さて、今回は 屋島山上れいがん茶屋 のことを書いておこうと思います。
11月の下旬(なかなかここから進まない…)に屋島に寄ったのですが、とても混雑していて、何かと思ったらリニューアルしたれいがん茶屋が人気だったようです。
訪れた当時はまだ出来て間がない頃、という感じでしたが、少し時間が経ってしまいましたが、屋島は今春からはじまる瀬戸芸の会場になったり、新しい施設を建設したりしているので、注目されるかもしれません。
新しくなった屋島山上のれいがん茶屋のことや、四国八十八景の景色、屋島寺の宝物館のことなどにご興味のある方の参考になれば幸いです。
※追記2022年8月
2022年8月瀬戸芸にあわせ新たな観光拠点施設やしまーるがオープンしていました。
ちょうちんカフェとともに、見てきました。
屋島ちょうちんカフェ
※追記終わり
目次
- 駐車場がいっぱいだった秋の屋島山上
- 桃太郎前展望広場
- 獅子の霊巖へ
- 屋島山上れいがん茶屋
- 屋島山上れいがん茶屋店内にて
- 屋島山上れいがん茶屋屋外にて
- 屋島寺の宝物館
- 屋島寺の宝物館 雪の庭
- 屋島寺の梵鐘
駐車場がいっぱいだった秋の屋島山上
県外の方の感覚で言えば、屋島は普段から賑やかなのでは、と思うかもしれませんが、実際にはそうでもありません。
どうしたら観光のお客さんに来てもらえるか、ここ数年ずっと試行錯誤を続けているように思います。
屋島スカイウェイ(旧屋島ドライブウエイ)を無料化、駐車場有料にして、音楽イベントや夜間のイベントを行い、新しい集客施設を建設、という感じで、様々な取り組みが行われています。
いつだったか、屋島山上でマルシェを一度していたことがありますが、その時にはスカイウェイが渋滞する程の混雑でした。
なので、屋島に新しいカフェや美味しい食べ物があれば(こう書くと何だか今まではなかったみたいな感じになるが…)、人は集まるという気はしていました。
この日も週末で天気はよかったものの、連休などではないし、そんなには、と思っていましたが、駐車場はほぼ満車!
誘導係の方に導かれ、空いているところを探すのがやっとのことでした。
混んでいる駐車場そのものの写真を撮ると加工が大変なので、駐車場の奥、屋島寺の方から取った写真を載せておきますね。
まあ、観光地だから気候のよい秋には賑わっていても不思議ではないのですが、僕はあんまりこうした光景を見たことがないので、少し驚きました。
事前に調べて行ったわけではないので、何か今日はイベントがあるのだろうか、というくらいの気持ちで、歩き始めます。
この日は奥さんも一緒に来たので、いつもほとんど同じルートを通ります。
桃太郎広場までの道では、数人の方とすれ違いましたが、そんなに混みあっているという雰囲気ではありませんでした。
桃太郎前展望広場
しばらくすると展望広場が見えてきます。
正確な名前はわかりませんが、ここに「桃太郎の宿」というペットと泊まれる宿と売店、飲食店がありまして、その前にあるので「桃太郎前展望広場」としておきます。
今回写真を撮っておきたいなあ、と思っていたのは写真の案内板のところにある石像。
「桃太郎」があるので、退治される鬼と勘違いしてしまいそうですが、こちらは香川県の観光キャラクター「親切な青鬼くん」です。
写真では影になってしまいましたが、屋島山上の親切なお青鬼くんは左手に「豆」を持っているのだそうです。
親切なお青鬼くん、香川県には全部で何体くらいあるのでしょうかね。
僕はこれで高松駅前、花樹海入口、屋島桃太郎展望広場前の3つを確認しましたが、他の方のサイトを見ていると、琴平駅前、道の駅津田の松原、瀬戸大橋記念公園、小豆島寒霞渓にもあるようです。
ムムム、行ってみなければ…。
桃太郎の宿の周囲は、いつもと変わらない雰囲気です。
まあ、この位は人がいても普通という感じですが、駐車場がいっぱいになることはありません。
展望広場には「さぬき百景」の石碑もありました。
自分なりに考えて見たのだけれど、このさぬき百景も親切な青鬼くんも、それぞれ観光名所に建っているので、見かけはするけれど全部まとめて、というのがないのですよね…。
さぬき百景、100個だものね…。
10とか20とかだったら半年くらいで、とも思いますが、100だと何年かかるかという感じなので、途中で飽きてしまいそうなのですよね。
ぽつりぽつりと訪れて、いつの間にか100近くに、という感じになればいいなあと思います。
あんまり考えたことはなかったのですが、さぬき百景の石碑が 獅子の霊巖 ではなく、この展望広場にあるのも、なかなか変わっているなあと思います。
もちろん景色はどちらもいいのだけれど。
屋島獅子の霊巖へ
桃太郎前展望広場から、再び散策路を歩きますと、新屋島水族館があります。
週末なので、子どもの賑やかな声が聞こえてきましたが、ここも何時も以上に人が多い、という感じでもありませんでした。
新屋島水族館の隣では、屋島山上に新しく建設される施設が完成間近という感じでした。
ニュースで見たのですが、芸大の先生が屋島の合戦を大きな油絵を描いていて、それを展示するのだとか。
新しいスポットなので、瀬戸芸の際にも人気が出そうです。
「獅子の霊巖」という展望台からは、晴れていたので綺麗な景色が広がっていました。
毎回思うのですが、ここからでは「獅子の霊巖」は見られません。
このちょうど足元の下の辺りと思うのですが、名前の割に「どこが獅子の霊巖なのか」ははっきりしていません。
高松港や市街が一望できます。
僕が訪れたのは昼過ぎですが、ここからの夕景が四国八十八景に選ばれているそうです。
まあ、天気が良い秋の行楽日和だから、ここにも少し人がいるよね、という感じでしたが、振り向いた瞬間、驚きました。
わあ、人がいっぱい…!
屋島山上れいがん茶屋
ええと、ここは確かれいがん茶屋という売店を兼ねた飲食店があったはずですが…
なるほど、れいがん茶屋、改装されてリニューアルオープンされたのですね。
前に来た時にお休みされていたのですが、改装されているのは知りませんでした。
なるほど、ここにお客さんがたくさん来られていたのですね。
カフェのようになった店内への入口には列が出来ていました。
ここを通るたびに見かけたイイダコのおでんは、もうありませんでした…。
替わりにソフトクリームなどを販売する小さな売店ができていました。
なるほど、テイクアウトの売り場とカフェと分けたのですね。
屋島山上れいがん茶屋 の店内にて
少し列がなくなったので、カフェの中に入ってみたいと思います。
大変混みあう店内で、なかなか写真を撮るのは大変ですが、撮ってみました。
元々あった建物を大幅に改装して綺麗にしたようです。
若い方がされたのでしょうかね。
もちろん窓からは綺麗な景色を見ることができました。
七五三のお祝いなのか、着物を来た子どもがいました。
写真は撮らなかったのですが、背の高い海外の方が自撮りする姿など、なかなか面白い窓辺です。
何にする?とメニューを見ますと、ピザやワッフルなどがありました。
メニューは中野さんという料理人の方がアドバイスされているのですね。
確か、2016年瀬戸芸の高見島のレストランもそうでした。
ご飯は食べていたので、僕はコーヒー、奥さんはぜんざいを頼んでいました。
ぜんざい、好きなのでしょうかね。
景色は良いのですが、燦燦と太陽が降り注ぐ眩しい席でしたので、夏は日よけがないと暑いのでは、なんて言いながらコーヒーをいただきます。
ぜんざいにはお茶がついていました。
器などには何となく以前のれいがん茶屋を思い出す感じです。
コーヒーもぜんざいも美味しくいただきました。
ハンバーグやピザもあったので(他の方は美味しそうに食べられていました)、またそちらも食べてみたいです。
テラスのように屋外にも席があったから、季節の良い時、夏の夜などは、こちらで食べたら良い雰囲気だろうなあと思います。
常にちょうちんカフェがオープンしているような、そんな感じに賑わっていました。
屋島山上れいがん茶屋 の屋外にて
お会計を終え、外に出てみると、カフェ以外にも売店のようなところがありましたので、覗いてみます。
この時には屋島のはちみつや東かがわの綺麗な色の手袋なんかを販売していました。
お洒落なセレクトショップ、という感じになっていました。
これは昔の建物の構造を残しているのかな、とお店の方に尋ねたら、梁をそのままにするデザインで改装してもらったのだそうです。
以前は武者の蝋人形がこの辺にありました…。
そして奥の方には和室がありましたが、そこも吹き抜けの空間になっていて、お手洗いが備えられていました。
こうして考えてみると、2019年夏のちょうちんカフェが最後だったので、行っておいてよかったなあと思います。
いろいろ変わった置物がありましたが、全体的にすっきりした感じになっていました。
お隣に出来る屋島山上施設と一緒に、多くの方が行き交う場所になると良いですね。
屋島寺の宝物館
れいがん茶屋から遊歩道を歩き、屋島寺の方へ向かいます。
遊歩道から四天門広場へ着いたので、源平屋島合戦800年供養碑を見に行きました。
この場所は奥の方にあって、なかなか陽が当たらないのか地面がドロドロになっていることがあるので、見られる時に見ておかないといけません。
合戦の様子をリアルに描いた、なかなか立派なレリーフです。
広場からすぐの四天門の奥が屋島寺です。
いろいろ見どころはあるけれど、今回は本堂横の宝物館に行ってみます。
皆さんは屋島寺の宝物館に入ったことがあるでしょうか?
実は僕も初めて入ります。
有料だからなのか、ご存知ないのか、参詣される方は多いのに、人はいませんでした。
中はお庭以外写真撮影が禁止でしたので、外の外観だけ撮りました。
屋島寺の宝物館 雪の庭
屋島寺の宝物って何だろう、という気持ちで入りましたが、見応えのある美術館、博物館という感じでした。
源平合戦のコーナーはそれほど大きくないのですが、源平の旗や刀、絵巻など、しばらく眺めていたいなあと思うような展示でした。
仏像や仏画、きらびやかな壺などもあったので、もし入られたことがない方には、お勧めです。
宝物館には那須与一の子孫が寄進した「源氏の白旗」や「源氏の勝臼」。土佐光起筆「屋島合戦屏風」「源平盛衰記絵巻」、狩野探信筆「屋島合戦絵図・那須与一の扇の的」などの絵画が収容されています。
源平合戦の地を巡る|日本の歴史が動いた舞台「屋島」探訪|特集|香川県観光協会公式サイト – うどん県旅ネットより引用
屋島寺の宝物館の中で、唯一写真がOKなお庭です。
なるほど、中ほどが白くなっているところが雪のように見えるので「雪の庭」となっているのですね。
お庭の北側には降りて行けるようになっていました。
小さな置物があってので、見に行ってみます。
ここは屋島だから、やはり狸ですよね。
更に奥には竹藪が広がっていましたが、人の気配がないので、ここまででやめておきました。
屋島寺の梵鐘
帰り際、重要文化財の指定されている梵鐘を見て帰ります。
貞応二年〈癸/未〉十月廿六日、勧進聖人蓮阿弥陀仏、鋳師土師宗友の鋳出銘がある
国指定文化財等データベースより引用
西暦1223年頃なので、799年前。
約800年間つかれている鐘なのですね。ちょうど大河ドラマの北条氏が執権を担っていた時代ですね。
この梵鐘は「平家供養の鐘」と呼ばれているそうです。
今まで素通りしていましたが、そう考えるとじっと見てしまいます。
屋島が賑やかな雰囲気になっていて、驚くとともに、嬉しい気持ちもあります。
高松市内にあって、さっと立ち寄れるので是非近くに来られた際には訪れてみてください。
それでは、今日はこの辺で。