伊勢神宮外宮(げくう)豊受大神宮(とようけだいじんぐう)へお参りしたことを書いておこうと思います。
伊勢に行く前に一応小さなガイドブックを買って、地図を見ながら行きました。
当日も持って行ったけれど、地図をほとんど見なくても行けました。
人の流れについていけば大体の道はわかるようになっているので、心配はないのだけれど、こんな雰囲気でしたよということが伝わればいいなあと思います。
目次
- 伊勢神宮外宮 表参道火除橋と手水舎
- 伊勢神宮外宮 遷宮館と勾玉池
- 伊勢神宮外宮 神楽殿
- 伊勢神宮外宮 正宮
- 別宮 多賀宮
- 別宮 土宮
- 別宮 風宮
- 九丈殿、五丈殿、御厩
- 外宮前 喫茶お食事処 外苑
- てこね寿司と伊勢うどん
- 内宮へバスで移動
ほぼ動画と同じつくりになっているので、YouTubeの方がわかりやすい方は、こちらでご覧ください。チャンネル登録をしてくれると、作成者はとても嬉しいです。
伊勢神宮外宮 表参道火除橋と手水舎
高松から大阪を経由して近鉄伊勢市駅で降りました。
そこから歩いて外宮参道を行き、外宮を目指します。
行ったからわかることですが、車で来ている方も大勢いて、駐車場に入って行きました。
二か所あって、近い方は「満車」のプレートを係の方が掲げておられました。
(後述しますが、内宮は比較できない程の混み具合だったので、車を停めるなら外宮の方が停めやすいなと思いました)
伊勢市駅から行くと、正面に表参道がありますが、車で行くと北御門(きたみかど)の方が近いです。
北御門(裏参道)から入って来る方も大勢いたので、鉄道で来るか車で来るかによっても、参拝の巡り方や印象がやや違うかもしれません。
僕は今回列車で行ったので、表参道(行った当時はそういう認識はなかったが)から参拝しました。
交差点を渡ると、気を中心に円形の広場になっていました。
わあ、紅葉した木があって、とても清々しい雰囲気です。
ここで重要なのは、この先橋を渡るとお手洗いがない、というところです。
そういう表示があったので、お手洗いに行きました。
歩く速さにもよりますが、正宮(しょうぐう)、別宮(べつぐう)3か所を参ると、約1時間ほどかかりました。
僕が買ったガイドにもそう書いてあり、厳密に言うと、僕らは51分でした。
道路から少し入っただけですが、木々に音が遮られて、吹く風も穏やか。
ここにずっといてもいいよね、というお天気です。
火除橋(ひよけばし)の手前、広場には衛士さんが待機していました。
神宮衛士、長い歴史がありあそうです。
火除橋の手前に「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)(外宮)」の説明版がありました。
さすが、伊勢神宮、説明版も立派です。
豊受大御神はお米をはじめ衣食住の恵みをお与えくださる産業の守護神です
豊受大神宮(外宮)説明版より
内宮で祀っている天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお食事を司る神様なのですね。
外宮は「左側通行」となっていました。
そのまま行こうとしたら、前の方がお辞儀をしていたので、次の方も真似している感じでした。皆さん礼儀正しいですね。
手水舎(てみずしゃ)があり、皆さんお清めされていました。
「左手、右手の順に清めた後、口をすすぎます」とありましたが、あまり口までしている方はおられませんでした。口はちょっとね…。
全て石と木でできていました。
当たり前のことなのかもしれませんが、全て日本にある自然の中のもので作られていて、それには一つ一つすごいなあ、と感心してしまいます。
伊勢神宮外宮 遷宮館と勾玉池
手水舎から参道を外れていくと、遷宮館(せんぐうかん)がありました。
ここには2度来たので、後に別の記事で書こうと思いますが、翌日に遷宮館に入場しました。あまり入っている方はいなかったのですが、僕はここを見て本当によかったと思いました。(何なら遷宮館が一番わかりやすかったというほど)
20年に一度、式年遷宮という全ての社殿を作り変え新しくするお祭りをするそうなのですが、その内容や儀式の様子、社殿のつくり方などが細かに解説されていました。
遷宮館、300円ですがそれ以上の展示があるので、是非お勧めです。
ちょっとした休憩所になっていて、奉納舞台がありました。
神楽などが奉納されているだそうです。
大きなカメラを持っている方がいるな、と思ったら鳥が来るのですね。
水鳥が一羽飛んできました。
確かに、水辺があって綺麗な場所ですね。
あっと思ってしまったのは映画「君たちはどう生きるか」。
神域の森へ、徐々に導いく鳥なのでしょうか。
伊勢神宮外宮 神楽殿
さて、遷宮館を後に、先に進みます。
まずは、大きな鳥居がありました。
神社というと朱塗りの鳥居や石の鳥居をイメージしがちですが、木でした。
歩いている女性と比べるとわかるように、大きくて太い木の鳥居。
とても立派です。
ここでも潜る前に一礼、潜った後に一礼としている方が大勢おられました。
ムムム、潜った後に振り向いて一礼するのははじめて見ましたよ…。
鳥居の奥は、両側が大きな木で囲まれていて、静かな参道に「じゃり、じゃり、じゃり、」という音が重なりながら響きます。
テレビとかで見ると、こういうシーンを人物中心で映すから、あんまりよくわからなかったのだけれど、実際に歩くと厳かな雰囲気です。
こういうところを見てみたかったんだよね、と思いながら、「清盛楠」を見るの忘れた!と思ったのですが、何となく帰りにくい雰囲気…。(結局見れなかった)
なかなか踵を返して戻りにくいので、皆さんは慌てずお参りしてください。
わあ、再び大きな鳥居があります。
第二鳥居をくぐると神楽殿が見えてきました。
立派な建物が見えてきた、と思ったら神楽殿でした。
お神札授与所では、お神札、お守りを始め神棚等の授与を、ご祈祷受付では御神楽、御饌などのご祈祷のご奉仕や次期式年遷宮に向けた御造営資金の奉納を承っています。
神楽殿|神宮について|伊勢神宮より
また、参拝記念の御朱印もここでいただけます。
結構多くの方が並んでいると思ったら、お札やお守りがあるのですね。
ついつい目がいってしまい神楽殿の屋根を見上げると、軒丸瓦に菊花紋が見えました。
菊の紋章、後鳥羽上皇から定着したのだそうです。
日本の花のイメージは「桜」という印象が強いけれど、「菊」も日本を象徴する花ですよね。
まだ正宮にお参りしていないのに、お守りやお札を買うということで、しばし待っていましたが、神楽殿の授与所は「撮影禁止」となっていたので、遠くから眺めました。
なるほど、ここがあまり見たことがなかったのは、そういうことだったのですね。
明治に建てられた神楽殿は、2000年に建て直したのだそうです。
見ているだけでも、優雅な雰囲気がある建物でした。
伊勢神宮外宮 正宮
さて、続いては正宮です。正宮、どんな感じなのか楽しみでした。
外宮は木陰をずっと歩くような感じで、一か所も開けた場所はありませんでした。
木漏れ日が差して、とても良い雰囲気です。
見上げるとうまく写真が撮れないのですが、幹の太い木はとても高い木です。
「自然の中では、あなたはまだまだ小さいですよ」
と言われている気がしました。
背の高い木、僕らの誰より長い時間生きているし、これからも生きるのだろうと思います。
自然の中のものと言えば、樹木以外にも石がありました。(皆さん手を合わせておられた)
古殿地の南側にある三個の石を重ねた石積みで、この前では御装束神宝や奉仕員を祓い清める式年遷宮の川原大祓が行われます。
その他の見どころ|豊受大神宮(外宮)|神宮について|伊勢神宮より
三ツ石、いろんな祭祀で使う石積みなのですね。
「手をかざさないで」とあるので、よほどそういう方が多いのでしょうね。
僕は何となく「自然の石が持つ力」みたいな概念や信仰は理解できますが、海外の方は「?」となるかもしれません。
そう、そう言えば、外宮ではほとんど海外の方は見かけませんでした。
内宮には少しおられたけれど、他の観光地で見かけるほどではありません。
あまり海外の方は伊勢神宮には来ないのでしょうかね。
少し敷居が高いのか…
正面に何となくテレビなどで見たことのある場所が見えてきました。
そして奥の方には、「唯一神明造」という建築方法で建てられた社殿が見えてきました。
わあ、僕が見たことのある神社では、出雲大社や神谷神社などが近いですが、やはりどれとも違います。
一番の違いは、まずその隣に大きな空き地があるところ。
古殿地(こでんち)と言って、「前の遷宮まで社殿があり、次の遷宮で社殿が造営される御敷地」だそうです。
中には白く輝く石が敷き詰められています。
一応ロープで立入できないようになっているのですが、物理的にはひょいと越えられる高さです。
しかし、それ以上に「ここから中に入ってはいけない感」が強く、ここでこれから工事する方々は、きっと精神的には大変な負担があるのだろうなと思います。
前回は2013年に遷宮があったので、それ以前に参拝した方はここをお参りし、10年後、2033年に遷宮があると、ここに戻るということですね。
20年毎に建て直すというのは、労力もかかるし大変だろうけれど、そうやって歴史を重ねてきたのですね。
ここは実際に来て見渡すことが出来てよかったです。
わあ、ここが豊受大神宮、外宮の正宮ですね。
柵と一体になった大きな鳥居がありました。(これもはじめて見た)
この鳥居より奥は撮影が禁止されています。
「これより内での撮影はご遠慮ください」
撮影は出来ませんが、実際には一つ柵の中に入って、お参りできます。
正宮の正面で皆さん記念撮影をしておられました。
豊受⼤御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしています。
伊勢市の中心部、高倉山の麓に鎮座する豊受大神宮は、衣食住、広く産業の守護神である豊受大御神をお祀りし、古くから内宮に対して外宮と並び称されています。
正宮|豊受大神宮(外宮)|神宮について|伊勢神宮
豊受大御神、トヨウケビメという方で、女神なのですね。
伊勢神宮は内宮も女神なので、外宮、内宮ともに女神ということになります。
一番奥の御正殿までは4重に柵があるので、中までは見えません。
(隠されているから、見たくなりますよね)
時折風が吹くと、ひらひらと暖簾みたいな布(御幌)が前後して、奥が見えます。
特に何があるというわけでもなく、正殿があるだけなのですが、何となく誰かおられるのでは、という気持ちになります。
(入口の遷宮館に実物大の御正殿レプリカがありました)
もう一つぱっと見て思ったのは、とても素朴で質素です。
全て木でできているし、20年毎に建て替えるのだから、合理的なのだろうけれど、僕がこれまで見たことのある神社は、もっときらびやかな印象があります。
お寺と比べても、キラキラした細かい装飾があるわけでも、何か像があるわけでもないのですが、むしろその質素な佇まいに威厳と格式を感じました。
別宮 多賀宮
正宮のお参りを済ませて来た道を戻っていると、白装束の神職の方が中から出てきました。
当たり前のことですが、ここで神職としてお勤めになって、一生を過ごす方も多いのだろうから、20年に一度はとても忙しくなるのでしょうね。
戻りながらもう一つ思ったのは、建物の大きさです。
写真で見るとそうでもないように思えますが、やはり建物が巨大です。
後で遷宮館の展示に「檜の木を遷宮に備え200年計画で植えている」と解説がありましたが、20年毎に大量に使うのだから、それくらいの計画が必要だよなあと思います。
ずっと見ていたい気持ちもありますが、先に進みます。
続いて3か所ある別宮(べつぐう)に参拝します。
立て札に沿って進みますと、大きな岩の橋がありました。
ここにも一筋の小川が流れていて、石の橋はここだけでした。
僕にはあまり亀の形には見えなくて、大きな一枚岩、古墳とかに使われそうな岩に見えました。
落ち葉や木の実や枝もたくさん落ちてくるだろうなあ、と思っていたら、やはり係の方が拾っていました。
綺麗にされているのは、やはり人の手がかかっているのですね。
この先に3つの別宮があり、正面の階段が多賀宮(たかのみや)、右手は土宮(つちのみや)、左手は風宮(かぜのみや)でした。
正面の多賀宮からお参りします。
ここから少し石段を上っていく参道です。
わあ、これは結構長い石段ですね!
緑の木々に囲まれた石段、一段ずつ上っていった先が別宮多賀宮ですので、転ばないように慌てないことが大事ですね。
この正面右手に多賀宮がありました。
多賀宮は豊受大御神の荒御魂をお祀りしているのだそうです。
多賀宮は、外宮に所属する四別宮のうち、第一に位しています。殿舎の規模も他の別宮よりも大きく、正宮に次ぐ大きさです。ご祭神は、豊受大御神の荒御魂。
別宮|豊受大神宮(外宮)|神宮について|伊勢神宮
階段を上ってくることに一生懸命になりすぎたのか、多賀宮の写真や動画は、この2枚しか撮っていませんでした。(奥さんも撮っていないそう)
僕らもお参りするし、後の人もいるしと、撮りにくい雰囲気がありました。
別宮 土宮
上ってきた階段を下りて、次の別宮へ向かいます。
先ほどの石段を下りたところに二つ別宮がありました。
土宮と風宮が左右にあって、ちょうど土宮の方が空いていました。
大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)をお祀りしているのだそうです。
ご祭神は、大土乃御祖神。古くから山田原の鎮守の神でしたが、外宮の鎮座以後は宮域の地主神、宮川堤防の守護神とされ、平安時代末期に別宮に昇格しました。
別宮|豊受大神宮(外宮)|神宮について|伊勢神宮
なるほど、神域を水防する神様なのですね。
ここで僕はっと気が付いたのですが、正宮と別宮を参拝すると、その都度お賽銭を入れるから、小銭がある程度要ります。(もちろん余裕のある方はお札でも良いが)
奥さんはここで小銭がなくなってしまい、「持っとる?」というので少し分けました。
隣の方は「キャッシュレスならいいのにね」と言っておられました。
お賽銭、確かにあまり小銭を持たなくなったので、わざわざ用意しないといけなくなりました。
別宮 風宮
土宮の向かいには風宮がありました。
級長津彦命(しなつひこのみこと)級長戸辺命(しなとべのみこと)をお祀りしています。二つ名前がありますが、同じでシナツヒコですね。
ご祭神は、風雨を司る級長津彦命、級長戸辺命で、内宮別宮の風日祈宮のご祭神と同じです。
別宮|豊受大神宮(外宮)|神宮について|伊勢神宮
手前が古殿地で、横からお宮の建物全体が見れてよかったです。
この風宮は人気があるのか、列が絶えませんでした。
風雨の神様なので、災害がないように、じっくりお参りする方が多いのでしょうかね。
古殿地から少しだけ見通しがあって、大きな木を見上げることができました。
九丈殿、五丈殿、御厩
再び亀石を渡り、神楽殿の横を抜けて裏参道を歩きます。
写真の右側、壁がある方が神楽殿で、向かい側が九丈殿です。
雨の時に祭祀を執り行うのだそうです。
歩きながら見ただけなので、ちらっと見える奥には五丈殿。
先ほどと同じように、頭上を覆うように大きな木が全体を囲います。
北御門鳥居が見えてきました。
その奥には御厩があり、中には神馬がいました。
皇室から献上された神馬がいる場所。神馬は、毎月1日、11日、21日の8時頃に正宮にお参りします。
その他の見どころ|豊受大神宮(外宮)|神宮について|伊勢神宮
神馬も正宮にお参りするのですね。
笑智号、平成18年生まれなので、17歳ですね。
御厩を過ぎると北御門の火除橋が見えてきました。
ずっと木陰の中を歩いて来たので、ここに来ると陽ざしが眩しいです。
神域全体が森の木々に覆われているかのようでした。
表参道の同じような広場がありました。
同じように火除橋の手前にお手洗いがありました。
手水舎と遷宮館が手前にあること以外は、ほとんど同じようで、来たところに戻ったのかと一瞬勘違いしそうになります。
どちらから行っても、同じようにお参りできるように工夫されているのですね。
ほぼ迷うことはないけれど、地図にするとこんな感じでした。
外宮、とても落ち着いた雰囲気で、奥さんはなんと翌日もお参りしていました。
北御門から出ると駐車場が見えました。
外宮から出るとその前に道路があって、次々に車がやってきます。
しばらく異空間にいたから、日常の世界が久しぶり、という気持ちになりました。
しかし、13時を過ぎてお腹が空いてきたので、「何か食べよう」ということになりました。
外宮前 喫茶お食事処 外苑
ガイドブックでもいろいろ調べてみたけれど、結局どこで食べて同じでは?という結論に達し、一番最初に目についたお食事処にすることにしました。
すると、目の前に「伊勢うどん」の文字が見えました。
「あそこで食べようか」
「OK」
ということで立ち寄ってみます。
はじめて入るお店、なかなかどういう雰囲気かわからないと不安な気持ちもありますよね。
まあ、でも最近できた雰囲気でもなさそうなので、入ってみました。
(自分で書いていてこう言うのも何ですが、口コミなどハ見ないタイプです。人それぞれですから…)
中に入ると、ほぼ満席で、カウンターの席が一つ、二つ空いている程度でした。
ちょうどお昼時なので、お客さんでいっぱいでした。
写真を撮る雰囲気でもなかったので、googleさんの画像をお借りします。
外側から見ると、純和風なイメージがありましたが、喫茶店のような雰囲気でした。
(帰りによく見たら「喫茶」となっていました。)
男性の店員さんが、「伊勢うどん」と「手こね寿司」の説明を慣れた口調でしてくれました。
僕はてこね寿司も伊勢うどんも食べたことがないので、両方のセット(玉子とろろ伊勢うどん&てこね寿司セット)に、奥さんは「てこね寿司」単品にしていました。
注文して待っている間にも、一組、二組とお客さんがやってきます。
一組お子さん連れのグループがいて、説明している時に「うどんとお寿司のセットにした場合には別々に食べると、それぞれ単品の料金になり割引はありません」と繰り返し強調していて、きっと、そういうお客さんがこれまでもいて、それを防ぐために説明を繰り返しているのだろうなあ、と思いました。
まだ注文する前だったので、言われた方も「ポカン」としていて、なかなか面白い光景でした。
観光地とは言え、なかなかそういうことを先に伝えることって聞いたことがなかったので、土地柄や観光地ならではの考え方があるのでしょうね。
実はそういうことがこの伊勢の旅の中で何回かあってので、面白エピソードとして、別の記事でも紹介していこうと思います。
てこね寿司と伊勢うどん
楽しく聞いているうちに、料理が到着しました。
わあ、これがてこね寿司なのですね!
てこね寿司
てこねずし 三重県 | うちの郷土料理:農林水産省
漁師が船上でとれた魚をその場でさばいて、手で混ぜあわせたことから「てこねずし」と呼ばれるようになり、主に海沿いの地域で食されてきたが、現在では、農山漁村の郷土料理百選にも選ばれ、三重県を代表する郷土料理の一品となっている。
わあ、海鮮丼とかともやや違うのですが、酢飯の上にお刺身が乗っています。
「味がついているので、そのままお召し上がりください」
というので、食べてみますと、なるほど、これはなかなか美味しいです。
続いて、伊勢うどん。
ええと、僕も高松に住むこと25年を超えましたので、「うどん」と言えば「さぬきうどん」となっていますが、伊勢うどんも食べてみたかったところです。
奥さんは、讃岐生まれだからなのか「よそ(他県)でうどんは食べない」みたいな妙なこだわりがあり、注文すらしませんでした…(他の県では信じられないだろうけれど、丸亀製麺は県外の資本なので「讃岐うどんではない」という方が多くおられます)
伊勢参りが盛んになる江戸時代になると、参宮客にいつでも食べられるようにと、ゆで続けた麺にたまりを掛けてすぐに食べられる店が出来てきた。御木本真珠の御木本幸吉は自宅がうどん店だったので、店で使っていた手塩皿が残されていることから、当時は少しずつ取り分けて食べていたらしい。
伊勢うどん 三重県 | うちの郷土料理:農林水産省
僕は食べてみますと、なんとふんわりとした触感で、口の中で溶けていくようです。
お味も甘じょっぱい味付けで、「だし」というより「たれ」で食べている感じです。
しかし、僕はこれはこれで美味しいと思います。
塩味が少ないし、生麺から1時間以上ゆでるということなので、「うどんのこし」とは対極にあります。
奥さんも一口食べ、店を出た後に感想を述べていましたが、僕とは違った感想でした。
もし香川県から伊勢へ行かれるかがわさんがおられたら、また伊勢うどんを食べた感想を聞いてみたいなあと思います。
僕はセットにして、ちょうど良かったし、奥さんは単品でちょうどよかったと言っていました。
この後内宮に行ったら、おはらい町やおかげ横丁はものすごい混雑だったので、こちらでゆっくりお食事出来てよかったです。
もし週末に外宮、内宮に行かれるのであれば、午後は外宮周辺の方が空いていておすすめです。
内宮へバスで移動
この後内宮に向かいます。
近鉄難波駅で、ツアーの引換券があり、その中にバスのフリー切符が入っていました。
車で行けば、特に利用しないけれど、久しぶりにバスに乗りましたが、見せるだけでよかったので、外宮➡内宮はこのフリー切符が便利でした。
時刻表もありましたが、待っていたらすぐに案内があり、
「内宮行き、臨時便がまもなく参ります」
みたいな感じで、10分おきくらいに出ていました。
慌てて乗ると満車のバスになるので、1本待って僕らは座って内宮へ行きました。
いくつかのバス停に停まりながら、20分くらいで内宮に到着しました。
(これは次に書くけれど、帰りは50分かかったので、いつも20分で行くとは限りません)
内宮に近づくにつれ、車の量が多くなり、駐車場待ちの車列が見えました。
わあ、やっぱりこの辺りは混みあうのですね。
そして、バスから降りるとさらに驚くほどの人でした。
外宮の静けさとは全く違って、ここは都心?というほどの混みようでした。
さて、長々と書きましたが、外宮のお話はここでひと区切りです。
書き始めた時には、終わるだろうか、と思いましたが、何とか書けてよかったです。
次回は内宮を参拝したお話を書くつもりですので、よろしければまたご覧ください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。