さて、今回は 瀬戸芸2022与島の作品 鍋島灯台 について書いておこうと思います。
前回の沙弥島の作品を観て、最初は与島に作品があるのは知りませんでしたが、沙弥島の作品を観たら、奥さんはそのまま与島に行きたくなったのだそうです。
瀬戸内国際芸術祭2022の沙弥島や、 瀬戸芸2022与島の作品 鍋島灯台 のことにご興味のある方の参考になれば幸いです。
目次
- 瀬戸芸2022沙弥島 文字モニュメント
- ナカンダ浜から
- 瀬戸芸2022沙弥島 階層・地層・層
- 階層・地層・層に上る
- 瀬戸芸2022沙弥島 八人九脚
- 沙弥島から与島の作品へ
- 与島パーキングで食事
- 与島パーキングエリアのフードコートにて
- 与島パーキングエリアから 瀬戸芸2022与島の作品 へ
- 瀬戸芸2022与島の作品 鍋島灯台
- 鍋島灯台にて
- 鍋島灯台からの景色
- 瀬戸芸2022与島の作品 鍋島灯台 月への旅の途中 最終駅 浦城バス停
- 与島パーキングに戻り
瀬戸芸2022沙弥島の文字モニュメント
レオニート・チシコフさんの月への道を見た後、ナカンダ浜に向かいます。
特に作品があるわけではないのですが、いつでもナカンダ浜は見てみたくなります。
そして「SAKAIDE」と書かれた文字モニュメントが設置してありました。
後ろに立って写真を撮っている方がいましたが、流行っているのでしょうかね。
ここは「ナカンダ浜の一本榎」なので、瀬戸芸が終わったら元に戻した方が、という気持ちです。
もちろん自治体の方は必至で自分たちの街をPRしたいのだろうし、その気持ちもわかりますが、正直に言うと僕はこの文字モニュメントが画一的で好きではありません。
どうしても文字に注目がいってしまうのですよね。
「沙弥島」と書いてあるなら別なのだけれど。
まあ、他の方は楽しそうに写真撮られていたから、それはそれで構わないのですが。
ナカンダ浜から
ナカンダ浜の一本榎の傍にはいくつかベンチが置いてあり、数組の方が休憩されていました。
訪れた際にはわからなかった花の名前ですが、他の方の同じ時期のブログを拝見していたら「ダイコンバナ」という似た花がありました。
子どもたちが万葉の衣装を着て、沙弥島のガイドツアーを行っている光景も、瀬戸芸のお馴染みとなりました。
子どもの数より写真を撮る大人の数が、という気もしたけれど、いい経験になりますね。
瀬戸芸2022沙弥島 階層・地層・層
沙弥島にあるその他の作品も二つ見ておきます。
もう出来てから随分経つので、鑑賞する方も少ないだろうか、と行ってみると、結構な人数の方がいました。
普段から観たり入ったりできるのですが、誰もいないと大丈夫かな?という気持ちになりますよね。
こうやって賑わっていると、やはり安心して中に入れます。
「階層・地層・層」という名も良いのだけれど、覚えにくいので「Stratums」ストラトムスの方が覚えやすいかもしれません。
上ると、知らない方と行き会い、すれ違うのですが、これも面白いところです。
1分くらいで上まで行けるので、順番に山頂で手を振ります。
階層・地層・層に上る
続いて僕も上ってみますね。
小さい子どもや、若い方がささっと走るように上がって行きますので、すれ違う時には避けてあげなければいけません。
上っているとふいに出会うようになるからか「ぎょっ」と驚かれるので、ごめん、ごめんと少し申し訳ない気持ちにもなります。
順番に頂上へ。
下から眺める景色と、上に来た時に景色が大きく違うのが良いところです。
上り下りしている人たちもぐるぐるとまわっていて面白い眺めでした。
瀬戸芸2022沙弥島 八人九脚
瀬戸芸2022では、沙弥島には全部で4つの作品がありました。
最後は瀬戸大橋記念館の八人九脚。
これはなかなか面白いところなのですが、椅子なのに座ってないことがあるのですよね。
確かに、誰も座ってないと、はじめて観た方は座って良いのか躊躇うのかもしれません。
しかし、観ているだけ、写真撮るだけではつまらないので、是非腰かけてみてください。
僕はそうした呼び水的な役割で「座るものですよ」という合図を送るのは好きなので、座ります。
目の前には瀬戸大橋に塩飽の島々。
春の沙弥島、瀬戸大橋記念館のとても良い景色です。
次に来た方は腰かけていましたので、よかった。
もう一つ奥にも別の椅子があります。
沙弥島から与島の作品へ
八人九脚を見た後、すぐ目の前の海と瀬戸内海を眺めます。
良い天気というのもありますが、春の陽気もあって、とても気持ちがよいところです。
「もう見終わったね、帰る?」
「ごはん食べてないし、どこで食べるん?」
「帰る道とか?」
「行こう、与島!与島行けるやろ?」
「与島?行くの?今から?」
みたいな疑問形が続きます。
ムムム、与島、僕も行ってみたいけれど、別の機会にと考えていたので、少し驚きました。
しかし、昼ご飯を食べていなかった(2時過ぎ)ことと、与島にも行ってみたいなあという気持ちがあったので、そのまま行ってみることにしました。
橋でつながっているとはいえ、車で戻って高速に乗って、パーキングまで行かないといけません。
目の前に見えるのだけれど…。
そして、瀬戸大橋、与島パーキングエリアへ向かいました。
この内容は以前に、瀬戸芸沙弥島から与島へ で書いているので、参考にしてください。
与島パーキングで食事
実際に僕らが訪れた順番としては、まず与島パーキングでお昼ご飯を食べました。
普段与島には立ち寄らないことが多いので、パーキングエリアでお昼か…という気持ちになっていましたが、実際には美味しいレストランでした。
メニューを見ると、いろいろ香川の特産品を利用した食事がありました。
お刺身の定食は売り切れていたので、奥さんはオリーブ夢豚、僕は天ぷらと蛸めしの定食にしました。
さっと食べて出る方には、こちらの方がいいのだろうけれど、せっかくなので瀬戸大橋を見ながら食べたいですよね。
カウンターでお隣のうどんコーナーにレストランの食事を持って行ってもOKですと教えてくれました。
なるほど、共通してテーブルを利用できるようになっているのですね。
与島パーキングエリアのフードコートにて
こちらの方が昔からある与島のレストラン、という感じがしますよね。
いつも混んでいる印象ですが、ランチの時間が過ぎていたので、空いていました。
バブルの時代に建てられた、PAの建物が何でこんなに豪華なの、という雰囲気を残しています。
食券を渡し、しばらく待つと、オリーブ夢豚が先に出来ました。
窓からは瀬戸大橋が見え、瀬戸内海を眺めながら食べることができました。
美味しかったと言っていましたので、よかったです。
僕の天ぷらも番号が呼ばれたので取りに行きます。
マイクがこちらのホールにも通るようになっているのですね。
番号札を渡した際にカウンター越しに、「蛸めしこれで最後」と奥で言っていたので、人気があったのでしょうね。
天ぷらも揚げたてで美味しかったです。
与島パーキングエリアから 瀬戸芸2022与島の作品へ
食事を終えたので、鍋島灯台へと向かいます。
案内所で教えてもらった出口のチェックゲート、ここで通行をカウントできるから、そのまま戻っても精算できるのですね。
坂出北で入ると1870円(休日割引あり)でした。
与島パーキングの見どころを記事にしても良いのだけれど、今回は瀬戸芸です。
犬島産の石を使用した瀬戸大橋のモニュメントを眺めながら、パーキングの外へ。
細い道ですが、とても景色がよいので、歩いて行けてよかったです。
瀬戸芸2022与島の作品 鍋島灯台
与島パーキングエリアから鍋島灯台まで歩いた道がとても綺麗だったことは、以前に書いているので、今回は鍋島灯台の作品に着いたところからです。
受付には若い方が二人おられ、ここで一日受付をしながら過ごすってどんな気持ちだろうかね、なんて奥さんと話してしまいました。
この作品の説明は、とても印象的だったので引用しますね。
「月への道」は鍋島灯台まで続いています。 灯台の中には、100万個の星をもつ「宇宙の立方体」があります。 そして、灯台の光というひとつの星があります。私たちはいつか月に行くことがあれば、月から灯台の光を見ることでしょう。それはたやすいことなの です。灯台が放つ赤と緑の細い光線の上に立ち、空へ出れば、波立つ雲のあいだで 月の舟が私たちを待っているのです。
月への道の説明文より引用
確かに、沙弥島から与島を眺め、そしてそれほどの距離ではないけれど、海を越えてやってくると、そんな気持ちにもなりました。
僕が知る限り、同時期に二つ島の島を跨いで作品が展示されているのを見たのははじめてです。
瀬戸芸2022与島の作品 月への道宇宙の立方体あるいは 100万の星とひとつの星
そして、普段は立ち入ることができない鍋島灯台の内部へ。
わあ、すごい!
灯台の中は、こんな風になっていたのですね。
扉を閉めると、中は真っ暗ですが、奥にぼんやりと光って見えるものがありました。
おお、これが”100万個の星をもつ「宇宙の立方体」”ですね!
僕は恥ずかしながらこの作品を現地で見た時には気が付かなかったことがあって、写真を編集しながら気が付いた(それも随分後に)のですが、背景が立方体で切り取られているように見えるのですね。
奥さんは気が付いていて「今頃?」と言われてしまいました。
何だかしつこいようですが、本当に僕はいろんな意味で少し感動しました。
ただ灯台内部に吊るされた光の立方体のはずなのに、その奥に宇宙を見るなんて思いもしませんでした。
もしまだただの立方体に見える方がおられたら、どうぞゆっくり見ていってください。
灯台の壁が切り取られ、その奥に宇宙が広がってように見えるまで。
鍋島灯台にて
もうしばらくここで見ていても良いのですが、次の方もいるので、外へ出ました。
鍋島灯台を間近で見られる機会も今後そうそうないだろうから、じっくり見学してきました。
明治時代には、全国各地に灯台が約120基築造され、現在残っている64基の一つであり、瀬戸内海(海上保安庁第六管区管内)で最も古く、国内でも7番目に古い灯台です。
鍋島灯台 | 坂出市観光協会のHPより引用
鍋島灯台は、明治5年「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計によって設置されました。石造りの丸くて白い灯台は、地上からの高さは9.8mの可愛らしい灯台ですが、平均海水面から灯火までは29mありは11海里(約20km)先まで灯は届き、備讃瀬戸航路の安全の要となっています。
瀬戸内海では最も古い灯台なのですね。
四国村ミウゼアム(四国村から名前が変わりました)に行くと、一番上の方に鍋島灯台退息所の建物が移築されています。
なるほど、この建物が敷地にあったのですね。
鍋島灯台からの景色
瀬戸大橋を渡る時、特に岡山から高松に渡る時ですが、与島の下に小さく白い灯台があったら、それが鍋島灯台です。
反対側に回ると、海とその向こうに四国、そして瀬戸大橋が見えました。
見慣れていない、ということもありますが、とても綺麗な景色を眺めることができて本当に嬉しい気持ちです。
灯台の中に宇宙を見て、灯台の外に世界の景色を見たような気持ちです。
瀬戸芸2022与島の作品 月への旅の途中 最終駅 浦城バス停
鍋島灯台の案内所で「バス停には行かれましたか?」と言われ、もう一つ作品を観に行きます。
わあ、沙弥島で見た宇宙飛行士がこちらにも座っていました。
皆さん熱心に写真を撮っておられましたが、これもなかなか良いですね。
与島のバス停「浦城」というところのベンチにありました。
沙弥島、与島と続けて見に来られて本当によかった、と思います。
もちろん、実際にはここは宇宙への最終駅ではなく、瀬戸内の与島なのですが、沙弥島から 瀬戸芸2022与島の作品 鍋島灯台 を観る旅は、ここで終わりです。
この後女木、男木、犬島、小豆島と他の島でも作品を観ましたが、春会期で一番印象に残った作品はどれか、と言われれば、僕は個人的にはこれを挙げます。
沙弥島、与島、鍋島灯台、浦城バス停、これが瀬戸芸という感じで、どれも素晴らしかったです。
与島パーキングに戻り
バスで与島パーキングに戻ると、少し暑くなってきていたので、おやつを食べました。
食券で買うようになっているのですが、結構「はい」「いいえ」と選ぶ内容が多く、前の方がまごついていました。
しかも、釣銭切れが発生…
年配の方で「すいませんねえ」と恐縮されていましたが、大丈夫ですからゆっくりやってください、と伝えました。(その後も二度間違えて店員さんを呼んでいた)
僕は何にしようか、ずっと考える時間があったから、よかったです。
この日は結構列ができていて、それが絶えることはありませんでした。
僕はオリーブのアイスにしました。
さて、長々と書いてきた 瀬戸芸2022与島の作品 鍋島灯台 のお話もこれで終わりです。
沙弥島と与島、そして瀬居島は春会期のみの展示なので、残り期間はあとわずか。
是非機会がありましたら訪れてみてください。
よい瀬戸芸の旅を!
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。