前回に続き瀬戸芸女木島名店街のことを書いておこうと思います。
屋外の作品を観てまわった後、「寿荘」という建物に入りました。
その前の作品も含めて、「女木島名店街」としていました。
前回は「島の中の小さなお店」プロジェクトという名前でしたが、今回は「女木島名店街」。
瀬戸芸2022女木島春会期の様子や、瀬戸芸女木島名店街、鬼ヶ島倶楽部で食べたランチのことなどに、ご興味のある方の参考なれば幸いです。
目次
- 瀬戸芸女木島名店街寿荘の場所
- 瀬戸芸女木島名店街寿荘mg08ピンポン・シー
- 瀬戸芸女木島名店街寿荘mg11 ティンカー・ベルズ ファクトリー
- ティンカー・ベルズファクトリー 心のマッサージチェア
- 瀬戸芸女木島名店街寿荘mg20 ガラス漁具店
- 女木島名店街寿荘mg09 ランドリー
- 女木島名店街寿荘mg21 鬼ヶ島ピカピカセンター
- 女木島名店街寿荘mg22 リサイクルショップ複製遺跡
- 女木島名店街寿荘mg05 Café de la Plage/カフェ・ドゥ・ラ・プラージュ
- 女木島鬼ヶ島倶楽部へ
- 女木島鬼ヶ島倶楽部のランチ
- 女木島名店街 mg23瀬戸内カーニバル
- 女木島名店街mg05 Café de la Plage/カフェ・ドゥ・ラ・プラージュ
- 瀬戸芸女木島名店街 mg06ヘアサロン 壽
- 女木港へ
- 女木港を出港
瀬戸芸女木島名店街寿荘の場所
春会期に訪れた作品の中で、今回の女木島名店街寿荘の作品群はまわりやすくて面白かった印象があります。
まわりやすくて、たくさんの作品が集中というのが良いとは限らないけれど、雨の日なんかは特に過ごしやすいですよね。
僕はそうしなかったけれど、女木港から海岸線をずっと海沿いに歩いて行くのもわかりやすいです。
一旦雨が上がり、路面も乾いてきたかも、という時間帯がありました。
路地からみえるところに「受付」(手前)、奥に商品販売のレジがありました。
受付でパスポートを見せ、館内の説明を聞きます。
なるほど、館内には合計8つの作品があり、すでに見てきた寿荘以外の3作品とあわせ春会期には11の作品が女木島名店街として鑑賞できるのですね。
夏にもう一つ加わるそうなので、また見に来たいところです。
では、寿荘の作品を一つずつ見ていきますね。
瀬戸芸女木島名店街寿荘mg08ピンポン・シー
ピンポン・シーは前回も設置されていた作品なので、2回目です。
2019年は海外から来た方が楽しそうに遊んでおられて、それがとても印象的だったのを思い出しました。
今回は海外からの方はとても少なくて(実はいなかったわけではない)、やはり大勢の方で賑わっていた方がいいなあと思います。
この時間帯にピンポン・シーで遊んでいる方もいませんでした。
100円で卓球セットを貸り台を利用できます。
色んなところへ跳ねたり、上手くラケットで返せなかったりと、ラリーはそんなに長く続けられませんが、ポコン、ピコンと音が出るので、やっていて愉快な気持ちになってきます。
奥にも傾く台などがあり、順番に試してみました。
しばし貸し切り状態で、次の方が来ないかなあなんて思っていましたが、誰も来ず…。
大きな台は雨に濡れていたので、この日は使えませんでした。
しかし、眺めるだけでなく、多くの方が一緒に打ってこその作品なのだなあとしみじみ思いました。
夏はまた多くの方で賑わうと良いですね。
瀬戸芸女木島名店街寿荘mg11 ティンカー・ベルズ ファクトリー
瀬戸芸にはいろんな作品があって、それぞれの好みもあるだろうけれど、僕は前回も今回もこの作品が好きで、また見てみたいと思っていました。
わあ、何だか前回よりも工房っぽくなっていて、たくさん置いてありそうな感じです。
入口のプレートもカチンカチンと音を立てて動いています。
鋳掛屋さんをイメージしているのですね。
なるほど、アップサイクル屋なのですね。
中に入って見ると、わあ、すごい、工房みたいになっている!
ティンカー・ベルズファクトリー 心のマッサージチェア
何が、というのを表現するのは難しいのですが、心躍る場所です。
あまり自分では気が付いていませんでしたが、こうした金属でできた細々したものが好きなのかもしれません。
レバーがあって、くるくるとまわすと、中が動きます。
見て、触れて、動かせる、というのも魅力の一つです。
じっくりと一つ一つ見ていった最後には「心のマッサージチェア」。
全体は撮りにくいから、動画にしたけれど、どうやって自分たちが映らず、動かすかというのをゆっくり思案しながら撮りました。
他の方がいなかったので、ゆっくり見られて、これは本当に楽しかったところです。
この椅子、本当に面白いので是非座ったことがない方は一度試してみてください。
瀬戸芸女木島名店街寿荘mg20 ガラス漁具店
鉄の次はガラス、お隣には「ガラス漁具店」がありました。
これもなかなか記憶に残る作品で、綺麗でした。
少し暗くなった室内に入っていくと…、
わあ、すごいな、たくさんの仕掛けが釣り下がっています。
ちょっとした海の中で、たくさんの釣り針に誘われているようなそんな気持ちになります。
作家の方は漁師でありガラス造形作家の方なのですね。
こうして眺めていると、なかなか繊細な漁師さんだなあと思います。
これは、お土産に欲しいというだろうなあ、と思っていたら帰りに買っていました。
鉄と並んだガラスの作品、面白かったので、是非訪れてみてください。
女木島名店街寿荘mg09 ランドリー
続いてはランドリーです。
僕は比較的あっさりと。
こちらは片方が本物のコインランドリーです。
こちらはこの時間使用されていませんが、
こちらは常に洗濯物がまわっています。
終わることのないランドリーですね。
女木島名店街寿荘mg21 鬼ヶ島ピカピカセンター
階段で2階に上がると、別の作品が置いてありました。
なるほど、電球などを覆うシェードをいろんなもので工夫して取り付けているのですね。
なるほど、こうして展示して販売もしているのですね。
そう考えてみると、僕が見た作品から次に見る方は変わっているかも、と思いました。
変わった照明ですが、この変わった感じが良いという方はいるだろうなあと思います。
奥にもうひと部屋ありました。
わあ、こちらの方は暗いところに灯りがあるので、なかなか幻想的ですね。
よくよく見ると、どこかで見たような紙袋でした。
後から若い子たちがやってきて、面白ーいと言いながら写真を撮っていたので、きっとこれも人気があったのでしょうね。
女木島名店街寿荘mg22 リサイクルショップ複製遺跡
暗い写真になり見にくくて申し訳ないのですが、少し暗い感じの廊下でした。
そして次々にここへ人が来ていたので(ここだけ何で?と思うが)、撮りにくかったのですね。
入口に何か文字が書いてありました。
なるほど、ここはリサイクルショップなのですね。
ここが良かったのは、目の前の景観です。
女木島海水浴場から、屋島、高松港が見えます。
長方形の窓を眺めると、絵画を見ているような気持になりました。
砂浜や海はそのままでもちろん美しいのですが、波音や潮風のしないところから眺めると、前の前にあるのに少し非現実的な感じになり、不思議なものです。
まだ何か作りかけているような雰囲気があったので、今後また内容が変わっていくのかもしれません。
まあ、2階の窓辺、綺麗な景色を見ながら何をしたいかというとコーヒーが飲みたいと思うところです。
いろんなものが展示されていて、奥さんが小さい頃から使っているディズニーのスプーンがあった、と言っていました。
空間も広いし、明るいし、いろいろこれから可能性が広がりそうだなという作品でした。
ここはまた訪れるのが楽しみです。
女木島名店街寿荘mg05 カフェ・ドゥ・ラ・プラージュ
2階から下へ降りていく階段があり、降りていくとカフェ・ドゥ・ラ・プラージュのお店の中に出ました。
なるほど、だからここに人が次々とやって来ていたのですね。
奥には「ヘアサロン壽」もありました。
ちょうどここで予約していたランチの時間がきたので、一旦女木島名店街を離れます。
その日であれば再入館できるのだそうです。
もしパスポートをお持ちなら入れますが、1200円か、どうしようかなと迷っているなら、是非入ることをお勧めします。
人生の中で、1200円でこれだけのアート作品に触れたり、体験したりできることは他にあまりないだろうから。
女木島鬼ヶ島倶楽部へ
さて、お昼を少し過ぎたのでランチを食べに行きますね。
僕は春会期、沙弥島と、この後男木島、小豆島、犬島、直島をまわったのですが、やはりランチが予約出来ているのとそうでないのでは、随分まわり方も変わってきます。
女木島、男木島は訪れたことがあるお店があったので、両方予約して行きましたが、他はしませんでした。
どの島も何も食べられないということはないけれど、ランチを楽しみたいという気持ちがあるのであれば、作品よりも優先しなければいけないかな、と思います。
予約できていたら気持ち的に楽でしたので、日にちを決めている方には予約、お勧めです。(もちろん予約を受けていないところもあるので一言では言えないところ)
4月の初旬に女木島灯台を見に行った帰り、どこもカフェはお休み中でしたが、鬼ヶ島倶楽部さんが営業されていました。
その際に「ランチは是非予約を」とおっしゃっていたので、今回はランチを予約して訪れました。
中に入るとお客さんがひと組おられました。
覚えてくださっていたのか、どうもどうもという感じ。
ランチとセットドリンクをお願いしました。
先に来られていた方がお食事が終わり帰られ誰もいなくなったので、お店の中を撮りました。
すると、また一人、二人とお客さんが来られていました。
人気のお店なのですね。
女木島鬼ヶ島倶楽部のランチ
ほどなくランチを持ってきてくれました。
奥の方から女性の方が運んできたので、ランチを作られていたのは奥様なのだろうと思います。
まずは豚しゃぶのランチ。
わあ、出てきて本当に驚きました。
旬の食べ物がたくさんあって、以前お聞きした通り、こだわりのランチという感じです。
春ニンジン、菜の花、そしてタケノコ。
続いて、鯛のポワレのランチ。
お魚のソースは新タマネギでした。
では、いただきます。
おお、これは美味しい!
お出汁や調味料にも自然な旨味があって、それぞれこだわって作っているのだなあというのが伝わってきます。
女木島に来て、美味しいものが食べられる幸せを感じました。
ご馳走様でした。
コーヒーはフレンチプレスで、僕は前回アイスコーヒーをいただいたので(これも美味しかった)、酵素ジュースにしました。
酵素ジュース、どんな感じなのか気になりますよね。
ゆずの酵素ジュースでしたが、こちらもとても美味しい「ゆずソーダ」でした。
次に来た方がスコーンを食べていたので、「次はスコーン食べに来よう」と話しました。(ちょっとした山椒のお土産も頂戴し、とても美味しくいただきました。ありがとうございました!)
お店の雰囲気もゆったりしていて落ち着いて過ごせるし、飲み物だけでも何だか元気になった気がしますので、女木島に行かれた際には是非鬼ヶ島倶楽部へ訪れてみてください。
女木島名店街 mg23瀬戸内カーニバル
鬼ヶ島倶楽部から寿荘の先にある豊玉依姫神社の方へ向かいます。
以前は盆栽の作品でしたが、変わっていました。
絵本の作家の方が作られた作品なのだそうです。
玄関でパスポートを出し、靴を脱いで上がります。
おお、屏風のようになっていて、順番に見ていくようになっているのですね。
女木島、海の向こうには屋島、という感じで、お馴染みの場所が描かれています。
これは面白い。
尾道出身の絵本作家ということなので、これは尾道と向島でしょうかね。
カモメの駐車場に、
男木島灯台に、歩く方舟。
小豆島の銚子溪など。
見ていて思ったのは、瀬戸芸によってもたらされてカモメの並びや足のオブジェが、他の島にはないシンボルとして根付いてきたなあと思いました。
奥の部屋には鬼のイラスト。
午前中から粘り強く鑑賞してきましたが、さすがにこの辺りで疲れたな、という気持ちに。
一旦外に出て、女木島名店街寿荘で鉄のコイン、ガラスの雑貨を、最初に訪れたMEGI Fabに戻り布を購入しました。
それでもフェリーの時間まで少しありました。
10時に乗って、15:20で帰ったのですが、鬼ヶ島洞窟に行かないと時間が少し余ります。
女木島名店街mg05 Café de la Plage/カフェ・ドゥ・ラ・プラージュ
フェリーの時間まで少し時間が(とはいえ25分ほど)あったので、カフェで過ごすことにしました。
15時前だったので、ランチは終了していて飲み物だけになっていました。
僕はホットコーヒーをいただきました。
ここでは、温かい飲み物でやってみたいことがあります。
見た感じ特にこれという特徴もないテーブルですが、
こんな感じで輪染みがつきます。
手を当てたら手の形に、という具合になりますので、是非試す機会があったらやって見て下さい。
カウンターのテーブルもこの日は黄色ですが、別の日には違う色になるのだそう。
なるほど、他の方の写真を拝見して、ちょっと印象が違うと思ったのは、このせいですね。
2019年の写真を確かめると、色が違っていました。
瀬戸芸女木島名店街 mg06ヘアサロン 壽
カフェの奥にはヘアサロン壽がありました。
閉まっていると「CLOSED」になっているのですが…
開いていると「OPEN」になっています。
お若い方がいて、お店の人(玉木さんかな)が「中に入って見ても大丈夫ですよ。写真も良いのですSNSなどに投稿するのはご遠慮ください」と言っていました。
ムムム、新しいパターン…。
中を見たい方は、瀬戸芸のサイトでは画像がでているので、作品No. mg06 ≪女木島名店街≫ ヘアサロン壽で見てください。
この写真そのままでした。
女木港へ
そろそろ時間が近かったので、女木港へ戻ります。
途中、20世紀の回想を見ていると、その奥にめおんが見えました。
急ぎ足で港へ戻ります。
中途半端になりましたが、途中で取ったカモメの駐車場。
これはやはり次回天気の良い時に見てみたいです。
ちょうど女木港に着く頃、めおんが着岸しようとしていました。
この後、連休に男木島へ行ったのですが、混んでいるとこの写真を撮っているとこ櫓位まで列ができ、男木も混んでいると女木島で積み残される場合があります。
すぐに臨時便(めおん2)が後から来るので40分くらい遅れて高松に到着できると思うけれど、その後の予定に余裕のない方は、この時間はフェリーに早めに並んでおいた方が良いと思います。
女木港を出港
時間通りに女木港を出港です。
雨だったけれど、毎回頑張って手を振ってくれていました。
(後で手を振るシーンだけの動画を作ろうかなと思うほど…)
高松港に登場した食のテラスで、子どもにお土産のから揚げを買いました。
から揚げ、なかなか美味しいです。
お隣でお弁当も販売していました。
こちらも一つ購入して帰りました。(気が付いたら食べていたので、いずれも写真はなし…)
瀬戸芸2022の春会期の女木島は雨でしたが、楽しむことができました。
また今度は女木に2つ・男木に3つ夏に新作ができる予定になっているので、あらためて訪れたいと思います。
夏会期が楽しみですね。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。