さて、前回に続きゴールデンウィークの瀬戸芸男木島について書いてみたいと思います。
普段タイトルはそんなに気にしないのですが、今回はゴールデンウィークの瀬戸芸男木島としました。
2022年のゴールデンウィークは既に終わっているので、次は2025年の瀬戸芸になるわけですが、混雑している時期に男木島はどんな雰囲気なのかというところをご覧いただければと思います。
目次
- ゴールデンウィークの瀬戸芸男木島路地壁画プロジェクト wallalley
- 瀬戸芸2022男木島 og08 アキノリウム
- og08 アキノリウムの階段を上って
- 瀬戸芸2022男木島 og15 部屋の中の部屋へ
- og15 部屋の中の部屋
- 瀬戸芸2022男木島 og14 漆の家
- 漆の部屋 黒い部屋と白い部屋
- ゴールデンウィークの瀬戸芸男木島 豊玉姫神社から
- 瀬戸芸2022男木島 og01 男木島の魂
- 瀬戸芸2022男木島 og02 タコツボル
- ゴールデンウィークの瀬戸芸男木島 男木島観光協会物販所
- ゴールデンウィークの瀬戸芸男木島から女木港へ
ゴールデンウィークの瀬戸芸男木島路地壁画プロジェクト wallalley
ドリームカフェから次の作品アキノリウムへ行くまでに、真壁さんの男木島路地壁画プロジェクトが二つあります。
ちょうど角にあって、じっくり見ていたいところですが、ここで他の方とご一緒になると、後の作品でほぼ同じタイミングになってしまいます。
写真は別に構わないのですが、僕は動画も撮りながら行くので、子どもが多いとこの辺りは気を遣うところです。
アキノリウムのそばのwallalley。
なるほど今回はog05漣の家と一緒に紹介されているのですね。
以前は瀬戸芸の作品だったけれど、今回はそうではない作品もいくつか出てきました。
民家と一体になっているから、そのまま大事に展示が続くと良いですね。
瀬戸芸2022男木島 og08 アキノリウム
2016年と2019年に続いてやってきましたアキノリウム。
中は狭いので、いつも列が出来ていて少し待ちます。
ピントが合っていないのは、後ろから別の方が来ているから、と言い訳ができる程度に混んでいました。
とはいえ、一瞬誰もいなくなった(いや一人いた)隙に受付の写真を撮ります。
「中は狭いので、人数を制限しています」という説明を聞き、10分ほど待ちました。
待っているうちに後ろにはあっという間に長い列ができてしまいました。
一人並ぶと、それにつられて並ぶ、ということがあるように思います。
誰もいないと逆に入って行きにくいのでしょうかね。
順番が来たので靴を脱いで中へ入って行きます。
og08 アキノリウムの階段を上って
コポポ、ヒューという音が聞こえてきます。
中は暗いので、ゆっくり進んでください。
ここで書いておきたいのが、アキノリウムの急な階段です。
どこの作品よりも、この階段が最も急ですし、暗さのため注意が必要ですので、十分にお気を付けください。
(この日も2人落ちたとのことでした)
段の幅も狭いので、慌てずに一人ずつ、一歩ずつ上がってください。
階段の上には屋根裏部屋のようなスペースがあり、そこに音が立てて開店しているオブジェが並んでいます。
2016年男木島の作品では一番印象に残っていましたが、何度来ても雰囲気が良いです。
はじめて行くと「くるくる回るのは風?」と思いますよね。
風だったらまた良いのですが、電気だそうですよ。
下に人がいなかったので、一度やってみたかった急な階段から。
何とか今日転んだ3人目にはならずに済みました。(瀬戸に舞うで転んだから…)
アキノリウム、子どもが喜ぶ作品の一つです。
エアコンもあるので夏にもお勧めです。
瀬戸芸2022男木島 og15 部屋の中の部屋へ
アキノリウムから、細い路地を少し上って行きます。
こういう感じで路地の屋根の隙間から海や島(大鎚島)が見えるのって良いですよね。
上り坂の途中に入口があります。
(ここも案内板を撮り忘れていました)
普段、この作品には行列ができていて、時間がかかるイメージでしたがこの時間帯はそうでもありませんでした。
他の方と時間がずれたのでしょうかね。
受付でパスポートを出し、靴を脱いで荷物を置き、中へ入ります。
この作品を鑑賞するのに、前後に人がいなかったのははじめてです。
中に入ったところは皆さん掲載されていますが、なかなかこの辺も味があるのですよね。
og15 部屋の中の部屋
手前の部屋から「部屋の中の部屋」の中へ入って行きます。
人がいないとこの作品はその全体像が伝わりにくいところです。
他に人がいなかったので(人がいたらしない)、僕らも人を撮り合ったのですが、寝転ぶ中年の方という感じになってしまいました…。
いろいろな楽しみ方があると思うので、是非実際に訪れてみてください。
「部屋の中の部屋」から出ると、幾人かの人が並んでいました。
その中で、「これ有料だって。300円、やめとく?」と言っている方がいました。
なかなか桶透けな会話でしたが、実は今回の男木島で一番印象に残ったやりとりです。
男木島を歩いていると、パスポートをぶら下げている方(あれ何で首にぶら下げるんだろう?)と、パスポートを持っていない方がいたようです。
それぞれ個人の事情があるだろうから、どちらでも良いのですが、春会期男木島の有料作品は4つ、いずれも300円なので全て巡っても1200円なのですよね。
一方でデイチケットは1800円、もちろん男木だけではなく、他の作品も見られるけれどもし「男木に一日だけ行く」という場合には、個別に払った方がお得です。(これに気が付いた時には、少し驚きました)
そして観たことがある作品があれば、それはもういいかも、となる気持ちも理解はできます。
僕は最初に3シーズンパスポートを買ってしまったので、この視点はなかったのですが、『巡り方によってはデイチケットを買わない方が良い』ということがわかったので、よかったです。
瀬戸芸2022男木島 og14 漆の家
ちょうど坂の上に漆の家があります。
はじめて知ったのですが、前に人間国宝になった漆芸化の方の実家なのだそうです。
先ほど受付で300円と言っていた方が「ここはタダやって!はよ入ろう!」と言って入って行きました。
そう、料金の要らない、パスポートの要らない作品もたくさん男木島にはあるから、どんどん入って見て行ってください。
グループで来られていたから、二人で来た僕らよりずっとフェリー代や飲食代はかかっているはずです。
海を見に来た、フェリーに乗りに来た、猫を見に来たついでに、よかったらただの瀬戸芸作品も見て帰ってください。
結構混雑していて、中へ入る人数を制限していました。
しばらく待つ間、先に和室の方へ行ってみます。
「玄関の前の技法のパネルもよろしければ先にご覧ください」
というので、見てみます。
なるほど、これですね。
確かにじっくり眺めていたいのですが、これは展示の場所が微妙なところにあります。
ちょうど玄関上がってすぐのところにあるので、出る方入る方の邪魔になるからゆっくり見られない感じです。
毎回じっくり見たいなあとは思うけれど。
もう少し奥まったところにあったら、触ったり、時間をかけて写真を撮ったりできるのでは、という気もしました。
次の改修の時には、是非ご検討ください。
廊下を行くと奥に和室があります。
景色が綺麗な素敵な和室ですが、漆芸作品の展示もたくさんありました。
それぞれ美しい模様で、見ていて飽きないところです。
大きな窓があって、そこからの景色はとても綺麗です。
隣にある部屋には漆の商品などが並んだショップになっています。
毎回ここを撮りたいと思うのですが、商品もあるし、人が多く出入りするので、なかなか撮れませんでした。
漆の部屋 黒い部屋と白い部屋
徐々に人が少なくなってきたので、黒い部屋に入ってみます。
「黒の部屋」だったか「黒い部屋」だったか覚えていないのですが、とにかく全体が黒い漆で塗られた部屋です。
写真だと映りこみと反射で光ってしまうので、その黒の奥行きみたいなのはお伝え出来ません。
実際に中にいると、宇宙空間みたいな雰囲気です。
隣には「白い部屋」。
暗くなってしまいましたが、実際には壁は白いです。
普段は閉まっていることが多いから、閉まっていたら開けて覗いてみてください。
ゴールデンウィークの瀬戸芸男木島 豊玉姫神社から
漆の家からそのまま豊浜姫神社へ向かいます。
下から一気に上ると長い上りの階段なのですが、漆の家からだとよこにすいっと移動する感じです。
手水舎のところに猫が一匹。
お参りをして階段を下って行きます。
芸術祭というよりも、ゲームの方で、という方が幾人かおられました。
この辺り、景色が良いものね。
奥には女木島が見えます。
階段の途中には真壁さんのwallalley。
3シーズンパスポートの表紙になっている場所、ここの辺りでしょうかね。
ガイドを見ていたら、この辺りに夏に新作ができると地図にありました。
夏は少し暑いかもしれませんが、頑張って上ってみてください。
階段からもう少し下ったところにもwallalley。
こちらの角の家屋はお店をされているのですね。
猫が三匹描かれているのですが、一匹はすぐ近くにいました。
一番左側の猫さんでしょうかね。
「何だ、君は、写真撮るばかりで猫のエサ持ってにゃいのかね」
と言われそうなので、すっと通り過ぎました。
下る途中、いくつかの飲食店がありますが、ゴールデンウィークの午後になり、盛り上がってきた感じです。
こんないい天気の5月には確かに一杯飲みたくなりますよね。
瀬戸芸2022男木島 og01 男木島の魂
港に戻ってくたので、男木港周辺の作品も見ておきます。
もうすっかり男木港に馴染んでいますが、斬新な建物です。
男木島コミュニティセンターが出来たので、そちらの芝生広場からも眺めることができるようになりました。
実はこの反対側にお手洗いがあるのですが、男性用のトイレ(小)が二つとも「故障中」となっていました。
2月に訪れた際一つは「使用中止」となっていたのですが、そのままこのゴールデンウィーク中に壊れた模様です。
二つとも使えないので、皆さん奥の個室トイレを利用されていました。
案内所でそのことを聞くと「奥の別のトイレを使用してください」とのことでした。
確かに奥には以前からのお手洗いがありますが、古いし飲食しているテントの傍なのですよね。
さらに尋ねてみると、高松市の管理だったので尋ねてみると「4月の連休中に壊れたので、修理を手配しています」とのこと。
ぜひ訪れた方がおられたら、修理されているか確認してみてください。
(こうやって書かないと、この施設はなかなか修理が進まない気がするので)
やはりせっかくの作品だし、これを目指して全国各地、世界各地から来訪するのに、トイレがずっと故障というのは、何ともみっともないですよね。
空と水面に映る文字が綺麗なので、男木島を訪れた際には是非ゆっくり見てください。
瀬戸芸2022男木島 og02 タコツボル
さて、男木島の瀬戸芸もゴールが見えてきました。
男木島の魂の西側には、タコツボル。
大きな蛸壺が階段の上にあります。
普段は島の子どもたちの遊び場になっているから、いろいろ配置が変わっていても気にしないでね、とありました。
かくれんぼなんかをする時には、まずここに隠れたくなりますね。
中にはタコもいます。
めおんの欄干の細工にあったように、男木島は蛸が有名なのですね。
暗い中で一人見ていると、まあまあな怖さです。
ありそうでない感じの作品なので、次々と皆さん写真を撮りに来られていました。
ゴールデンウィークの瀬戸芸男木島 男木島観光協会物販所
この日は15時のフェリーで帰ろうと思っていましたが、この時まだ14時前でした。
あと1時間以上あるので、ふらふらと港周辺を散策しました。
タコツボルの前にある男木島観光協会物販所。
グッズなどのお土産を販売しています。
中に入ると何か買わずに出られない、という雰囲気がありますが、僕は意外とそういうのを気にしません。
「ゴールデンウィーク、人多いですね」
「え?なんだって?」
みたいな会話が続きます。
少し僕は早口なのか、年配の方は聴きとりにくいみたいで、何度かこういうことがあります。
「テレビの取材がきよったでしょ」
「きよった、きよった、細い女の人」
トイレのことや、混雑のことなどを少しお話して、バッジを買いました。
港の周辺の軽食や海の幸のお店は、大抵お酒が飲めるようになっているので、賑わいはあるのですが、中に加わって行くのは少し躊躇いがあります。(高松に来る置いているから飲めない)
民宿と思わしきお店も、うどんやラーメン、カレーといった看板を出しているのも見かけました。
奥さんと、少し暑くなってきたから帰りにコーヒーくらい飲む?ともう一度坂を上ってダモンテ商会へ。
以前は(と言っても2019年の瀬戸芸)、店内でも飲食できたのですが、今回はテイクアウトのみでした。
お店の横に座って食べていた方もいましたので、写真が撮れませんでした。
一つ失敗したのは、テイクアウトのプラスチック容器をその後持っていなければいけなかったところです。
飲み終わって持って行けば回収はしてくれるだろうけれど、下に降りたらもう上に行きたくない気持ちになります。
港に腰掛け、しばし休憩していたら、まだ1時間弱あるというのに乗船の列ができはじめていました。
「え?まだ1時間あるよ?」と思ったのですが、列がどんどん伸びるので、奥さんも並んでおく、とのこと。
まあ、その辺りは個人の考え方だから何とも言えませんが、列に並んでいて楽しいのだろうか、と思ってしまいます。
早めに乗れる、という安心感?はあると思いますが、並ぶのは面白いかと言えば、僕は面白くないと思うので、別の方向へ。
最初に訪れた作品の係の方が外で休憩されておられたので、少し会話しました。
・4月の3連休は最初の日が一番多かった
・前回に比べると少ない
・外国の方がほぼいないので、その分少ない
・めおん臨時便が出ると思う
・賑わってほしいけれど感染の事を考えると混みあってほしくない気もする
という感じでした。
海の方を向きながら写真を撮って過ごしていると、めおんが港に入ってきました。
まだ結構な人数の方が乗ってやって来ていました。
まだ時間があったので、広域作品の一つ、フラワー。
毎回全て見て来ようと思いながら忘れてしまいます。
各港に散らばっていて、スネークもあるので、なかなか全てを、となるとハードルが高い作品です。
ゴールデンウィークの瀬戸芸男木島から女木港へ
僕も10分ほど前にめおんに乗りました。
タコツボルにあった大漁旗を取り外し、見送りの方が振ってくれています。
出港まで時間があるので、結構大変です。
やがてめおんは向きを変えて港を出ました。
男木を出る時点で、既に船内は満席でしたが、奥さんは屋外の端っこに座れたみたい。
なるほど、疲れていて座りたいのならば、早めに並ぶのも良いのかもしれません。
(僕は基本座らないので)
ゴールデンウィークの瀬戸芸男木島春会期は、新しい作品がやや少なかったのですが、天気が良くてまわりやすかったし、ところどころでお話も聞けたので、楽しかったです。
さて、めおんが女木に近づいていくと、そこにも長い行列ができていました。
ぱっと見たところ150~200名ほどで、これは積み残すかも、という感じでした。
この後すぐに臨時便が来るので、帰れないことはないのですが、列車やバス、飛行機の時間がある方はひやひやするだろうなあという気がします。
女木で15:20発の便に乗ろうとする場合、この便が一番便利で皆これで帰りたいので、注意が必要です。
1時間くらい余裕を持って計画立てるか、女木で早めに並ばないといけません。
結局50名くらいの方が乗れず、そのまま臨時便を待っていました。
海外からの方が1組おられ、その説明が大変そうでした。
この辺りは連休やゴールデンウィークのフェリーならでは、という感じがします。
女木を出ると、後からめおん2が見えたから、この後すぐに乗れるのですけれど、最初の時間通りにはならないので女木の方はご注意ください。
ゴールデンウィークの瀬戸芸男木島が終わると、次は夏会期のお盆の時期、10月の連休、11月会期終盤の週末などがこんな感じになりやすいのでしょうね。
僕は個人的には人の少ない時間帯の方が好きなので、夏は空いている時期に行きたいと思います。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。