。
バスで上に停まり、人は歩いてエレベータに乗って島へ降りて行きます。
ループ橋には、入口にゲートがあり、島の住民か許可がないと入れません。
そう考えると、なかなか神聖なループ橋ですね。
続いて与島の与島港。
ここには以前大きな観光施設フィッシャーマンズワーフがあって、ヘリや遊覧船なんかもありました。
まあ、大きな観光施設ということでなくても、観光はしてみたいなあというところです。
その先には鍋島灯台。
明治6年2月に建設された職員のための鍋島退息所も石造りであり、歴史的な価値があったことから、現在は高松市屋島にある四国村に移築再建されています。
鍋島灯台 | 坂出市観光協会より引用
なるほど、ここにあった退息所を四国村へ移設したのですね。
鍋島灯台は時々一般公開の案内があるので、一度訪れてみたいところです。
与島から先になると、工業地帯が見えてきました。
番の州臨海工業団地が左右に広がります。
バラやアジサイの坂出緩衝緑地、番の州公園は、この工業地域と坂出の市街地の緩衝緑地なのですね。
ちょうど上の瀬戸中央自動車道と分かれるところで番の州公園が見えました。
季節によってその日時は変わるけれど、瀬戸大橋は夕暮れ時に乗るのがお勧めです。
朝だと少し眩しいし、寝ている方もいるので気を使うけれど、夕暮れはそうでもありません。
マリンライナーが、瀬戸大橋の魅力を、瀬戸大橋がマリンライナーの魅力を、もっと広げてくれるといいなあと思います。
もし機会があったら、マリンライナーに乗ってみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。