瀬戸芸秋会期の高松港のことについて書いておこうと思います。
瀬戸内国際芸術祭2022,瀬戸芸は既に昨日閉幕しました。
長い期間だったけれど、終わってしまうとあっという間で、寂しい気持ちになりますね。
しかし区切りがあるからこその「祭」だし、また次回も、という気持ちになりますね。
さて、僕のブログはというと、今回の高松港のさらっと書くバージョンを終えたら、いよいよ作品のことについて書きます。(え?まだ書くの?と自分でも思うのだが仕方がありません…)
閉幕後も公開されている作品があるので、その辺りも含めながら、作品や船の事などを書いていくつもりです。(書いているうちに2025年になるのでは、という心配もある)
秋会期のフィナーレは高松港周辺です。
高松港と言っても、結構広いエリアに分かれていて、なおかつ作品も分散していたから、全てまわるのに5日間かかりました…。
小豆島同様車がないと行けない場所もありますが、瀬戸芸秋会期の高松港の作品などにご興味のある方の参考になると幸いです。
【INDEX】
瀬戸芸秋会期の高松港 屋島山上
高松港の作品を地図上で見るとこんな感じになります。
車で頑張って一日でまわろうと思えばできないこともないけれど、なかなかそんな方はおられない気もします。
各地に行ってもらいたい気持ちもわかりますが、ちょっと分散しすぎています。
まずは今回とても力が入っていて、高松の新作のメインと言える屋島山上からみていきます。
高松港と言いながら屋島は「周辺」ではなく、車でも山上まで20分以上かかります。
観光地だから、季節の良い時には賑わうのだけれど、今年はさらに混んでいました。
皆さん「やしまーる」を見に来ていました。
そして、秋会期からはもう一つの作品、「屋島での夜の夢」。
「やしまーる」への入場は無料ですが、こちらは有料の作品でした。(瀬戸芸パスポートでも有料)
そして、この秋会期の期間中週末はずっと混んでいて、行ってすぐに見られない状態でした。
わかったのは、7,8名ほどのグループで、時間を区切って入場しているからなのですね。
中は撮影が禁止です。
パノラマとジオラマの絵画、解説音声もあって、10分ほどですがなかなか楽しめました。
こちらは会期後も公開されていて、週末は21時までしているそうだから、是非訪れてみてください。
とても良い作品でしたが、こちらの「同じ月を見た日」は会期終了となりました。
瀬戸芸秋会期の高松港 四国村
屋島山上から四国村へ、と思っていたのですが、屋島山上から駐車場へ右折できませんので、ご注意ください。
僕は別の日に訪れましたが、両方行く方はまずは四国村、その次に屋島山上の方が行きやすいですよ。
こちらも「四国村」から「四国村ミウゼアム」に呼称を変え、エントランスが新しくなりました。
「やしまーる」と「おやねさん」、山上と麓が今年いっぺんにリニューアルするのはやはり瀬戸芸の後押しがあったからかもしれません。
四国村の中にも作品がありました。
前回2019年の際にはミニかずら橋に浮かんでいたボトルです。
近くで見ると、また違った印象でした。(展示は終了しています)
その他には、「装う神さま」という作品が、6カ所に展示されていました。
結構上の竹林まで行くので、全て見るのは大変でした。
この作品は四国村の雰囲気に馴染んでいて、そのままでもいいのになあと思っていたら、そのまま会期終了後も展示がされているようです。
機会があれば見に行ってみてください。
竜王山と五色台
屋島からさらに東の竜王山と、西の瀬戸内歴史民俗資料館が、高松では「行きにくい」作品です。
どちらも車でなくては行きにくいです。
僕は行けたけれど、これは行けなくて断念する方もいるだろうなあという感じ。
高松市庵治町にあるのですが、庵治の市街地から山に上らないといけません。
僕は一度だけ歩いたことがあるけれど、あまりお勧めしません…。
展望台のようになっていて、僕は好きなのだけれど、一度訪れたことがある方が、何度も足を運ぶような感じではないかもしれません。
続いて五色台の展示へ。
高松市と坂出市の境で、こちらも山の中にあります。
車で行けばそうでもないけれど、歩いていくと遠い気がします。
中は写真撮影が不可ですが、船の歴史や瀬戸内に関わる物の収集をしているので、毎回とても面白く、ついつい長居してしまいます。
展望台があるので、そこからの景色が綺麗でした。
高松空港
今回関連イベントの「おいでまいの祝祭」というスタンプラリーがあったので、その作品も含めて見に行きました。
今だから言うと、前回2019年の瀬戸芸で、パスポートのスタンプを押そうと旅行の際に持って行きました。
出発前にスタンプを押したのですが、何と旅先でパスポートを紛失…。
夏だったので、春、夏のスタンプが全て失われ、結構ショックでした。
もう一度!大人2人分を買い直して、その後の瀬戸芸を続けたわけですが、旅に持っていったことは、未だに後悔しています。
なので、空港に用もないのに行くのはとても面倒ですが、頑張って見てきました。
国際線のカウンターの方にあるので、国内線の方はそのままでは見られません。
しかもカウンターが閉まっているので、良い角度からは見られませんでした。
瀬戸芸の期間だけ、横を空けて見やすかった気がします。
女木島のカフェと同じヴェロニクさんの作品。
もう長いこと展示されているのですが、綺麗なままで輝きを失っていません。
またこの辺りが賑わうことを願っています。
高松港周辺
いやあ、こうしてあらてめて並べると、高松港周辺の作品を全て見るのにも時間と労力が必要だったことがわかります。
そして、何と言っても一度、二度と見た作品をもう一度見に行くという意欲が必要でした。(実はこれが一番かも)
高松市美術館へは夏に「みる誕生」があったので訪れましたが、香川県立ミュージアムは秋に訪れました。
なかなか面白い展示が多かったのですが、香川県に関する展示が少なく、岡山、広島などの展示が多かった気がするので、なかなか難しいところです。
しかし一角に「讃岐十景」のコーナーが設けられていたのが嬉しかったです。
もしかして仏生山・法然寺の讃岐十景碑の場所について、何か情報がないだろうか、と見ていましたが、ありませんでした。
展示を企画された学芸員さん、是非法然寺の讃岐十景碑を探してみてください。
最終日、高松港へ
別に最終日でなくても、という気もするのですが、やっぱり何となく最後の雰囲気は見ておきたい気がして、高松港へ行ってみました。
春には、週末だというのに空きが目立った臨時駐車場も、秋にはほぼ埋まっていました。
この場所はこれから「ハーバープロムナード」になる計画なので、この駐車場も次回はないかもしれません。
お城の西側、高松築港駅のすぐ前にジュリアンさんの石彫があります。
何だかよくわからないけれど、歩く人たちを見ながら、その作品を見ていると、作者の意図がわかってきたような気がしました。
高松の街を行き交う旅の人、街の人、働く人。
設置されて何年も経つのに、随分新鮮な気持ちになりました。
高松駅のバスターミナルへも行ってみました。
一時期に比べれば少し人の往来が戻りましたが、このバスターミナルは以前写真が撮れない程混んでいました。
僕はこれまで海外の方をイメージしてこの上の彫刻を見ていましたが、ひょっとして「いただきさん」という魚の行商をする方のイメージなのでしょうかね。
瀬戸内海歴史民俗資料館に、「はんぼ」という桶に魚を入れそれを頭上に抱えて運んでいた、という説明があったので、そう思いました。
違うかもしれませんが、今回はそんな風に見えました。
案内所と、シンボルタワーに一つずつ作品がありました。
シンボルタワーの方には綺麗な飾りが施されていました。
屋島の展示とこの展示は同じですが、残念ながら終了してしましました。
一度夜に見てみたかったです。
案内所には海の中のような展示がありました。
最終日ということもあってか、グッズショップも賑わっていました。
さて、本当に最後は、港の岸壁へ。
高松港の食のテラスもこの日が最後でした。
何度か利用しましたが、あってとても助かりました。
港を見ていたら、ちょうど「めおん」が出て行きます。
全然関係ないのに、思わず見送ってしまいました。
同じように他の人も手を振っていました。
Liminal Airも、結構人が途切れることがなかったです。
年配の女性が「車がなかったらええのに」と言っていました。
確かにそうですが、それもまた高松らしくていいじゃないですか。
長くなりましたが、瀬戸芸秋会期の高松港各会場の様子は以上で終わりです。
多くがまだ展示されているので、見たことない方は是非訪れてみてください。
会期終了後の方が空いていて、見やすいかもしれません。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。