小豆島の作品土庄港周辺 について、書いておこうと思います。
春の三都半島からはじまり、夏の中山・肥土山、寒霞渓、福田港、北浦、草壁港、醤の郷周辺、田浦半島、坂手港と見て巡った瀬戸芸小豆島の最後は土庄港や迷路のまちの作品です。
今回は訪れた直後からずっと書きたいと思っていた作品があり、今回の瀬戸芸の作品の中では「最も見つけにくい」展示がありました。
「行きにくい」、「最難関」は別の場所ですが、土庄迷路のまちにあったのは、最も「見つけにくい」「探しにくい」作品でした。
もしかしたら、季節によっても雰囲気は違うかもしれませんが、訪れた方はそれを思い出しながら、行かなかった方も想像しながらお読みいただければ幸いです。
目次
- 高松港から土庄港へ
- からかい上手の高木さんラッピングフェリー
- 小豆島の作品土庄迷路のまちの「立入禁止」
- 小豆島の作品土庄迷路のまち いっしょに/ともだち
- 小豆島の作品土庄迷路のまち~変幻自在の路地空間~
- 小豆島の作品土庄迷路のまちLa Danse
- 再び・・・
- アートノショーターミナル 「対極の美-無限に続く円-」
- 太陽の贈り物
- 高松港へ
高松港から土庄港へ
さて、今回は高松港から小豆島へは土庄港へ行くフェリーを利用します。
便数も多く、土庄港に近いのだけれど、支払いは現金のみ、というところが困るところ…。
今回の瀬戸芸では4度小豆島を日帰り往復しましたが、3度は池田港、1度土庄港を利用しました。
正直なところ車で行く小豆島の瀬戸芸作品を見に行く場合には、空いているし場所も近いところが多かったので、池田港の方が利用しやすかったです。
帰り道のことを思い返すと、夕方に土庄港までの道は混むから、そこも違うところです。
結構車が多かったので、船内も混みあっていました。
学生さんなのか、若い方の団体が乗っていたので、サークルの合宿みたいなのがあったのでしょうかね。
高松港を出航です。
普段はあまり人を見かけない屋外デッキの後方にも、たくさんの方がおられ、写真を撮ったり、景色を眺めたりしていました。
風が気持ちいいものね。
からかい上手の高木さんラッピングフェリー
特にその便に乗ることを意識してきたわけではないのですが、たまたま「からかい上手の高木さん」のラッピングフェリーでした。
特に内容を知っているわけではないのですが、小豆島が舞台となっているそうです。
土庄町を中心に街をあげて応援している感じがします。
写真を撮っているうちに土庄港が見えてきました。
小豆島の作品土庄迷路のまち の「立入禁止」
さて、小豆島の作品土庄迷路のまち「立入禁止」です。
別に迷路のまちが「立入禁止」ということなのではなくて、作品名が「立入禁止」という作品でした。
スタートは旧土庄町役場のエントランスで、案内所が置かれていました。
「こんにちは。立入禁止に行かれますか?」
「(考えて見ればおかしな表現だと思いつつ)行きます、どこにあるんですか」
「この作品は迷路のまち全体に「立入禁止」というプレートを置いている作品です。最初に役場の敷地内で説明しますね」
とついていくと、このプレートのところで足を止めます。
「こうした【立入禁止】や【KEEP OUT】というプレートが14カ所にあります」
「おお!14か所、地図があるんですか」
「この地図を参考にしてください」
と渡されたのが、こちら。
それぞれに解説があり、この旧土庄町役場は役場としての役割を終え、取り壊し予定なので「立入禁止」なのだそう。
直感的に、これはなかなか難しそうと思いました。(そして難しかった…)
プレートが20cmほどの透明なもので、文字も半分透過しています。
背景と交じるから、注意深く見つけないといけない、そんな印象です。
いただいた地図と説明書きをみると感じでした。
「何分くらいで全てまわれますか?」
「全部見てまわると1時間半どです。先ほどあちらの親子の方が全部見て来たと戻って来られました」
なんだ、結構皆さん全てをまわっておられるじゃないか、と思いましたが、これが間違いでした…。
地図を見ると芝生の方にポイントがあったので、そこへ行ってみますと…
あった、あった、これが「02」ですね。
と思って歩き始めた瞬間、
あれれ、また「01」がある!
そうなんです、14か所にプレートはあるのですが、その番号のプレートは一つではないのです。
わあ、これでは、いくつあるかわからないまま探さないといけません。
ですので、プレートを探すのは1つ、と自分の中でルールを決めて出発です。
「03」は役場の石碑の前の鎖に、
「04」はロープにかかっていました。
地図の裏にそれぞれの説明書きがあるのですが、全体を見ても写真だけでは僕も理解が出来ませんでした。
すでに「立入禁止」という文字を意識しているので、こちらも目につきましたがこちらは本当に関係者以外立入禁止の倉庫です。
続いて野生動物の捕獲用具がある場所が「05」でした。
こういう感じだとわかりやすくて、見つけやすいと思ってしまいました。
僕はこうした各場所につらばる作品を探すのはとても好きだけれど、奥さんはそうでもなかったみたい…。
「これ全部でいくつあるん?」
「14か所」
「ええ?全部行くん?」
「うん」
いやあ、この感じなら1時間くらいで見つけられる、とこの時には思っていたのですよね。
皇踏山が綺麗に見える青空でしたが、陽ざしが…。
道の途中で「大坂城築城残石」があり、写真を撮りましたが、この調子では今日中に見終わらないかも、という雰囲気になってきました。
迷路のまちにある他の施設(妖怪美術館など)も見かけましたが、ここはぐっと抑えて作品「立入禁止」に集中です。
地図に表示されている建物に行くと、こういう感じの路地があり、ここから例のプレートを探さないといけません。
ふと上を見ると、クモの巣の上にありました「立入禁止」。
なんだろう、クモの巣ふぁあるからでしょうか。
向かいにまわるとビール瓶ケースが積まれていたから、ここはお酒の問屋さんか何かなのでしょうかね。
続いては食堂の近くにあるというのですが…。
かつてのパチンコ景品交換所だそうで、ひっそりと「KEEP OUT」の文字が掲げられていました。
番号が振られたプレートが「一つじゃない」というところも混乱するところ…。
これも場所と意味を考えたのですが、よくわからず、途中で考えるのをやめました…。
「08」は鉄格子があるので、建物に金庫か何かがあったのでしょうかね。
と、「08」までは地図を眺めながら順調に来ることができました。
しかしこの次「09」が難しかった…。
地図にある「9」の番号を手掛かりに、その場所へ行ってみたのですが、こんな感じで全くプレートが見当たりません…。
何度もこの通りを確認してもわからないので、ムムム、これは地図が間違ったか、と一度次の「10」へ向かいます。
こちらは比較的わかりやすい場所に「KEEP OUT 10」を発見。
もはやこの辺りからここがなぜ「立入禁止」なのか、ではなくプレート探しになってきました。
「KEEP OUT」があるのだから、「立入禁止」もあるはず、と少しアパートの方へ入って行きます。
ありました、アパートの一室に。
いくつあるかはわからないので、探してしまうのですよね。
フラフラと迷い込むように奥に入って行くと…
あれ?「09」とあります。
アパートの裏手が「09」だったのですね。
ここでもう一度先ほどの地図「9」の場所から撮った写真を見てみます。
見えていない、ということもないけれど、路地の方からだとなかなか見つけられないと思います。
ちなみにgooglemapにもそれぞれの地点が登録されていますが、少しずつずれていました。
地図に掲載されたポイントやスマホの地図に頼らず、自力で辿り着かないといけないという点で、今回の瀬戸芸の中ではこの作品の「09」が「最も見つけにくかった作品」です。
勝手に想像すると、冬春に下見や準備をしている時には、草はなかったのかもしれません。
しかし、夏秋と草の成長が進み、プレートを見えなくしていったのでしょうね。
これぞまさに立入禁止。
このアパートの周辺をうろうろしていると、他の方が立ち止まり写真を撮っておられました。
なるほど、他の方がいると発見しやすかったのかもしれません。
(もちろん、あっているとは限らない)
僕は一つ見つけては「よし、次」となるのですが、奥さんはもう十分に見て飽きた、という感じ。
「もう帰ろう、涼しいところで休憩」と何回も言っていました。
確かに、この作品を全て巡るには、何と言うかやり遂げる気持ちみたいなのが必要でした。
奥さんが言うには「最も心挫けた」のは、お寺の坂道だったそうです。
地図を見ると、この坂を上ったところのようなのですが、「行かないで待っている」とのこと。
僕だけ行ってみてきます。
階段を上って行くと、左手に展望所のような場所がありました。
その下に空間があって、そこの鎖に何か光っています。
何となく入ってはいけないような、厳かな場所という感じではないのだけれど、説明を見ると「秘密基地」とあるので、大人は入らないでということなのかもしれません。
本当は上がってお参りして行きたいところですが、下で待っているので戻ります。
(この後のことを考えると、すぐに戻ってよかった)
下で奥さんと合流すると「終わり?ここで最後?」なんて言っています。
あと二つ、僕だけ見に行ってこようかと聞くと、それは嫌なので一緒に行く、とのこと。
別に全部巡ったから何があるわけでもないのだけれど、途中でやめたらまた見に行きたくなってしまうかも、と思い少し離れた公園へ。
公園の入口付近に一本木があって、それを囲むように「立入禁止」がありました。
最後は若潮神社跡。
特攻隊の若潮部隊の兵舎があった場所なのだそうです。
この後案内所に戻り、係の方と少しお話しました。
「地図の番号9の位置からだと何もないように見えました」
「あ、さっき前の方もわからなかったと言ってました。実際にはどこですか?」
「このアパートの裏手に行かないと見えなかったです」
と作品の写真をおさめたファイルを出して見ていました。
ちらっと見えたのですが、やはり草がない状態だと見えていたようなので、地図を作る際、草が繁茂することは想像していなかったのでしょうね。
「立入禁止」、なかなか探すのが難しい作品でしたが、迷路のまちを楽しむことができました。
意外と後になれば、こういう難しかったのが印象に残っていくので、見ることが出来てよかったです。
(※会期終了後に作品展示は終了しています。)
小豆島の作品土庄迷路のまち いっしょに/ともだち
小豆島土庄の「迷路のまち」には、その他にも作品の展示がありました。
作品の設置が「迷路のまち」になっているので、この中に設置するようにしていたのでしょうね。
「立入禁止」と一緒に見たから、それもそれで大変だった気がします。
この作品は二か所に分けて展示されていて、これはその一つ「いっしょに」。
住宅地の空き地の一角を利用して設置されていました。
作家は、絵画、絵本、ポスター、彫刻、舞台美術、仮面といったさまざまな分野で常に「顔」を潜ませながら、独特の世界観を表現する。
小豆島 | 瀬戸内国際芸術祭2022より引用
「いっしょに」は「一人の人間がもう一人の人間を助けている」のだそうで、確かに後ろから支えていますね。
少し先にはもう一つのオブジェ、「ともだち」。
こちらも住宅と住宅のあいだに設置されていました。
仮設的な部屋のドアの代わりに人の横顔がひらく。たくさんの空間があり、横顔は無限の空間に向かっている。
小豆島 | 瀬戸内国際芸術祭2022より引用
なるほど、人の横顔になっているのですね。
僕が訪れた時間は奥の家屋の影が伸びていたけれど、そうでなければまた綺麗なシルエットが表れたかもしれません。
部屋の中から猫さんがこちらをじっと見つめていました。
どこがどうとは言いにくいけれど、錆色の雰囲気やその形、周囲の雰囲気なども含めて、非日常的で印象に残りました。
現地で見た時より、後でじわじわくる作品って、ありますよね。
※会期終了後に作品展示は終了しています。
小豆島の作品土庄 迷路のまち~変幻自在の路地空間~
「迷路のまち」をそのまま作品名にしているのがこちらです。
『作品名「迷路のまち~ 変幻自在の路地空間」は、 荒神明香、 南川憲二、 増井宏文の3名からなるアーティストチーム [目]によって作られた作品です。』
という説明書きがありました。
2016年に一度訪れていて、中に入るのは2度目です。
サンダルに履き替えて、硬く白い洞窟のような中を歩いて行きます。
結構壁や床はざらざらしているので、ひっからないように注意です。
雪が入ってきて積もったお風呂に見えますね。
そして、一つ思い出したのは天井が低くなることがあるので、頭をぶつけないように、少しかがんで歩かないといけません。
2016年から数えると、今回が3回目の展示になるので、これで瀬戸芸の作品としては最後かもしれません。
緩やかに上っていくので、二階ほどの高さの場所になります。
創作の部屋みたいなところもありました。
そして、奥に進むと「ああ、ここで頭を打たないようにしなければ!」と思い、行きは上手くかわしたのですが、帰りに忘れて、「ゴン」とぶつけてしまいました。
ちょうど低くなっているのに気が付きにくいのですよね…。
あとは見るべき場所が多いから、きょろきょろしてしまうのも、原因の一つです。
ところどころに穴が開いていて、外の光が差し込んでいます。
二階に登る階段がありましたので、上がってみます。
先に一人別の方がおられたので、少し待って降りられてから交替で登りました。
外のを覗けるような穴があった気がするのですが、やや記憶が曖昧になってしまいました。
外に出て、係の方と少し話をしました。
「前と同じところで頭をぶつけちゃいました。」
「ちょっと低くなるところですよね。皆さん気を付けて、と言っていてもぶつけるんです」
そうだよね、全体が白いからなかなか見抜けないよね。
アトラクション要素のある楽しい作品でした。
※会期終了後に作品展示は終了しています。
小豆島の作品土庄迷路のまち La Danse
2022年9月に台風14号が来た際、こちらの作品も被害を受けました。
宇野港の「本州から見た四国」と、土庄の「La Danse」、いずれも屋外の高さのある作品が台風で被害を受けました。
作品の一部が破損した、というニュースがあったので、見られるといいなあと思っていましたが、見ることができました。
リサイクル販売店から買い集めたアルミ製品が、木の幹や根、枝の細部へ叩き込まれ、百日紅の樹が型どられている。
小豆島 | 瀬戸内国際芸術祭2022より引用
配置はマティスの「ダンス」をイメージしたのだそうです。
銀色に塗られているのかと思い、近づいてみると…、
わあ、すごい、アルミをつなぎ合わせて、樹のように見せているのですね。
この作品も、見た当初よりも後からじわじわとくる作品でした。
「迷路のまち」を観光のスポットに、という気持ちがあって、ここに設置したのだろうけれど、海沿いや砂浜などの景色が広がるような場所にあったなら、また少し違った印象だろうなあと思います。
※会期終了後に作品展示は終了しています。
再び・・・
最後は土庄港周辺の作品です。
もうこの辺りになると奥さんは「帰ろう、もういいやろ?」と言い出していて、へとへとという感じでした。
僕も「全てまわらないといけない」みたいな妙な義務感がでてしまい、当初の楽しい雰囲気ではなくなってしまいました。
しかし、あと3つなので、行こうよと土庄港へ向かいます。
土庄の駐車場すぐそばにある作品なので、この場所へは車で行きました。
わあ、2019年の作品ですが、僕は見るの初めてです。
「助成 =宇部市」となっていたので、どうしてだろうと見てみると、
芸術祭と連携するUBEビエンナーレで2017年(第27回)に大賞を受賞したキム・キョンミン(金景暋)が今回招待され、新作を発表。小豆島に根ざした彫刻を制作した。
小豆島 | 瀬戸内国際芸術祭2022より引用
UBEビエンナーレの大賞を受賞した方なのですね。
結構存在感があって、キラキラ光っています。
山の中に金色のオブジェがあれば、海の傍には銀色のオブジェと、小豆島にはたくさんの作品が展示されています。
わあ、金属が溶けだすような形がそのまま小豆島の形になっているのですね。
三都半島、内海湾、田浦半島、行ってきたよなあと見つめます。
裏手にまわると、また別の景色に変わります。
中山、肥土山、屋形崎、北浦、そして向こう側には福田。
小豆島の起伏や海岸線の複雑さをとてもよく表していて、見ていて飽きませんでした。
※屋外作品のため会期終了後も常時鑑賞可能です。
アートノショーターミナル 「対極の美-無限に続く円-」
駐車場から歩いてターミナルへ向かいます。
案内所と検温所が併設されていました。
係の方に「これともう一つで小豆島の全作品です」と話すと
「すごい!どのくらいかかりましたか」
「日帰りで、合計4日かかりました」
「なかなかいないですよ。夏に県外から来た方で、1泊のつもりで来たけれど、あまりにもよかったので、1泊、もう1泊延ばし、結局3週間滞在したという方がおられました」
「わあ、3週間!本当にいろんなところを巡られたのでしょうね」
日本の提灯の“ 折る・畳む・重ねる”機能から着想し、コシノのドレスが3Dスキャンで造形化された本作品は、人間が作る「合理」、自然が作る「波紋」を表現。
小豆島 | 瀬戸内国際芸術祭2022より引用
なるほど、ドレスをさらに造形化した作品なのですね。
「この作品は上から見ても綺麗ですので、是非」と勧められ上に向かいます。
本当だ、上から眺めると、無限に続くような印象がありますね。
※会期終了後も7:00~18:30常時鑑賞可能です。
後ろにはからかい上手の高木さんのパネルがありました。
太陽の贈り物
さて、小豆島最後の作品ですが、ここから歩いて行くと言うと、奥さんは「ここで待っている…」とのこと。
確かに少し疲れたものね。
僕も少し重たくなった足を前に踏み出し、小豆島最後の作品へ。
手前に広域作品フラワーがありました。
土庄港の高速船乗り場に続く道を歩いていきます。
この辺りにはいくつも石碑やオブジェがあって、一度ゆっくり見てみたいのですが、今回は瀬戸芸です。
オリーブで名高い島の玄関口に、オリーブの葉を王冠のかたちに仕立てた彫刻を設置。
小豆島 | 瀬戸内国際芸術祭2022より引用
金色のオリーブ、すっかり土庄港のシンボルとして定着しています。
これ見ていると小豆島に来たなあという気がします。
港ごとにこうしたシンボル的な作品があるのは、良いですよね。
近づいてみると、いろんなメッセージが刻まれています。
じっくりメッセージを眺めていたいところですが、奥さんが待っているので、戻ります。
※屋外作品のため会期終了後も常時鑑賞可能です。
高松港へ
土庄港から高松港への夕方の便は、結構いつも混んでいます。
ほとんどの方がゆっくり休んでいる感じで、行きとは違う穏やかな雰囲気がありますよね。
フェリーは岸を離れ、土庄港を出航すると、金色のオリーブが少しずつ遠くに。
仕事を終えて帰宅する方、観光から帰る方、思い思いに過ごす屋外デッキです。
あ、そうそう、四国フェリーのうどんも食べておかないと、と思い売店へ。
皆さんお休みになっているので、その中で食べるのも、という気になるのでしょうか
奥さんも「今はいい」と言っていましたので、僕だけいただきます。
「きつねうどん」か「わかとろうどん」。
香川の方が「きつね」のおあげをとても好んでいるのは知っていますが、僕は甘いから少し苦手です。
なので、わかとろ(わかめ+とろろこんぶ)にしました。
「研修中」という名札を下げていた方が、わかめを意外と多くもってくれました。
普段はもう少しワカメが少なめな気がします。
ずるすると僕が食べていると、それを見て他の方も売店にやってきました。
確かに、誰も食べていないと食べにくいけれど、誰か食べていると「うどん食べられるんだ」と言う気持ちになりますよね。
ぜひ香川、小豆島の皆さん、観光シーズンには率先してフェリーうどんの食べ方を示してあげてください。
文化の一つ、うどんのあるフェリー、これからもあった方が良いものね。
屋外にもう一度出ると、ちょうど夕陽の綺麗な時間帯でした。
風も穏やかに吹き抜けて、とても気持ちが良いです。
出航の時よりも、人が増えてきました。
確かに、こんな感じで夕陽を眺められることは、そんなに多くないものね。
小豆島の瀬戸芸、最初は全部まわれるとは思っていませんでしたが、何とか回りきることができました。
ここではじめて、せっかくならば全部まわろうかな、という気持ちになりました。
この時点では、まだ西の四島へは一つも行っていなかったので、なかなかの道のりに思えました。
しかし、小豆島をまわれた、ということは他の島もまわれるのでは、という気持ちにもなります。
会期が終わった後も、たくさんの作品が公開されているので、是非訪れた際には鑑賞してみて下さい。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。