JR鬼無駅桃鉄石像

四国香川県高松市の西部にある、 JR鬼無駅桃鉄石像 を見学した際の様子です。JR四国予讃線のJR鬼無駅は県道33号線(丸亀街道)沿いにあります。県道沿いを歩くと、「桃太郎」や「盆栽」の看板が多数あり、その中心に鬼無駅がありました。ホームの桃鉄石像と駅舎を見てきました。

寺社やお花の記事が続くから、その前に JR鬼無駅桃鉄石像 のことについて書いておこうと思います。
もともとは JR鬼無駅桃鉄石像 だけで一つの記事にするつもりはなくて、この先に讃岐国分寺がありますよ、という導入部にするつもりだったのですが、讃岐国分寺の雰囲気とはあまりあわない気がしたので、別の記事にしました。
特にJR鬼無駅を利用したこともないし、鉄道に詳しいわけでも、桃鉄のファンでもないのですが、たまにはこういう記事も書いてみたい、という気持ちで書いておくことにします。(いや、本当は行って見てみたかった…)
JR鬼無駅や、そのホームにある桃太郎電鉄の石像のことなんかにご興味のある方の参考になれば幸いです。

目次

  1. JR鬼無駅の場所
  2. JR鬼無駅は丸亀街道沿いに
  3. JR鬼無駅の桃鉄石像
  4. JR鬼無駅舎

JR鬼無駅の場所

まずは、場所から見て行きます。
僕は車で行ったので、車で行った様子を地図にしますが、大きい地図では路線図風に…
(もちろんJRで行く方は場所を見ずに列車に乗るだけで到着です。)
大きな地図を使ったので、JRの路線を載せてみましたが、高松を起点に四国3県、岡山へと続いているのですね。

鬼無駅の場所
鬼無駅の場所

鬼無駅は高松市の西部にあって、予讃線で行けば高松から香西駅の次の駅です。
車で行けば(高松駅から鬼無駅へ車で行けば、というのも変な話だが…)、約15分ほど。

鬼無駅の場所
鬼無駅の場所

ここの辺りもなかなか説明がしにくい場所で、僕がブログの中で記事にした主な場所としては、産直フルーツの里岩田神社桃太郎神社讃岐国分寺などがあります。
これも余談になりますが、孔雀藤の岩田神社で藤の花が咲き始めたのか、ブログにアクセスが増えていました。三年前の記事で、一昨年、昨年はそうでもなかったのですが、どうして?と思っていたら、鬼滅の刃の影響で、藤の花が人気が出たのだそうです。
藤の花を鬼を嫌うのだとか。
まあ、ここも鬼無だから、似たようなものです。

さて、もし、車で行くとしても困るのが駐車場です。
大きな駅ならば駐車場もあるだろうけれど、鬼無駅には…と思っていたら、

鬼無駅の場所
鬼無駅の場所
鬼無駅コインパーキングの場所
鬼無駅コインパーキングの場所

ありました、ステーションクリエイト東四国さんのコインパーキング。
1日350円だそうです。(一時間ではなく、一日)

鬼無駅のコインパーキング入口
鬼無駅のコインパーキング入口

と書いておきながら、僕はこの日は別の場所に停めて歩いて来たので(コインパーキングを利用する程ここにはいない)、別の場所から見て行きます。

JR鬼無駅は丸亀街道沿いに

県道33号線、丸亀街道の歩道を歩いて行きます。
ちょうど高松から香西を経て、鬼無、国分寺に向かう、というところ。
鬼無の街に入ったところで何となくその歩道沿いの雰囲気が変わります。

県道33号線沿いの植木
県道33号線沿いの植木

高松市の鬼無地区と国分寺地区は、松盆栽における国内最大の生産地。珍しい松の畑が広がっており、全国シェアは約8割を占める。
両地区には、約60軒の盆栽家があり、ここで作られる盆栽が「高松盆栽」である。
通常、盆栽園では、ある程度成長した松を購入して盆栽として仕立てていく。
しかし高松盆栽では、生産地であるがゆえに、生ける芸術・盆栽を苗から育てている。
小さな苗の時から人の手が関わっているからだろうか、高松盆栽には美しさの中に不思議な親近感がある。

高松盆栽とは | 高松盆栽のHPより引用

ここ鬼無から国分寺にかけて、60件もあるのですね。
植木屋さんのような(いやそうなのかもしれない…)お庭がずらりと続きます。

もちろんその他のお店もあるのですが、歩道沿いのある看板に目をやると、

県道33号線鬼無町付近
県道33号線鬼無町付近

「讃岐鬼無桃太郎館」(うどん屋さん)や、

県道33号線鬼無町付近
県道33号線鬼無町付近

「鬼無ももたろう教室」の看板などが目につきます。
高松にお住いの方ならご存知の方も多いと思いますが、鬼無町には桃太郎の伝説が残されています。

桃太郎神社(熊野権現)
桃太郎と三人の勇士、爺婆の墓や石碑がある。鬼無桃太郎伝説は稚武彦命が三人の勇士を従えて海賊退治をおこなったという話を、讃岐国司だった菅原道真が地元の漁師から聞き、おとぎ話にまとめたものが全国に広まったとされています。
三人の勇士の出身は、綾南町陶の猿王・岡山の犬島・鬼無の雉ガ谷とされ、弓を空打ちして鬼を追い払った場所とされる弦打、鬼に勝利して勝どきを上げた勝賀山など、桃太郎にまつわる地名が残っていることから女木島大洞窟の発見後、桃太郎伝説は鬼無の発祥といわれるようになりました。
毎年、桃の花が咲く3月の最終日曜日、鬼無桃太郎まつりがおこなわれ、寸劇や相撲などでにぎわいます。

桃太郎神社(熊野権現)|スポット・体験|香川県観光協会公式サイト – うどん県旅ネットより引用

道真公がおとぎ話に、というのも面白いですね。
大半の方には桃太郎というと、隣の岡山県のイメージがあるかと思いますが、香川県にも桃太郎伝説が残されていまして、来たばかりの頃には、地元のかがわさんたちから何度もこのエピソードを教えてもらいました。
香川の自慢の地なのですね。
鬼無の桃太郎伝説、僕は意外と好きです。

県道33号線沿い鬼無町観光案内図
県道33号線沿い鬼無町観光案内図

歩道沿いには観光案内図があり、鬼無から香西の方までが本津川に沿って描かれています。
北が右側(海)になるのは、鬼無がその山側(西側)にあるからなのですが、観光案内というほどの何かがあるだろうか、としばし考えてしまいました。
しかし、僕もこうやって見に来ているのだから、JR鬼無駅もその一つに違いないと思いながら歩みを進めます。

ちょうどJAの大きな建物(この周辺には驚くほどJAが多いが)が見えて来ると、その奥に歩道橋が見えました。

県道33号線JR鬼無駅付近
県道33号線JR鬼無駅付近

その歩道橋の傍まで行くと、何となくホームのようなものが見えます。
あれが鬼無の駅でしょうかね。

JR鬼無駅付近の歩道・自転車共用橋
JR鬼無駅付近の歩道・自転車共用橋

振り向くと踏切があって、ちょうど特急列車が過ぎて行きました。
あまりよく知らなかったのですが、ここでは結構頻繁に列車が通ります。

JR鬼無駅北側の踏切
JR鬼無駅北側の踏切

先ほどの県道沿いを再び歩くと、コトデンバスの「鬼無駅前」という停留所がありました。
やはり鬼無駅はここなのですね。

県道33号線コトデンバス鬼無駅前バス停
県道33号線コトデンバス鬼無駅前バス停

反対側には香川運輸支局の建物がありました。
僕は特に用がないので来たことはありませんでしたが、鬼無の運輸局ってここなのですね。

県道33号線香川運輸支局前
県道33号線香川運輸支局前
県道33号線沿いのJR鬼無駅
県道33号線沿いのJR鬼無駅

「桃太郎」以上に多くめにつく看板は「盆栽」でありまして、「盆栽の里」とか「世界の盆栽」といった看板の角を入って行きます。
(これだと何だか盆栽園にはいるみたいだが)

JR鬼無駅2番線上りホーム
JR鬼無駅2番線上りホーム

僕は四国に来てから30年近くになるけれど、なかなかこういうのに慣れることが出来ません…。
入って良いのかな、と思ってしまいます。
僕のイメージする駅には改札があって、駅に入るのだって入場券が必要と思ってしまうのですが、まあ、入ることはできました。

JR鬼無駅の桃鉄石像

JR鬼無駅2番線上りホーム
JR鬼無駅2番線上りホーム

なるほど、すぐに2番高松方面の乗り場になっているのですね。
ちょっとかすれてしまってわかり難いけれど、「自動きっぷうりば」の文字も見えたので、見てみます。

JR鬼無駅の上りホームの切符販売機
JR鬼無駅の上りホームの切符販売機

僕は無人駅の仕組みがあまりよくわからないのですが、ICカード(JR四国はICOCA)は乗る時には入場をピッとして、降りる時には出場もピッとするのでしょうね。
僕は利用しないけれど、交通系ICカードの利用法を、子どもにも教えておかなければ、と思います。

JR鬼無駅の掲示板
JR鬼無駅の掲示板

JR四国お知らせの掲示板の隣を見ると、

JR鬼無駅 鬼無の桃太郎伝説の看板
JR鬼無駅 鬼無の桃太郎伝説の看板

駅構内のここにも鬼無の桃太郎伝説が掲示されていました。

先ほど歩道で見たのと同じ看板です。

JR鬼無駅の鬼無町観光案内図
JR鬼無駅の鬼無町観光案内図

と、その向こうには、何やら石像のようなものがありました。

おお、いきなりホームにありました!
これがJR鬼無駅の桃太郎電鉄石像なのですね。

JR鬼無駅の桃太郎電鉄石像
JR鬼無駅の桃太郎電鉄石像

僕の印象では、もっと派手な看板が後ろにあったように思いましたが、それはもう撤去されていて、今はキャラクターの石像だけが残っています。

奥の方から見ると、桃太郎。
右手を口元にあて、何かを呼び掛けています。

JR鬼無駅の桃太郎電鉄桃太郎石像
JR鬼無駅の桃太郎電鉄桃太郎石像

列車のなかから顔を出すキジ(きじたというらしい)。

JR鬼無駅の桃太郎電鉄きじた石像
JR鬼無駅の桃太郎電鉄きじた石像

そしてボンビーとサル(さるかわ)。

JR鬼無駅の桃太郎電鉄ボンビーとさるかわ石像
JR鬼無駅の桃太郎電鉄ボンビーとさるかわ石像

もうこの顔見ると、ひえーついて来ないで!と思ってしまいます。

もともと少年ジャンプだったと思うけれど、ハガキのコーナーがあって、そこで取り上げられていた気がします。
そのうち学生時代にスーパーファミコンで桃鉄を友達どうしでするようになり、結構最初の方は仲良くやるんだけれど、本当にいろいろやりだすと喧嘩になってしまいます。
僕も数年前に子どもと少し時間をかけてやっていたのですが、一人コンピュータにして、当初は二人で勝ち抜こうね、という作戦でスタートしたはずだったのですが、どうもうまくいかず、お互いに足の引っ張りあいを始めてしまい、喧嘩になってしまいました。
時々強いカードが出てくるのですが、それを子どもがコンピュータに対して使わずに僕に使ったので、お返し(仕返し)に別のカードを、という感じ。
令和版の桃鉄も一時買おうか、となったけれど、やっぱり喧嘩になるからやめよう、ということになっています。

JR鬼無駅の桃太郎電鉄石像
JR鬼無駅の桃太郎電鉄石像

この像は当時のハドソンがJR四国に贈ったものだそうで、除幕式には知事や市長、JR社長、さくまあきら氏などが訪れて、盛大に行われたそうです。
きっと一つの観光のシンボルに、という願いがあったのでしょうね。
桃鉄のキャラクター像は、全国に数えるほどしかないようだから、こうして見ると、貴重なものです。
時代劇に登場するような等身大の桃太郎像もよいけれど、桃鉄の思い出と一緒にこうやってその姿を残すのも、なかなか不思議な感じでいいじゃないですか。
ベンチになっているから、僕も座ってみたけれど(まあまあ一人だから恥ずかしいものだが)、そのまま全国に旅するような気分になりますよ。

駅名標も鬼無(鬼無桃太郎)となっていました。

JR鬼無駅(鬼無桃太郎)の駅名標
JR鬼無駅(鬼無桃太郎)の駅名標

他の方のブログを拝見すると、この駅名標にも一時期は桃鉄のキャラクターが描かれていたようですが、今は変わってしまっていました。
桃鉄からうどん県へ、時代の移り変わりですね。

JR鬼無駅舎

なかなか鬼無駅に来ることもないので、反対側のホームにも行ってみます。

JR鬼無駅ホーム
JR鬼無駅ホーム

駅構内に歩道橋があって、それを渡って反対側のホームへ。
歩道橋の上からは、まっすぐな線路が見えました。

こちらが坂出へ向かう下りの方面。
(僕はどうしても東京に向かう方を「上り」と思ってしまいますが、JR四国では高松に向かう方が「上り」なのだそうです。)

JR鬼無駅から下り坂出方面
JR鬼無駅から下り坂出方面

そして、こちらが上りの高松方面。
JR貨物の高松ターミナルもこの先にあるから、貨物列車も通るのですね。

JR鬼無駅から上り高松方面
JR鬼無駅から上り高松方面

階段を下って、1番ホームへ。
僕はそんなにこの駅には列車は来ないのでは、なんて思っていましたが、大間違いでした。
結構5分と間隔が空くことなく列車が通り過ぎて行きます。

JR鬼無駅の桃太郎電鉄石像
JR鬼無駅の桃太郎電鉄石像

ふと思い出したのですが、岡山からのマリンライナー、普段は停まらないのに、終電に近いのに乗ると鬼無にも止まった記憶があります。
金曜の20時くらいに新幹線に乗り、岡山で11時半くらいに乗り換えると、ここに着く頃には翌土曜の0時半くらいで、桃鉄あるのかなあ、なんて車窓から外を眺めるけれど、暗くて何にも見えないんですよね。
まあ、疲れているし、一刻も早く高松駅に着かないだろうかと、列車に乗っている時には思っていたのを思い出しました。

JR鬼無駅の桃太郎電鉄石像
JR鬼無駅の桃太郎電鉄石像

今日は昼のうちに、見られてよかったです。
向かいのホームから見ていても、なかなか味のある石像ですね。

鬼無駅(2021年3月)

駅員さんのいない無人駅ですが、待合スペースがありました。

JR鬼無駅構内
JR鬼無駅構内

木製のベンチ、ちょっとひと昔前の駅の雰囲気を感じます。

車を停めたところまで戻るのに、こちらで帰りの切符を購入しました。

JR鬼無駅構内切符販売機
JR鬼無駅構内切符販売機

昔はここにも駅員さんがいて、改札したり、時刻なんかを伝えていたのだろうと思います。

JR鬼無駅構内ニュー雅園
JR鬼無駅構内ニュー雅園

今は、奥に中華料理のお店があって、そこがメインのような駅になっています。
ニュー雅園さん、ここにもお店出しておられるのですね。
高松リーガの裏や、八栗さんの近所にあった印象ですが、鬼無駅内にあるのは、知りませんでした。

JR鬼無駅構内ニュー雅園
JR鬼無駅構内ニュー雅園

僕が訪れた時間は通学の時間ではなかったけれど、鬼無駅周辺には高校があるから、お腹を空かせた学生さんが食べることもあるのだろうなあと思います。

表に出ると、駅舎らしい建物になっていました。

JR鬼無駅
JR鬼無駅

もちろん近所の方はこちらが正面になるのだろうけれど、僕は鬼無駅をこういう風にはイメージしていませんでしたので、何だか新鮮な感じがします。
よくよく見ていると、植え込みなんかも綺麗に管理されていて、盆栽の街の駅という佇まいです。
豪華ではないのですが、ちょっと植木に品を感じます。

JR鬼無駅付近の歩道・自転車共用橋
JR鬼無駅付近の歩道・自転車共用橋

先ほど渡ってきた駅構内の歩道橋とは別に、自転車も通行が可能な橋がありました。
そうか、ここを自転車で行き来する人もいるものね。

少し上がりかけると、鬼無駅全体が見渡せました。

JR鬼無駅コンコース
JR鬼無駅

もうこの辺だと、石像がどこにあるかはわかり難いですね。

JR鬼無駅付近の歩道・自転車共用橋
JR鬼無駅付近の歩道・自転車共用橋

何が、と表現するのは難しいところですが、ちょっと変わった歩道橋で、面白かったです。
例えば学生の頃、ここを行き来していた時には、それが普通だと思っていたけれど、結構後から思い出すと、特別なものだったのだ、と思い出すようなそんな印象です。

JR鬼無駅付近の歩道・自転車共用橋
JR鬼無駅付近の歩道・自転車共用橋

さて、そろそろ列車が来る時間なので、僕も駅に戻ります。

何もないかと思ってきましたが、岩田神社に桃太郎神社、盆栽にフルーツの里、そして県道沿いの美味しいうどん屋さんなど、見てまわれるところがたくさんありますね。
盆栽、果物、物語、とひと通り揃っているので、何か街巡りのモデルコースのようなものがあればよいのに、という気もします。
桃鉄の石像、これからも鬼無地域の観光シンボルとして、大事にされていくと良いなあと思います。
お近くに来られる際には、是非JR鬼無駅へも立ち寄ってみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

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