四方見展望台 と言われても、ご存知ない方の方が多いのではないだろうかと思います。
僕も最初は場所の読み方もわからないし(四方見)、どこのことだかわかりませんでしたが、少し調べて行ってきました。
もともとは東かがわの大坂峠やうずしおロマンチック海道へ行った際に、もう少し先には何があるのかな、と思ったのと、テレビで見た「男はつらいよ」にちらっと出ていたからです。
場所は香川県のお隣徳島県ですが、県境から十数キロの近い場所にありました。
四方見展望台のことにご興味がある方の参考にあれば幸いです。
四方見橋へ
さて、まず場所からですが、僕はこの辺りのことについて知っていることはほとんどありませんでした。
高松から車で行くと、約一時間半。
調べていないけれど、近くまで公共交通機関では行けないと思います。
国道11号線を東へ走り、香川・徳島県境を超えます。
正月のことだったので、活魚料理で有名なお店には、長蛇の列でした。
その先には漁協の「きたなだ海の駅」というところがあって、ここも警備員が交通整理する程の賑わいでした。
何れも興味はありますが、今回の僕の目的は四方見です。
本来であれば、こうしたところにも立ち寄って、どんなところか見てみたいのだけれど、人で賑わっている場所は今は遠慮しておきます。
なるほど、この内海を「ウチノ海」と呼ぶのですね。
訪れたことのある場所としては、大塚国際美術館が一番近いです。
あとは鳴門教育大の近くに、ウチノ海総合公園という公園があり、10年以上前ですが、そこに一度遊びに行ったことがあります。
普段は高速を利用することが多いので、それ以外でこの辺りに来ることはありませんでした。
数回鳴門へ抜ける道を行ったことはあるけれど、その道から東へ行く道には行ったことがありません。
標識があったので、左折すると鳴門スカイラインという道に入りました。
僕はここで少し驚いたのですが、とても交通量が多くて、前には数台の車が…。
ううう、ここはもしかしてとても人気のある場所だったのか、と思いながら走ります。
僕は人が少なくて、すいすいっと行けるようなところと思っていましたが、全く違いました。
何だか、集結といいますか、わかりやすい言葉で書けば、技術や速度の速そうな車やバイクがたくさんおられる…。
その合間に初詣なのか、一般の車が混じっているという感じです。(もちろん僕も一般車の部類)
何と言うか、地元徳島の方が多いのですが、それ以外の関西圏ナンバーの方々も大勢、という感じです。
あら、どうしようかな、と思ったのですが、行きはじめると進むしか方法はありません…。
流れにまかせて進むと、ナビに四方見橋というところが見えてきました。
ちょうど前後に車がいなくなったので(というよりうまくいないようにして)、橋の袂のスペースに車を停めてみます。
そのスペースに停めたところから、まずは話を進めていきましょう。
上の地図でも書いたけれど、南東側のスペース(高松からだと右折)には入れました。
しかし、反対側の北西側のスペースは、草木が覆っていましたので、ちょっと無理っぽい感じ。
まあ、景色も見られないし、停める方がいなくてこうなるのも理解はできるところです。
僕が停めたところは、何台か停められる場所がまだ残っていました。
ちょうど車などがいないタイミングで撮ったのですが、結構スピードが出ている方が多いから、怖いところです。
走っている方も、こんなところで人が写真を撮っているとは思っていないだろうから、注意しながら撮りました。
わあ、空に向かって走って行くような感じですね。
その駐車スペースの奥には、ごみが散乱しているのですが、そこからは景色が見えていました。
わあ、これがウチノ海なのですね。
写真左端にちらっと橋脚が見えます。
最初はたくさんの船が釣りをしているのかと思っていましたが、あれは筏なのだそうです。
一つも動かないけど、たくさんあるので、船だと思っていました。
橋の方へ戻り、橋の名前を確認します。
四方見橋と書いてあります。
ええと、本当は景色がよいので、ここから歩いて向こうへ行きたいと思っていたのですが、車が通るととても怖いのでやめておきます。
もう一度車に乗り、四方見橋を渡った先の駐車場へ行ってみます。
四方見展望台の駐車場
車で橋を渡ると駐車場のある展望台が左右にあります。
行ってから気が付いたのですが、色違いの同じ車種の車が並んでおりまして、何かの集会をされているようでした。
もちろんその様子を撮っても良いのだけれど、僕は車自体に興味はないから、集まっていない方にレンズを向けます。
ご覧のとおり、反対側にはバイクの車列が…。
いやあ、僕は知らなかったのですが、この展望台はとても人気がある観光スポットなのですね!
こうしてみている時にも、次々に車やバイクがやってきて、大勢の方が景色を眺めておられます。
この道には歩道というものはないので、その橋の袂に行くにも決死の覚悟が必要です。
車やバイクが来ないのを確認にして、少し覗いてみます。
少しわかりにくいのですが、写真の右側が北西で、瀬戸内海の方角、左側は南東のウチノ海の方角になります。
まずは北西の方角。ちょうど今車で走ってきた方向です。
一番右端に、ちょこっと海が見えているのですが、これが瀬戸内海です。
ガードレールに張り付くように撮りましたが、こちらからは水辺に降りて行くような感じの道ですね。
これは多くの方が来たいと思うのも無理はないなあと思う景色です。
そして、このウチノ海の景色を見た時に、おお、ここか、とはじめて思いました。
もともとこの場所を見てみたいと思ったのは、少し前に「男はつらいよ」を見ていたら、鳴門が出てきて、ここどこだろうと思ったのがきっかけです。
第26作の寅次郎かもめ歌で、最後の方に出てくるのですよね。
伊藤蘭さんの保護者として学校に行くお話なのですが、最後の方でイカ加工場のおばちゃん(あき竹城)と会い、バスに一緒に乗るシーンがあります。
予告編のタイトルバックにも使われているのですが、これがここでしょうかね。
橋の改修工事が行われたのか、欄干の感じも変わってしまっていますが、景色から見るとここなのでしょうね。
わあ、ここから見ると、ウチノ海のまた向こうに海があって、山と同じ高さに見えます。紀伊水道の方が見えているのでしょうね。
再び展望台の駐車場へ戻ります。
ええと、書いても書かなくてもよいのだけれど、少し驚いたのはマスクをしていない方がたくさんいたことです。
まあ、屋外だから、というのもあるのでしょうけれど、僕はここ一年の中では最もマスクをしていない方々を見かけた、という場所となりました。
バイクに乗る方はヘルメットするから、マスクはつけないのだろうか、と思うほど。
煙草を吸う方もいたから、それはそれで、と思うのだけれど、バイクに乗る方にマスクをしない傾向があるならば、集まりそうな場所は避けようかなと思います。
もちろんマスクをする、しないの自由はあるし、たまたまこの場所のバイクの方々がしていなかった、という可能性もありますが、これだけは行ってみないとわからないからね。
随分前からあるのだろうなあ、というイラストが掠れた案内板がありました。
人気があるのに、しばらく手入れがされていないのだろうか、という雰囲気です。
でも、全体像がわかるので、あってよかったです。
そしてこちらもやや古くなった望遠鏡が設置されていました。
見返していないのですが、こういう望遠鏡の傍に寅さん腰かけていたかな、と思います。
わあ、大鳴門橋から、ウチノ海全体が見渡せるようになっているのですね。
この展望台からの景色は、なかなか素晴らしいものでした。
海と山とその向こうにまた海があり、橋がある景色を一望できる場所はなかなかないですよね。
テレビか何かで見たことがあったのですが、この展望台の隣には、フレンチモンスターというお菓子屋さんが出来ていました。月へ鳴門へというお菓子なのですね。
まだ新しくできたばかりのようで、奥さんが一緒であれば入っていくところですが、今回は一人なので寄りませんでした。
また落ち着いた時には立ち寄ってみたいと思います。
※この後2021年2月にフレンチモンスターを訪れました。月へ鳴門へで書いていますので、よろしければごらんください。
もう景色を十分に楽しんだので、本当はここで引き返して帰ってもよかったんどえすが、もう一つ先に「P」という表示があったので、行ってみます。
撫佐道路公園
撫佐道路公園というのですね。
結構広い駐車場には、1,2台の車しかありませんでした。
何となく向こう側に渡って大鳴門橋側の景色を見られるといいなあと思い、進みます。
香川の県木がオリーブならば、徳島県の県木は「やまもも」なのですね。
「鷹舞へる下に渦瀬の大鳴門」 水仙
とあるようです。知らなかったのですが、猪子水仙という方の句碑だそうです。
句碑は他にもありました。
「小春日や鳴門の松の深みどり」 年尾
高浜虚子の子ども高浜年尾の句なのですね。
この辺りの景色や鳴門のことを詠みたい気持ちも何となくわかります。
案内板の文字もかすれてしまっていて、読めないほどになっています。
さて、歩道橋を渡って、と思っていたら、
わあ、工事中で向こうには入れないようになっています。
この先には大鳴門橋や淡路島が見えるのでは、と思っていたのでこれは残念。
遊歩道から鳴門スカイラインは見えました。
瀬戸内海国立公園の中にあるのですが、ここは第二種特別地域になっているのだそうです。
もう一度道路の方へ下りて、向かいの方へ渡ります。
建物の隙間から、少しだけ海が見えました。
解体されて、再び綺麗な施設をつくるのでしょうかね。
そういえば、この手前には、豪華なホテルやレストランらしくき看板も見えたので、ちょっとしたリゾート地にしようとしているのでしょうかね。
本当はもう一つ先にも橋があって、そこも見てみてみたいと思っていたのですが、帰らないといけない時間になりました。
まあ、そんなに遠くないから、また来られるだろうと思います。
ちょうど混みあっている時に僕は来てしまったのかもしれませんが、空いていれば道も走りやすいし、風景も綺麗な素敵なところでした。
お近くに来られた際には、是非立ち寄ってみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。