前回の道の駅とよはまから、すぐ近くにある 一の宮公園・海岸 に立ち寄ったお話です。
現地にいる時には、これは楽しかったなんて思いながら帰ってくるのですが、帰宅してから撮った写真を眺めていると、大体それで満足してしまって、さて何を書こう?という気持ちになることがあります。
まさに今回の一の宮公園 ・ 海岸も、突堤から海を眺めて帰って来ただけなので、近くに住んでいる方や、海は目の前にあって当たり前、という方々には、伝わらないかもしれません。(まあ、ほとんどは伝わっているとは思っていないのだけれど)
しかし、香川に住んでいる僕でも、やはりこういう場所は珍しいよね、という気持ちになる場所の一つなので、観音寺市豊浜町の一の宮公園やその海岸、イサム・ノグチの彫刻遊具、一の宮ドリームタワーなんかに、もしご興味がおありでしたら、どうぞお読みください。
目次
一の宮公園・海岸
まずは場所ですが、香川県の西端、観音寺市豊浜町にあります。
僕はこの日先に道の駅とよはまに立ち寄ってから行ったので、国道11号線を北側に車で走ること10分で一の宮公園に到着です。
香川で長い海岸線を左手に見ながら北に走る場所は限られているので、珍しいなあと思うところです。
讃岐三白の一つ綿は、豊浜町の特産品であるらしく、国道沿いには「わたの街通り」という看板がかかっていました。
豊浜支所(元々の豊浜町役場)の裏にはユニ・チャームさんの子会社があって、この春、24時間フル稼働でマスク生産を行っていますというニュースを何度か目にしました。
本社はお隣の愛媛県なので、普段はあまり意識していませんでしたが、ここで作っていたのですね。
ちょうど一の宮公園の地図には三豊総合病院という大きな病院がありまして、その目の前の海岸が海浜公園になっています。
三豊総合病院。僕は今でもこの病院の名前を聞くと少しおおっとなりますが、それは後で述懐することにします。
豊浜のちょうさ会館やマルナカ豊浜店、香川のスーパーでよく見かける焼そばやうどんのマルキンさん(お醤油ではない方)が近くにあります。
駐車場から第二突堤
もしかしたら奥にも駐車場があるのかもしれませんが、僕はここに停めました。
結構停まっている車が多く、半分くらいは中で休憩されているだろうという感じでした。
来るたびに「海の家」という看板が気になるのですが、観音寺市豊浜コミュニティセンター(海の家)という施設がこの奥にあるのだそうです。
海岸の方へ進むと、一の宮海岸と書かれた石の案内板がありました。
一の宮公園なのか一の宮海岸なのか、僕もよくわからなかったので、一の宮公園・海岸としたのですが、公園は公園、海岸は海岸、ということのようで、あまりそれがどちらが正しいということもなさそうで、どちらも正しいのだろうなあという感じ。
最初に香川に来た時には、一所懸命どちらが正しいだろうかと気にしたこともあったけれど、どちらでもなくて(どうでもよくって)、結局両方正しいというようなことが多いよなあと思います。
曖昧なので、よく言えば余裕があって、悪く言えばいい加減なところなのですが、結構香川の方はそういうどっちでもないところを好むところがあるように思います。
上の写真にあるように、
「ここが海岸でも公園でも、どっちでもええ!どっちかというと両方じゃ!」
というようなところです。
豊浜港の海岸環境整備事業として、突堤を作り、その周辺に公園を作ったのだそうです。
ヤシの木って、南国のイメージたっぷりで砂浜にぴったりだよなあと僕はイメージしていたのですが、実際に目の前で見ると背が高くて、とても揺さぶる気持ちにはなりません…。
すぐ隣に自由広場というのがあるのですが、ここがスケートボード場になっていました。
高松だとサンポートと朝日町のグリーンパーク、長尾のツインパルなんかで見かけました。
※サンポート広場のスケートボード場ですが、県立体育館を建設する為なのか、閉鎖されてしまいました…残念)
若い子や小さい子まで人気があるようで、どんどん増えていますね。
延期になってしまったけれど、オリンピックの種目になっているから、また注目されるのでしょうね。この日も暑かったのですが、数人の方が練習されておられました。
先に進むと、ビーチハウスが一棟ありました。
僕は利用したことがないので、詳しく知りませんが海水浴場になっているので、更衣室やシャワーなんかがあるのだと思います。
一の宮海岸
ビーチハウスの奥には広い芝生広場が広がっています。
どこから見ていこうか、と思うのですがやはり海から行きますね。
わあ、と声をあげてしまいそうな砂浜です。奥に見えるのは伊吹島。
すたすたと歩くと、砂にあいている穴の中に小さなカニが入って行きます。
海藻や流木、ごみも流れついていますが、海は綺麗だし波は穏やかです。
この日は日差しも強く暑かったので、木陰を求めて歩いて行きます。
ここの海岸線を見ていると、まっすぐではなくて、ちょっと全体が丸いかな、という気持ちになってきます。
木陰の裏にはイサム・ノグチの遊具がありまして、僕が2020年6月に知る限り香川県には6か所で設置されているようです。
・高松市の中央公園
・八栗の山椒山公園(牟礼源平広場に移設)
・津田の松原SA
・さぬき子どもの国
・小豆島オリーブ園
そして、ここ一の宮公園ですが、彫刻遊具の数が香川県で一番多いのはここです。
※追記
その後調べたら、善通寺や観音寺の学校にもあるとのこと。
そして、五色台少年自然センターにもありました。
山椒山公園から、「牟礼源平広場」という広場に移設されました。
※追記終わり
この日は誰もいなかったのですが、一度暑い時に来たら遊具が暑くて触れなかったことがあるので、春や秋の季節が良い時の方がよいでしょうね。
さらに奥の突堤に向かいます。
もちろん突堤に行っても行かなくても、特に何かが変わるわけでもありません。
落ちたら下は海だし、足元も悪いので、どうしようかと思ったのですが、釣りをしている方がいたので、近くで見てみたい気持ちになりました。
突堤を歩く数分のうちに、一匹、そしてその後もう一匹と次々に小さなお魚が釣れていました。
今晩の食卓にならぶのでしょうね。
こちらの突堤が第二突堤となっていて、反対側の第一突堤よりもやや短くなっています。
こうやって先ほどいた道の駅とよはまや愛媛県側を見ていると、何となくそこが県境とされた理由がわかる気がします。
ちょうど山の先端が一度海に繋がる場所という感じ。
天空の鳥居がある稲積山の前に、いくつか建物が見えました。
大阪大学の微研の研究所があって、ワクチンの開発をされているそうです。
いろんな施設が観音寺にはありますね。
一の宮ドリームタワー
再び芝生の広場に戻り、一の宮ドリームタワーを見かけました。
「恋人の聖地」に認定されている一の宮公園。
一の宮公園・海岸 – 観音寺市ホームページより引用
芝生広場には「一の宮ドリームタワー」があり、この鐘をならすと、幸せになれるといわれています。
なるほど、香川県内にもいくつかある恋人の聖地ですが、一の宮公園もそうなのですね。
鐘を鳴らすと、と書いてあると鳴らしてみたくなるではないですか。
ロープを手で引っ張るとかではなく、鐘の真下にハンドルがありまして、それをクルクル回すとカンカンと鳴るような仕組みになっています。
知らなかったのですが、この一の宮ドリームタワーは7/20の夕陽がちょうど正面に来るように設計されているのだそうで、ぜひ7/20に来られる方は夕陽も見てください。
一の宮公園で見かけたものを、もう一つ付け加えておきます。
何となくこの芝生の辺りを見ていると芝生がキラキラとしていましたので、これは何だろうと見てみますと、
星の形?をしたキラキラするものでした。
あれれ、僕は何か現実ではないものを見てしまったのでしょうか、いや誰かが落として行ったものでしょうか。
でもいくつかあったから、きっと何かの仕掛けなのでしょうね。
恋人の聖地、一の宮ドリームタワーの芝生には、キラキラと光る星のかけらが落ちていましたので、もし行かれたら探して見てください。
一の宮公園・海岸 第一突堤から
最後に第一突堤に立ち寄ってみます。
造りは先ほどの第二突堤と同じなので、足元に注意しながら歩いて行きます。
こちらには2組釣りをされている方がいました。
50mほど進み、突堤の上で背後の景色を見たら、おおっ!と声が出てしまいました。
個人的なことなので、ご興味のない方は読み飛ばしてください。
10年ほど前に、僕は一度三豊総合病院に入院したことがありまして、ちょうど冬の寒い季節でした。
最初は中央病院(当時は番町)の眼科に行ったのですが、医師から、
「今日すぐに手術できるのは三豊総合病院です」
と言われ、
「ではそれでお願いします」
とタクシーで三豊総合病院に来ました。(高松から高速で1時間、2万円でした)
その日の夕方眼科手術をしたのですが、術後にガスが抜けるまで、しばらく下向き、うつぶせでいなければなりませんでした。
1日、2日と経過し、3日目くらいから横を向いても良いですよ、と言われたので、夕陽の差し込む病室のベッドで横を向いて、目に入ったのが、こちらの讃岐山脈です。
もちろん見慣れている方には、なんてことのないいつもの景色なのだと思いますが、高松と比べて山が近くに迫っていて、何となく趣がありました。
また景色を肉眼で見ることが出来て嬉しかったこともあって、この山の風景はとても印象残っています。
数日間入院中、退院したらこんなことしよう、あんなことをしようということをずっと考えていまして、その中の一つに「香川のいろんな場所を巡る」というのがありました。
仕事などで各地域を訪れてはいましたが、どうしても「通り過ぎていく」「ちょっと通りがかった」という感じが多かったので、もっとじっくり見てみたい気持ちがあって、それがこのブログを書いている理由の一つかもしれません。
ゆっくりとこの景色を見られてよかったです。
しかし、突堤の上は日陰もなく結構な暑さだったので、あんまり立ち止まっているわけにもいきません。
先ほど同様に円形になっていて、そこから辺りを見渡せるようになっています。
伊吹島に向かって船が進んでいるのが見えました。
この後イリコ漁が解禁されたので、そうなるともっとたくさんの船が行き交っているのでしょうね。
ちょうどこの第一突堤の南側に豊浜港があるのですね。
ザッパーンということはなくて、チャプン、チャプンと波が打ち寄せています。
写真ではわかり難いですが、いろんな生物がこの辺りにはいて、出たり入ったりしていました。
本当はこの海岸の奥にキャンプ場があるというので、そこも見てみたかったのですが、突堤を歩いていたら、暑くてばててしまいましたので、また別の機会にしました。
駐車場に戻っていくと、途中に綺麗な白い花が咲いていました。
キョウチクトウでしょうかね。
帰宅してから、ああ…、と思うことですが、こちらは「さぬき百景」の一つだったらしく、石碑をとればよかったと悔やんでいます。
しかし、またきっと行く機会があるので、その際にはキャンプ場と石碑を見てみたいと思います。
お近くに来ることがありましたら、ぜひ立ち寄ってみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。