川島猛アートファクトリーのことを書いてみようと思います。
五色台の麓、亀水町にできたことは知っていましたが、どこに、いつ、どうやって観賞できるのか、今一つわかりませんでした。
何度も目の前の県道を通ったのですが、いつも門が閉まっているので、わからなかったのですよね。
しかし、今回は下調べをして、一つ一つ確かめながら行ってきました。
高松市にある川島猛アートファクトリーのことにご興味のある方の参考になれば幸いです。
目次
- 川島猛アートファクトリーとは
- 川島猛アートファクトリーの場所と行き方
- 川島猛アートファクトリーへの入り方
- 第一駐車場と第二駐車場
- 川島猛アートファクトリーエントランス
- ミュージアムの中へ
- 立体作品
- 彫刻の広場へ
- WHY BORN SQUARE
川島猛アートファクトリーとは
知っている人もいるだろうけれど、知らない人も多いだろうから、「川島猛アートファクトリー」について、簡単に概要を説明しておきますね。
概要を書く時に生成AI使うと本当に助かります。
川島猛アートファクトリーミュージアムは、香川県高松市五色台の麓にある美術館です。日本の現代美術を代表するアーティストの一人川島猛氏の絵画、彫刻、版画、ドローイング、映像などの作品を所蔵しています。また、現在も川島氏の創作活動の拠点であり、作品所蔵庫として利用されています。
こんな感じで概要を教えてくれるので、内容を見ながら必要なところを抜き出しました。
現代美術作家川島猛氏は、香川県高松市の出身で、活動拠点がNYだったのですが、2016年帰国し、2019年に亀水町にアートファクトリーを開設しました。
旧オリエンタルモーター亀水工場の跡地で、当時は結構な話題になっていました。
僕も瀬戸芸の男木島に行くたびに川島さんの作品を観ていて、それ以外にも高松にはたくさんのパブリックアートがあります。
公益財団法人 川島猛アートファクトリー
https://kawashima-af.com/access/
〒761-8001 香川県高松市亀水町1411
TEL 087-802-6888
ちょうどコロナがあって、なかなか訪れることができなかったのですが、ふと目にした展覧会のお知らせを見て、行ってみることにしました。
川島猛アートファクトリーの場所と行き方
まずは場所から見て行きますね。
はじめて行くので、丁寧に書いていきます。
僕は車で行きましたが、バスでも行けそうななので、バスで行ったつもりで書いてみます。
高松中心部から、川島猛アートファクトリーまでは、約30分です。
初夏に人気のバラ園、亀水バラ園、マンモスプレーパークTarumiの少し先です。
実はコトデンバスの路線が近くまではありまして、高松駅から終点の「弓弦羽」まで行きます。
弓弦羽、香川の中でも難読地名の一つで、地元の方以外はほとんど読めません。
県外から来た方に「これ何て読む?」と聞くのが、かがわさんたちのお楽しみなので、間違えてあげてください。
バス停「弓弦羽」までは、いろんな路線で行けるのでことでんバス路線を調べてみてください。
終点なので、そんなに迷うことはありません。
バラ園の前で降りるので、そこから約500m歩きます。
やや歩道は狭いし、車はスピードを出しているので、十分にお気を付けください。
真夏に、荷物なんかがあると、ちょっと苦しいかも。
川島猛アートファクトリーへの入り方
さて、場所と行き方はわかっていたのですが、僕が長年「謎だ」と思っていたのは、入り方、入口です。
毎回県道を通るのですが、門が閉じていて、入れそうにないのですよね…。
思っていても仕方がないので、電話で尋ねてみます。
「どこから入ればいいですか?」
「エントランスが6階なので、奥の坂道を上ってお越しください」
「駐車場はありますか?」
「敷地内にございます」
なるほど、正面のゲートではなくて、通り過ぎた坂道を上がっていくのですね!
図にするとこんな感じです。
では、そろそろ実際に訪れた写真で見て行きます。
こんな感じで常にゲートが閉じていますので、ここからは入れません。
入れないのは当たり前で、後で見に行きますが、彫刻広場になっているからです。
ここ過ぎ、先の坂道を左に入って行きます。
歩いてくれば、ちょうどこの看板が目につきますが、車で走っているとわかりませんでした。
「40m先左折」とあります。
これも、電話で聞いていたからわかることですが、この建物の6階部分がミュージアムのエントランスになっています。
なるほど、確かに40m位先に、左折して上っていく坂があります。
では、その坂を上って行きますね。
第一駐車場と第二駐車場
坂を上ると、駐車場の入口が見えてきました。
この黄色いオブジェの作品がある場所が第二駐車場でした。
看板があり、第二駐車場の奥が「彫刻の広場」、更に上に上がると第一駐車場です。
坂をもう少し上っていきますね。
この日は平日だったのもあってか、僕以外のお客様は一組でした。
しかも、すでにミュージアムは観覧され、彫刻広場へ向かっておられるところでした。
なので、ほぼ僕一人の模様です。
7月上旬、坂道に沿って歩くと、ところどころにアジサイの花が綺麗にさいていました。
川島猛アートファクトリーエントランス
さて、もう一つ情報を付け加えておきますと、川島猛アートファクトリーミュージアムは、常時開館というわけではありません。
現在開かれている「川島猛 – Love – 宇宙 – Now」の期間中は、火・木・土の10時から16時です。
一日6時間、週に18時間の会館です。
僕は一応前もって電話で「今日は開館していますか」とも尋ねてから行きました。
何だかね、電話でそんな風に聞いていると、海辺のカフカの中にいるみたいな気持ちになってきました。
梅雨の中休み、陽ざしの強い日だったので、一刻も早く中に入りたい気持ちもありますが、気持ちと呼吸を整えます。
エントランスのオブジェ、これもキラキラしていて、素敵だなと近づいて行きます。
わあ、すごい!アルミ缶だ!
誰もいないことと、作品に圧倒される感じもあって、はじめて入る時には「えい!」という気持ちが必要です。
「こんにちは、先ほどお電話した…」
「ああ、先ほどは電話に出られずすみませんでした」
僕よりやや年下の方でしたが、アートギャラリーにいる雰囲気がよく似合う方が応対してくれました。
入館料1000円を支払うと、
「よろしければ15分ほど川島の作品のガイドをしますが…」
「では、お願いします」
どうしようかと思ったのですが、はじめてなので、作品についてガイドしてくれた方がわかりやすいかな、と思ったのと、その感じがとてもよかったので。
ここは6階になること、川島氏の経歴や作品について、丁寧に説明してくれました。
きっと本当はもっと観覧する方が一緒にいて、大勢の前で説明する内容なのだろうけれど、この時には、来館者が僕一人だったので、熱心に聞きました。
わかりやすい説明を、どうもありがとうございました。
なるほど、このガイドの作業があったから、受付の電話に出られない時間帯(僕は2度電話したら折り返しかけてきてくださった)があるのですね。
もし皆さんも電話された際、通話できなくても、ガイド中かな?と想像してあげてください。
ミュージアムの中へ
ガイドをしてくれてわかったことですが、6階はミュージアム、5階より下は作品の収蔵庫や活動の拠点になっているそうです。
もともと工場だったこともあってか、天井や柱のつくりはそのままという感じですが、それがまたいい雰囲気です。
そして何より海、亀水湾を見渡せるロケーションが素晴らしかったです。
窓際にはいくつかの椅子があって、座って外の景色を眺められるようになっています。
川島氏のNYのアトリエを再現したコーナーもありました。
手前にある細かい銀色と黒の棒みたいなの、全てマーカーペンです。
川島氏はマーカーペンなど、生活の身近なものをそのまま使用して作品を制作しているのだそうです。
本当だ、遠くからだとわからなかったのですが、近くで見るとマーカーで描いている感じがよくわかります。
今回の展示「川島猛 – Love – 宇宙 – Now」。
大きな作品ですが、これも全てマーカーで描かれているそうです。
そう思うと、それはそれですごいです。
こちらのコーナーは初期の作品から、現在に至るまでの作品を展示していました。
作品についての説明を聞いてから作品を鑑賞出来たので、よかったところです。
もし次に行く時には、もうそのガイドは必要がないかもしれません。
立体作品
奥には立体作品のオブジェや彫刻などがありました。
わあ、これが外からも見えていた模様ですね!
デザインの向こうには海の景色。
周囲には誰もいないので、館内から空調のモーター音が低く聞こえてきます。
時折県道のカーブを走りすぎて行く軽自動車がありますが、こちらに気が付くことはありません。
ここは、とても心落ち着いて、ずっと見ていられるなあという感じでした。
少し気持ちを落ち着けて、写真を撮る手を止めて(館内は自由に撮影してよいとのこと)、少し立ったまま窓辺の作品を見ました。
そう、そう、香川では時折あるのですが、広い公共空間のなかで、一瞬世界に一人になったのでは、と思うことがあります。
普通は、ここはたくさんの方が訪れて、一人で作品を鑑賞するなんていうことはできないはずなのに、1分、2分、3分、と永遠にこの時間が続くような、そんな不思議な感覚がありました。
これを何と呼べばいいのかわからないけれど、その雰囲気を書きたくて、このブログを書いているようなものです。
異国の地のようで、今そこに住んでいて、だから体感でした貴重な時間と空間でした。
さらに奥に進むと写真が壁にありました。
その先には、牟礼房前公園の彫刻に似たオブジェがありました。
これは金色でとても綺麗に光っていました。
さらに奥にはお手洗いがあり、その先の窓には、瀬戸内海。
しばらく見ていると、海の向こう側には、見慣れた模様のフェリーが左から右へ。
直島宮浦港から高松港へ向かう、あさひでした。
なるほど、フェリーからはこの場所はわかりにくいですが、この位の距離になるのですね。
中庭には、金属のオブジェが配置されていました。
一階下の五階、さらに下の二階部分にこうした中庭がありました。
下の方は彫刻広場から覗いて見られます。
ミュージアム内では40分くらい、ゆっくり鑑賞しました。
外に彫刻広場があるので、そちらに移動して見てみます。
彫刻の広場へ
係の方にお礼を言って、元来た坂道を下りていきます。
どこかで見たなあ、と思ったら、子ども未来館正面に描かれたキャラクターですね。
先ほどの第二駐車場のオブジェ。
青いオブジェの奥へ行くと、彫刻の広場へ行けます。
アジサイの花を眺めながら進むと、彫刻の広場に出ました。
WHY BORN SQUARE
白いコンクリートの彫刻の広場には「WHY BORN SQUARE」というプレートがありました。WHY BORN SQUARE、言葉の響きがよいですね。
WHY BORN SQUAREでは、石彫を中心に展示されていました。
7月のはじめでしたが、照り返しもあって、ここはとても暑いです。
真夏に行かれる際には、十分のお気を付けください。
上を見上げると、先ほどまでいた6階のミュージアムが見えました。
階段があり、下に行けるようになっています。
木陰から、しばらくここにいて、眺めていても良いのだけれど、ちょっと暑くなってきまいした。
ここが入口だと思っていたゲートの奥のところです。
彫刻が置かれているので、ここからはやはり入れませんね。
1時間ほどの時間でしたが、もっと長くここにいたような、そんな気持ちになりました。
お近くに来られた際には、是非立ち寄ってみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。