西新宿の週末というタイトルにしましたが、西新宿に住んでいるわけでも、詳しい訳でもありません。たまたま西新宿の週末、ホテルに泊まり、土曜日の夜に食事をし、翌日日曜日の朝にちょっと散歩をしてモーニングを食べたので、その様子を書いています。
まあ、ほとんどの方が同じように泊まったり、お仕事で来るのだろうから、もし同じように週末に西新宿に来る方の参考になれば幸いです。
目次
西新宿の週末 ダイワロイネットホテル西新宿
繰り返しますが、新宿に特別詳しくはなく、何度か来たことがあるという程度なのですが、東口の方がたくさん人がいて、繁華街が広がっていることはよく知っています。
そして新宿駅周辺は、いつでも混雑してて賑やかな感じです。
昭和から平成に変わる頃、バブルの前後くらい、新宿は憧れの街の一つでした。
新宿に都庁ができたのが1990年、その前後くらいは新宿がいろんなドラマやアニメ、映画の舞台になることが多く、僕のイメージの代表は「シティーハンター」です。
でも、なかなか普段は人が多いから行く気にならなかったのですが、今回の旅は翌日に新宿に行くので、泊ることにしました。
どこにしようかと思ってホテルを探しましたが、どこも料金が高騰していまして、比較的新しい感じで泊まれればいい、と選んだダイワロイネットホテル西新宿 PREMIER。
「西新宿駅」からいくのであれば近くてよかったです。
柴又からの帰りに寄ったのですが、大雨になりまして、新宿駅から濡れながら歩きました。(なんで西新宿から行かなかったのか、と気が付くのは随分あと)
でもホテルの灯りが見えて、エントランスに到着した時には、ほっとしました。
高層ビルが多くて、風も強いので、雨の日は注意です。(地下道はここまではない)
中に入ってもっと驚いたのは、お客さんだけでなくフロントの方も海外の方であったことです。チェックインは機械でするから、なんの不都合もなかったけれど、10名ほどいた中で、日本人は私たちだけでした。(もうこれ以降は驚かないと思うけれど)
エレベータで乗り合わせる方々も欧米やアジアからの方が多く、大勢の方が観光に訪れているのだなあと実感しました。
普通のツインルーム、ご飯はつけずに素泊まりにして二人で二万円超えるくらいでした。
西新宿の週末 有薫バル
18時半頃ホテルについて、ちょっとひと休みです。
柴又に続き東京観光は電車と歩きが多いので、僕も奥さんもちょっとひと息つきたかったのでよかったです。
小一時間休憩して、夜ご飯を食べに出ます。
新宿で夜ご飯、何となく響きだけ聞いても良いですよね。
奥さんのリクエストは「和食」「居酒屋風」「チェーン店以外」「ホテル近く」の4点。
雨だったし、どこかちかくにあるだろうと、マップを見ながら歩きます。
そうしたらですね、次々に行くお店が「休み」なのですよ。
マップには表示されているし、ビルの中にも入れるのですが、「しーん」としていて、人がいない。
「ああ、土曜日、日曜日はお休みなのか」と気が付いたのは、2店舗目でした。
交差点の向こうにちょっと灯りがありますよね。
こうなったら、街の灯りを頼りに歩いたほうが良さそうです。
わあ、よかった!こちらのお店は営業中でした。
地下に階段で下りて行くのも、何となく新宿っぽいじゃないですか。
メニューも居酒屋風で、和食っぽい。
「九州の郷土料理ってあるけど、どうする?」
「ここにしてみる」
ということで、階段を下りていきます。
「有薫(ゆうくん)バル」というのですね。
「やっとります」という看板がありました。よかった、お店が開いているみたい。
はじめて入るお店、ちょっとわくわくしますよね。
中へ入ってみます。
わあ、綺麗な店内で、カウンターに一組、奥のテーブルに1組お食事されていました。
九州の郷土料理を中心にしたメニューでした。
四国から来て、新宿で九州の食べ物をいただくって、なかなか贅沢なことです。
まずはビールで乾杯。身体が冷えていたけれど、店内は暖かくて、ビールがちょうどよかったです。
お通しも美味しかったです。
奥さんは「焼き鳥が食べたい」というのですが、所謂串に刺したのではない博多地鶏もも肉炭火焼にしました。
焼きおにぎりと一緒に食べると、また良いですよね。
はじめて食べた豚骨味のおでん。ラーメンスープみたいな豊かな味わいで、九州の味がしました。
寒いとついつい芋焼酎を飲みたくなりますよね。熊本の辛子蓮根の天ぷらと相性ぴったりでした。
二人で1.5時間、7千円くらいの食事でしたが、美味しくいただけました。
土曜の夜、西新宿でお店選びに迷ったら、訪れてみてください。
西新宿の週末 地下道タイムズアベニュー
さて、一泊して朝になり、ちょっと早めに起きて周囲を散歩するのが楽しみの一つです。
本当は新宿の高層ビル群を見てまわりたかったのですが、昨日に続いて大雨でした。
新宿中央公園までは歩いたのですが、びしょ濡れになるので、地下道へ。
地下道、いろんな大きな都市にあるけれど、全貌がわからなくて、わくわくしますよね。昔通ったことがあっても、すぐに増えたり、変わったりするから、そこも良いところです。
どこから入っても同じですが、もっとも近かった「E4地下道入口」から地下へ入ってみます。
わあ、雨や風を避けれるし、日曜の朝なのでほぼ人がいません。
普段は通勤の方がたくさんいると思いますが、誰もいないので、近未来的な雰囲気です。
もうこの先は異次元の未来に繋がっているのでは、と思っていたら、この地下道の通称は「タイムズアベニュー」なのだそうです。
確かに、ちょっと前の地下道とは明るさが増して、雰囲気が違いますよね。
新宿駅の方からは直接地下道経由で都庁の方へ来られるのですね。
今回は手前の三角広場へ行ってみたいと思います。
地下道から新宿住友ビルに入ると、三角広場へ上がるエスカレータがありました。
ここも何となく黒っぽくて近未来的でした。
エスカレータを上ると宇宙船に乗れるんじゃないかと思うほどですが、三角広場です。
「三角広場」というから、三角形広場かと思っていましたが、台形のような広場でした。
新宿住友ビルが三角なので、それで三角広場としたようです。
子どもの頃「集合場所は三角広場」と待ち合わせした記憶があるので、その印象が強いですが、広場というより大きなホールです。
ガラスの屋根には雨が打ち付け、下ではテントの展示イベントが準備されていました。
硝子の屋根の下にテントって、なかなか面白いです。
写真を撮っていると、警備の方が近づいてきました。
「おはようございます」と声をかけると、通り過ぎていきました。
まさか日曜の朝から三角広場の写真を撮りに来る人がいるとは、という顔されていました。
三角広場から見上げる高層ビル
それを見たいという方がどれほどいるのかは疑問ですが、見たかったのは、ちょっと玄関みたいなところからの西新宿高層ビルです。
雨だから上の方は白く霞んでいました。
新宿ではないけれど、2004年の中越地震の際、僕は土曜日のオフィスビルに一人で仕事をしていました。
地震の一報がテレビから聞こえてきた数分後、すごい勢いでビルが揺れ始めます。
一番近いのは大きな波に揺れる船の中のような感じです。
テーブルに立てかけてあったガラスの置物が音を立てて割れました。
しばらくしてエレベータが停まり、復旧に時間がかかった記憶があります。
その後の震災などでも高層ビルで働いている方は同じような思いをされたのだろうなあと思います。
東京モード学園、コクーンタワーが見えました。目立つので、すぐにわかります。
まわりこむように向かい側へ移動する際、小さな猫のオブジェがありました。
わあ、流さんの作品、ここに設置されているのですね。
「玉ちゃん」、太田道灌の命を救った猫がモチーフになっているのだそうです。
ふらっと歩いただけですが、見ることが出来てよかったです。
反対側へ行くと、都庁も見えました。
大体見たので、再び地下道へ戻ります。
せっかくなので、西新宿駅の方へ向かってみます。
新宿アイランド、ヒルトンの出入り口がありました。
長い地下道にまばらに歩いている人がいて、それがまた面白いところです。
西新宿駅から延びる地下道が、タイムズアベニューの中でも最も新しい地下道です。
何というか、とてもシンプルなのですが、新しい感じがします。
先ほどの地下道が約10年前、時代の移り変わりが、地下道のデザインにも反映されているのですね。
デイジイのモーニング 西新宿の週末
そのままホテルに戻りました。朝ごはんを食べに行こうと思います。
ホテルの1階にもレストランがありますが、結構どこも混んでいますので、外で食べます。
近くで調べてみると、隣のビルDタワーにパン屋さんがありました。
デイジイ、というチェーン店のパン屋さん、モーニングをしていました。
もう驚かないのですが、モーニングを食べている方は僕ら以外は海外のお客さんですぐに満席になりました。
パンにサラダ、スープがついていました。
ゴッホと静物画展 西新宿の週末
さて、本題というほどでもないのですが、新宿のSOMPO美術館で「ゴッホと静物画展」が行われているというので見に来ました。
僕は以前にSOMPO美術館に見に来たことがありましたが、奥さんは「ひまわり」を見たことがないというので、訪れてみたかったのだそうです。
高層階にあった時に見ただけで、その後リニューアルしたということです。
また、本来はもっと前に開催予定だったのですが、コロナで延期になり、この時期になったのだとか。
あらかじめ日時指定のチケットを購入していたので、割とスムーズには入れました。
(とはいえ、ゴッホ展はいつも混んでいますよね…)
エレベータで上がりますが、5階くらいの低層階でした。
訪れて知ったのですが、一番驚いたのは、撮影がOKだったところです。
どなたも「撮影OKだって」「え?まじで」という感じ。
フラッシュ(AF赤外線含む=僕もこれで注意されました…)、動画はNGで、撮影自体がだめな作品もいくつかありました。
奥さんとも話したけど、撮影に夢中になって、絵画をこころゆくまで楽しむ感じになれなかった、と言っていました。(僕はそうでもない)
特にゴッホの絵が撮れるなんて最高!という気持ちです。
では、「撮ってどうするか」という問題が普通はあると思いますが、僕はこうしてブログに書いて載せておけば、これをあの時に見た、という記録になりますから、これはこの上なく嬉しいことです。記録してどうするのだ、とも思うけれど、結構十年も経つと前に見た絵なんかは忘れてしまいますよね。
そういえば、この髑髏もコウモリも、以前僕は別のゴッホ展で見たことがあるような気もするのですが、いつだったかとか、どこだったか、というのを忘れてしまいます。図録では何度も見て、暗い絵だなあと思っていたのだけれど、実際に見てみるともっと暗い絵です。
燻製ニシンの絵も見たような、というのが、ブログに写真を残しておきたい動機の一つです。
この辺りの果物からは、あまり見たことがありませんでした。
華やかな色づかいだな、と思ったらルノワールでした。
これも見たことがあるなあ、と思っていたら国立西洋美術館所蔵の「ばら」でした。
こちらはルノワールのアネモネ。これもポーラ美術館で見たことがあるような気になってきます。(しかし写真がないからはっきりしない…)
下の階へ行きます。
「4F」とあるので、最初が5階で、次が4階だったと思います。
徐々にゴッホっぽい感じになってきました。
ひまわり、見るのは今回が二度目か三度目です。
本物は圧倒的に鮮やかで、明るいです。
アイリスははじめて見ました。
こちらも紫色がとても綺麗です。
こちらはモネ。
縦長のグラジオラス、これも見たことがあるような気がします。
子どもの時に見た印象は暗くて変な絵だなあと思っていましたが、また年月を経て見ると、印象が変わりますね。くたびれたブーツや革靴、こんな感じになりますよね。
世界がこんなに黄色かったら、なかなか生きるのも大変だよなあと思います。眩しくて目を開けてられないような気がします。
ゴッホ展、何年かに一度くらいはあるだろうけれど、行けるタイミングみたいなのがあるので、今回は見ることが出来てよかったです。
西新宿、また機会があれば訪れてみたいです。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。