瀬戸芸秋会期の高見島 についても書いておこうと思います。
まず高見島の読み方ですが、「たかみじま」と読みます。
「たかみしま」と紹介されているのも見かけるのですが(何と社会科のテキストまで!)、多度津町に以前確認したところ「たかみじま」が正しい読み方だそうです。
比較的船の時間も行きやすいので、いつでも行ける、と思っていたら会期が押し迫ってきたので、行ってきました。
今回は駐車場や作品の場所などを書いておきますので、瀬戸芸秋会期の高見島 のことにご興味のある方の参考になれば幸いです。
目次
- 瀬戸芸秋会期の高見島 へは多度津港から
- 瀬戸芸秋会期の高見島 多度津港周辺の臨時駐車場
- 瀬戸芸秋会期の高見島 へ多度津港を出航
- 瀬戸芸高見島の秋会期 作品の場所
- 海のテラス、FLOW
- 過日の同居、うつりかわりの家
- かたちづくられるもの、通りぬけた家
- はなのこえ・こころのいろ、高見島パフェ
- ギャラリーショップ、The Waiting Point
- まなうらの景色、高見島の木
- Re:mind
- 瀬戸芸秋会期の高見島 喫茶あい
- 時のふる家、Merry Gates
- 高見島を出航
瀬戸芸秋会期の高見島 へは多度津港から
丸亀から本島、観音寺から伊吹島へ行くように、高見島へは多度津港から船で行きます。
その前にほとんどの方は多度津港へ行きますよね。
僕は高松から車なので、浜街道を約1時間。
もし飲み物をもっていなければ、途中のコンビニなどで購入して行くことをお勧めします。
フェリーの中に一台、港に一台自販機を見かけたけれど、それ以外にはなかったです。
瀬戸芸秋会期の高見島 多度津港周辺の臨時駐車場
JRで行かれる方は多度津駅からシャトルバスが出ています。
僕は車なので多度津港周辺の臨時駐車場へ車を停めて歩いて港へ行きました。
「本通り臨時駐車場」という看板がありました。
目印としては「仲多度郡シルバー人材センター・多度津町」という場所を目指して行ってみてください。
行ってみて分かったことですが、その他にも3か所駐車場がありました。
一番近いのは多度津港の目の前の岸壁ですが、ここは瀬戸芸の会期中はだいたい車が停まっています。
次に近いのは東港臨時駐車場。
ここと本通りと迷ったけれど、最後に多度津の街中にある作品を見るので、「本通り」の方にしました。
少し離れるけれどわかりやすいのは「多度津総合スポーツセンター」かもしれません。(僕はここを利用したことがないのでわからない)
平日だからか本通り臨時駐車場には、3,4台車が停まっていました。
僕が17時前、帰る時には他に車はかなったので、やはり平日はそんな感じなのだと思います。(意外とJR利用の方が多かった)
瀬戸芸秋会期の高見島へ 多度津港を出航
歩いて10分ほどで多度津港へ到着です。
検温を行い、リストバンドを受け取ると乗船券を買えます。
11:00のフェリーには50名ほど並んでいました。
高見島、佐柳島へと向かうフェリー、新なぎさ2です。
感染が拡がった時期にはたびたび「島に来ないように」とお知らせが出ていたので、船に乗って島へ行けることが嬉しいことの一つです。
船内の様子は2019年の高見島の記事に書いていますので、よろしければご覧ください。
多度津港を出航です。
少ない人数ながらも、結構一生懸命フラッグを振ってくれるので、こちらも精一杯手を振りました。
そろそろこの見送り隊も見納めかと思うと、少し寂しい気もしますね。
この景色を見ていると、ああ高見島へ行くのだな、と実感が湧いてきます。
約25分で高見島へ到着です。
瀬戸芸高見島の秋会期 作品の場所
島についたら、早速作品を見に行きます。
2016,2019と来ているので、大体どこにどんな作品があるのかは地図を見なくてもわかりました。
新しく作品になった建物は少しで、以前別の作品があった場所に新作が出来ていることがほとんどです。
港から北側に進む道(一つしかない)を行くと、作品受付がありました。
この先の作品はパスポートを持参すれば日付のスタンプと「05」のハンコを押してくれます。(05のハンコは作品の傍になかったのに押してsったから、確認したらこのテントで押してくれたそう)
他の作品のスタンプは自分で押すスタイルでした。
もしパスポートをお持ちでなければ、この先の作品まとめて1200円だそうです。
高見島の作品をマップにすると、こんな感じでした。
港の案内所でも地図の載ったパンフレットをくれるけれど、ちょっと大雑把な感じでした。
作品受付の坂を上って行く道(細い上り坂)が、メインの通りです。
一回上に行けば、あとは上ったり、下ったり、上ったり、という感じです。
海のテラス、FLOW
僕は一番最初に海のテラスへ行きました。
この日が定休日(水曜日)だったということは、知っていた?
も、もちろん、人が少なくて写真が撮りやすいもの!
と強がってみましたが、やはり食べるものがあった方がよかったです。
ここで食事をしたい時には水曜日は避けてください。(あと一度ある)
また、【海のテラスは、金曜日、オフィシャルツアー対応のため、13:30からの営業となります。】とあるので、金曜日も要注意です。
考えようだけれど、ヒトの少ない、空いている日を狙うなら、水曜日はお勧めです。
週末は混みあって、多くの人で賑わっているのだそうです。
その隣には新作が一つありました。
おお、なかなか素敵な感じの作品ですね。
目の前を、同じ目線でトンビのような大きな鳥が、何羽か飛んでいました。
時折鳥がフレームに入って来て、枠の鏡に映るのも面白かったです。
過日の同居、うつりかわりの家
さて、次の作品に行きますげ、高見島ではこんな感じの階段を上ったり、下りたりを繰り返します。
そしてその路地の途中に、ひょこっと看板があり、作品がその奥にあります。
ああ、そうだった、ここにあった、と思い出しながら中へ入ります。
部屋の中の絵は変わっていませんが、二階に新しく作品を置いたとのことです。
わあ、これは急な階段!
男木島のアキノリウムのように暗くはないけれど、傾斜はこちらの方がきつく、足場も狭いです。
もうほとんど梯子のよう…
もう一つ後に出てくる作品の階段とあわせ、こちらが瀬戸芸三大危険な階段の一つです。
屋根裏は別世界で、上がって見ることができよかったです。
続いても継続展示の作品です。
前回訪れた際「カメラよりスマホの方が上手く撮れる」と言っていたのを思い出しました。
上の写真はちょっと加工しましたが、そうしないとなかなか自分の見た雰囲気に近づかない気がします。
かたちづくられるもの、通りぬけた家
そこから少し上の方へ上り、新しい作品を二つ見ました。
前回「家の”メメント・モリ”」の作品があった路地でしょうかね。
サイアノタイプという方法で模様を描いたおだそうで、寺社の千社札をイメージしているのだそうです。
静かな部屋の中で、一人座布団に座って島の音を聴くのも、なかなかよかったです。
その隣にも一つ作品が出来ていました。
通りぬけた家、とあったので、家の中を通り抜けるのか、と入ってみます。
確かに、風が通り抜け、人もの降り抜けるよなあと歩いていると、
わあ、これはなかなか素敵な作品です。
光と影が交錯して、壁が光っているように見えました。
そして、とても落ち着く感じで、光が通り抜けていく家なのですね。
はなのこえ・こころのいろ、高見島パフェ
ここから少し上りが続きます。
以前除虫菊の家があった場所、毎回この階段を上りますが、寅さんの映画では、上から松坂慶子さんが降りてくるので、是非その場面を想像しながら頑張って上ってみてください。
大聖寺の前で振り返ると、とてもいい景色です。
一番上の建物が作品の展示場所になっていて、一階は以前と同じ作品です。
そして二階は新作になっていました。
わあ、バラがたくさん!
これは素敵な作品です。
先ほど階段を上っている時、「上にパフェがあるってよ。食べられるんじゃない。」と言いながら励まし、上っている方がいましたが、残念ながら食べられません…。
二階に小部屋があって、そこにも展示があったのですがそこもとてもよかったです。
(それを書くと長くなるから、別の機会に…)
ギャラリーショップ、The Waiting Point
大聖寺からメインの通りに降りていくと、素敵な場所が出来ていました。
高見島の過去の作品を含めたギャラリーショップがオープンしていました。
驚いたことに、アーティストの方が日替わりで店長さんをしているとのこと。
この日は内田晴之さん。
高見島の本当によいところは、こうしてアーティストと直にお目にかかれることです。
(本当にこれは強調したいよいところ)
「わあ、宇野港の作品も見に行きました!」
「あれは港から、遠いでしょ?」
と制作の経緯などを教えてくださいました。(ほぼ思った通りでした。)
以前の除虫菊の家、今回は大きなオブジェ、お目にかかれてよかったです。
その1階に作品があります。(道に一度出て階段を下りる)
この作品は二か所に分かれていて、建物二つ分ほど下った場所にあります。
いったいなんだろう、と訪れた時には思うのですが、こういう作品が、実はあとでじわじわくるのですよね…。
まなうらの景色、高見島の木
ta14の作品に挟まれるように、二つの作品があります。
一つ目は前回もあった、まなうらの景色。
最初に見た時も驚いたけれど、今回もなかなか凄かったです。
高見島は光と影の作品が多くなりました。
その隣の屋敷には高見島の木。
後から来た方が「ここに根っこが続いている!家の中にも!」と「掘ったんだね!」とお話してくれていたので、僕もわかりやすかったです。
竹腰耕平さん、2019年の「小豆島の木」もすごかったけれど、高見島でも見られてよかったです。
Re:mind
高見島は割と毎回新作が多いので、ここで大満足なのですが、もう少し続きます。
もともと海のテラスがあった場所です。
ちょうど入れ替わりで、僕以外にお客さんがいなくなりました。
特にふむふむ、と作品を眺めていたのですが…、
ひぇー!屋根裏のような二階に、一人でまじまじと見ていたら、ちょっと怖くなってきました。
豊島のあの家に続いてこちらは瀬戸芸で二番目に怖かった…。
出口の建物で写真展をしていたのですが、こちらもとてもよかったです。
時間があったら(たぶんある)是非中を見学して見て下さい。
瀬戸芸秋会期の高見島 喫茶あい
海のテラスがお休みの日は、こちらともう一軒の民宿のみ食事ができる、と案内所にありました。
僕も何度か前を通りましたが、入るのははじめです。
「タコ飯」と迷ったのだけれど、食べたことのない「なめし」にしました。
じゃこに蒲鉾、マンバ、油揚げなどが入った混ぜご飯なのですね。
素朴な味で、これなら家でも簡単に作れそうな感じです。
お店が少ないから、僕がお店を出る頃には、行列が出来ていました。
時のふる家、Merry Gates
港周辺の作品を見て、多度津港へ帰ります。
喫茶あいからすぐそばの時のふる家。
何と、入った時には誰もいなくて、しばし静かに鑑賞できました。
(すぐにいっぱいになった。高齢の方たち、暗いとややうるさくてマナーが…)
わあ、これ写真で見た印象よりずっと大きくて、立派です。
そして、その先のとがったところで、バランスを取り、重さを支えられるのだろうか、と思います。
鮮やかな良い作品だと思うので高見島の港のシンボルとして、残してほしいです。
(前回の白いのがなくなっていて、これは残念なところ…)
この日は15:50のフェリーがいっぱいになりそうなので、15:30に臨時便が出るとのことでした。
15:30の臨時便は小型客船(50~60名ほど)なので、僕は乗らないことにしました。
港で見ていたら15時過ぎには定員になって、後から来た方に「乗れません」と案内していたので、どうしても急いで帰りたい方は早めに並んでください。
僕は急がないので、ゆっくり港周辺を散策しました。
岡山富男さんの関連イベント「Beyond the eyes -愛してやまない気まぐれな動物たちの物語-」がありました。
坂出や沙弥島、特に西の方でよく見かけます。
日影なのは良いのだけれど、この時期には蚊がたくさんいますので、ご注意ください。
高見島にも猫がいました。
路地ではなく、港の近くに数匹、という感じでした。
高見島、現在20名ほどがお住まいだそうですが、会を重ねるごとに少なくなっている印象です。
瀬戸芸秋会期の高見島 高見島を出航
15:30が出るというので、見送り隊と一緒に見送りました。
見送るって、こんな感じなのですね。
そのまま列に並び、フェリーの到着を待ちます。
定時の便の方が揺れなくて、屋外デッキがあって僕は好きです。
どうしても急ぎでなければ、後の方が空いていますよ。
くどいですが、臨時便だとこれが撮れませんので、ご注意ください。
大きく手を振り、高見島に別れを告げます。
瀬戸芸、秋も深まり、いよいよフィナーレがちかいのだなあ、と思います。
これまでは、ここで終わり、でよかったのですが、今回は多度津の街中に誘導するべく作品の展示がありました。
さすがに少し疲れていたのもあって、ちょっとした義務感のような、そんな気持ちで3つ見てきました。
最後の合田邸には混んでいたのもあったけれど、作品展示はないというので、入りませんでした。
遠くから来た人にはいいのかもしれません。
高見島と多度津は作品の数が多く、新作も多かったのでよかったです。
なかなか高見島へ行く機会はないけれど、また三年後が楽しみです。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。