さて、瀬戸芸沙弥島から与島へ について書いてみようと思います。
本当は季節の順に、そして行った順に、と書いているブログですが、今回は早めに、そして会期中(沙弥島は春会期のみ5/18まで)に書いておいた方がよいのでは、と思ったので、急いで記事にしておきます。
天気も良いから、開幕後はじめての週末に、奥さんと沙弥島会場へ行ってきました。
沙弥島の作品をひと通り見たら、何と奥さんが、
「与島、今からここから行こう!」
と言うではありませんか…。
「与島に行くの?瀬居島じゃなくて、与島へ?与島に…?」
「行く、ごはん食べて、作品見る!」
ムムム、沙弥島から行けるのだろうか、与島?というところからスタートします。
瀬戸芸沙弥島から与島へ車で行くにはどのように行ったらいいのか、与島はどんな感じであったのか、鍋島灯台には行けるのかなどなど、もし同様のご興味、ご関心をお持ちの方の参考になれば、幸いです。
目次
- 瀬戸芸沙弥島から与島へ行く理由
- 沙弥島から与島へはどうやって行くのか
- 瀬戸芸沙弥島から与島へ パーキングから徒歩で
- 瀬戸芸沙弥島から与島へ 瀬戸大橋を潜る
- 与島を歩いて鍋島灯台に向かう道
- 鍋島灯台に続く道
- 鍋島灯台
- 灯台へ上がる
- 瀬戸芸与島 鍋島灯台
- 与島パーキングへ戻る
- バスで与島パーキング駐車場に戻る
- 瀬戸芸沙弥島から与島へのまとめ
瀬戸芸沙弥島から与島へ行く理由
僕らも何も突然思いついて沙弥島から与島へ行こうと思いついたわけではないのです。
最初は沙弥島を訪れ、そこで現在開催中の瀬戸内国際芸術祭2022(以下瀬戸芸)で、レオニート・チシコフ氏の作品「月への道」を見てしまい、その続きが与島にあると知ってしまったからです。
しかしですね、沙弥島は四国本土と陸続きなのですが、与島はその沖合にあるのですよ…。

沖合と言っても、船で行くのではなく、瀬戸大橋を渡り、与島パーキングに行かないといけません。
そして、さらに鍋島灯台は与島パーキングから歩いていけるのだろうか…そんな気持ちで出発です。(結論から言うと行けました)
沙弥島から与島へはどうやって行くのか
一度来た道を戻り、坂出北インターチェンジから瀬戸中央道に入ります。


そのまま約10分で与島のパーキングエリアに到着です。

さて、ここからです。
僕ははじめてだったので、与島パーキングの案内所で尋ねて聞いてみることにしました。
「すみません、鍋島灯台へは行けますか?」 「行けますよ。瀬戸芸の作品があるので、細い道ですが歩いて15分くらいです。看板もありますよ。」 「坂出北インターから来たのですが、そのまま戻って高速降りれますか?」 「与島パーキングのチェックゲートがあるので、そこを通れば大丈夫ですよ」
おお、なるほど、瀬戸芸期間中、鍋島灯台は自由に行き来できるようになっているのですね。
また、入ったインターから出ても、与島のチェックゲートを通れば戻れるのですね。
その案内所でいただいた地図はこんな感じでした。

黒い文字と赤い線は僕が加えました。
大体こんな感じで瀬戸大橋の下を潜り(!)、海岸沿いにの道に出て、鍋島灯台に行けるようです。
ムムム、一度に情報が多すぎる…。
では、与島パーキングから実際に歩いて見て行きますね。
瀬戸芸沙弥島から与島へ パーキングから徒歩で
普段から海に出ている方には、何も特別なことではないのでしょうけれど、島の瀬戸大橋を潜り、下から見上げる経験というのは、なかなかできないものです。
僕も前回2019年の秋に船で潜った以来です。
僕もこれまで数えるほどです。
しかし、今日はその幸運に恵まれました。

与島パーキングの中でも一番南側、築山展望台というところまで行くと、青い瀬戸芸の看板がありました。
わあ、本当に行けるんだ、鍋島灯台。

そして、明らかにこれは与島の瀬戸大橋の下を歩いて潜ります。

この道が普段から開放されているものなのか、それとも普段は島民の方専用のものなのかわかりませんが、瀬戸芸春会期の期間中はこの看板があると思います。
普段であれば、特に誰が行くでもない道ですが、向こうからお一人来られていました。

右には行けず、左のみ。

おお、ワイルドで細い道、これぞ瀬戸芸!という感じです。
瀬戸芸沙弥島から与島へ 瀬戸大橋を潜る

もしこの道を徒歩で行くのであれば、少し上に羽織るものがあると安心です。
あと自分では歩けない子が一緒だと、下りが続くのでなかなかきついです。
連絡バスがあるので、それを利用することをお勧めします。
(僕も帰りはバスで帰りました)

写真では伝わりにくいのですが、瀬戸大橋、その名の通り間近で見ると、とても大きい構造物です。

一部だけコンクリートのトンネルになっていました。

すごいなあ、大きいなあ、という感じで、僕はここでずっとこれを見ていても良いのですが、奥さんが先に進めと促します。

藪の中に、一本だけ通った道を抜けると、集落が見えてきました。
与島を歩いて鍋島灯台に向かう道

瀬戸大橋がある時代とない時代では、与島の暮らしは随分違うのだろうなあと思います。

もちろん僕はこの道を歩くのは初めてのことですが、何か懐かしいような、昔ここを通ったことのあるような気持ちになりました。

集落の中を抜けて行きますが、看板があるので、それに従って行けば、迷ったり、道を間違えたりすることはありません。


この角を曲がると、下に海岸が見えてきました。
鍋島灯台に続く道
海岸に出ると、小さな港があり、その先には瀬戸大橋が見えました。
この角度からは橋を見たことがない、と奥さんが言っていました。
そうですよね、僕も初めてです。


左を見ると、看板があったので、あの奥に灯台があるのでしょうかね。
ここが備讃瀬戸の航路になっているのか、東から西に向かって次々にタンカーが過ぎていきます。
ああ、ここでこの景色をずっと見ていてもいいのだけれど…。

写真を撮っている間に、奥さんは先に行ってしまいました。

そして、ついに鍋島灯台が見えました。
鍋島灯台
僕も一度来てみたかったのですが、なかなか来られないのですよね。
しかも、普段は入れないのだと思います。
一般公開(見学)
鍋島灯台 | 坂出市観光協会より引用
鍋島灯台のある鍋島には、安全のため立ち入れませんが、年に一度,灯台の日(11月1日)前後の日に一般公開されています。
男木島灯台もそうですが、一年に一度公開されるかどうか。
そして、コロナの影響で、ここのところ公開はしていないと思います。
なので、本当に鍋島灯台に行けるのか、見られるのか、僕は半信半疑でした。

しかし、見ていると次々に人がやって来ますし、先に行った奥さんは階段らしきところを上っている!
いやあ、これにはとても驚きました。
すごいな、瀬戸芸!

灯台へ上る

わあ、階段がつながっている!と驚きながら、登って行きます。
この階段は観光用ではないので、狭くて細いし、急ですので、気を付けて昇り降りなさってください。


一つ、二つと階段の角を曲がって登っていきます。


頭上が少し開け、青い空が見えてきたら…、

着いた!見えました、鍋島灯台!「わあ、すごい!」と思わず声が出てしまいました。
瀬戸芸与島 鍋島灯台

おお、テントがあり、瀬戸芸の作品の受付になっています。
そして、次々に人が訪れ、中に入っているではありませんか!
僕も受付の方(若い方だった)に挨拶し、少し話を聞きました。
「これ、中に入れるんですか?」
「はい、入れます」
「作品が鍋島灯台の中に?」
「あります」
「うわー、すごいな」
普段は閉めているので、近づくのも難しいのですが、中に入り、作品が設置されているとは!
これには少し驚きました。
そして、僕は戸を開けて中に入ります。

もちろん、僕はこのまま中に入り、作品を見てきました。
しかし、その内容は感想を書くには、今はまだ少し早すぎるように思います。
まだ瀬戸芸2022が開幕して間もないので、訪れていない方は楽しみにしておられるだろうし、僕も「訪れてわかった」ことがあるので、ここから先は、また後で(恐らく春会期終了後)に書くことにしますね。
しかし、一つお伝えするならば、もし沙弥島会場へ行かれたならば、そのまま、あるいは日を変えてでも、ここを訪れることをお勧めします。
瀬戸内海を超えた大きな作品を体感できますよ。
与島パーキングへ戻る
受付の方に「与島パーキングまでバスに乗れますか?」と尋ねると、
「行けますよ、ええと、10分後に出ます。先ほどの停留所のところに…」
「あ、そこはまだ見てないです」
「そしたら、海岸を少し北側へ行ってください」
行きは歩きで、僕も歩いて帰るつもりでしたが、奥さんはバスで帰る気満々です。
残り10分、これは急がねば!

本当は与島からの美しい景色をゆっくり見ながら帰ろうと思っていましたが、「帰りは上りできつい」とのこと。
200mほど歩いて進むと、バスが二台見えました。

手前の左側「KOTOSAN」の文字が見える青と赤のバスがここから坂出駅に行くバスで、後方白いバスが与島パーキング行きです。
ここで発車時刻6分前。
もう一つ見ておかないといけない場所がありました。


おお、瀬戸芸2022 沙弥島から与島へ と行ってみましたが、ここまでが遠くて、時間もかかりました。
しかし、それを考慮しても行く価値があったと、僕は思います。
バスで与島パーキング駐車場に戻る
バス(有料です。大人一人200円後払い)に乗りました。


バスの車窓から与島の西側に、小与島が見えました。
僕もこの風景を見るのは本当に久しぶりのことです。


ループ橋、下から見上げると美しいです。
僕はずっとこのバスに乗っていたいけれど、そういうわけにもいきません。

最初に来たパーキングのバス停に到着です。


ここから再び自分の車に乗り、ETCのチェックゲートを通過しました。
そのまま高松方面へ帰ったのですが、履歴確認したら坂出本線料金所で「1870円」となっていました。
休日の割引があったので、本来は1930円だそうです。
そこから高松西までは「420円」でした。
瀬戸芸沙弥島から与島へのまとめ
瀬戸芸沙弥島から与島へ直接行ける手段、方法は今思いつく限り上記だけです。
坂出駅から与島へのバス(臨時便も出ている)もあるようなので、車で移動しない方は調べてみてください。沙弥島案内所で尋ねると、小さなリーフレットくれますよ。
さて、興奮冷めやらず、長々と書きましたが、今回の驚いた点をまとめておきます。
・ 瀬戸芸沙弥島から与島へ 、海を越えたインスタレーション(見たことない)
・瀬戸大橋を歩いてくぐった
・与島内を歩いた
・鍋島灯台に行き、中に入った
・与島パーキングへ車で行って戻った
・瀬戸大橋を見たことない角度から見られた
簡単にまとめるとこんな感じです。
櫃石や岩黒島には訪れたことがありましたが、25年近く住んでいても、知らない事、はじめての事があって、驚き、不思議な感覚です。
これが瀬戸芸だね、という感覚を味わいました。
もしまだ行かれていない方は、 瀬戸芸沙弥島から与島 の会場は春会期のみ、5/18までですので、どうぞお気をつけて、慌てず行ってみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。