女木島鬼ヶ島倶楽部のランチを食べに行ったことを書いておこうと思います。
前回の女木島の続きですが、前半は女木島のタカト山に登ったこと、後半がランチを食べたことになります。
日蓮山から、来た道をそのまま帰ればよかったのですが、ついつい景色を見てみたくて、タカト山の方へ行ってしまったのですよね。
そして、急いでいたからタカト山から女木島灯台の方へ降りる急斜面を下ってしまった、そんなお話です。
鬼ヶ島スカイラインハイキングコース
日蓮山を下りて、もとの道の分岐まで来ました。
結論から言うと、登山で来ていない人はやめておいた方が良いです。
こうして写真で見ると、山の上を歩くような印象ですが、実際にはほとんど木の枝の中を進みます。
僕はあんまり迷っていなくて、せっかくだからタカト山まで行ってみよう、くらいの気持ちでした。(最初からそう考えていました)
実際に女木島スカイラインを歩くと、タカト山までは、こんな感じの道が続きます。
舗装された道というわけではないのですが、歩きにくいことはありません。
ただ、人の往来が少ないのか、蜘蛛の巣や虫がブンブン飛び回っていて、ごめんごめん、という感じで進みます。
両サイドからは時折景色が見えて、桜もところどころ咲いているという感じです。
ずっと上りで、徐々に疲れて来たなあ、という頃、先ほど見えていた峰の頂が見えてきまして、もう少しで着くのでは、という淡い期待が…、
期待は破れ、さらに道は続きます…。
木か葉っぱに腕が当たると、何か引っかかっている、と思っていたら、山椒でした。
山椒、すごい棘があるのですね。
大島に屋島、遠くに小豆島も見えます。
これは、なかなか綺麗な景色、とこの辺りまでは余裕があったのですよね。
徐々に山の迷宮の中に迷い込んだような気分になってきて、進むか戻るか、と一瞬思いましたが、行くことにしました。
歩いていると、奥さんから連絡があり、12時のめおんに乗った、とのこと。
ああ、そうでした、女木港で待ち合わせをしているのでした。
しかも、眼下にめおんが見え、出航間近、という感じでした。
謎に積まれた岩を過ぎると、案内の表示がありました。
わあ、ここで八合目か…。心折れそうな感じでしたが、登ってきた道をひきかえすのもなあ、という気持ちになりました。
まだ先が見える気がして、進みます。
ロード・オブ・ザ・リングでフロドたちはこんな感じの道を行かなかっただろうか、と身をかがめながら歩きます。
黄色い花は山吹だったのか、あんまりお花を見る余裕もなくなってきました。
女木島タカト山
しかし、やや空が開けたような場所があって、桜の木もいくつか見えました。
女木島タカト山に到着です!
わあ、桜も咲いていて、海と高松の街が一望できます。
何とか、ここまでは来られました。
桜も満開に近く、天気も少しだけ青空が見えるような感じになってきました。
なかなか気分の良いところだなあ、としばらく景色を見ていると、めおんが出航。
そうでした、下りていかなければ、と写真を撮っていると、反対側から高齢のご夫婦(登山慣れしている感じの)が登られてきました。
「こんにちは」とあいさつを交わし、慣れた様子で歩いて行かれました。
タカト山から下りる途中で
もしかしたら、今の方が来た道で帰れるのでは、と思ってしまったのですよね。
これが大間違いでした…。
タカト山で撮った写真はこの一枚が最後です。
何と言っても、急斜面すぎて、カメラを撮る余裕がありませんでした。
大抵の場所なら、安全なところで、一枚か二枚くらいは撮りますが、一人で、この道を下っている時には、バランスを崩すとまずい、というほど。
岩場と、木々にロープが繋がれた傾斜があり、木の階段があるのですが、間隔が広くて滑りやすかったです。(雨は降っていないが滑る)
僕も慎重に一歩一歩下りていたんですよ、しかし、
一度目は「うわ!」と口に出てステン、ドサッと転びました。
起き上がって、さらに慎重に下りたけれど、再び、ステン、バサッと転びます。
次は「えぇ?」と信じられない気持ちが声に出ました。
これまで、どこでも滑ることはあっても、お尻を付くほど転んだことはありません…。
しかも二度も。
上手くお尻から転んだので、特にけがなどはなかったけれど、「転んでしまった…」と気持ちは大ダメージでした。
2度目は本当にこの木のすぐ上の辺りでしたが、登る方、下りる方、ぜひお気をつけて。
鬼ヶ島倶楽部へ
結局30分ほど奥さんの待ち合せに遅れてしまいました。
女木港から日蓮山、タカト山を巡って下りてくると、2.5時間ほどかかります。
奥さんは山には行かないけれど、鬼ヶ島倶楽部のランチには行きたいというので、予約しました。鬼ヶ島倶楽部
昨年春に来て、その後秋にも来ましたが、いつもランチが美味しいので、今回も立ち寄りました。
金・土・日・月で営業されていて、昨年僕ははじめて来た日は火曜日でした。
他に開いているお店がなかったのもあって寄ったのが最初です。
その際に「ランチも是非」とご主人に勧められ、すぐにまた訪れたのがきっかけです。
ランチは電話で予約をしました。何人か来られて、ランチはありますか?と尋ねているのを見かけましたが、予約でいっぱいです、と言っていました。
ランチ、人気があるのですね。
風もなく、天気も回復してよい気持ちだったので、テラスのお席にしました。
ご主人がインスタであげておられたミモザ、ここに咲くのですね!
女木島鬼ヶ島倶楽部の店内
お店に入った通路の壁に「猫のダヤン」のサインがありました。
最近来られたのだそうです。
店内に入った時には席にお客さんがいましたが、ちょうど入れ替わりで帰られたので、店内の写真を撮りました。
アンティークの家具とHEY JUDE、鬼ヶ島倶楽部に来たなあという気がします。
店内には駄菓子がありまして、時折小学生、中学生が買いにやってきます。
駄菓子、買いに来ると何だかうれしくなりますよね。
カウンター席もあるので、一人で来た際にはこちらを利用しました。
テラスにはゆらゆら揺れるシートもありました。(今回は座ることができました!)
「さっきタカト山から下りてきて転んだんですよ…」
「ああ、あそこは登山してる人じゃないと、素人では…」
いやあ、やっぱり難しいばしょだったのですね。地元の方に先に聞いてから行けばよかったです。
女木島鬼ヶ島倶楽部のランチ
ランチを奥様が運んできてくださいました。
「昨年いただいた山椒の佃煮、今でも思い出します」
「今年も作りましたので、召し上がってください」
こちらは奥さんのお肉料理。
豚肉を甘酢ソースで和えたお料理でした。
僕はお魚にしまして、カマスの塩焼き。
山椒の佃煮、昨年もいただきましたが、春の味覚でとても美味しかったです。
地元の方と採りに行く、とおっしゃっていたので、やはりあの山の中に行かれるのだろうなあと思います。
分葱のぬた、なす、高野豆腐、どれを食べても美味しく、食事に春の季節を感じました。
食事後、コーヒーにするか、果物の酵素ジュースにするか迷いましたが、果物の酵素ジュースにしました。ここでしか飲めないものね。
奥さんは小原紅、
僕は変わったので、キンカンにしました。
どちらもそれぞれの味を活かした美味しいジュースでした。
毎回大満足で気持ちがうきうきして帰るのですが、さて瀬戸芸がない時期、何か理由をつけて女木島に来るか、いや、それともランチだけ食べに来るか、迷うことろです。
桜の時期の女木島、鬼ヶ島洞窟以外にも良いところがたくさんあるので、是非機会があったら訪れてみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。