春らんまんの牧野植物園へ行ったことを書いておこうと思います。
北川村に泊まり、モネの庭から高知市内へ戻り、昼食後に五台山の牧野植物園に行きました。
最初はどうする?と言っていたのですが、天気も回復し気持ち良く散策しました。
春の牧野植物園のことにご興味がおありの方の参考になれば幸いです。
牧野植物園の場所
高知市内から車で約15分。
車の入口に「臨時駐車場」の案内を掲げた方がいたので、この時期は結構混んでいるのだなあと思います。
もう少し詳しい道は、2019年の記事お花の咲く丘こんこん山広場が新しくできた「高知県立牧野植物園」でも書いていますので参考になさってください。
細い道だけれど、一方通行になっています。
ぐるぐるとまわるように上っていくと、少し開けたところで係の方がいました。
「お寺ですか?植物園ですか?」
と尋ねられたので「植物園です」と伝えると、このまま上に上がってください、とのこと。
そのまま上に行くと、さらに多くの誘導の方がいて、こっちと合図します。
15時頃でしたが駐車場もほぼ満車でした。
車を停めてエントランスへ向かうと、海外のお客さんの多さに再びびっくりです。
なるほど、クルーズ船の方が来られているのですね。
モネの庭、帯屋町、牧野植物園、ちょうど観光で訪れる場所は皆同じですね。
観光地だから、活気があってよいのだけれど、お土産売り場やカフェなどの目立つところにまとまって留まるので、そういうのが気になる方は嬉しい気持ちにはならないだろうなあと思います。(売店の方はありがたいのだろうけれど)
牧野植物園レストラン アルブル
ショーケースに一つケーキが残っていたから、コーヒー飲もうと売店のレストランに立ち寄ります。
ここも大人気で、多くの方がおられました。
外の席に行くと、太陽がわあっと差していて、とても温かな雰囲気です。
朝からずっと天気が良くなかったので、ここではじめて晴れ晴れした気分になりました。
「すみません、ケーキは取り置きで、売り切れなんです…」
ですよね、この人数では残ってないですよね…。
しかし、このテラスの席がとても気持ちが良かったので、コーヒーだけいただくことにしました。
カフェレストランのようになっていて、こちらのレストランには入場料なしでも入れるそうです。(奥にももう一つカフェがあって、こちらは入場料が要ります)
庭の奥の方に何があるのだろう、と行ってみると、湖沼・湿地の植生だそうです。
ちょうど入場ゲートの横、土佐の植物生態園から入れるようになっていますが、なかなかわかりにくい場所です。
しかし、この旅の中でも一番と言ってよいほど、心地がよかったです。
絶景スポットとかではないのですが、お日様がでている春のカフェテラスって、何だか気持ちが良いですよね。
そう言えば以前ゴールデンウィークに来た時にもこちらのレストランは大人気で、美味しくランチをいただいた気がします。
場所もありますが、雰囲気もよいので、人気があるのでしょうね。
ランチやケーキを食べたい方は午前中に行くことをお勧めします。
春らんまんの牧野植物園こんこん山広場
さて、レストランのある建物から、そのままこんこん山広場の方へ上がっていきます。
その通り道に、牧野博士が発見したヤマトグサの展示がありました。
ヤマトグサ
牧野植物園の展示説明より
本州(関東地方以西)・四国・九州の山中の林下に生える日本固有の多年草。雌雄同株で、茎の上部には 節ごとに雄花が複数つき、反り返っ 外花被 (萼) の基部から雄しべが20~25個垂れ下がって開花します。雌花は茎の下側の節につきますが、緑色で小さく、目立ちません。開花 期 4~5月。
なるほど、牧野博士が、日本ではじめて植物の学名を命名したのがヤマトグサなのですね。
どこにでも生えている雑草にしか見えないね…と他の方々も言っていましたが、僕もそう思います。
これを発見するというのがすごいところ。
どちらかと言うと、斜面に咲く綺麗なお花の方に「ようけ咲いちゅう!」と感嘆の声をあげていました。
どちらかと言うと自然に植えられた植物ではなくて、観賞用に植えられているのですが、天気がよくなってきていて、見ていて清々しい気持ちになりました。
前撮りのような、何かの撮影をされているのでしょうかね。
青空が見えたこのタイミングが一番ですね。晴れてきてよかった。
こんこん山広場で、これがいいなあと思うところは、お花の向こう側に高知市東部が見渡せるところ。
この広場にお花があるとないのでは、牧野植物園の印象も随分違いなあと思います。
牧野植物園のスエコザサ
こんこん山広場から回廊を通り、展示館の方へ向かいます。
牧野富太郎記念館展示館の前まで回廊は続いていますが、ここで一つ見ておきたい植物がありました。
僕も普段であれば、写真を撮らないし、何も考えず通り過ぎるところです。
前日にいろんなパンフレットを見ながら、牧野植物園にスエコザサというのがあるらしいよ、と言っていたので、見てみたいと思っていました。
(実は一度通り過ぎて、帰りに見つけたほどちょっと見つけにくいです)
立派な記念碑も建てられていました。
スエコザサ、奥さんの名前を付けているのですね。
牧野植物園にあるスエコザサは、仙台市野草園から寄贈されたものだそうです。
ササ、あまりじっくり見ることがなかったので、しばらく見てしまいました。
これを発見した、というのもやはりすごいところです。
うっかりすると「普通の植栽」のように思って通り過ぎてしまうので、記念館の前では、じっくり歩いてください。
さくら・つつじ園
ちょうど海外のお客さんが帰ったところなのか、記念館の方は急に静かな雰囲気になりました。
数組の方がいましたが、皆さん観光や地元の方という感じです。
僕は写真や動画を撮るので、人が少ない方が良いけれど、急に静かになるのも、やはり少し寂しいものですね。
こちらもカフェになっています。
いつもこちらにカフェがあることを忘れて、エントランスのレストランに行ってしまうので、次回はこちらにも来てみたいところです。
こちらも落ち着いていて、良い雰囲気でした。
記念館を通り抜けていくと、さくら・つつじ園に出ました。
僕は以前来た時に、桜の季節にはきれいだろうなあと思っていて、一度来てみたかったところです。
3月末に、高知ではソメイヨシノは大半が散ってしまっていて、山桜などが咲いていました。
わあ、ここも何だか綺麗な景色の見える素敵な場所ですね。
これさくら?、いや、つつじ?なんて言いながら歩いて行きます。
しばらくすると、種類なんかはもうどうでもよくなってきました。
綺麗に咲いたお花の中を歩くと、幸せを感じる、そんなさくら・つつじ園です。
小さい子を連れて通り抜けていく方、桜の前で写真を撮る方など、思い思いに過ごされていました。
「ここは綺麗でよかった。やっぱり来てよかったね」
と奥さんも言っていました。
僕はお花やミツバチを見て、
奥さんはサルスベリの木などを見ていました。
また新緑の季節になると、雰囲気が変わってくるのだろうと思います。
牧野富太郎像
本当は最後に温室を見てみたかったのですが、園路を歩いていると閉園のアナウンスが流れてきました。
最後に一つ見て帰りたいので、階段を下りて行きます。
牧野植物園の牧野富太郎像。
像は本郷新氏によるもので、手にはキノコ(カラカサタケ)を持っているのだそうです。
足元の植物も良いですよね。
閉園時間になったので、そのまま駐車場に戻り、高松へ帰りました。
高知南ICがすぐ近くなので、そのまま高知道へ行けました。
この道で行けば1.5時間くらいで行けるので、牧野植物園がずっと身近になった気がします。
春らんまんの牧野植物園、園内は広いので2,3時間かかると思いますが、景色のよい植物園なので、是非訪れてみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。