さて、今回は 塩江最明寺に咲く萩の花 のことを書いてみようと思います。
これまで、讃岐十景を探して、二度ほど訪れました。
そのたび曇りや雨だったので、今回は晴れの日に行ってみたいと行ってきました。
今回は本堂の中にお邪魔したり、お話を伺ったり、ということもあったので、9月萩の寺 塩江最明寺に咲く萩の花にご興味のある方の参考になれば幸いです。
目次
- 塩江最明寺の場所
- 塩江最明寺の駐車場
- 最明寺山門まで
- 塩江 最明寺に咲く萩の花 南の庭、讃岐十景碑
- 塩江 最明寺に咲く萩の花のトンネル
- 塩江 最明寺に咲く萩の花 大師堂、観音堂
- 塩江 最明寺に咲く萩の花 本堂にて
塩江最明寺の場所
塩江最明寺は香川県高松市塩江町にあります。
すぐ南の徳島にも同じ名前のお寺があるのですが、今回訪れたのは塩江にある最明寺です。
香川県の真ん中付近、高松空港のすぐ近くです。
高松から車で行くと30~40分ほど。
平日か祝休日、時間帯によって混雑の具合が変わります。
僕が訪れたのは平日の午前中だったので、30分ほどで近くまで着きました。
僕も訪れるのはこれで3度目になるので、そんなに道に迷うということはありません。
しかし今回はその手前の道で「こういうことがあったらいやだなあ」と思うことがありまして、下図の赤い点線の道を行ました。
詳しく、ということもないけれど、簡単に書いておきますね。
塩江街道国道193号線の安原郵便局の前で左折します。
狭い道ですが、向こうから来ることはありませんでした。
下図のような感じで進むと駐車場に着きますが、
ムムム、車が…
これは後から写真を撮ったのでいませんが、もう一台車が横にいました。
しばらく待ってみたのですが、よく見ると後輪が浮き、前輪が落ちていました。
行けるかどうか、と言えば一台は横を通れそうなのですが、反対側に落ちたらいけない、とそのまままっすぐ塩江街道へ戻ります…。
この道、本当は最明寺を参拝した方が帰る方向の道なのですよね…。
この道もとても狭いので、前から対向車が来たらいやだなあ、どうしようかと思いましたが、近くまで来ているので行ってみることにしました。
途中3台の車が来て、2台はすれ違えたのですが、3台目はだめで、バック…。
いやあ、これで後ろから車が来たら嫌だなあ、と思っていましたが、遠くの方で待っていてくれて、どうにかすれ違えました。
先ほどの角をスムーズに曲げれば、こんな感じの道が続きます。
香東川の親水ゾーン、多目的広場を超えると、
最明寺の駐車場が見えてきます。
萩の時期には高齢者を含め、とても多くの方が塩江最明寺に来られているので、是非慌てず、ゆっくり行ってください。
どうぞ道路にタイヤを落とさないよう、お気を付けください。
塩江最明寺の駐車場
塩江最明寺の駐車場は、お寺へ続く参道沿いにあります。
季節にもよると思いますが、この時期は萩の花が「最明寺P」という看板を覆うほどです。
結構不思議なことに、こちらの駐車場には一台も停まっていませんでした。
(一台停めてたけれど、出たところ)
そして、その隣の駐車場もこの通り。
しかし、一つだけ満車になっている駐車場はこちらです。
一応「臨時」とあるので、いつもここが駐車場というわけではないのでしょうか。
確かに萩の花に覆われていないし、見通しが良い、他の方もいるので、停め方がわかりやすい、というのは理解できます。
でもこの後満車になっても、ここに入って来るのは、どうしてなのだろうと、不思議に思います。
他の方が停めているから、と安心なのでしょうかね。
以前(2年前)駐車場だった場所には、建物が出来ていたので、こちらには停められません。
最明寺山門まで
参道というのだと思いますが、最明寺の山門までの道沿いにも萩の花が揺れています。手前の看板は、お帰りはこちらですよ、という看板です。
南側、道の右手側は畑になっていますが、朱のヒガンバナが咲いていました。
雨でなく、雲がない最明寺ははじめてですが、青空の下に萩の花も、なかなかいいものです。
山門の前に来ると「お帰り方向→」とありますので、一応行き帰りの道を分けているのですね。
確かに、ここですれ違うのは、なかなかです。
もう山門から萩の花に覆われ、どこに何が?という感じの最明寺に到着です。
いつも曇天の山門を見ていたので、陽光に照らされた門は、派手ではないものの、なかなか立派で素敵な雰囲気でした。
塩江最明寺に咲く萩の花 南の庭、讃岐十景碑
山門をくぐると、隣には鐘楼堂があります。
そこから境内を見ると…
ほぼ萩の花が境内の全面を覆っていて、この時期全体像はわかりません。
ただ、一つ有難かったのは、境内の案内図が出来ていました。
その名も「萩の寺 讃岐十景」!
正確さというより、わかりやすさを前面に出した境内図絵で、いずれこの図も萩の花に覆われていくのでは、と心配しています。
それほど最明寺は萩の花だらけです。
まずは、「南の庭」(この名もはじめて)とある方へ行ってみます。
萩寺の 萩のほつれは 風が梳く
なるほど、風が梳いてくれる、というのはここに来てみたら実感できます。
風もそうだけれど、人が通ることでも梳かれます。
その脇にはもう一つの石碑。
もう萩の花に覆われてしまって、石碑自体も飲み込まれてしまうのでは、という中には「讃岐十景」の文字が見えます。
これを見るのは3度目ですが、天気の良い時に見られてよかったです。
「南の庭」と名付けられた場所には、他にも水子地蔵や忠魂碑などがあるそうです。
じりじりと中へ進んで行くのだけれど、誰もいない中左右前後を萩の花で囲まれると、ちょっとこれ以上は、という気持ちにもなります。
綺麗なお庭なのですが、萩の花のそばに虫さんがたくさんいるのと、枝の距離が近いので、気を付けてみていないとクモの巣もあります。
まあ、道があるところは大丈夫と思いますが、南の庭にはあまり人はいなかったので、気を付けてお通りください。
塩江最明寺に咲く萩の花のトンネル
南の庭から境内の方を見てみます。
もう少し前に行くと萩の花に包まれるので、この時期全体を見るのは、なかなか難しいところです。
遠くからみるとぼんやりとした紫色に見えますが、近づいて見ると結構濃い色に見えました。
境内の中を歩くと、萩の花にどうしても触れてしまいます。
一番手前の建物は「熊野権現」とあります。
大きな木が二本鳥居の向こうに見えました。
萩の花に囲まれる鳥居、なかなか良い雰囲気です。
上から見ると、鐘楼台が萩の花の上に浮かんでいるように見えました。
熊野権現の隣には護摩堂。
護摩堂の前も萩に覆われていて、奥が見えにくいほど。
少し隙間があるので、かろうじて入口がわかります。
ワイヤをつたってできた萩の花のトンネル。
くぐって行かないと護摩堂へは行けません。
護摩堂なのですが、萩に囲まれているので、様々な場所で見た護摩堂とはまた違った印象です。
塩江最明寺に咲く萩の花 大師堂、観音堂
その隣には大師堂がありました。
大師堂には結構多くの方が出入りしています。
護摩堂に比べると、こちらは階段が見えていて、先が見通せました。
境内図に「大師堂納骨堂」とありました。
隣の護摩堂の方から、
鐘楼堂に至るまで、境内は萩の花で埋めつくされています。
反対側には本堂の屋根が見えました。
本堂の方へ向かって歩いて行きます。
塩江最明寺に咲く萩の花 本堂にて
本堂の前、大師堂の横には観音堂があります。
こちらも階段がはっきり見えるので、結構多くの方がお参りされていました。
ここまで来ないと本堂が見えません。
中へ入る方、出る方が結構多くいました。
なるほど、本堂ではいろいろされているのですね。
「萩寺名物手作りおはぎ」と案内がありました。
見ていたら、おはぎ人気な様で、次々と買われていました。
少し眺めていたら、話しかけてくださって、どうぞ上がってください、ということになりました。
特に中に入るつもりはなかったのですが、伺されるまま本堂の中へ。
せっかくなので、牛鬼を退治したという弓の名人山田蔵人高清の武具がありますか?と尋ねてみました。
すると、住職さんに聞いてみます、と待っていると、その前にどうぞ奥へ、と案内されました。
少しの間ですから、とお経を聞き、手を合わせ魔除けと肩をポンポンとしていただきました。
何となく気持ちがリラックスしますね。
こちらへどうぞ、とパンフレットを持ってきてくださり、説明してくれました。
おお、なるほど、本当に武具一式があるのですね。
「随分古いもので、少し傷みもあるのですよね。」
牛鬼の像を見るとただの伝説、と思ってしまいますが、こうして武具などがあるのを知ると、リアリティが増しますね。
この日はちょうどお寺も住職もお忙しい日だったようで、申し訳ない気持ちになります。
突然訪れたのに、説明をしてくださり、ありがとうございました。
本堂の中では、座って休憩する場所や、
雑貨などのを販売しているコーナーもありました。
この時期には、県内から多くの方が訪れるので、いろいろ工夫されているのですね。
お礼を言って、本堂を後にします。
ちょうど観音堂を改修するのに、寄付を募っていました。
青空の下、満開の萩の花に囲まれた塩江最明寺では、普段なかなかできない体験ができました。
お若い住職で、ふらっと立ち寄っただけでしたが、お寺の方が親切にいろいろ教えてくださいました。
持って帰ったおはぎ、自宅で美味しくいただきました。
・福寿山来迎院最明寺
・〒761-1501 香川県高松市塩江町安原下第1号274
・駐車場 あり
また萩の季節に、そうでない時でも讃岐十景を見に、お近くに来られた際には立ち寄ってみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。