千の杜とおはらい町というタイトルにしてみましたが、このタイトルが相応しいかどうかは書いていてもよくわかりません。
伊勢神宮の近辺で、千の杜や斎王の宮で一泊を予定している方やおはらい町で食事やおやつを食べようとしている方には、きっと少しはお役に立てるのでは、と思い書いておくことにします。
伊勢神宮のことや、かぐらばリゾート千の杜、おはらい町のことなどにご興味、ご関心のある方の参考になれば幸いです。
目次
- 宇治山田駅バス停7番乗り場
- 千の杜とおはらい町 千の杜
- 千の杜の夕食
- 千の杜の朝食
- 伊勢神宮 内宮 瀧祭神
- 伊勢神宮 内宮 大山祇神社と子安神社
- 千の杜とおはらい町 お昼ご飯 伊勢角屋麦酒
- 千の杜とおはらい町 五十鈴茶屋
- 外宮 遷宮館
- 千の杜とおはらい町 宇治山田駅
宇治山田駅バス停7番乗り場
高松から伊勢市駅に行き、外宮、内宮を参拝し、バスでぎりぎり伊勢市駅に戻り、タクシーで!宇治山田駅に来たところまで書きました。
この日の宿は伊勢かぐらばリゾート千の杜です。
(僕は旅の後も「かぐらは」と思っていたけれど「かぐらば」が正しいです)
僕が個人で旅行するのであれば、あまり選ばないかもしれませんが、今回は旅行代理店にお願いし、週末空いているのはここだけ、というので、決めました。
全国どこもそうだと思いますが、安く新しい宿から埋まっていく傾向があるので、そうでないところが最後は残ります。
何と個室露天風呂付!(本音では別に個室に露天風呂を付ける必要はないのだが)、そういうお部屋が残っていたというのも、一つの縁かと思い(そして宿泊補助が出る)泊ってみます。
事前にバスを予約しなければいけない、というので電話であらかじめ予約をしました。
前回も書いたけれど、週末の伊勢のバスはとても混むので、時間が大幅に遅延しました。
内宮を16時過ぎに出て、伊勢市に戻って来たのは18時前。50分くらいかかっています。
なので、送迎バスに乗る時間は、無理なく伝えておいた方がよいかと思います。
「宇治山田駅の7番バス乗り場です。乗り場はわかりますか?」
「行けばわかると思います」
なんて呑気に返事してしまいました。(まあまあ地理には自信があるのだろうね…)
一応17時でお願いしていたので、何とか17時に宇治山田駅に着きました。
しかし、バス停に着くと7番乗り場がない!
1,2,3,4番まではあるのですが、そこから先がないんですよ。
ロンドン駅の9と3/4番線みたいな仕掛けでは、と柱に触れてみましたが、何のはんのうもありません。(当たり前だ…)
わあ、困った…ここからもタクシーか、と思ったのですが、諦めず先に進んでみます。
そしたら、ありました7番乗り場バス停!
翌日にどうしても撮って帰ろうと思い撮った宇治山田駅のバス停です。(本当は晩秋の17時なので真っ暗)屋根のあるバス停からさらに進まないといけないのですね。
何となく手前から1、2、3と来ていたので、もしやと思って角を曲がったら送迎バスが停まっていました。
17時1分、運転手さんに名前を告げると「どうぞ」と中へ。
僕らが乗った後、まだ少しお客さんを待っていたけれど、来なかったのか、間に合わなかったのか、5分ほどして出発です。(ほぼ満席)
いやあ、乗れてよかったです。
普段はあまり送迎バスに乗らないのもあるのですが(皆さんもそうですよね)、時間通りに皆さん集まってすごいなあと感心しました。
送迎バス、翌朝も送ってくれたのですが、こんな感じのマイクロバスでした。
宇治山田駅の7番バス乗り場、ありましたので、諦めずに探してみてくださいね。
千の杜とおはらい町 千の杜
「斎王の宮」と「千の杜」、両方あるのですね。
斎王の宮の方が先に降りてください、と言っていたので、きっとそちらの方がグレードが高いのでしょうね。
中に入ると、ロビーでチェックインでした。
ここに入るまで気がつかなかったのですが、ホテルというより旅館という感じなのですね。
大浴場は温泉です、とのことでした。
普段は尋ねない奥さんが「個室の露天風呂は温泉ですか」と聞くと「違います」とのことでした。
煌びやかな装飾の置物が展示されていました。
とても素朴な伊勢神宮を見た後、何となくキラキラとした文化の中に入ってきた感じがします。(それはそれで面白かったです)
そして、お部屋の個室露天風呂です。
いやあ、皆さんはこんな感じのお風呂に入ったことがありますか?
僕ははじめてです。
若い頃なら、何にも考えずにこれも経験!とか思って入ったかもしれませんが、まあまあ寒いから、凍えないように入れるだろうか、とか、出た後どうしようか、なんて考えてしまいます。(栓の抜き方なども書いてあった)
果たして、シャワーでシャンプーなどを流しても流れるか、とか、いろいろ試した後、入浴できました。
いざ入ってみると、月が見えたりして、なかなかよかったです。
しかし、なぜか奥さんは温泉の大浴場にも行く、と言い出し、この後結局温泉にも入るという、何だかわけのわからないことになりました。
よほど事情がない限り、個室露天風呂がついている部屋でなくてもよかったのでは、というのが今回の最大のポイントでした。
介助が要るとか、小さい子がいるとかならいいかもしれません
千の杜の夕食
お風呂に入った後、夕食の会場に向かいます。
「夕食の時間に、お布団を敷きます」
と言っていて、ああ、旅館ってそうだった、と思います。
夕食会場はいくつかに分かれていて、子どもさんのいるファミリーなどの会場と、大人だけの会場と分けてくれていたようです。
若い方が多めでしたが、皆さん静かにお食事されていて、僕らも落ち着いて食事ができました。
まずはビールでお疲れさんと乾杯です。
よく考えてみたら、勤続のお祝いなので、お勤めご苦労様、の乾杯ですね。
季節の八寸、「ホキ」とかは珍しいね、と言いながらいただきました。
もずくも高知とかと食べるのとは、また違った味付けで美味しかったです。
お造りも美味しかったのですが、伊勢海老が出てきたので、「さすが伊勢だね!」と思いました。
伊勢海老、大きいですね。
一匹まるまるだと食べきれなかったかもしれませんが、半身でちょうどよかったです。
豆乳鍋は「伊勢健康豚」でした。
甘味があって美味しい豚でした。「伊勢健康豚」って、食べたら健康になりそうな名前だなあと思います。
あっという間にビールがなくなりレモンチューハイにしました。
八寸、焼き物、天ぷらにエビが出てくるので、豪華な感じになりますね。
エビが好まれているののだなあ、というのがわかります。
茶碗蒸し、ごはんと続くのですが、僕が最も印象に残ったは「神楽御饌御飯」です。
神様に捧げるご飯に「御饌(みけ)」というのがあるのですね。
日別朝夕大御饌祭
日別朝夕大御饌祭|年間行事|祭典と催し|伊勢神宮
日別朝夕大御饌祭は、朝と夕の二度、外宮の御饌殿で御飯、御水、御塩などを内宮と外宮、別宮それぞれのご祭神に奉り、「国安かれ、民安かれ」との祈りと感謝を捧げるお祭りで、外宮の御鎮座以来、約1500年間つづけられています。
神様の食べ物を食べても大丈夫だろうか、とほろ酔い気分で考えたものの、奥さんはぱくぱく食べても大丈夫だったので、僕もいただきました。
なるほど、素朴な味ですが、長い間食べ継がれてきたのだろうなあという感じがします。
食べて味を知る経験は、他に変えられないところがあるので、御饌御飯は食べられてよかったです。
最後はデザート、伊勢のお料理、お腹いっぱいおいしくいただきました。
ご馳走様でした。
千の杜の朝食
夕食を終え部屋に戻ると、ペットボトルのお水が欲しいというので、自販機へ。
しかし、なんとお水だけ売り切れていました。
瀬戸芸とかの時もそうですが、水、お茶の順で売り切れますね。
他の自販機の場所を尋ねようとフロントに行くと誰もおらず、売店で閉店作業をされていました。事情を話すと、
「お水ありますよ」
というので、購入。
「伊勢のお水はペットボトルより美味しいんですけどね…」
なるほど、伊勢のお水は美味しいのですね。
部屋に戻ると、確かに冷水ポッドにお水がありました。
僕はなんのこだわりもないから、飲んでみたら確かに美味しかったです。
ペットボトルよりも、かどうかはわからないかったのですが、なるほどそう言いたくなる気持ちも理解できました。(普通は言わないけどね)
翌朝別の会場で朝食をいただきました。
朝食も豪華でした。
朝ごはん、皆さんこんなにたくさん召し上がるのだろうか、と思いながらも美味しくいただきました。
ビュッフェじゃないのがよかったです。
(奥さんはやはり伊勢うどんは食べず、僕が食べました)
食後、コーヒーがあったらいいのにな、と思っていたら、会場を出た廊下のテラス席みたいなところにセルフでありました。
なるほど、こうしたら会場の出入りや片付けもスムーズにできますね。
前の日に外宮、宇治山田駅、内宮のいずれかにバスで送ってくれます。
いろいろ考えた末、再び内宮へ行くことにしました。
伊勢神宮 内宮 瀧祭神
その前日(土曜)の夕方は、とても混んでいたおはらい町ですが、午前中はさすがに閑散としています。
千の杜の送迎バスで一つ教えてくれたのが、系列のお土産屋さん「岩戸屋」で手荷物を無料で預かってくれるとのこと。
是非お土産を購入してください、というニュアンスだったのですが、実際に手荷物を預けると、「必ずお土産を買ってください」という雰囲気になっていました…。
まあ、お土産の一つくらい買うのはどうということもないけれど、逆に「お土産買わなかったら荷物は返しませんよ」みたいな勢いで大丈夫?と心配になるところ。
競争が激しいので、そのくらいでなければやっていけないのでしょうね。
内宮では、行けていなかった「瀧祭神(たきまつりのかみ)」にお参りします。
一組ずつ参拝されるので、行列になっていました。
内宮の御正宮から再度同じルートを参拝しました。
一度目と二度目では、又視点が変わって面白かったです。
伊勢神宮 内宮 大山祇神社と子安神社
神苑から大山祇神社(おおやまつみじんじゃ)・子安神社(こやすじんじゃ)の方へ行ってみます。
伊予一宮に大三島の「大山祇神社」がありますが、こちらは「おおやまづみじんじゃ」。(山の神様なのに島にあるのも面白いですよね)
内宮では同じ漢字でも「おおやまつみじんじゃ」の呼称が使われていました。
お祀りしているのはオオヤマツノカミ、子安神社は娘のコノハナサクヤヒメ。
まずは大山祇神社から参拝します。
大三島の豪華な社殿をイメージしているのと、素朴だなあと思いますが、本当に始まりはこういう感じだったのでしょうね。
続いて子安神社。
コノハナサクヤヒメは、安産・育児・子授けの女神ですが、産屋に火を放ち、その中で火照命(ホデリ、海幸彦)を産むという、なかなか激しい神話があります。
ちょうど妹が出産を控えていたので、無事に生まれますようお願いしました。
山の中の静かな場所で、心穏やかに参拝出来てよかったです。
神苑の色づく木々を見ながら、大山祇神社・子安神社は良い雰囲気で、行けてよかttです。
千の杜とおはらい町 お昼ご飯伊勢角屋麦酒
その後おはらい町に移動しました。
前日よりやや人が少ないとはいえ、続々と増えてきた印象です。
「かきフライ」の看板があり、列が出来ているお店がありました。
「牡蠣フライにする」というので入ってみます。
「うどん」の印象がつよいせいか、意外と世の中に知られていないのですが、高松の方は「牡蠣」がとても好きです。
昨年のニュースですが、総務省家計調査によると、「かき」の支出金額が、22年連続一1位の広島市抜き、高松市が1位だったそうです。
スーパーには志度湾の牡蠣がたくさん並んでいるけれど、結構よく売れているから、もしかして、と思っていましたが、かがわさんは牡蠣好きなのですね。
この日聞いたら、奥さんも結構牡蠣が好物なのだそうです。知らなかった…
開店と同時に入ったので、まだお客さんがいませんでしたが、10分くらいすると満席に。
クラフトビールのお店なのですね。
お正月に3人でタレントさんが旅する番組にもちらっと出ていて「川沿いの場所で飲めるんですか?」と聞いていました。
確かに、季節の良い時には、あそこで飲むと気分良いでしょうね。
車を使わない旅の良いところは、飲みながら行けることですよね。
もうこの後はゆっくり帰るだけなので、乾杯です。
種類は何とかエールとかだったと思うのですが、はっきりしません。
サッポロビール園で飲んだのも美味しかったけれど、ここのクラフトビールも美味しかったです。
奥さんはカキフライ、僕はひつまぶしにしました。
うなぎ、とても美味しかったです。
ひつまぶしの食べ方、というのがあって、それを見ながら食べました。
とても久しぶりに食べた気がします。
おはらい通り五十鈴茶屋
お昼ご飯を食べて外に出ると、青空が見えてきました。
寒いのでは、と天気を心配してきましたが、晴天で暖かくてよかったです。
もう少し帰りまで時間があるので、お茶を飲もうとと五十鈴茶屋へ。
前の夕方も赤福をいただきましたが、結局こちらのお店も赤福のお店なのですね。
先に注文して会計して座るスタイルでした。
奥さんはモンブランと抹茶。
僕はコーヒーと和菓子にしました。
お互いに好きなものを頼みましたが、二人とも組み合わせを間違えたような気持になり、半分ずつ分けました。
まあ、僕はコーヒーだけなのも何だかな、という気持ちだったのですが、和菓子も美味しくいただきました。
中庭を見ると、綺麗に色づいた紅葉が見えました。
お手洗いが離れにあり、そこに行く途中で見られます。
奥は茶室なのでしょうかね。
席に戻ると、奥さんに「いきなり人が歩いている人がいてびっくりした」と言われましたが、綺麗な紅葉見てたら、近くでみたくなりますよね。
外宮 遷宮館
バスで内宮から外宮に移動し、お土産を買うと、30分くらい時間ができました。
奥さんは外宮をもう一度参拝したいと正宮へ行き、僕は遷宮館を見学しました。
中は写真撮影ができないのですが、展示はわかりやすくて、よかったです。
一番最初に見てもわからないことが多かったかもしれませんが、両宮ともお参りした後だったので、わかることもありました。
正宮のレプリカあって、近くで眺められるので、それがとてもよかったです。
行こうかどうしようかな、と迷っている方がおられたら、遷宮館は是非お勧めです。
まがたま池に面した通路のロビーは写真OKでした。
奉納舞台では、居合のようなことをしていました。
(結局何の奉納かはわからず…)
こんな風に、伊勢神宮では季節ごとにいろいろ催物があるのですね。
外宮前で盲導犬の募金ボランティアをされていました。
神社ではお賽銭を景気よく入れるのに、募金箱の前を避けていく(ように見える)のは何ででしょうかね。
僕らも伊勢神宮でたくさん小銭を使ってしまったのですが、お賽銭たくさん使って募金しない、ということもないよね、と外宮前の五十鈴茶屋で「おかげサブレ」を買って、お釣りを募金しました。
そしたら、この「おかげサブレ」がとても美味しかったです。
「おかげ犬」の形をしているサブレなのですが、赤福より美味しいかもしれない、という感じでした。最初は買うつもりはなかったのですが、募金してよかった。
いくつかお餅やお菓子を買ったけれど、お土産で一番美味しかったのは、これでした。
もし、見かけたら是非買ってみてください。
千の杜とおはらい町 宇治山田駅
さて、最後は宇治山田駅から近鉄特急で帰ります。
14時台に乗れば、19時頃高松へ着ける、というので、この時間にしました。
なかなか洋風で洒落た駅舎ですね。
どこから乗ればよいのか、ホームの案内を見てもわからず、他の人も「どこ?どこ?」と迷っていました。
確かに、乗り場の表示がわかりにくい(なかった)です。
近鉄難波、地下鉄、新幹線、マリンライナーと乗り継ぎ、高松へ戻りました。
たぶん、次回は車で行くかな…
しかし、自分では選ばないルートとや宿だったので、これはこれで楽しい旅でした。
どうぞお気をつけて伊勢参りにお出かけください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。