直島ベネッセハウスミュージアム には、ヴァレーギャラリーの後に訪れました。
僕も奥さんもここにははじめて行くので、本当はゆっくり見たかったのですが、その次に地中美術館の予約時間が迫っていまして、鑑賞出来た時間は約20分。
もし時間があるなら、あと1時間くらいは見ていたかったというのが正直な気持ちです。
この春から「写真撮影が可」、「動画はご遠慮ください」ということなので、見られた範囲で(今回は奥さんが撮った写真も入ります)、直島ベネッセハウスミュージアムのことを書いておきます。
瀬戸芸2022や直島ベネッセハウスミュージアムのことにご興味のある方の参考になれば幸いです。
目次
- 直島ベネッセハウスミュージアム エントランス
- 直島ベネッセハウスミュージアム 1F
- ベネッセハウスミュージアム1FからBFへ
- ベネッセハウスミュージアムBF
- ベネッセハウスミュージアムから地中美術館へ戻る
直島ベネッセハウスミュージアム エントランス
ヴァレーギャラリーから歩いて10分から15分ほどでベネッセハウスミュージアムに到着しました。
早く歩けば10分くらいで、ゆっくり行くと15分くらい、そんな道のりです。
僕はエントランスの前までは来たことがあるので迷わないのですが、はじめて行くと少しわかりにくいかもしれません。
(以前海外の方が迷っておられた)
今回は急いでいたので周辺の写真は撮れず、以前の写真を掲載します。
奥さんは「本当にここなん?入って大丈夫?」と言っていたので、たぶんわかりにくいのだと思います。
今回訪れて気が付いたのは「もしかたら、これはわざとわかりにくくしているのでは」と思いました。
宿泊するホテルと同じところにあるので、宿泊者にとっては出入りがわかりやすいより、そうではない方がいいのかもと思います。
少し人が並んでいて、係の方から説明を受けていました。
この春から、写真撮影がOKになりました。
鑑賞料は大人1300円(15歳以下宿泊者無料)でしたが、瀬戸芸のスリーシーズンパスポートでも鑑賞可能ということでした。
この写真を撮ったのが11:42で、最後の写真が12:02だったから、ほぼ20分。
鑑賞した順番に作品を見て行きますね。
直島ベネッセハウスミュージアム 1F
エントランスを進むと、いくつかの作品がありましたが、まず足を止めたのは、「モナコを讃えてMC12」。
「やかん」というか、ポットを敷き詰めて作られているのでしょうかね。
続いてカーテンのように揺らめく作品です。
「ザ・フォービドォン・ボックス」は、よくよく見たらキノコ雲をプリントした作品でした。
入口付近は結構人がいましたが、奥の方に入ると、少しまばらになってきました。
「ハイウェイ・ペインティング No.9」は北欧出身アーティストの作品だそうです。
向かいには「大批判:ディズニー」。
ポリティカル・ポップという様式なのだそうで、「STOP」の真向かいに展示されていて面白かったです。
「血縁: 大家族 No.10」、写真だとわかりにくいのですが、結構大きな作品で、迫力がありました。
中国現代アートの作品を観ることができるのも良いところです。
紙だろうか、布だろうか、と近づいてじっくり見てしまいました。
(紙だったようです)
外に出ると石の作品「十五夜の石の円」がありました。
屋内に入ると似たような流木の作品がありました。
写真手前が流木の円、奥の壁に泥の環があります。
ベネッセハウスミュージアム1FからBFへ
長いスロープと屋外に階段があり、下に降りて行けるようになっていました。
エントランスのある階が「1F」で、その下の階が「BF」となっています。
屋外の階段には「タイム・エクスポーズド」という水平線の写真が展示されています。
ちょうどここから李禹煥美術館の海岸が見えるのですが、そこに黄色と黒のボートがちらりと見えました。
以前訪れた際にも、何でボートが、と思っていましたが、ベネッセハウスミュージアムの作品「黄色と黒のボート」と関連があるのですね。
これも今回訪れてわかったことですが、同じように「タイム・エクスポーズド」も海岸に置かれているのだそうです。
以前この辺りを見た際、岩肌に四角い物体があって、カメラか何かのように思っていましたが、展示されている作品なのだそうです。
ベネッセハウスミュージアムに来ないとわからない仕掛けがあって、面白いなあと思います。
スロープを下に歩いて行きます。
前後左右にアート作品が展示あって、歩いて下るのも楽しいスロープです。
BFの屋外に面した場所に「ミュージアムレストラン日本料理 一扇」がありました。
奥さんは本当はここで食事をしたかったのだそうですが、混んでいて時間がかかりそうだったので、またの機会にしました。
(その後も、何度もこのことを言っていたので、次回来る時には、ここで食事する時間を中心に計画を立てたいと思います)
本当はここも屋外に出て観てみたかったのですが、少し待っている方がいたので、上から見るだけにしました。
スロープの途中から、国旗の並んだ作品「ザ・ワールド・フラッグ・アント・ファーム1990」が見えます。
遠くから見ていると、普通の国旗のように見えますが、
アリの巣になっているのですね。ちなみにアリは中にはもういません。
ベネッセハウスミュージアムBF
スロープを下りて行くと「3人のおしゃべりする人」という作品もありました。
何か言葉のような音を発してしました。
先ほどの「黄色と黒のボート」に、
金属でできた「クロモ・ドーモ」。
こちらの彫像は角度によって印象が変わります。
風車のような「エコ・エコー Ⅲ」。
壁には「ホテル・アカトラン 中庭の回遊」という絵がかけられていました。
屋外の方にも少しだけ出てみました。
この辺りの作品を観ていると、時間が迫ってきている感じがして、奥さんを探しましたが、いませんでした。
それなら、お互いどちらかが見つけ合うまでいいや、と奥の部屋へ。
「Counter Circle No.18」、他のどこかでも似たようなのを見たことがあるような気がします。
娘の「バベッテ」を描いた作品だそうで、写真のような油彩なのですね。
リヒターさん、今年90歳。
ヤニス・クネリス「無題」という作品が二つありました。
補強された窓にはぎっしり詰めて巻いた作品があります。
これを積み上げ終わるまで終わりにしないぞ、という強い意思を感じます。
これだけずっと見ていると細胞の塊に見えてきます。
すぐ隣には「カンブリア紀」。
さらに奥には広いスペースがあり、「100生きて死ね」という作品がありました。
人気な作品のようで、多くの方が足を止めて見入っています。
順番に灯りがついていくのですね。
僕は時間がなかったので、駆け足でホール全体を見て過ぎて行きました。
本当なら、この先を見てみたかったのですが、さすがに戻らないと地中美術館の予約時間に遅れてしまいます。(本当なら予約などしなくては入れたら一番良いのだけれど)
このホールの建物の感じは、要塞に紛れ込んだみたいで面白かったです。
帰宅して聞いてみたら奥さんは「点灯してた」というので、写真をもらいました。
なるほど、これが全部点灯するのを皆さん待っておられたのですね。
サイトに34作品紹介されていて、そのうち10(下の赤字の作品)は鑑賞できませんでした。
また次に訪れた際には、残りの10も見てみようと思います。
ベネッセハウスミュージアム2F
ベネッセハウス ミュージアム | アート・建築をみる | ベネッセアートサイト直島より引用
☆須田悦弘「雑草」2002年
・安藤忠雄「ベネッセハウス模型、ドローイング」1996年
・大竹伸朗「シップヤード・ワークス 船底と穴」1990年
・ジョージ・リッキー「フォー・ラインズ」1978-88年
・ベネッセハウス ミュージアム関連展示
ベネッセハウスミュージアム1F
・柳幸典「ワン・ダラー」1999年
・アルベルト・ジャコメッティ「石碑の上のディエゴⅠ」1962年
・セザール「モナコを讃えてMC12」1994年
・柳幸典「ザ・フォービドォン・ボックス」1995年
・柳幸典「バンザイ・コーナー1996」1996年(写真撮影不可)
・王広義(ワン・グァンイー)「大批判:ディズニー」2000年
・エルムグリーン&ドラッグセット「ハイウェイ・ペインティング No.9」2019年
・朴栖甫(パク・ソボ)「描法 No.180105」2018年
・張曉剛(ジャン・シャオガン)「血縁: 大家族 No.10」2000年
☆リチャード・ロング「瀬戸内海のエイヴォン川の泥の環」1997年
☆リチャード・ロング「瀬戸内海の流木の円」1997年
☆リチャード・ロング「十五夜の石の円」1997年
・リチャード・ロング「60分歩く」1990年
ベネッセハウスミュージアムBF
☆安田侃「天秘」1996年
・ジョナサン・ボロフスキー「3人のおしゃべりする人」1986年
・柳幸典「ザ・ワールド・フラッグ・アント・ファーム1990」1990年
・杉本博司「タイム・エクスポーズド」1980-97年
・ジェニファー・バートレット「黄色と黒のボート」1985年
・デイヴィッド・ホックニー「ホテル・アカトラン 中庭の回遊」1985年
・ジョン・チェンバレン「クロモ・ドーモ」2006年
・ジョエル・シャピロ「無題」2013年
・ロバート・ラウシェンバーグ「エコ・エコー Ⅲ」1992-93年
・ゲルハルト・リヒター「ベティ」1991年
・宮島達男「Counter Circle No.18」1993年
・杉本博司「カンブリア紀」 1992年
☆ヤニス・クネリス「無題」1996年
・ヤニス・クネリス「無題」1983年
・ブルース・ナウマン「100生きて死ね」1984年
・アンディ・ウォーホル「フラワーズ」1967年
帰宅してから、作品の名前やその内容を調べていると、いろいろわかることがあったので、制作意図やその背景なんかを理解していくと、また面白いのだろうなあと思います。
ベネッセハウスミュージアムから地中美術館へ戻る
そのまま12:05頃ベネッセハウスミュージアムを出て、10分後に予約の時間が迫っていました。
時間丁度には間に合いそうにありませんが、オンラインチケットは予約時間30分後まで有効だそうです。
そして、もし時間が過ぎても空いた時間に入れてくれるとありますが、さらにその後には「時の回廊」の予約時間がありますので、急がないといけません。
何となく、来た道を急いで戻って行くのは間抜けな感じがするし、もう一度ここを通らないといけない(まあまあ緩い坂がある)と思うと、やりきれいないところです。
奥さんは宿泊者専用バスを見ながら、「次はあれに乗らんと来れんわ!」と言っていました。
大した距離ではないのだけれど、予約時間があると慌てますよね。
地中美術館へはもうしばらくは行かないけれど。
息を弾ませ辿り着いた地中美術館チケットセンター。
何とか予約した時間前後に着くことができました。
地中美術館の中は撮影ができないので、次回時の回廊と一緒に書こうと思います。
直島の遅いカフェのランチなども次回です。
もしよろしければ、引き続きご覧ください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。