今回は瀬戸芸春会期ゴールデンウィーク連休の瀬戸芸男木島へ行ったお話を書いておこうと思います。
普段はゴールデンウィークや連休を避ける(すごく混む)ので、瀬戸芸に行くことは少ないのですが、今回は4月末の連休の瀬戸芸男木島へ行くことにしました。
行ったらとても多くの方で賑わっていたのですが、賑わっている瀬戸芸の様子を書くことや、連休(この後も夏会期にお盆期間、秋会期に三連休がある)ので、連休の瀬戸芸男木島と、その次は犬島のことを書いておこうと思います。
なるべく連休中の瀬戸芸がどんな感じで、どんなことに注意が必要か(こういうのは意外とこれまで書いてこなかった)などを書いておきますので、これから予定を立てられる方の参考になれば幸いです。
目次
- 連休の瀬戸芸男木島へ 3シーズンパスポート専用駐車場の混み具合
- 連休の瀬戸芸男木島へ行くフェリーのりば
- 連休の瀬戸芸男木島へめおん出港
- 連休の瀬戸芸男木島へ めおん船内
- 連休の瀬戸芸男木島へ 瀬戸芸2022男木島 og03 生成するドローイング -日本家屋のために2.0 1階
- 瀬戸芸2022男木島 生成するドローイング 2階
- 瀬戸芸2022男木島 og17 青空を夢見て
- 瀬戸芸2022男木島 og05漣の家
- og05 漣の家「空と海の色」
- 瀬戸芸2022男木島 og16 歩く方舟へ
- 歩く方舟を眺めて
- 連休の瀬戸芸男木島 ランチはogijimaゆくる
- ogijimaゆくるの店内
- お店周辺の路地壁画プロジェクト
- ogijimaゆくるのランチ
- 瀬戸芸2022男木島 og07 瀬戸で舞うへ
- og07 瀬戸で舞う
連休の瀬戸芸男木島へ 3シーズンパスポート専用駐車場の混み具合
まずは、フェリーに乗るところを書いておきますね。
公共交通機関で来られる方は別ですが、四国の方を中心に車で高松港に来る方も多いかと思います。
僕らもこの日は混むだろうから、と車以外を考えましたが、結局車にしました。
車、便利ですよね…。
そして、ゴールデンウィーク中の3シーズンパスポート専用駐車場の混雑具合はこんな感じでした。
僕が9:25くらいに訪れたら、残り10台くらいという感じで、その前日は満車になったそうです。
しかし、僕らはこれで既に二枚の3シーズンパスポート専用駐車場特典(今回から1枚につき1度)を使ってしまったので、もうここには停めません。
(これ以上ない便利な場所だから、パスポート5000円でもう一枚買うという選択の余地もないこともない→専用駐車場場所については、瀬戸内国際芸術祭2022 パスポート購入者専用駐車場を参照)
もしここが満車だったら、そのまま左折して東側の立体駐車場香川県玉藻町駐車場に行くか、Uターンしてサンポートの地下駐車場が高松港に近いですです。
連休の瀬戸芸男木島へ フェリーのりば
高松港に入って来るめおんが見えました。
ムムム、これは急がねば、とフェリー乗り場へ歩きます。
ゴールデンウィーク、連休のフェリー乗り場がどんな感じだったか、気になりますよね。
わあ、めおんの売場、すごい行列でした。
大体9:30頃の様子です。
僕一人出来ていたら、この日は行くのをやめて帰ります。(そもそも予定を立てない)
最後尾を見つけて並ぶと、検温してリストバンドをくれました。
混んでいる方が細々言われなくて、楽でした。
「10時に乗れますか?」
「今のところ大丈夫ですよ」
と皆さん心配そうに尋ねていました。
僕の個人的な見立てだと、ここをぐるっと一回りの列で約200名。
さっきフェリーが着いたばかりなので、めおんが入る前にこの位の列なら十分に乗れます。
しかし、フェリーの係の方が、カチカチと人数カウントをしているので、僕が列を進み、この辺に来た時(列は同様に続いていました)、
「すみません、ここからは次に臨時便になります」
と言われていました。
この時間が大体9:40くらいでした。
もちろんその日の天気や気温、連休の曜日配列によっても変わりますが、めおん10時に乗る場合には少し余裕をもって来られた方が良いかもしれません。
連休の瀬戸芸男木島へめおん出港
めおんの船内も気になりますよね。
もちろん満席で、デッキにもたくさんの人でした。
しかし、女木島までは約20分で、半分以上の方が下船しますので、それ以降はゆったりしていました。
10時に高松港を出港です。
前回、雨の女木島よりも大勢の方が手を振って見送ってくれました。
せとしるべの奥には臨時便の「めおん2」が待機していました。
もし10時に乗れなくても列に人がいれば、こうしてめおん2がその後(大体40分後)乗せてくれますよ。
隣には小豆島土庄行のオリーブライン。
あちらの屋外デッキにも大勢の人が乗っていましたので、手を振り合います。
こちらが手を振ると、向こうも返してくれるので、
「誰?」と思わずに手を振ってあげてください。
子どもさん連れの方も多い連休の瀬戸芸ならでは光景です。
連休の瀬戸芸男木島へ めおん船内
めおんは20分ほどで女木港へ到着です。
本当に下船する人がいるの?と思うかもしれませんが、この時間は女木で下りる方が多いです。
いつでも両方行く方が一定数おられるのですが、「男木行って女木」よりも「女木行って男木」の方が予定が立てやすいからです。
こう書くとまた偏ってしまうかもしれませんが、帰りの時間を決めた場合、最後に男木から乗船した方が確実に乗れる、ということもあるのかもしれません。
この辺りの帰りの便については、また後編でも書きますね。
女木港を出ると、デッキに立っている方がほとんどいなくなるほどでした。
奥さんも空いた席に座っていました。
複数人一緒に座るとなると早めに行かないと難しいけれど、一人であれば満席でも男木までは座れました。(もちろん僕は座らないけれど)
男木港が見えてきました。
めおんには飲料自販機もあって、お手洗いも綺麗だから、もし用意されていない方は到着前に利用しておくと良いですよ。
めおんについては、女木島の桜と岬の白灯台で詳しく書いていますので、参考にしてください。
連休の瀬戸芸男木島へ 瀬戸芸2022男木島 og03 生成するドローイング -日本家屋のために2.0 1階
では、男木島の瀬戸芸2022の作品について見ていきますね。
まずは前回と同じ作品 og03 生成するドローイング -日本家屋のために2.0から。
本当はこの日の予定では後で観ようと思っていましたが、奥さんが「空いているから!」と入ってしまいました。
それにより入口の写真が撮れませんでしたので、2019年の写真です。
特に外観変わらないけど、また夏に撮りたいと思います。
受付でスタンプを押してもらい、靴を脱いで中へ入ります。
確かに、誰もいないところで入れたのはよかったです。
1階はほぼ全回2019年と同じように思います。
不思議なもので、一年前の印象はあまりなく、新鮮な感じがしました。
アロエの花と水仙の花なのだそうです。
この奥の階段で二階へ上がります。
男木島の作品のなかでは二番目に急な階段ですので、お気をつけください。
瀬戸芸2022男木島 生成するドローイング 2階
急な階段を上ると、2階は新たに作品が加わっていました。
奥の納谷のようなところと、壁、ケースの展示が新しいと思います。
細かい模様を眺めていると、これはなかなか根気がいる作業だなあという気持ちになりました。
奥の部屋にも、いくつかの作品がありました。
部屋の中に置かれたケースの中には貝があって、底に模様がつけられてあります。
これも一つ一つが非常に細かいです。
時間をかけて、じっくり見ていたいところですが、次々に階段を上って来る方がいるので、替わってあげないと、という気持ちになります。
反対側の奥の部屋は、以前と同じだったと思います。
この模様も、なかなか写真で捉えきれないのですが、とても細かくて、淡いです。
今回は二回目ということで「2.0」でしたが、次も作品を加えて「3.0」を見てみたいという気持ちになりました。
瀬戸芸2022男木島 og17 青空を夢見て
フェリーの着いた男木港から南の男木漁港の方へ向かいます。
その途中の学校が作品になっています。
一度中に入って近くで見てみたい気もしますが、学校だから難しいですね。
もう通り過ぎてしまう方もいたけれど、遠くから見る印象と、近くで見る模様が随分違うので、僕は毎回立ち止まってみてしまいます。
瀬戸芸2022男木島 og05漣の家
再び海が見えて来ると、何組かの方が猫のまわりにいました。
猫、少し数が減った気がするけれど、人気があるのでしょうね。
何とかのジュースと声かけられましたが、「大丈夫です」と、そのまま先に進みます。
海岸沿いを歩くと、すぐに新しい作品に気が付きました。
ちょうど倉庫の壁のようなところが、カラフルに彩られています。
初めて来た方は、もしかしたら気が付かないかも、というほど風景に馴染んでいました。
この付近は、猫がたくさんいるところですね。
og05 漣の家「空と海の色」
近づいてみると、アクリル板に様々な模様やイラストが施されています。
秋に会場になる本島に咸臨の家という作品がありますが、その家の外壁を思い出しました。
ワークショップもされたようなので、これから見かけることがおおくなるだろうなあと思います。
男木島の路地のいくつかに描かれたカラフルな壁も、少し色が落ちてきてしまっていますが、出来た当初はこういう鮮やかな印象でした。
漣の家、さらに景色と馴染んで男木漁港のシンボルになるといいですね。
瀬戸芸2022男木島 og16 歩く方舟へ
少し海岸を歩くと距離があるからか、それほど列が出来ているような感じではありませんでした。
しかし、人が途切れることなくやってきます。
今回の瀬戸芸2022ガイドブックでは、表紙は高松港のめおん、裏表紙は男木の歩く方舟です。雑誌の表紙にもなっていたのですね。
周りは海なので、正直言ってここが「男の隠れ家」という印象はありません。
突堤の手前では、お弁当を食べている方もいました。
確かに、ここは海辺で景色も良いし、春や秋にお弁当食べるには良いですよね。
(夏は暑くて、大変だと思うのでご注意ください。)
歩く方舟を眺めて
地震のあった後、2013年「方舟プロジェクト」というのがあって、いわき市の美術館で展示があった、と当時の瀬戸芸ガイドブックにありました。
海岸の方から瀬戸内海を挟んで、対岸の大島や庵治、八栗、屋島の景色と重ねると面白いというのは知っていましたが、この正面に来た時にふと何かに似ていると思いました。
こう見ていると、男木島っぽい気がするのですよね。
何度も見に来ているのに、これまでは全くそう思いませんでした。
解説によると「白と青に着色した4つの山を持つ方舟」ということなのですが、後ろの方を見ると、
男木島の北端、男木島灯台や水仙郷のある辺りにも見えてきます。
ま、僕の気のせいかもしれないので、行かれた方はどうかな?くらいの気持ちで、じっくり見て行ってください。
連休の瀬戸芸男木島 ランチはogijimaゆくる
歩く方舟を見たところで、時計は11:25。
男木島のランチを食べるところは決めているので、事前に予約をしました。
男木島に行かれる方は、もし男木でご飯を食べるのであれば予約して行かれることをお勧めします。
ガイドブックには「何かあるだろう」という雰囲気に描かれていますが、実際にはそうではなくて困ると思います。
僕らも2019年にogijimaゆくるさんが出来る前までは、少し困っていました。
(僕一人だから高松でおにぎりやサンドイッチ買って持って行ってた)
他の島ではランチの予約を受け付けないというところも多いけれど、男木ではogijimaゆくるさん、女木では鬼ヶ島倶楽部さんがあるので、ランチに困ることはありませんでした。
今歩いてきた道をずっと戻って行きます。
坂を上がっていくと、青いトタンの壁が見えてきます。
男木島の図書館を過ぎ(前回はカフェをしていたけれど、今回はしていませんでした)、真壁さんのカラフルな壁が両サイドにみえたら、そこがogijimaゆくるさん。
こちらから来る方が道に迷わない気がしました。
混んでいない時には、ここに立つと中から陽気な声で「どうぞー」と声かけてくれますよ。
僕らも2019年、何かあるね、と立ち止まり、どうぞ!と声がしたのが来るきっかけでした。
ogijimaゆくるの店内
ブルーののれん(たぶん大河原染色さん)の向こう側、気になりますよね。
何度か訪れた僕も、今でもそうです。
こんにちは、と入って行くと「今日はいっぱいでゆっくりできないかもしれないけど」
いえいえ、こちらこそ連休の忙しい時に申し訳ない、という感じで席に案内してもらいました。
この日は席が埋まっていて、混みあっていましたので、何組かのお客さんが来れましたが「13時過ぎにまだ残っていれば」と案内されていました。
若い店員さんも、お料理やオーダーに大忙しでした。
靴を脱いで、囲炉裏のあるお部屋に上がります。
他のお客さんがいたのですが、最初にすみません、と窓の風景だけ撮らせてもらいました。すっと行ったから驚きますよね、ごめんなさい。
囲炉裏にはいつも水仙が生けられていましたが、この日は春のお花でした。
もう一つのお部屋にも、すぐに予約の若い方たちが来て、満席になりました。
奥さんはローストポーク、僕はかんぱちにしました。
ドリンク付きで1500円です。
注文して少し時間があったので、ゆくるさんの周囲の作品を見てきました。
「og05男木島 路地壁画プロジェクト wallalley」は男木島の路地の幾つか(おそらく7か所)にありますが、このうち2つがあります。
お店周辺の路地壁画プロジェクト
一つは店舗入口の前、手前の木は梅の木です。
少し先の路地にもう一つ。
この奥の坂の上にはオンバファクトリーとカフェがありました。
昨年2021の秋、プロジェクトはひと区切りとなっているのだそうです。
2021年11月15日 この秋でONBA FACTORYは12年間の活動を終了しました。
FBの投稿で、カフェするかもとあったのですが、この日はしていないようでした。
いつも水仙を見た後、お部屋でゆっくりくつろいでいたのですが、今回は周囲の作品や路地の様子も見れたので、よかったです。
ogijimaゆくるのランチ
お料理の写真まで、長く書きすぎてしまいましたが、ランチです。
奥さんのローストポークに、
僕のはかんぱちのかま塩焼です。
汁椀には今回麺類がありました。
隣の席の方々が、料理が出てくると「すごーい、美味しそう!」と言っていました。
そうですよね、瀬戸芸で訪れた男木島で、ボリュームたっぷりの美味しいランチが食べられるなんて、本当に嬉しいですよね。
美味しくランチをいただけて、よかったです。
帰りに「YouTube見ました、素敵なのできましたね!」と声かけると、子ども編も作っているのだそう。
また公開が楽しみです。
瀬戸芸2022男木島 og07 瀬戸で舞うへ
長いけれど、前編にもう一つ書いておきます。
ダモンテ商会さんも、久しぶりにお店を開けていました。
テイクアウトだけにしているようです。
結構これは重要な情報ですが「瀬戸芸の期間だけ」営業しているお店があります。
こちらドリームカフェもその一つです。
もちろんある程度の集客が見込める時期に、というのは理解できるところです。
バーガー、サラダ、フライドチキンなどの軽食で、という方向けです。
こういうのが気楽で良い、という方もいるだろうけれど、奥さんは屋外なところと、人が行き来するのが落ち着かないのだそうです。
この奥に作品がありますので、進みます。
この日は誰もいませんでしたが、白い望遠鏡、覗いてみたくなりますよね、是非見て行ってください。
中は有料になっているので、受付でパスポートを出します。
この後もそうだったのですが、パスポートを持っていない方が多かったのか受付の前で「有料だって、300円、どうする?」という方を多く見かけました。
子ども(中学生以下)は無料なのですが、一つずつの施設で300円ずつ払うのは躊躇いますよね。
もちろん屋外の作品を中心に無料の作品だけ見て行くのも悪くないのですが、せっかくフェリーで来たのだから、是非、お得な3シーズンパスポートを購入して見に行ってください。
og07 瀬戸で舞う
では中に入って行きますね。
靴を脱いでお部屋に上がります。
わあ、いつもここは幻想的な感じですが、今回もとてもフワフワする感じです。
恐らくどこかに鏡があるおだと思いますが、どこからどこが、というのがはっきりしないので、なかなか面白い雰囲気になっています。
これは面白い、とこの時膝を曲げて下から写真を撮っていたのですが、何とバランスを崩してしりもちをついてしまいました。
バタン、と音がしまして、他の方に振り向かれましたが、僕が一番心配したのは作品に当たっていなかったかどうかというところ…、大丈夫でした。
しかし、何となく目線や天地の平衡感覚が揺らぎ、バランスを崩しやすい場所なので、どうぞお気を付けください。瀬戸で舞うはずが転ぶになってはいけません…。
入口に近い壁面に鏡がありました。
あとから考えると、これに気を取られていたのかもしれません。
鏡が上に付いていて、反射してい見えるのだけれど、なかなか言葉で表現し難いです。
その言葉に出来ない感覚を体験できるのが、楽しいところの一つです。
外に出ると、少し雲が切れて陽が差し込んできました。
さて、ここで男木島の瀬戸芸は半分ほどです。
後半も連休の瀬戸芸男木島へ来た様子を書きますので、よろしければご覧ください。
それでは、良い瀬戸芸の旅を!