北川村ゆずの宿へ行きたいと奥さんが言うので、宿泊してきました。
本来の名称は北川村温泉ゆずの宿というのですが、北川村にあるゆずの宿ということで、僕らの中では「北川村ゆずの宿」と呼んでいました。
こちらの温泉にははじめて訪れたので、楽しく気持ちよく宿泊することができました。
北川村温泉ゆずの宿への行き方や、お部屋、食事などについて、ご興味のある方の参考になれば幸いです。
目次
- 北川村ゆずの宿の場所
- 北川村ゆずの宿の予約
- ラーメン処かわさき
- かがみチューリップ園
- 北川村温泉を目指して国道493号線へ
- 北川村ゆずの宿の外観
- 北川村ゆずの宿のロビー、客室
- 北川村温泉
- 北川村ゆずの宿の夕食
- 北川村ゆずの宿の朝食
- 北川村ゆずの宿の周辺
北川村ゆずの宿の場所
訪れたことがある方や地元の方にとっては特に意味はないのですが、行ったことのない方向けに長々と場所や行き方について書いておこうと思います。
(何と言っても僕はこれが書きたくてブログを書いているようなものです)
もし不要な方は飛ばして読んでください。
高松からはちょうど真南くらいにありますが、高松道で高知へ向かい、そこからまた東へ行く道が近いです。
googleさんはいつも3時間と表示しますが、僕が日中3時間で行けることはまずありません。
高知から北川村への道は一つしかなくて、トラックと軽自動車、高齢者マークの後ろを延々とついて行くような雰囲気です。(そして自分たちもトイレとか行きたくなりますよね)うまく行けば早くて3時間半くらいでは、と思います。
室戸岬の手前、奈半利町を左折し、モネの庭を超えてしばらく行くと北川村温泉があります。
以前は狭い道をくねくねと行っていました(このことは後述)が、今は途中まで自動車道が整備されています。
半分は昔のくねくねとした狭い道ですが、随分行きやすくなりました。
場所としては山の中、他には特になにもない高知の山中の温泉です。
北川村ゆずの宿の予約
もともと秋にモネの庭へ行った際、奥さんが看板を見て、
「北川村温泉に泊まってみたいね」
と言い出してことがはじまりです。
「ウムム、遠いよ」
「それでも一回行ってみたいんよね」
というので、何度か予約状況を見ていました。
↓画像はじゃらん 北川村温泉ゆずの宿へリンク 《広告含》↓
北川村温泉 ゆずの宿 《広告含》の予約サイトを見たことがある方ならお分かりかと思いますが、結構人気のある宿で、良い季節の連休や週末はすぐに予約で埋まってしまいます。
人気なうえ、もともとお部屋の数も少ないのもあってか、予約取りにくいなあと思っていました。
しかし、行く直前(キャンセル料発生日直前)に見てみると、二部屋ほど空きが出来ていました。
「北川村温泉空いてるけど行く?」
「行く!」
ということで、直前に予約して行くことにしました。
他に行くところもないので(というより明るいうちに着きたい…)、夕食、朝食をつけました。
ラーメン処かわさき
高松を昼前頃に出発し、トイレに立ち寄った立川パーキングで立川バーベキューを食べました。(寄ったら食べてしまいますよね、立川牛)
「お昼どうする?」
「あっさりしたのが良い」
というので、まさかの「たも屋」(高知にお店がある)か?と思いましたが、別の店にしました。
南国のウナギかネレウスかラーメン、というと「ラーメン」とのこと。
高知竜馬空港インターで降りましたが、今回は渋滞もなくスムーズでした。
曜日や時間帯によるのでしょうかね。
そこから左折左折でラーメン処かわさきの駐車場へ入ります。
北川村とは少し逆方向になりますが、その他には思いつきませんでした。
もう20年以上も前に一度食べたことがありますが、本当に久しぶりです。
高知にもいろんなラーメン屋さんや中華そば屋さんがありますが、香川とはまた違った味で、あっさりしたしょうゆラーメン、美味しくいただきました。
かわさきラーメン、何だか昔懐かしい味がしまよね。
市内の方へも今度行ってみたいです。
かがみチューリップ園
食事を終えると、もう14時半くらいになっていて、宿に行く前にどこかにちょっとだけ立ち寄るという気持ちになっていました。(何と言ってもゆずの宿へは日没前に行かねばなりません…)
お花の時期だったので、西川花公園とかがみチューリップ園とを考えたのですが、道の途中にあるかがみチューリップ園にしました。(天気もあまりよくなかった)
ちょうど香我美駅の前あたりで、毎年チューリップのイベントをしているのは知っていましたが、通り過ぎるだけだったのですよね。
一度立ち寄ってみたかったところです。
自動車道で行くと通り過ぎてしまうので、国道を走っていると看板がありました。
左折してすぐのところに案内の方がおられ、駐車場へ案内してくれました。
わあ、綺麗なチューリップが咲いていますね!
球根の協力金一人500円を支払い中へ入ります。
「今年ははように咲いて、もう終わりゆうけど…」
高知の桜はひと足早いのはしっていましたが、3月末でチューリップも終わるの?と思いましたが、係りの方が言っていることは正しかったです。
まあ、植える時期なんかにもよるのだろうけれど、今年は見頃が早かったのだそうです。例年なら、ちょうどよいくらいのタイミングだと思います。
奥の橋脚は土佐くろしお鉄道の香我美駅です。
乗ったことがないので、一度乗ってみたいと思うのですが、ここまで車で来てのるのもなあという気持ちです。
ミニSL、乗ってみたい、と言ってみましたが、奥さんが「やめて」というので、やめておきました…。
帰る前にジェラート屋さんがあったので寄ってみました。(今回はほとんどたべるものばかり…)
ドルチェかがみさんのトラックでした。
ジェラートとシャーベットの違いは何ですか?と尋ねると、ミルクが入っているか、そうでないかの違いです、と教えてくれました。
何度も聞くのに、忘れてしまうのですよね。
奥さんはイチゴのジェラート。
もう最後の最後で、量が少なくて、と言っていましたが、奥さんはちょうどよかったみたいです。
僕はブルーベリーのシャーベット。
どちらも新鮮な果実の風味があって、美味しかったです。
この後、「道の駅やす」に寄ったのですが、これを書いていると宿につかないので、また別の機会に。
道の駅やすから北川村温泉までは約1時間でした。
北川村温泉を目指して国道493号線へ
普通はほとんど方が北川村温泉のことをメインに書くと思いますが、僕が本当に書きたいのはこの件です。
まあ、特に興味のない方はここも読み飛ばしてください。
まだ車を買って(中古の小型車)を買って間がない頃だから、2000年前後だと思います。
高知へ遊び行った帰り、思い付きでせっかくだから徳島の方からまわって高松に帰ってみようということになりました。
奥さんは「まあ、いいけど」みたいな感じで、僕も時間はかかるけれど、普通に帰れると思っていました。(結局普通に帰ったのですが)
室戸の方へ来た時、ふと地図(ナビはなく紙の本の地図)を見ると、国道55号ではなく、国道493号という道があるではないですか。
「こっちの方が近いかも」
なんて言いながら、その道に入って行きました。
走り始めたのがちょうど18時頃、雨がぽつりぽつりと降るような天気でした。
途中までは車がいない国道をすいすいと走っていましたが、ふと気が付くと、真っ暗に!
「ムムム、道がある?」
「あるけど…」
なんていう感じで、言葉が少なくなっていきました。
いやあ、驚いたのは狭い道で、どこが白線で、どこにガードレールがあるかわからないところです。
落ち葉があるし、横は崖か川。
若かったから、何とかなる!みたいな気持ちで行きましたが、これは怖かった…。
今はインターネットのマップやナビがあるから、どこに何があるかわかるけれど、当時は紙の地図、しかも大雑把な道路地図しかもっていませんでした。
「今どのへん?」
「暗くてわからん」
みたいなやりとりを何度も繰り返しました。
よく覚えているのは、当時のMDに「ここではない、どこかへ」が入っていたこと。
タイトル通り、早くここではないどこかに着きたかった…。
その途中で、ほんの一瞬視界が開けて、車を停められるスペースがあったのが、ここ北川村温泉でした。
看板か何かの明かりが一つついていて、その下で一度車を停めました。
「今この辺かな?あと半分くらい?」
地図を見ていると、1台か2台、車が追い越して行くのを見て、「何とかこの先も行けるかも」と思いました。
もしどなたか、同じようにまだ運転の初心者で、間違えて雨の夜に国道493号に迷い込んでしまったら、まずは、慌てずゆっくり行くことです。
そして、後ろから車が来ても慌てず、少し広い通りで停まって、先に行ってもらうことです。
溝に落ちたり、ぶつかったりさえしなければ、無事に何とか帰ることができるはずです。(何より自信がなければこの道は行かないことです)
僕は自信はないけれど、まだ明るいうちで晴れていれば行ける、という程度の運転です。
当時僕にはこの道がこんな風に見えていました。
ほぼ闇でした…
世の中にこんな真っ暗なところがあるのか、と思うほど。
左は山の縁で崖、左は川沿いでガードレールが何となく見えるから、ハイビームにしたまま、時速20㎞くらいで頑張って行った記憶があります。
「左落ちんとってよ!」
「ゆっくり、ゆっくり!」
なんて言いながら、1時間半ほどかけて、国道を抜けたことを思い出しました。
今回は助手席で奥さんが写真を撮ってくれる程度の余裕がありました。
「ああ、この道いくんか」
と奥さんも思い出した様子です。
こんな時に向こうから車が来たら、と思いますよね。
スピードを出す勇気はないけれど、ゆっくり行けば、向こうから来るのもわかるし、まあ、大丈夫です。
今回走ってみてわかったのですが、大型車どうしでない限り、かわせないところはない気がします。
道のどこかに少し広いスペースがあるので、対向車が見えたら、そこで待ってかわせば、そんなに困ることはないのでは、と思います。
地元の方は慣れているからスピード出すけれど、はじめて行くのなら、ゆっくり行くのがおすすめです。
ぜひ安全運転で行ってください。
北川村ゆずの宿の外観
少し広い道に出ると「北川村温泉こちら」という看板があるので、それに従って進みます。
上の写真は翌日に撮りましたが、こんな感じでした。
その他には民家しかないし、新しい建物はなのですぐにわかりました。
駐車場も特に指定されていませんが、十分に停められるスペースがありました。
山側の方がエントランスになっていました。
入り口、玄関にはスリッパがあり、外靴を脱いで履き替えます。
高級なリゾート宿と田舎の温泉の中間、という感じで、そこがまた良いところです。
フロントでチェックインすると、お部屋の鍵や女性用のアメニティ、観光電子クーポンなどを受け取りました。(電子クーポン飲み物代に使えました)
北川村ゆずの宿のロビー、客室
吹き抜けのロビーから二階の客室へと上がります。
僕らは裏にあったエレベータも何度か利用しました。
フロントの横には小さな売店、その横にレストランがありました。
二階は階段を上がったところを左右に分かれる感じです。
何組か泊まられているはずですが、この時静かで、誰もいないのかと思うほど。(いたけれど大人ばかりで静かでした)
今回はツインのお部屋にしました。
お手洗いと別に洗面所、そのとなりにシャワー室。
細かい設備が気になる方は公式サイトをご覧ください。
外を見ると、ヤマザクラが満開です。
窓には「虫が入るので網戸は開けないでください」とありました。
確かに、ここだと、どんどんアタックしてきますよね。
素敵なバルコニーなのですが、窓越しでも十分に綺麗な景色でした。
直接風景を見たいのであれば、外に出た方がよさそうです。
北川村温泉
夕食前(18時半か19時で、19時にしました)、先にお風呂に入りました。
こっそり言っておくと、僕はあまり温泉とかお風呂とか好きではありません。
さっと入ってさっと出るタイプ…。
しかし、大浴場へ行くと、誰もいないではありませんか!
わあ、やったぁ!大浴場貸し切り!
結構ヌルヌルしたお湯なので、喜んで興奮して床で滑って転んではいけませんので、静かに入ります。
中のお風呂と外の露天風呂の二つでしたが、とても気持ちよく、疲れがとれました。
何より、桜の時期だったので、露天風呂には山から一つ、二つと桜の花びらが舞い落ちてきます。
こんなことあるのだろうか、という気持ちになるほど、贅沢なひと時を過ごしました。
北川村温泉泉質
温泉│北川村温泉 ゆずの宿より引用
泉質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(低張性弱アルカリ性鉱泉)
泉質適応症 きりきず、抹消循環障害、冷え性、皮膚乾燥症、うつ状態
適応症
関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫、運動麻痺における筋肉のこわばり、胃腸機能低下、軽症高血圧、糖尿病、軽い高コレステロール血症、軽い喘息または肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状、病後回復期、疲労回復、健康増進
余計なことですが、この温泉ページのうち泉質の画像alt属性が「北柄村温泉」になっているので、関係者の方が見ていたら、教えてあげてください。
北川村ゆずの宿の夕食
お風呂に入って、ちょっとお部屋で休憩した後、夕食を食べに行きました。
夕食の会場には、先に2、3組のお客さんがいましたが、皆さん静かにお食事されていました。
そうそう、少し思ったのが、もう僕はこの時期どこでもマスクを着けずに過ごすことが多かったのですが、館内は着用してください、とのことでした。
何となく数か月前に戻ったような気になりました。
温泉を利用する方に高齢者が多いからでしょうかね。
わあ、なかなか豪華なお品書きです。
乾杯は一番搾り。生と言えばキリンが出てくるところも高知らしいところです。
岩崎弥太郎の地元だものね。
前菜はスモークサーモンと生ハムのマリネ、土佐文旦と春の和え物、虎杖とありました。
虎杖、読み方がわからないですよね。尋ねたら「イタドリ」でした。
高知の方が香川に来た際「イタドリ、美味しいのになんで食べないのか」と言うのだそうですが、その話を飲み会の時に繰り返し聞いて驚く、というのが僕の役割でした。
かがわさんはあまり虎杖を食べないのだそうですが、高知に来ると食べられます。
美味しいですよね、虎杖。
虎杖に限らず、文旦も美味しかったです。
向付はお刺身が三種、カンパチ、真鯛、グレのお造りでした。
グレは炙ってあって、どのお刺身も美味しかったです。
山の中なのに、新鮮なお刺身、海の方から運んでくるのでしょうかね。
奥さんも美味しいと言って食べていました。
強肴(しいざかな)は槍烏賊のソテー トマトソース。
わあ、ヤリイカ、今高いし、あんまり見かけないのですよね。
トマトソースも美味しくて、ビールのすすむ一品でした。
さっさと一杯目を飲んでしまったので、次はゆずのチューハイにしました。
「柚子山椒」とあったので、どんな味がするのだろう、と飲んでみました。
わあ、ゆず香りが広がって、後からぎゅっと山椒がきました。
このお酒もおいしいですね!
奥さんはゆずジュースにしていました。
ゆずの宿でのむゆずチューハイとゆずジュース、さすがに美味しかったです。
そして僕が一番驚いたのが、ソイの煮付けです。
ソイ、あんまり食べたことがなかったのですが、とても美味しかったです。
上品な味付けで、どこの料理人がこの山の中にやって来ているのだろう、と思うほど。
揚物は春なので、桜海老と菜花のかき揚げでした。
この菜の花も美味しかったのですが、ゴボウも香ばしくて美味しかったです。
いつだったか、割烹で頂いたゴボウのかき揚げが美味しくて、それ以来の味でした。
「お料理だけ食べに来てもいいね」と思うところ。
案内を見ていたら、今は宿泊者だけがレストランを利用できるようなので、これを食べに泊まりに来る方もいるだろうなあと思います。
焼物は和牛ヒレ肉のステーキでした。
ヒレ肉、柔らくて食べやすかったです。
そして、添えられたナスの美味しいこと。
ナス、トマト、キュウリ、ピーマンなどは高知で食べるとその違いが分かりやすいです。もう別の野菜を食べている気持ちになります。
これも黒潮の恵みでしょうかね。
お品書きに「※米は北川村小島でとれたものです」とありました。
この辺りのお米なのですね。
高知のお米の味がして、これも美味しかったです。
デザートはゆずゼリーとイチゴでしたが、毎回僕はこれがなくてもいいなあと思うところです。(奥さんは食べていました)
最後に必ずお茶が付くところも高知ですよね。
コーヒーの後、食事の後、大体日本茶が出てきます。
これも美味しかったです。
どのお料理も美味しかったので、
「料理をする方がおられるのですか」
と尋ねると、
「女将が独学で学んでしてるんですよ」
とのことでした。
わあ、すごい!
この場所で、なかなかこれだけのお料理を毎日出すのは本当に大変ですよ。
もし夕食や朝食をどうしようか迷っておられたら、北川村温泉ゆずの宿では、必ずお付けになった方がいいと思います。
春を感じる美味しい夕食、ご馳走様でした!
北川村ゆずの宿朝食
今回よかったところとして、とても宿が静かだったところをあげておきたいです。
ホテルなどだと、どうしても上下左右から音がするものですが、今回は全く気になりませんでした。
他に宿泊客がいないか、というとそういうことでもなく、どのお部屋にも明かりがついていました。
もう一つは海外の方や団体のお客さんがいないので、ロビーに人がいても一人か二人、という感じでした。
賑やかな方がいい方には向かないかもしれませんが、静かにゆったり過ごしたい方には、ちょうどよいと思います。(夜になったら、何もないし23時で玄関は閉まります)
翌日の朝、七時頃、もう一度お風呂に入りに行きました。
驚いたことに、今回も誰もいませんでした!
奥さんの方も誰もいなかったそうで、あれ、朝に入る人そんなにいなかっただろうか、と思うほど。
温泉に来たら、皆さん、朝にお風呂入りますよね?
夕方と朝、二度も貸し切り気分を味わって、とても満足でした。
(こんなことはもうないだろうと思います)
朝7時半に朝食を食べに行くと、一組おられただけで、その方が終わると僕らだけになりました。
いやあ、朝ごはんもよかったです。
朝ごはん、ビュッフェ形式なのも嫌いではないけれど、ガサガサしていて落ち着かないという感じもありました。特に海外の方が多いとトングとかドリンクのマナーが気になるところ。「たくさん食べたもの勝ち」みたいな雰囲気になってしまうのですよね。(東京Dとか)
なので、こんな感じの和定食で嬉しかったです。
鯖に卵焼き、ご飯、お味噌汁にお漬物に煮物、茶わん蒸し、サラダ、他に要るものがあるだろうか、というメニューでした。
奥さんは朝はトーストとコーヒー、ハムエッグがよかったと言っていましたが、それはどこでも食べられるから、と言ったらそれもそうだと納得していました。
ゆず味噌、久しぶりに食べましたが、高知の味がしました。
北川村ゆずの宿の朝食も美味しかったです。
北川村ゆずの宿の周辺
この後モネの庭に行くことは決めていましたが、その前に宿の周辺を散策しました。
「パンフレットにあった不動の滝は近いですか?」
「あるんですけど、山奥になるので、天気悪いし、やめた方が良いです」
とのことでした。
山の中なのですね。行く前に聞いてよかったです。
外に出ると、人は一人もいません。
いや、マイクロバスから運転手さんが降りてきていまして、一人だけすれ違いました。
他には僕と山、川、鳥だけです。
このバスがモネの庭を経由して奈半利駅と北川村温泉を結ぶバスなのですね。
その先に赤い塗装が施された橋があったので、渡ってみようと思います。
旧魚梁瀬森林鉄道施設 小島橋(きゅうやなせしんりんてつどうしせつ こじまばし)というのですね。
魚梁瀬森林鉄道は,高知県東部の魚梁瀬地区からの伐採木搬出のため,明治44年から昭和17年にかけて農商務省の直轄事業により建設された森林鉄道施設である。
旧魚梁瀬森林鉄道施設 小島橋 文化遺産オンラインより引用
わが国最初期の森林鉄道施設の一つであり,通常の鉄道構造物とは異なる構法や規模で建設された橋梁や隧道が,旧態を良好に保持しながらまとまって残り,林業技術史上,貴重である。
また,二股橋と堀ヶ生橋はそれぞれ無筋コンクリート造及び充腹式鉄筋コンクリート造橋梁として,近代における最大級の径間を実現した構造物であり,コンクリート技術史上,高い価値がある。
わあ、知らなかったのですが国の重要文化財です。
高知県内の国指定重文21のうちの一つ、旧魚梁瀬森林鉄道施設になるのですね。
階段を上がれます。(もちろん誰も人はいません…)
林業が盛んな地域で、切り出した木材を運搬するために敷かれた森林鉄道なのですね。
その橋やトンネルが残っているのだそうです。
確かに、何か動力がなかったら、ここから木材を運び出せないですよね。
軽自動車がぎりぎり行けるかどうか、という道幅です。
普通向こうから車が来たらどうしよう、と考えるところですが、見渡す限り誰も、何もないので、心配はいりません。
流れる川の名は奈半利川。
どこをどう見渡しても山と川しかありません。
そして、山にはたくさんの桜の木。
普段はこんな景色を見ていたら、きれいだなあと感心しているばかりですが、今回は何だか雰囲気が違います。
川の上には結構冷たい風が吹いていて、鳥のさえずりが聞こえてきます。
もう明らかに人より自然の方が勝っている感じです。
圧倒的な山や森を見て、しばし立ち竦んでしまいました。
両サイドのゆずの畑を見て戻ることにします。
ほんの短い時間でしたが、山の深い場所で、自然の豊かなところを歩きました。
安全な場所とそうでない場所のわかる方にガイドしてもらわないといけないかな、と思います。
温泉はよかったし夕食も宿も大満足でした。
街からは離れたところにあるので、静かにゆったり過ごしたい方向けでした。
僕はまた季節を変えて北川村ゆずの宿へ訪れてみたいなあと思いました。
さて、次はモネの庭へ行きました。
またまた、という気もしますが、少しお花を見てきましたので、もしご興味があれば、次回もご覧ください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。