本当であればこの時期は毎年何処かへ出かけるのですが、今年はなかなかそんな雰囲気ではないので、香川や高松の中で行ったところを書いていきますね。
タイトルは 高松市場関連商品売場棟 にしたけれど、本当は高松市中央卸売市場の関連商品売場棟と言うのが正しい名称のようです。
でも長いので、高松市場としました。
これまでも市場の開放や、子どもと青果棟を見学したり、夏休みには押し寿司を習いに行ったりしましたが、関連商品売場棟には、行ったことがありませんでした。
さて、行ってみようか、ということではなくて、たまたまこの辺りに行く予定があったのと、いくつかお店が新規開店したり、アートスペースを作ったという話題があったので、立ち寄ってみました。
営業時間であれば、誰でも入れる施設なので、もしこれから行ってみようと思う方向けに、少しでも参考になれば幸いです。
※2021年9月から10月にかけて、新しくオープンしたお店の様子も見ていますので、よろしければご覧ください。
市場のうみまち商店街
高松市場関連商品売場棟 の場所
もちろん何十年もこの場所にあるのだから、地元の方はよくご存じだと思いますが、一応場所から見て行きます。
サンポートバラ園のあるJR高松駅から約2㎞ほど西側に高松市中央卸売市場があります。
少し前に青果棟と呼ばれる野菜や果物を扱う市場が、朝日町の方へ移転するというニュースがありました。
ちょうど県立病院の東側、JTの跡地です。
高松市の計画を見ていたら、青果棟の移転後にその場所に魚の市場を移転させる、という計画なのですね。
その間に今回行く関連商品売場棟があります。
青果棟などは普段一般の方は立ち入ることはできず、一般開放の時だけ魚のところに入れます。
しかし、関連商品売場には、店舗の営業時間誰でも行くことができます。
関連商品売場棟も実は二つの建物に分かれていまして、北側が「関連商品売場棟」、南側が「加工水産物棟」となっていました。
そしてそれぞれの東西に駐車場があります。
毎日たくさんの生鮮食料品が集まる本市場では、一般の方の入場を一部制限しておりますが、「関連商品売場棟・加工水産物棟」には、だれでも利用できる飲食店や加工食品卸など、様々な店舗があります。昭和の雰囲気が漂うレトロな空間で、お食事やお買い物をお楽しみください。
高松市中央卸売市場の関連商品売場棟をご利用ください!|高松市のHPより
東西の駐車場はこんな感じで、だいたい車は停まっているけれど、いっぱいで停められないということにはなっていません。
「いらっしゃいませ うみまち商店街」という看板がありました。
今はあまりそういう呼び方をしているのを聞いたことがないのですが、そう呼んでいた時代もあったのでしょうかね。
確かに関連商品売場棟よりは、海が目の前にある「うみまち商店街」の方が親しみはありますね。
ああ、ここは昔から市場なのだなあと言う感じの案内図です。
実際にはどんな感じなのか、中に入って見てみますね。
食べ物のお店が増えた
この1年位だと思いますが、いくつかの新しい飲食店がオープンしたというのを見聞きしました。
ちょうど関連商品売場棟を活性化させるプロジェクトみたいなのがあるようで、それで新規に出店されるお店があるのでしょうね。
そこそこのお店の数があるので、飲食店のみご紹介しますね。
(アートの方は後半に)
わあ、はじめて来たのですが、本当に商店街みたいになっているのですね。
右にKIWAJIさん、左の奥にマルシンプリンさんが見えました。
KIWAJIさん、どこかで聞いたことがあるなあと思っていたら、ライオン通りの川福の隣にある洋菓子のミキサーマンさんへ寄った時、三越西側にかき氷のお店を出しましたので、よかったら行ってください、と言っていたのがKIWAJIさんでした。
うどん屋さん川福の隣で、大体いつも列が出来ています。
イオンに時々出店されていることがあって、イチゴのズコットというケーキを奥さんが何度か買っていますが、美味しいのだそうです。
市場の方へも出店されたのですね。(ここにもイチゴのズコットありました)
反対側には三木町のお土産とお菓子の会社マルシンさんのプリン。
お土産売り場で見る「高瀬茶のミルク饅頭」作られているところですね。
その隣には理髪店がありました。(お客さんがいたから、写真はありません)
角には喫茶サンフラワー。
隣にマルヨシセンターがあって、そういえばどなたかが「マルヨシは昔サンフラワーだった」と言っていたのを思い出しました。
こうやって書いていると、僕自身もなかなか位置関係を把握するのが難しくなるから、時折地図を入れますね。
サンフラワーの向かいには、何だかお洒落なキッチンみたいなのがあって、何人か若い女性がイベントの準備をしている感じでした。
それがそうかはわからないけれど、この市場で子ども食堂みたいなのをしているのだそうです。
さらに進むと、おけいちゃんという食堂の看板がありました。
いかにも市場の場外のお店、という感じですね。
その奥には、矢野商店さん。
ちくわ・伊達巻とあるように、かまぼこなどの水産加工品を製造、販売するお店でした。
「あつやき」という玉子焼きみたいなのが人気のようで、一つ買って食べてみました。
伊達巻みたいにほんのり甘くて、美味しくいただきました。
結構人気があるのか、次々にお客さんが来ていました。
ちょうどそこから反対側の駐車場の方へ回ると、「健ちゃん食堂」がありました。
訪れた日はちょうど定休日でした。
その隣でもお弁当の販売のONIONSというお店があるらしいのですが、そこもこの日はお店は閉まっていました。
別の日に行ったら営業していて、結構たくさんお客さんがお食事していました。
再び建物に戻ります。
カフェオールシーズンさんという看板を発見したのですが、入口がわかりにくいなあと思っていたら、人が出入りしていました。
この回転灯みたいなの、うどん屋さんも含めて香川の方好きですよね。
まわっていれば営業中、ということが多いです。
この看板の矢印の方向に入口が別にあったのでしょうかね。
この隣は整体の店舗があります。ここも施術中だったので写真はありません。
この通りを進むと、奥には行列が出来ています。
オールシーズンさんに続いて、こちらは喫茶ラベンダーさん。
その向かいには韓国のお総菜屋さんがありました。
韓屋仁市場さんというのですね。市場の中の市場。
キムチのお店というのは市内でもあまり見かけないので、今度来た時には買って食べてみたいなあと思いました。
なんて思っていたら、何度かお邪魔したことのある古新町の韓屋仁さんのお店だったのですね。こちらのお店になる前の居酒屋さんについて、ランチや飲み会のお話を僕は10個くらい記事に出来ますが、今は韓屋仁さん。
また別の日に訪れたら、こちらのお店もとても人気でした。
キンパ1パック600円と白菜キムチ200g500円を買いました。
キンパはいつの間にか奥さんと子どもが食べてしまいました。(美味しかったそうです)
白菜キムチも、本場の味という感じのキムチで、高松に来てから食べた中では一番美味しかったと思います。あっさりしているけれど辛い、美味い、という感じ。
その隣には大勢の人が列を作っているラーメン店浜堂(はまんど)さん。
三野町にあるはまんどさんがお店を出したのだそうです。
おそらくラーメンでは香川で一番人気があるだろうから、ここでも人気があるのですね。僕が見かけた時間帯には、ずっと列が出来ていました。
また別の日にも列が出来ていましたが、一度食べてみることにしました。
ラーメンの種類は三種類で、並んでいると注文を取りに来てくれました。
中はカウンター席のみなので、大人向けですね。
続いて隣の建物(地図では右隣、実際は南側)の加工水産物棟を見てみようと思います。
一番手前はアートスペースになっていました。
ここは後から詳しく見て行きますね。
アートスペースの隣には、「瀬戸一」さんという水産加工品を販売するお店でした。
ちょうど12月だったので、塩数の子ののぼりが立っていました。
何組かの方たちが段ボールを抱えるように購入して行きました。
その隣には「讃岐網元あん」さんという食事のお店がありました。
ビニールカーテンの向こうに、お客さんが座って食べているのが見えました。
ここも新しいお店なのですね。
海鮮焼きとか、海鮮丼が食べられるお店なのですね。
その後、またお店が増えていました。
SOUP BARと看板にありました。スープと雑貨のお店だそうです。
関連商品売場棟のアートスペース
もともと本当はこのことを書こうと思っていたのですが、新しいお店があるなら、と店舗のことも書いてしまいました。
どんな感じなのか入って詳しく見てみますね。
高松市中央卸売市場では、卸売市場のにぎわい創出のため、どなたでも利用できる飲食店等が集まっている「関連商品売場棟」に、新たな店舗の出店を働きかけるなどの取組を進めています。このような市場を活性化して、にぎわいを創出する取組の一環として、日本ペイント株式会社スペシャルアンバサダーの『SHOGEN』氏に、本市場倉庫へ壁画アートを制作していただきました。
市場の倉庫がアートスペースに生まれ変わりました。|高松市のHPより
見学、写真撮影は自由にできますので、是非一度いらして下さい
なるほど、活性化の一環としてアートスペースを整備したのですね。
SHOGENさんというペイントアーティストの方が制作された「負けてたまるか!~満開のヒマワリ~」という作品だそうです。
スリッパに履き替えて、中に入ってみます。
写真では伝わりにくいですが、壁や天井いっぱいに描かれていてなかなか迫力があります。
どこが天井だったか、わからなくなるほど。
二階にも上がれるようになっていました。
一階から線が続くように描かれていて、なかなかそれは面白かったところです。
入口付近で「ここは何だろう?」と覗いて立ち去る(もちろん飲食店ではない)方もいましたが、是非二階まで上がってみてほしいなあと思います。
もちろん瀬戸芸の時期には、たくさんの作品が出来たり、多くの方が訪れる場所もあるのだけれど、こういう地道な活動を継続していくというのも、やっぱり大事なところだなあと思います。
市場にアートスペース、というところに心意気を感じました。
加工水産物棟にさらに南側には、カラフルな樹のイラストも描かれていました。
こちらはYUKIさんという方が描かれたものだそうです。
※追記
YUKIさん、引田の湾岸アートでも描かれていて、そこではいくつか紹介の記事が載っていました。
https://salon.io/YUKI12345/untitled-page
高松市在住のイラストレーターさんなのだそうです。
いろいろなところでご活躍されているようです。
先ほどのKIWAJIさんの壁も、YUKIさんが描かれたとのこと。
※追記終わり
魚市場の壁にも、子どもたちが描いたイラストが並んでいました。
更に回り込んで西側へ行くと、別の壁画があります。
わあ、イルカと瀬戸内海でしょうかね。
Daisukeさんというスプレーアートで制作している方の作品なのですね。
その隣にも青い海の壁画がありました。
こちらは人魚でしょうかね。
こちらはTAMAZOUさんという方が同じくスプレーアートで制作されたものだそうです。
この辺りには糸より姫の伝説があるので、それを思い出しました。
※追記
その後にたまたま通ったら、スプレーで描いている方々がいて、写真を撮らせてもらいました。
この後もハマチを描かれていましたので、きっと完成しているのではないかと思います。
次々に増えて行きますね。
※追記終わり
※さらに追記
スプレーアートもひと段落か、と思っていましたら、完成して、また増えていました。
僕の他にも写真を撮られている方がいて、少しお話を伺うと、この棟はこれでひと段落で、隣の棟もするような話が出ているのだとか。
華やかに彩ってくれていて、素敵な感じです。
どこまでも広がっていく市場のスプレーアートです。
※さらに追記終わり
その先の東西を抜ける通路の壁にも青いペイントが施されていました。
こちらには製作者のサインなどはないので、別なのだと思います。
ここがそうであるかはわからないけれど、工芸高校の生徒さんたちが市場の壁アートに取り組んでいる、というニュースを聞いたことがあるので、その一部でしょうかね。
サンフラワーさんの通路四つ角にも、壁に色がついています。
これは空と雲、下が海かな。
※追記
この記事を書いたのが12月で、その後1月になって、ここに作品が展示されていました。
一つずつの野菜や果物は、全て木工で制作されていました。
反対側は海の生き物たち。
高松工芸高校のインテリアコースの生徒さんが制作したのですね。
※追記
浜街道沿いを車で通ったら、「うみまち商店街」という看板もかかるし、花き市場の方にも壁画がありました。
また別の日に歩いて見行きました。
結構横に長い連作の壁画作品となっていまして、「花と人生~flowers with life~」というタイトルがついていました。
カーネーション、花言葉は「母の愛」だそうです。
特産品だものね。
2本のバラ、花言葉は「この世界に2人だけ」。
洋ランには「幸福が飛んでくる」。
最後は99本のヒマワリで、「ずっと一緒にいよう」という花言葉が添えてありました。
その横には竹藤狐さんという方のお名前がありました。
イラストレーターをされているのですね。
見に行ったら狐さんでして、女木島の地域おこし協力隊(高松でもいよいよ人がいないのか狐を隊員に…)なのだそうです。
女木島の狐、次は屋島の狸を雇わねば…。
どんどん壁画や看板が増えて、どんどんお客さんが増えて賑わっていきますね。
※追記終わり
しばらくして、奥さんと待ち合わせていたので、合流します。
もう一度ぐるりと回って、どこにする?と尋ねると、クレープ、とのことだったので、KIWAJIさんへ。
2階と反対側の駐車場の脇にテラス席がありました。
カウンターで会計すると「テラス席も消費税10%になりまーす」と言っていました。
確かに、それはそうだ。
この日はそんなに寒くなかったので、漁船を見ながらゆっくりできました。
ここなら、常連さんや隣席に気を遣うこともないので、よかったです。
あれこれと書いてきましたが、食事やカフェ、アートスペースがあって、幅広い世代で楽しめる場所になっているなあと思いました。
もし近くに来られましたら、新しくなっている関連商品売場棟へ、是非立ち寄ってみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。