讃岐十景洞雲山展望台への道

香川県小豆島にある讃岐十景坂手洞雲山展望台に行った際の様子です。坂手港から洞雲山への道を歩いて50分ほど行くと、隼山大師堂、観音寺奥之院がありました。その先は徒歩でしか行けません。300mほど先の展望台には讃岐十景の石碑と、素晴らしい眺望がありました。

洞雲山への道 展望台の讃岐十景石碑

讃岐五景、讃岐十景シリーズの中では、恐らく最難関と思われる 讃岐十景洞雲山展望台への道 について書てみようと思います。
何が難しかったかというと、どうやってその場所まで行くのか、というところです。
車で行こうにも、道が細い、狭い、とあるし、タクシーもこの時期つかまるかどうか…。
それなら、自分で歩いていったらいいのでは、と思い立って行ってきました。
行った後に思うのは、車でも行けないことはなかったし、歩くよりは楽だろうなあといういつもの結論でした。
小豆島の 讃岐十景洞雲山展望台への道 のことなんかに、もしご興味がおありでしたら、どうぞお読みください。

坂手港から歩いて登る

まあ、僕のように歩いて洞雲山に行こうなんて思う人はあんまりいないみたいで、この日もすれ違ったのは車が2台、バイクが1台、人が2名でした。
なので、平日の午後でしたが、この日はほとんど人がいない中を歩いて行きました。
もちろんどこから出発してもよいのですが、僕は草壁港から坂手港へ自転車を漕いできたので、それを港に停めるところから。

坂手港フェリー乗り場待合室
坂手港フェリー乗り場待合室

自転車がたくさん停まっていたら、そこに停めるのですが、この日は誰もここにはいなくて、バイクスタンドがある辺りに停めさせてもらいました。

坂手港 レンタサイクル
坂手港 レンタサイクル

HELLO CYCLINGというのか、レンタサイクルもありましたが、一台も貸し出しされていませんでした。平日だからね。
どのくらいかかるのか尋ねようと思って、観光案内所に立ち寄ろうかとしましたが、この日は定休日でお休みでした。

坂手港 観光案内所
坂手港 観光案内所

その隣には「うちのみ歩く道」という案内板がありましたので、見てみます。

坂手港周辺の地図
坂手港周辺の地図

「山岳霊場の道」とあります。山岳霊場、そんなに厳しい場所なのだろうかと、ちょっと怯みます。
しかし、帰りは16時10分の草壁港発に乗りたいから、じっとしているわけにもいきません。
山の方へ歩き始めます。

地図を見ていると、ささっと行けそうな気がしてくるのですが、実際には山を登って行く感じです。
もしやあの崖の岩肌が剥き出しになっているところではあるまいな、と思い少しためらうところです。

坂手港から洞雲山方面を望む
坂手港から洞雲山方面を望む

しかし立ち止まっていても、仕方がありませんので歩き始めます。
ここ坂手港には、2019年の夏に瀬戸芸で一度立ち寄っているので、この奥の山手に行く道だろうなあという感覚があります。

坂手港から山へ向かう交差点
坂手港から山へ向かう交差点

信号のある交差点で、この写真で言うと、左から軽自動車が出て来た方向へ向かいます。瀬戸芸のアンガー・フロム・ザ・ボトム 美井戸神社へ向かう道です。

坂手洞雲山への道
坂手洞雲山への道

この近隣に住んでいる方にすれば、何の変哲もない普段の道に見えるかもしれませんが、他の場所から訪れる方にとっては、確かにこれは細い道だ、と思えるかもしれません。
僕が歩いている10本ほどの間に、後ろから軽トラックが1台、前からレンタカー小型車の方が1台通っただけです。

坂手洞雲山への道
坂手洞雲山への道

ムムム、あの山の方まで本当に行けるのだろうか、なんていう気持ちしか起こりませんが、思っても仕方がないので、足を前に進めます。

坂手洞雲山への道
坂手洞雲山への道

ゲストハウスなどの横を通り、登って行くのですが、最初から最後まで、ずっと登ります。(もちろん帰りはずっと下りだが)
急ではないのですが、緩い上り坂がずっと続いています。

しばらく上がると、小豆島霊場第3番 観音寺がありました。
その隣には駐車場もああったので、やはり車で巡れるのですね。

小豆島八十八か所3番札所観音寺
小豆島八十八か所3番札所観音寺
小豆島霊場第3番 観音寺
小豆島霊場第3番 観音寺の駐車場

ちょっと休憩、と行きたいところですが、少しでも早く上に、という気持ちがあって、また歩き始めます。
(まだこの辺では少し余裕があった)

坂手洞雲山への道
坂手洞雲山への道

まあ、あまり車が来ないとはいえ、それほど広い道でないことは確かです。
ちらっと前方に見えるのが瀬戸芸の作品でしょうかね。

アンガー・フロム・ザ・ボトム 美井戸神社
アンガー・フロム・ザ・ボトム 美井戸神社
アンガー・フロム・ザ・ボトム 美井戸神社
アンガー・フロム・ザ・ボトム 美井戸神社

本当は立ち寄って、詳しく見てみたいけれど、今回は別の目的地があるので、先を急ぎます。

讃岐十景洞雲山展望台への道を上る

別にこんな場所にと立ち止まって写真を撮らなくても、と記事を書く時には思うわけですが、少し登っては休み、登っては休み、という感じなので、その休みのうちに写真を撮っております。
立ち止まって休む口実に写真を撮るのか、写真を撮りたいから立ち止まるのか、そんなことを考えながら登ります。

坂手洞雲山への道
坂手洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道

道を曲がって先を見ると、一つの看板が見えてきました。
左が「坂手ふるさと農道」、右手が「坪井栄文学碑 生田春月句碑」です。
ご存知の通り、句碑や文学碑なんかにはとても興味があるのですが、まだまだ先は長いので、今回は行きませんでした。
もう少し余裕のある時に行きたいと思います。

洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道

このくらいの道なら、十分に通れるから車でも大丈夫、と思っていました。
この文学碑の分かれ道の先辺りから、徐々に狭くなっていった気がします。

洞雲山への道 坪井栄文学碑の分かれ道
洞雲山への道 坪井栄文学碑の分かれ道
洞雲山への道
洞雲山への道

左側のお家が、集落の端になり、この後は山の中の道が続きます。
もう車一台が通れるギリギリという感じの幅だったので、これはやはり噂通りの細さです。

坂手港から洞雲山への道
坂手港から洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道

徐々に両サイドの落ち葉が多くなり、滑らないように気を付けながら歩きました。
この辺が最初にきついなあと思った場所です。
はあはあと息を切らし、ちょっと休憩と写真を撮ります。
自転車からの歩きなので、これはしんどい、もうやめて帰ろうかと思ったところその一です。(シリーズはその三までご紹介します…)
直線を歩き、その先の角まで行き休み、という感じ。
休むと、また足が前に進むから、それはそれで不思議なものです。
もう少しすたすた歩けたような気もするけれど、ずっと上り坂が続くと、やっぱり誰でも苦しいですよね。

洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道

しかし、僕が歩いてこの道を紹介することで、これなら上がっていけるかも、と思う人や、無理そうだからタクシーで行こう、と考える材料としてくれたら、という気持ちで登り、写真を撮ります。
道端に石を見つけました。おそらく丁石だと思うのですが、どのくらいの距離があるのかわかってしまうと挫けてしまうので、見ませんでした。

洞雲山への道 丁石
洞雲山への道 丁石
洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道

まあ、狭くても向こうから車がこなければ、特に心配は要らないですよね。
この日はこの道で自動車を見かけることはありませんでした。
その後、本当に何の予告もなく、杉の木なのか、暗い一帯に景色が変わります。

洞雲山への道
洞雲山への道

静かでよいところなのですが、鳥の声なんかが響くと、誰もいないので、少し怖いところ。
もうこの辺で帰ろうかと思ったところ、その二です。

洞雲山への道
洞雲山への道

植林されているのだと思いますが、人の気配がなくて、ポツンとか、カサカサと時折音がします。
猪なんかを見つけたら嫌だなあと思うのですが、猪のことは考えない、と歩きます。

洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道

いくつか曲がりながら登ってくると、先が少し開けているのがわかります。
随分登ってきたので、近づいてきたのでしょうか。

ぱっと林を抜けると、少し平坦な場所がありました。
牧場のような場所なのでしょうかね。

洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道

何であるかはよくわかりませんが、僕には関係のないところなので、先を急ぎます。

洞雲山への道
洞雲山への道
坂手港から洞雲山への道
坂手港から洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道

この写真を撮っていたら、歩いて来た下の方、後方からエンジン音が聞こえてきました。

洞雲山への道
洞雲山への道

この日唯一道ですれ違ったバイクの方です。
バイクが一番来やすいですよね。
すいーッと上がって行くのを見て、もう帰ってしまおうかと思ったその三がこの場所です。

しかし、バイクの方がすぐに下りて来てすれ違ったので、もしやもう少しでは、と歩き始めます。
すると、上の方に何やら建物が見えました。

洞雲山への道
洞雲山への道
隼山大師堂
隼山大師堂

下で見た三番観音寺の奥の院があって、ここは隼山大師堂というのだそうです。
いやあ、ここまで来ると、ひと安心というか、目印になる場所まで来られたという気持ちになります。

隼山大師堂・観音寺奥之院

正確な読み方がわからないけれど、隼山大師堂は「やぶささんだいしどう」と読むのでしょうかね。

隼山大師堂
隼山大師堂
隼山大師堂からの景色
隼山大師堂からの景色

わあ、ずっと景色は見られなかったので、ここまで来ると綺麗な景色が広がっています。
ちょうど小豆島から東側、東かがわ市や鳴門の方向を見ているのでしょうね。

隼山大師堂
隼山大師堂

風の子島はふのこじまと読むのだそうで、その手間の半島は大角半島というのだそうです。「おおかど」「おおすみ」、どちらで読むのかは正確にはわからないので、ご存知のかがわさんがおられましたら、教えてください。

隼山大師堂
隼山大師堂
隼山大師堂
隼山大師堂

無事に歩いて来られました、ありがとうございました、と参拝いたします。

隼山大師堂
隼山大師堂

この上が観音寺奥之院だそうで、もう少し登っていきます。

 第3番奥の院 隼山(はやぶささん)
播磨灘を一望に、阿波鳴門・讃岐・淡路島が見える讃岐十景の展望地である。開基は弘法大師。
 仁王門を入ると、岩壁に沿って朱塗りの御堂がある。海中より出現の聖観音を安置し、昔から舟人・漁師の信仰が厚い。海上安全を祈願した境内の「龍頭の松」は海上航路の目標となったという。
 元享の兵火、慶長年間の再建、昭和の復興を経て今日となる。通称「坂手の観音さん」と呼ばれている。坂手から登坂一・八キロの町道で至る。
(朱鷺書房発刊の『小豆島八十八ヶ所』より抜粋)

小豆島八十八ヶ所めぐり The Shodoshima Pilgrimage offiicial site – 小豆島霊場会より

なるほど、ここから入っていけるのですね。
時間があれば、是非拝見したいところですが、僕の目的地はもう少し先なので、今回は入口のみです。

小豆島霊場第三番観音寺奥之院
小豆島霊場第三番観音寺奥之院
小豆島霊場第三番観音寺奥之院
小豆島霊場第三番観音寺奥之院
小豆島霊場第三番観音寺奥之院
小豆島霊場第三番観音寺奥之院

もし車で上がって来られた方は、この辺りに停めることになるのでしょうかね。
どこに停めてください、とも書いていなかったけれど、この先にはもう広い場所がなくて、行き止まりになっていました。

洞雲山へ残り525m。
もうここまで来たら、最後まで見て帰ろうかという気になりました。
あと一息。

洞雲山への道
洞雲山への道

洞雲山展望台の讃岐十景碑

舗装された道が少し続くのですが、途中からは歩きでしか行けないようになっていました。

洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道

この辺りからは、歩いて行くのですよ、と書いておられる方がいたので、何となく安心感があります。
もう上り下りも緩やかになって、目的地が近いのだろうという気がしてきました。

洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道
洞雲山への道

30年程前の看板ですが、ウバメガシの森だそうです。
試験林とあるので、随分と長い期間試験を行っているのですね。

洞雲山への道 ウバメガシの森の看板
洞雲山への道 ウバメガシの森の看板
洞雲山への道 
洞雲山への道 

落ち葉のない道もあれば、落ち葉がいっぱいの野性味あふれる道もあります。
足を滑らせないようにだけ、どうぞお気を付けください。

洞雲山への道 
洞雲山への道 
洞雲山への道 
洞雲山への道 

お地蔵さまがあったり、もう彫られた文字も消えてしまい、石となっているものもありました。
古い時代からのもので、地域の信仰の厚さを感じるところです。
個の角を曲がりながら、登って行くと、

洞雲山への道 
洞雲山への道 
洞雲山への道 
洞雲山への道 

おお、展望台のものらしき手摺が見えてきました。
見えて来ると、元気が出てくるものです。

洞雲山への道 展望台
洞雲山への道 展望台

そして、展望台の到着と共に、見つけずとも目に入ってきました。
讃岐十景の石碑、この展望台にあるのですね。

洞雲山への道 展望台の讃岐十景
洞雲山への道 展望台の讃岐十景
洞雲山への道 展望台の讃岐十景石碑
洞雲山への道 展望台の讃岐十景石碑

少し雲が出て来ていたのですが、ちょうど良いタイミングで光が石碑を照らしてくれました。

洞雲山への道 展望台
洞雲山への道 展望台

誰もいなかったので、今回は思わず叫んでしまいました。
「やったー!着いたぁ!」
なかなかここまでは、遠かったものね。
坂手港からここ展望徒歩で約50分でした。

洞雲山展望台からの眺め
洞雲山展望台からの眺め

ちょうど右がフェリーでやってきた草壁港の方面、左が自転車で走った坂手港の周辺です。

洞雲山展望台からの眺め
洞雲山展望台からの眺め

ちょうど立っているところを境に、雲がかかってきていました。
あんなに良いお天気だったのですが、雲が広がってきています。
少し急がないといけません。

洞雲山展望台からの眺め
洞雲山展望台からの眺め

大角半島と風の子島の方面、

洞雲山展望台から
洞雲山展望台から

この道をずっと登ってやってきました。
振り返ると急な坂道のような気もしますが、登っている時には気が付かないものですね。
こちらがこれから行く道の方向です。

洞雲山展望台から見る讃岐十景
洞雲山展望台から見る讃岐十景
洞雲山展望台讃岐十景碑の裏書
洞雲山展望台讃岐十景碑の裏書
坂手港から洞雲山への道
坂手港から洞雲山への道

「昭和二年十一月二十日 贈呈 坂手洞雲山香川新報社」とあります。
さて、本当はこの先の洞雲山に着いたところまでこの記事では書こうと思っていましたが、これはここで区切った方がよさそうです。(まだ50枚以上写真がある…)
今はそんなに注目されていなくても、きっと夏至の頃には多くの方がこの記事をご覧になるだろうと思います。
どうぞ行かれる際にはお気をつけて。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。