オハネフの宿なは瀬戸の車内を見てきたことを、前回オハネフの宿と岸井うどんの続きで書いてみます。
前回は外観と岸井うどんのことがメインだったので、今回は車両の方をメインに綴ります。
雲辺寺の山麓にある四国遍路の駅オハネフの宿なは瀬戸のことに、ご興味のある方の参考になれば幸いです。
※8/16追記岸井うどん再開 8/15オハネフの宿前に「岸井うどん天空のブルートレイン店」として再開したそうです。10:30~営業だそうです。 うどん、食べに行ってみたいですね。 (その後10月に食べに行きました!美味しかった!) ※追記終わり
※追記2/21 5月6日までの予約受付がはじまりました。 宿泊代金先払い制、電話予約のみです。 090-6286-0325 岸井うどん 受付時間 毎日10時より16時。 予約時に到着時間をお知らせいただけると助かるそうです。 https://shikokuhenronoeki.jimdofree.com/ ※追記終わり
顔パネル看板にて
顔パネル看板というのが正しいのか、よくわかりませんが、顔を出して記念撮影ができるパネル看板が置かれていました。
パネル看板の写真を撮っていると、先ほど駐車場から僕の後に下りて来た方が写真を撮っておられました。
「はじめて来られたんですか?」
「いや、この下の方に住んでて、先々週も来ました!」
わあ、これは失礼しました…。
それほど鉄道好きという訳ではないけれど、オハネフの宿の開業が楽しみな事、この周辺の観光名所、紫雲出山や高屋神社、志々島の大楠のことなどを少しお話しました。
オハネフの宿がどうなっているか、とても気にしていて、見に来たのだそうです。
わあ、僕以外にもたくさんの方が気にして、こうして訪れているのですね!
岸井さんが何年も頑張っている姿を見ているので、応援したくなりますよね。
鉄道がとても好きと言うわけではないけれど、僕と同じように思って来られている方がいて、何だか、とても嬉しく思いました。
鉄道やうどんが好きな方はもちろん、僕と同じように「ちょっと気になっている」方がもうひと押し、この春足を運んでくれたらいいなあと思います。
お話が出来てよかったです。
お話していると別のお客さんとお話が終わり、岸井さんもこちらに来てくれました。
顔パネルの事を尋ねると、
「名古屋からトラックに積んで持ってきてくれた」と教えてくれました。
わあ、名古屋から、すごいですね!
方向幕も「観音寺」になっていました!
もう一つ昨年の見学会から変わったことと言えば、列車に階段がついたところです。
普段はホームから乗るので気にしていませんでしたが、こうして地面から見ると結構高いところに車両のドアがあります。
昨年は脚立に乗って、出入りしたので、階段があると随分楽ですね。
ちょうど他に見学者がいないタイミングだったので、岸井さんが中を案内してくれました。
オハネフの宿なは瀬戸の車内「なは」
まずは「なは」から見て行きますね。
前回書いたように見学料は1両300円、2両で500円(いずれも1人当たり)です。
昨年も一度見ているので、その時に比べたらわくわく感は少ないですが、やはり実際に入ってみると楽しいものです。
こちらの方向幕も「観音寺」となっていました。
なるほど、そう考えると前回の見学会でこれをぐるぐる回してくれたのは、貴重な機会だったのですね。
中に入ると、外とは別世界に来た気持ちになります。
列車の中なのに、音も静かだし、揺れもありません。
一部屋は待機所として必要なので、その他の部屋が客室になるとのことです。
なは、瀬戸あわせると40名以上が泊れることになります。
「デュエット寝台」の個室がありますが、上の方と下の方があります。
こちらが上の方です。
わあ、シーツが敷かれていると、豪華なベッドに見えます。
奥には雲辺寺ロープウェイ山麓駅が見えました。
これはなかなか眺めも良いですね。
岸井さんはこの個室一室で宿泊料を設定する予定なのだそうです。
続いて下の方。
こちらも悪くはないのですが、どちらかというと皆さん上に泊まりたいのでは?と思いました。
通路からフラットで入れるので、階段を上らないで良いという方はこちらの方がいいかもしれません。(いや、しかしやはり上の方が、と僕は思います)
前方の「併結切替スイッチ」も見せてくれました。
僕はあまり詳しく知らないけれど、好きな方からは「国宝級」なのだそうです。
オハネフの宿なは瀬戸の車内「瀬戸」
続いて瀬戸の方へも入って行きます。
わあ、これですよ、これ!
僕の中のブルートレインはまさにこれです。
図鑑とか絵本などを見ながら、いつかこの上のベッドで寝てみたいと思っていました。
頭をベッドにつけると、結構揺れや音がするのだけれど、コトンコトン、コトンコトンという音が徐々に遠くなって、いつの間にか眠ってしまうのですよね。
次に目が覚めるのは、朝方、どこかの駅に停車した時でした。
そしてまたゆっくり列車が動き出して、陽が昇ってくると、通路には誰かが椅子に腰かけている、みたいな感じでした。
この車窓も、たくさんの景色を映してきたのだろうけれど、今は観音寺の街や燧灘を見下ろしています。
岸井さんが「東日本と九州の方にはいくつか泊まれるんやけど、西日本にはないんよね」とおしゃっていました。
確かに、北海道、岩手、秋田(宿泊は今秋再開だそう)、熊本なので、近畿、中国、四国にはないのですね。
いやあ、こうして見ると、本当に貴重な車両がここにあるのですね。
岸井さんが、ベッドの下から踏み台を出してくれました。
こちらは「スハネフ 14 27」の文字がありました。
こちらは「オハネ 25 208」。
特に詳しい訳ではないのですが、記号、番号の意味がわかると面白いですよね。
車両を表す記号だそうで、「オ」は「大型のオ」、「ハネ」は「3等寝台車、B寝台車」を表すのだそうです。
「オハネフ」の「フ」は緩急車(車掌室があり手ブレーキと車掌弁が設置されている車両)だそうで、「25」は車両の形式番号、「208」は車両番号をあらわすのだそうです。
参考にしたサイト-客車を表す記号 車両を表す記号 日車夢工房 ≪鉄道知識の壺≫
https://www.n-sharyo.co.jp/museum/traintubo/train_base_13_1.html
いろんな踏み台があって、楽しかったです。
運転席も見せてもらいました。
駅名対照表を見ていたら、車内放送のアナウンスが聴こえてくるようです。
「本日もオハネフの宿なは瀬戸にご乗車いただき、まことにありがとうございます。この列車は…」
停車駅の案内とか、設備の案内とか、あれば面白いですよね!
今は平坦で、洗練された風の言葉が多いけれど、昔の車掌さんの間とか話し方とか、独特で面白かった気がします。
車両から下りて、シャワーなどの設備を見させてもらいました。
男女別に隣のテントに備えられていました。
もしお風呂に入りたい方は、近くに亀の井ホテル 観音寺 や萩の湯で日帰り入浴ができると思います。
ここでも僕に一つ嬉しい出会いがありました。
ちょうどこの洗面台の奥に、「わぉん、わぉん」と吠えるワンちゃんがいました。
「わあ、アイコですか?」
「そうです、アイコ」
甲斐犬アイコとカイ、ずっとブログで拝見していましたが、はじめて見ることができました。
可愛らしい元気な甲斐犬、オハネフの宿の看板犬ですね。
岸井さんが「アイコが12/31、カイが3/11が誕生日」と教えてくれました。
どちらも憶えやすい日ですね。
四国遍路の駅オハネフの宿には、鉄道、うどん、お遍路さん、お花、甲斐犬、夜になると星が綺麗だそうだから天文ファンなど、いろんな方が来て楽しめる場所になっていくといいなあと思いました。
季節の良い春には、バイクのツーリングで、うどん屋さん巡りで、雲辺寺山麓に是非立ち寄ってみてください。
僕も次は開業のイベントにTシャツ来て参加するのを楽しみにしています!
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。