小豆島の作品草壁港・醤の郷のことを書いておこうと思います。
田浦半島や坂手とあわせ一つの記事にまとめようとしていたのですが、長すぎた…。
ランチを食べ、夕方位までみて巡るにはちょうどよい、というつもりで書いているので、小豆島の作品草壁港・醤の郷、瀬戸芸の様子などにご興味のある方の参考になれば幸いです。
それぞれの詳しい場所や行き方については、瀬戸芸2022夏会期の草壁港坂手港、瀬戸芸小豆島の秋会期をご覧ください。
レストラン忠左衛門
利用しやすかった高松港から小豆島池田港への便は、9:30か11:10でした。
早い便にのれば、多くの作品をまわれるのですが、まわりすぎて疲れてしまうという感じもありました。
お昼ごろから行って、夕方に帰るというのが一番負担が少なかったです。
もちろんフェリーでうどんもよかったのですが、たまには違うところも、と池田港すぐそばにある「レストラン忠左衛門」へ行ってみました。
(池田港だと見える位置で、土庄港からも近いです)
駐車場も広くて停めやすかったです。
オリーブの井上誠耕園さんがされているレストランと宿泊もできる施設なのですね。
こちらが正面の入口で、道沿いにあるので何度か前を通りました。
中に入って行くと、1Fはお土産コーナー、2Fがレストランになっていました。
ご先祖が宮大工で、屋号が「忠左衛門」だったそうで、それでレストランにその名をつけたのだそうです。
階段を上がるとレストランの入口です。(エレベータもありました)
訪れた日は昼より幾分前だったので、それほど混みあっていませんでしたが、お昼頃は待っている方が数組おられました。
店内はゆったり広めのスペースでした。
数組子どもさんを連れた家族の方も見かけました。
利用しやすいからか、次々にお客さんが来られていました。
メニューはパスタやパンなどが中心でした。
内容は季節によって変わっていくようです。
オリーブオイルのお試しセットがあったので、それも食べてみました。
「ネーブル」というのが珍しいなあと思っていただいてみましたが、ほんのりと柑橘の風味がありました。
おつまみみたいな感じでしたので、バスなどで来られた方はワインやビールと一緒に召し上がってみてください。
パンのセットにしましたので、オリーブオイルをかけてみます。(普段はあまりしない…)
オリーブオイル、何でもあいますね。
奥さんは暖かいパスタ、僕は冷たいパスタにしました。(まだ暑い時期でした)
お野菜がたくさんで、美味しくいただきました。
テラスがあったので「出ても良いですか?」と尋ねると「もちろんです」とのこと。
誰も出ていないと、心配になりますよね。
なかなか夏の日差しが差すテラスには出たくないという気持ちも理解できますが、僕はここから景色を見てみたいです。
僕が出ると、それを見て、別の男の子もテラスへ出てきました。
出てみたいよね、テラス。
お店の西側に池田港の赤い屋根、お神輿の太鼓台の形が見えました。
海側にはオリーブ畑が広がっていて、園内を散策している方の姿も見えました。
店内に戻り、コーヒーを飲みながら
「園内、散策する?」
と尋ねると、
「絶対に、無理」
というので、止めておきました。
これからまだ先があるからね…。
奥さんは瀬戸芸の行く先々ではじめて行くお店で食事やカフェが出来るのが楽しかったそうです。
確かに、フェリーに乗って作品を巡るだけでは面白味が少ないものね。
レストラン忠左衛門は、瀬戸芸会期中でも予約せずに入れて、ゆったりと過ごせるところがよかったです。
ご馳走様でした。
小豆島の作品草壁港 辿り着く向こう岸
小豆島、草壁港には2022年、大きな作品が登場しました。
残念なことに公開は会期終了とともに終わってしまいましたが、とても大掛かりで素敵な作品でした。
2019年は僕はここに訪れていないのですが、前回は公開制作ということでしたので、作っている途中でした。
2022年夏からの公開ということで、とても楽しみにしていた作品です。
中国で廃棄された家具や建具を集めて修復して組み合わせ、さらに中国の伝統技法で連結することで瀬戸内海に浮かぶ木造構造体をつくる。
小豆島 | 瀬戸内国際芸術祭2022より引用
わあ、大きな作品が海に浮かんでいます。
台船のような大きなスペースに、船をひっくり返したような構造です。
何だかよくわからないけれど、一つずつ見て行きたい、そんな気持ちになりました。
まず手前の塔のような場所に近づいてみます。
横に小さな入口があって、そこから中に入れるようになっています。
入れるようになっているのと、実際に入ってみるのでは、大きな違いがあります。
子どもは楽々は入れますが、大人だと、身をかがめて、ぶつかって壊さないように十分に注意が必要なほどの狭さです。
中に入ると、特に何があるということでもないのですが、何となく落ち着く感じです。
わあ、細工も細かいし、構造も面白いから眺めていて飽きません。
人気の作品で、次々に人が来るので、写真を撮ったら交替という感じでした。
確かに、皆さん入って中を見たいですよね。
西洋の船ではなく、アジアの昔の豪華な船という感じがしました。
世界史に出てくる鄭和の航海を思い出しました。
もちろんそれに乗ったことはないけれど。
「古い家具や建具を連結」とあるけれど、なかなかこれを作って公開するのは大変だろうなと思います。
雨も降るし、潮風にも当たる、子どもが見ることもあるだろうから、メンテナンスにも気をつかうだろうと思います。(実際夕方にメンテナンスされていた)
船の向いている方向をみると、四国が見えるので、辿り着く向こう側は、ここからは四国です。
この刺繍のような模様も綺麗でした。
どうなっているのかはよくわからないのですが、たくさんの色の糸のようなものが使われていました。
作品を見ると「これどうなっているのだろう」「どうやって作ったのだろう」というシンプルな疑問が湧くと、より印象に残ります。
ここではそんな感じがずっとしていました。
そして、一つ一つに入って行けるのも楽しいところです。
ここと、二階部分の一部は靴を脱いで上がるスペースになっていました。
幅も狭いので、「ゆったり」という感じではなかったのですが、靴を脱ぐとそれだけで何となくリラックスできました。
二階に上がる際、係の方が、
「上がったところに木材があるので、頭をぶつけんように気を付けて」
と注意を促していました。
よほどぶつける方が多かったのでしょうね。
確かに、足元を見ているとぶつけてしまう位置にありました。(僕は避けました)
「これすごいね、どうやってつくるのかね」なんて話しながら見ていると、
二階の上に、もう一段上がれるスペースがありました。
これが、なかなかの難所でした。
ほぼ垂直の梯子のような階段で、幅もとても狭いです。
奥さんに「どうする?」と聞くと「やめておく」とのこと。
確かに、無理には上がらない方が良い感じです。
瀬戸芸危険な階段シリーズの一つになるほどですが、一番困ったのは上った先の入口の部分です。
狭いので一人入るのがぎりぎりですが、荷物やお腹が引っかかったらどうしよう、と思うほど…。
「ここは狭いですよ」なんて言いながら、他の方も上っていたので、行ってみました。
わあ、やはり目線が変わるので、上がってよかったです。
上の写真が海側、三都半島、四国側、下の写真が小豆島側です。
そして、僕はこの景色を見て、あっと思いました。
2021年に休止してしまったブルーラインからの景色を思いだしたから。
これにはとても驚きました。
そういえば、ここもかつて「辿り着く向こう岸」でした。
かつてはフェリーから見たこうした景色は当たり前のように感じていたけれど、フェリーが休止した以降は、今も見られません。
(そもそも休止していなかったら、ここには作品を展示できない)
それを作家が意図したかどうかはわかりませんが、もう一度ここからの景色を見て、かつてのフェリーを思い出すことができて、よかったです。
使われなくなった古い建具と、使われなくなった港、それぞれに事情があるのですが、そういう思い出や記憶みたいなのをこの作品はつれてきているのでは、と思います。
もし中山地区のワンさん作品が「山」だとすると、こちらは「海」の作品でした。
2022年の小豆島の瀬戸芸の中で印象に残った作品は、と言われれば、どちらにするか迷うほどです。
船に乗った作品なので、各地を巡り、また3年後、どこかでお目にかかれるといいなあと思います。
小豆島の作品草壁港 石の島の石
同じところには、広域の作品もありました。
瀬戸芸には、トイレの建物が作品になっているということもあります。
建物がつくられ、その中にトイレがある場合(男木島の魂はそんな感じ)と、トイレそのものということがあって、後者は小豆島に2つ、伊吹島に1つあります。
瀬戸芸の効果の一つに、作品となった施設や公衆トイレは綺麗で清潔、ということがあります。
トイレ、観光に訪れて、綺麗な方が利用しやすいですよね。
気を付けなければいけないのは、トイレはなかなか写真に撮りにくいところです。
夕方、誰もいない時間帯に、僕が先に入り誰もいないのを確認し、奥さんにも同じように尋ねて撮りました。
草壁港の周囲の景色と馴染んでいますね。
辺りが暗くなると、灯りがほんのりとついていました。
瀬戸芸の会期終了後ももちろんトイレとして利用できます。
是非地域の作品として、永く利用できると良いですね。
小豆島の作品 醤の郷
続けて、「醤の郷」という場所の作品を見て行きます。
「醤」なかなか醤油の「醤」ですが、一文字だと聞き慣れないですよね。
「醤(ひしお)」とは、塩を加えて発酵させた塩蔵品のこと。小豆島には、醤の代表格である醤油や佃煮を作る工場が軒を連ねるエリアがあり、「醤の郷(ひしおのさと)」と呼ばれています。
醤の郷(ひしおのさと)を歩く|小豆島|小豆島|香川県観光協会公式サイト – うどん県旅ネットより引用
この辺りでは醤油や佃煮の工場があって、伝統的な街並みもあるから、一体を「醤の郷」と呼んでいるのですね。
ここにも駐車場の脇にトイレの作品が一つありました。
この場所もやはり観光の方訪れても大丈夫なようにトイレが設置されていました。
実際には「おおきな曲面のある小屋」なのですが、トイレのニーズが高かったのでしょうね。
ここから歩いて5ふんほどの場所にオリーブのリーゼントがあります。
なかなかいい雰囲気の道なので少し歩いてみました。
僕がイメージでもっている小豆島の道はこんな感じです。
道路があって、そこからまた更に狭い路地に入って行く感じで、どこも緩く上り坂です。
ちょうど稲刈りの前で、稲穂がキラキラと陽に照らされていました。
農機具をもって、結構忙しそうに軽トラックが行き来していました。
その向かいには、オリーブ畑。
醤の郷には、小豆島でしか見られない光景が広がっています。
小豆島の作品草壁港 オリーブのリーゼント
そのオリーブ畑の中には、こちらもここだけの作品「オリーブのリーゼント」。
僕ははじめて作品を見るのですが、こんな感じでオリーブ畑の中にあるのですね。
少しまわりこむと、意外と細いのですね。
奥のオリーブ畑に足を踏み入れると、爽やかなオリーブの香りがしてきました。
前の建物には、作品に関する展示がありました。
醤の郷にある「ジョルジュ・ギャラリー」の制作現場がこの奥にあるそうです。
制作現場も展示の一つになっているのですね。
他ではなかったので、この辺りも醤の郷の面白かったところです。
小豆島の作品醤の郷Umaki camp
オリーブのリーゼントから近い場所に「Umaki camp」があります。
瀬戸内国際芸術祭2013醤の郷・坂手港プロジェクトの出品作品として、香川県小豆島の馬木地区でドットアーキテクツ設計・施行によって作られました。老若男女問わず 誰もが「建てる」ことに参加できる建築をという考えをもとに2013年3月から4ヵ月に わたって制作しました。 会期中は小豆島に住む人も来島者も使用することができるキッチン、ラジオ局、映像鑑賞スペースとして多くの人に使っていただくことができました。 会期終了後は『住む人と訪れる人をつなぐ建物』地域コミュニティのベースキャンプとして、dot architects : 大阪の建築設計グループ、建築設計だけに留まらず、地元有志により今も展開されています。
最初は何だかよくわからずに眺めていましたが、係の方がいて解説してくれました。
震災をきっかけに、ホームセンターなどで誰でも入手できる資材を使って建てることを目指したのだそうです。
傷んだり、壊れても、特別な材料ではないから、修繕もしやすいように作られているのだそうです。
なるほど、そういう風に言われてみると、そういう風にも見えてきます。
キッチンやかき氷機などもあったので、地域の憩いの場になっているのでしょうね。
ちょうどオリーブの実も大きなっている時期に訪れることができてよかったです。
※「おおきな曲面のある小屋」「オリーブのリーゼント」「Umaki camp」は屋外作品のため、常時鑑賞できます。
ジョルジュ・ギャラリー
醤の郷には、その中心に「ジョルジュ・ギャラリー」があります。
実際には周辺に「醤の郷現代美術館」もあるのですが、作品をみようと訪れる場所はジョルジュ・ギャラリーです。
道沿いなのですが、気を付けないとすっと通り過ぎてしまいそうな場所です。
小豆島オリーブバスの「馬木」バス停の目の前です。
この奥がカフェになっていて、その手前の建物がジョルジュ・ギャラリーとなっていました。
制作現場の案内板もありました。
僕もはじめて訪れたので「どこ?どこ?」と思いますが、右手の建物がジョルジュ・ギャラリーで、階段の向こう側がカフェになっていました。
ジョルジュ・ギャラリーは、私設のギャラリーなので、瀬戸芸パスポート対象外となっていまして、別途入場料が必要です。15歳以上は一人500円でした。
靴を脱いで中に入っていきます。
入ってすぐの椅子の上に瀬戸芸のスタンプがありました。
その向かい側には和室があり、大きな金の玉が見えます。
わあ、こんな感じに見えるのですね。
空間が大きな円に切り取られ、そこに浮いているように見えました。
実際には畳や障子、窓などに金色が塗られています。
写真だと色の違いは分かりにくいですが、実際に見るともっとはっきりしていた気がします。
窓から差し込む光とそれを塞ぐ金色がどんな感じか見たかったのですが、写真が失敗。
写真だと欄間の色がわかりやすいですが、全体も同じように見えました。
この障子の部分が丸く見えるのだから不思議です。
隣の部屋には制作をまとめた映像がありました。
本当だ、制作現場は先ほどのオリーブのリーゼントのところですね。
この部屋の後ろに梯子がかかっていて、登れるようになっていました。
階段というよりもはや梯子ですが、こちらも瀬戸芸急な階段シリーズに加えたいと思います。
こちらは屋根裏部屋で、チョークを使って描かれた作品だそうです。
他の方の写真もなぜかこの角度のものが多かったので、どうしてだろうかと思っていましたが、ここまでしか階段を上らないように、という注意書きがあるのですね。
それで皆さんここからの写真となるのですね。
はじめて訪れたので、見ることができてよかったです。
ジョルジュ・ギャラリーは、会期終了後は不定期に開館するそうなので、公式サイトでスケジュールを確認して訪れてみてください。
醤の郷現代美術館
さて、ジョルジュ・ギャラリー、カフェを超えた道の向かいには醤の郷現代美術館がありました。
小豆島アートプロジェクトの第二弾として、93年前に建てられた島で初めての鉄筋コンクリート建築をそのままの形で現代美術館に生まれ変わらせた。植松奎二、渡辺信子、中川佳宣らのオリジナル作品10点に加え、60点の現代アートコレクションと40点の「小豆島ゆかりの作品」を展示。
醤の郷現代美術館 | MOCA HISHIO NO SATO(公式サイト)より引用
なるほど、小豆島アートプロジェクトというのがあり、ジョルジュ・ギャラリーに続き、醤の郷現代美術館がオープンしたのですね。
2021年のオープンとありました。
ここで写真を撮っている時に、ちょうどレンタカーの方が通り「すみません、駐車場はどこですか?」と聞かれました。
「少し戻って右折ですよ」とお伝えしました。
確かにわかりやすい場所ではないよなあと思います。
中に入ると受付があり、大人一人1500円でした。
パスポートの対象外で、割引などはないので、ジョルジュ・ギャラリーに続いて入館、となると躊躇う方がいても不思議ではありません。
しかし、せっかく小豆島の醤の郷にアート作品を見に来たのなら、是非中に入ってみてください。
僕にももう少し現代アートや作者などの地意識があれば、一つ一つにキャプションを付けるのですが、結構作品数が多くて断念しました。
館内は写真も動画もOKなので、館内はこんな感じということだけ書いておきます。
もともと小豆島醤油工業組合さんの「醤油会館」だった建物で、それを改装して美術館にしたのだそうです。
醤油会館をリノベーションというのも「醤の郷」らしいところですね。
公式サイトには美術館ができるまでの様子が公開されていました。
廊下を進むと、わあ、素敵な感じの壁です。
僕は30分ほどで次の場所へ、と思っていましたが、全部しっかり見ようと思うと全然時間が足りません。
ゆっくり館内を見ると、1時間はかかります。
1階は「新進気鋭のアーティストの皆さん」の作品が展示されていました。
中がこんな感じの展示となっているとは、外からでは想像がつきませんでした。
よくよく考えたら現代アートの作品がたくさん展示されている美術館に入るのは、あまり経験がなかったので、どうやって見て行ったらいいのか、少しわからなかったというのもあります。
映像作品のコーナーもありました。
館内は一応順路がありました。
迷うということはないけれど、この建物はこんなに広かっただろうか、と思うほど。
階段のところにはイサム・ノグチのAKARIがありました。
それに照らされた階段のカーブが何ともいい雰囲気でした。
2階に上がると、そこはまた自然光が差し込み、違った雰囲気に。
反対側にも出口に下りていく階段がありましたが、そこもいい感じで、印象に残った場所です。
奥さんもじっくり見ながら「これは見たことがある、ような気がする」という感じで眺めていました。
現代アートに詳しい方は興味を持って見られるだろうし、それほど詳しくなくても、「へぇー」と思いながら何となく楽しめる雰囲気でした。
最後は小豆島の風景を描いた作品の展示でした。
これも知らなかった風景がたくさんあって、とてもよかったです。
小豆島ゆかりの作品コーナー
醤の郷現代美術館の説明より引用
小豆島にアーティストが訪れだしたのは、 香川出身の猪熊弦一郎が小豆島のオリーブの絵を天皇陛下に献上した事をきっかけに、彼が 多くの画家に来島を勧めたことに由ります。
なるほど、小豆島の風景を書くのが流行したことがあるのですね。
僕も小豆島を訪れて、これは良い景色だなと思うことが何度もありますが、昔からそれは変わらないのでしょうね。
先ほど訪れた「Umaki camp」の模型がありました。
この場所、醤の郷現代美術館も同じドットアーキテクツが携わったのだそう。
ジョルジュ・ギャラリー、美井戸神社、シマシマの「めおん」、2019年北浜アリーの「北浜の小さな香川ギャラリー」なんかもそうでした。
こうして見てみると、香川にたくさんありますね。
最後にお土産コーナーがあり、係の方がおられました。
「瀬戸芸のスタンプを」と尋ねると、「この奥ですよ」と案内してくれました。
ここに案内されたら、何か買わないといけないような気になったのか、奥さんはいくつか購入していました。
「すごい作品の数ですね!驚きました」
「そうでしょ、地域の方でも知らない方が多いの。好きな方は熱心に見て帰られるですよ。私は知らなかったけど、この椅子が有名なデザイナーの方だって、前の方は喜んで座って写真撮ってた」
というので、座って写真を撮りました。
取り立てて書くような会話があった訳でもないのですが、お話出来てよかったです。
帰りの螺旋になった階段、こちらも素敵な雰囲気でした。
醤の郷現代美術館アネックス MOCA HISHIO ANNEX
醤の郷現代美術館を出る時に「別館、アネックスにも入れますので行ってみてください」というので、行ってみました。
ジョルジュ・ギャラリーの通りの向かいに、レンガの建物がありました。
もともとレンガ倉庫だった建物を改装して、美術館にしたのだそうです。
わあ、中に入ると何だかすごいことになっている…。
訪れた時には、「滑川みざ展+ズガクリ展」が開催されていました。
滑川みざさんは、ビニールチューブを利用した作品なので、全体が「わあ」となったのですね。
小豆島に根付いたオリーブをテーマにした作品なのだそう。
確かに、オリーブの実や根に見えました。
もう一つはズガクリ《ズガ・コーサクとクリ・エイト》さん。
僕は訪れた時に「すが・こうさく」さんという方がいるのだと思っていましたが、後で写真やサイトを見て「図画工作ずがこーさく」としりました。ズガクリさん、なのですね。
人気のブロックの巨大版という感じで、これも面白かったです。
確かに図画工作でした。
階段を上り、中二階のようなスペースがあったのですが、上がってみたら暑い!
瀬戸芸の中で一番暑さを感じた場所をあげるとすると、ここか福田港の建物です。
醤の郷現代美術館、次回は時間をかけてゆっくり見てみたいです。
さて、草壁港と醤の郷周辺の瀬戸芸作品を見てきました。
スタンプとしては9つですが、それ以上に見応えがありました。
近くにはオリーブ公園や醤油記念館があるので、行きたいところと組み合わせて訪れるといいかもしれません。
会期終了後に展示が終了している作品もあるので、確認の上訪れてみてください。
次回は二十四の瞳映画村と坂手港周辺の作品のことを書く予定です。
こちらもよろしければ、またご覧ください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。