桂浜竜王岬と龍馬像を見に行ったことを書いておこうと思います。
海のテラスから桂浜ビューポイントを見たところからの続きです。
竜王岬と書いていますが、漢字は「龍王岬」かもしれないし、僕は「りゅうおうざき」と呼んだのですが、「りゅうおうみさき」かもしれません。
同じく「龍馬」よりも「竜馬」と意見が分かれるところですが、何となくこのブログでは竜王岬と龍馬像ということで書いていきますね。
桂浜竜王岬と龍馬像のことにご興味のある方の参考になれば幸いです。
目次
桂浜本浜休憩所
桂浜ビューポイントから、坂を下って行くと、桂浜水族館があり、「キュー、キュー」と生き物の声が聞こえてきました。
この左側に、はじめてみる展望スポットがありました。
トイレを備えた新しい展望所が出来ているのですね。
案内のリーフレットを見ると、本浜休憩所とありました。
「本浜」というのは「ほんはま」と読むようで、桂浜の真ん中の浜、今見ている浜のことをそう呼ぶのだそうです。(西浜、東浜もある)
階段を上がってみると、わあ、桂浜全体を見渡せて、とてもいい景色です。
あちらに見える白波の岸壁が、これから行く竜王岬です。
本浜遊歩道を歩く
再び下に降り、遊歩道を歩いて行きます。
桂浜、泳げそうな名前ですが、遊泳禁止です。
しかも、波がある時には波打ち際に行くのもダメです。
なかなかその辺りがこの看板だけでは伝わっていないようで、まずまず波があるのに、波打ち際には大勢の観光客が寄っていました。
奥さんも「海に触ってこようか」と言っていたので、「今日はやめといたほうがいい」と言いました。
触れるくらいなら、と思うかもしれませんが、桂浜は水難事故の多い観光地ですので、波があれば、海岸から離れていた方が良いですよ。
他の方がいるから、と思うかもしれませんが、ほぼはじめて来る県外の方と海外のお客さんです。(連れて来ましたという以外、地元の人は桂浜にはいない)
鳴き声が聞こえる桂浜水族館、この日は夕方なので閉園していました。
わあ、いい景色なのですが、波打ち際の人が気になって仕方がありません…
親御さんが子どもを呼びよせていました。
そうですよね、心配になりますよね。
実は画面の左の方にパラソルがあるのですが、この方は警備の係の方でした。
危ない方に注意喚起を促していました。
暑いなかで大変ですよね。
暫くすると、音声でのアナウンスも流れてきましたが、日本語だけだったので、海外の方は意味がわからないと思います。
奥さんはサンダルだからと、竜王岬には行かないとのことなので、僕だけ歩いて行ってきます。
龍王宮神橋
途中「龍王宮神橋完成記念碑」がありました。
この看板が記念碑と言うわけではなく、この左の石が記念碑になっていました。
竜王岬に渡る橋を作るのに、お金を寄付した方の顕彰記念碑なのだそうです。
近くまで来ると、やはり波がどんどんやってきていまして、足元近くまで白波が。
大丈夫かな、という気持ちもありつつ、行ったことがないので、行ってみたい気持ちになります。
橋の上が濡れているので、ここまでは波が来たということだな、と慎重に様子を見てから、橋を渡ります。(確かこの橋もちょっと前に台風で壊れた気がします)
海外の方は全然大丈夫、という感じで笑顔で記念撮影していました。
まあ、大丈夫といえば大丈夫なのですが、ザパーン、ザパーンという音がすると、やはりちょっと気が気でないですよね。
走り抜けるように橋を抜け、ちょっと高いところへ行きました。
桂浜では、自然の力強さを見ることができます。
桂浜竜王岬 海津見神社と早高神社
階段には、たくさんの海外のお客さんが来ていて、楽しそうに上っていきました。
階段を上りきると、鳥居があって、下とはまた違った景色を見ることができました。
「海津見神社(龍王宮)」という説明版がありました。
海上安全、漁業繁栄、祈雨祈晴、商売繁盛、良縁成就と記載されていました。
そこから先に階段が続いていて、もう一つ上に行けるようになっていました。
折角だから行けるところまで行ってみますね。
わあ、崖の上ですが、松の木があって、その間の石段を上るので、とても雰囲気が良いです。
ちょっと風もあって、高知の海辺にいるという気持ちになります。
小さな祠があり、早高神社というのだそうです。
何と言ってもここから見る景色は素晴らしかったです。
桂浜竜王岬からの絶景
西の方へ向かって長浜が見えました。
ここからずっと仁淀川河口、宇佐まで海岸線が続いています。
僕が昔高知桂浜を想像していたのは、この海岸線です。
松があって、見通せないけれど、飛沫が浜辺に舞い散るように白くなっている風景は、なかなか見られないよなあと思います。
下を見ると、断崖絶壁という感じで、ここも迫力があります。
正面の海を見ると、少しだけ丸いを帯びた水平線が見えました。
高知から太平洋を眺めると、やはり地球は丸いよなあと思います。
下には岩があって、そこに波がぶつかると、どんと音がして白波が立ちます。
ずっと見続けていられる景色です。
先ほどの鳥居が下に見えました。
そこにいる時にはわからなかったのですが、ここも断崖絶壁にあるのですね。
先ほどの本浜遊歩道を見ると、桂浜が弓型になっていることがよくわかります。
いつまでも見ていたいけれど、潮風が強くなってきたので、階段を下りていきます。
一人ベンチに座って景色を眺めておられましたが、そうしたい気持ちもよくわかります。
もし行くことが出来るなら、桂浜に来た時には、是非竜王岬に立ち寄ってみてください。
本浜遊歩道から桂浜龍馬像へ
さて、再び奥さんと合流して、龍馬像へ向かいます。
本浜遊歩道を歩いていると、先ほどのパラソルの警備の方が立ち上がり、
「ピロピロピロ…」
とハンドメガホンで警戒を促していました。
近くにいたので、
「波があると、大変ですね」
「ずっと長いことおるけん、ちょっと心配になる」
と言っておられました。
尋ねたら2時間くらいいたらしい…
本浜の東側の端に向かって歩いていくと、東の端にもパラソルがあり、こちらでも同じようなやり取りをしていました。
観光のお客さんばかりなので、なかなか注意喚起も難しいのでしょうね。
しかも、多くが海外のかたであれば、身振り手振りで伝えないといけないから、よけいに大変ですよね。
そのやり取りを眺めていたら、先ほど竜王岬にいた方が海辺に近づいていきました。
海外の方だったので、わからなかったのでしょうか。
冷や冷やしながら見ていたら、先ほどの警備の方が声をかけていました。
よかった、意図が伝わったようです。
浜そのものが景勝地だから柵もないし、看板も置けないから、どうぞ皆さん波がある時には波打ち際には行かないように気を付けてください。
坂本龍馬像へ
さて、本浜遊歩道から階段を上り、桂浜観光のメインスポット、坂本龍馬像へ向かいます。
桂浜の坂本龍馬は、桂浜だけでなく高知全体を象徴するような像ですよね。
海のテラス側から行くと、後ろ側、背中側からになるので、僕は正面となるこちら側から階段を上ることをお勧めします。
わあ、桂浜の龍馬像、やはり見上げるほど大きいですね。
写真やガイドブックで見ると、それほど高さを感じませんが、台座をいれると13.5mあるので、とても大きく見えます。
上の写真は、雲の形が竜っぽく見えたから、と奥さんが撮った写真。
始めは「そうかなあ?」くらいに思っていましたが、見ているうちにそういわれれば、という気になってきました。
時折近くに櫓を立てて、間近で見られるイベントをしているみたいです。
近くでみたら、また印象がちがうだろうなあと思います。
桂浜の龍馬像
足摺のジョン万次郎、室戸の中岡慎太郎像など、海を見つめる銅像が高知にはたくさんあるけれど、何と言っても桂浜の龍馬像が一番人気があります。
桂浜竜馬像は、高村光雲の弟子、本山白雲によるものだそうです。
宿毛市出身の彫刻家で、室戸の中岡像や高知城の山内一豊、板垣退助など、高知だけでなく全国各地に白雲作の銅像があります。
口を閉じながらも、余裕のある龍馬の表情などを見ていると、「土佐のミケランジェロ」と呼びたくなる気持ちもよくわかります。
今にも喋りはじめそうな勢いだもの。
坂本龍馬の横顔と銅像を建設したいきさつが記してありました。
一時期教科書から坂本龍馬の記述を失くす提案がなされましたが、高知県の反対にあい実現しませんでした。
「坂本龍馬先生」として、親しまれている高知のシンボル的な存在ですから、やはり歴史の教科書には残してほしいという高知の方の気持ちがよくわかります。
学問とか学習とか、そういうレベルを超えている感じがします。
さて、海のテラスに戻ろうと階段を下りていると、「ブウオオオ」と唸るような汽笛が聞こえてきました。
ちょうど三回聞こえたから、客船が出航するのでしょうね。
いやあ、龍馬像の後姿を見ながら出航の合図を聴くと、何となく新しい時代の幕開け、という気持ちになりますね。
桂浜竜馬像周辺
桂浜、実は数えきれないほどの石碑が建っていまして、いつかまたそれをじっくり見たいなあ、という気持ちがあります。
しかし、奥さんが「もう帰ろう」と促すので、少しだけ見て行きます。
桂浜の吉井勇歌碑。
香川では、満濃池、丸亀城、法然寺で見ましたが、高知では室戸最御崎寺で見かけました。
大土佐の 海をみむとて うつらうつら 桂の海に われは来にけり 勇
俺は桂浜にやってきたぞ!という気持ちが伝わってきますね。
こちらは旧制高知高校校歌碑です。
まあ、あまり石碑に興味がある方は多くはないかもしれませんが、こうした碑文を眺めて散策すると、昔の人の桂浜に対する思い入れが、強く伝わってきます。
車を停めた駐車場に着くと、海の方がきらっと光っていました。
「虹!」
毎年7月によく見えていたのですが、今年は梅雨明けが遅くて、見られませんでした。
岸壁を見ると、大勢の方が写真を撮っていました。
海にかかる虹、いいですよね。
いつまでも見ていたい気持ちはありますが、そろそろ次の場所へ行かなくてはいけません。
しばらく見えていた虹が消えかかったところで、桂浜を後にしました。
海のテラスに龍馬像、訪れたことがない方は、是非一度桂浜を訪ねてみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。