オリエンタルトリップの秋バラ を見に行きたいと奥さんが言うので、見に行って来ました。
香川県にはレオマリゾート、ニューレオマワールドというテーマパークがありまして、その中のオリエンタルトリップという場所にバラが植えられています。
オリエンタルトリップエリアは、春バラが本当に素晴らしいのですが、しコロナの影響でこの春は行くことが出来ませんでした。
秋バラはどんな感じなのかと、行って見てきましたので、もしレオマのオリエンタルトリップの秋バラや、アリスのイングリッシュガーデンなどにご興味がおありでしたら、どうぞお読みください。
琴電岡田駅
四国や香川県にお住まいの方であれば、レオマの場所なんかについてはよくご存じだと思います。
イオン綾川の先、金毘羅宮の手前にあります。高松からは車で約50分ほど。
この日は週末でしたが、特に混んでいるということもなく、スムーズに駐車場まで入って行けます。
1991年に最初のレオマが出来てから来年は30周年になるのですね。
開園当初のキャッチコピーが「100年先も、この場所に」なので、到達にはあと70年位となりました。
僕は車で行いったので、普段であれば、このまま園内に入ってオリエンタルトリップへ、という流れになるのですが、その後日、珍しく琴平電鉄、コトデンに乗る機会がありまして、NEWレオマワールド最寄りの岡田駅の写真を撮ることが出来ました。
僕は車で行くことに随分慣れてしまい、電車やバスなどの公共交通機関を年に一度、二度程度しか利用しなくなってしまったけれど、車以外で来られる学生の方などがいるかもしれない、という気持ちで最寄り駅の事も書いておきたいと思います。
かつて若い頃、僕も一度だけこの駅からレオマへ行ったことがあるので。
琴電琴平線という、高松と琴平を結ぶ路線の途中にあります。
岡田駅という駅です。
今はこの辺りが岡田という地名だと知っているから、岡田駅だと思えるけれど、はじめて来た時には、なんて地味で覚えにくい駅なんだろうという印象でした。
高松から行くと前が栗熊、次が羽間だから余計にそう思うのかもしれません。
ちゃんと駅にもレオマのマークが描かれていて、レオマに近いのはこの駅ですよ、と主張していました。
´90年代のオープン当時は、広告や看板がもっと賑やかに飾られていて、ああ、近くにテーマパークがあるのかも、という雰囲気もありましたが、今はシンプルな無人駅という感じ。
しかし踏切を渡ってホームへ向かうつくりはそのままだから、そういえば、そうだった、と思うところです。
今は使用されていない「改札口」ですが、これも当時そのままに残っています。
何となくノスタルジーというか、趣がありますよね。
この向こう側へ入ってしまえば、それぞれ別々の方向へ電車が向かうような、そんな感じがします。
下の写真の路線図下の方が白いのは、僕が加工したのではなくて、もうすぐ新駅ができるからです。
伏石駅という新駅が11/28開業するのだそうです。
ダイヤ改正もあるそうですが、この時期のダイヤは一時間に二本でした。
僕が訪れた日時には、ほんの数人の方が電車を待っていただけですが、駅舎の感じも何か良いのですよね。
レオマの開業にあわせて建てた駅だそうだから、その当時の雰囲気や面影を残しています。
はじめて来た時には、どうしてもTDLやUSJなど他の遊園地の最寄り駅を想像してしまったから、本当にここからレオマに行けるのだろうか、と心配になった記憶があります。
でも大丈夫です。
琴平駅、岡田駅からは無料のレオマシャトルバスが、今でも(2020年11月)運航しています。
レオマリゾート無料シャトルバス運行中!! | レオマリゾート・NEWレオマワールド
年末年始なんかは、少しダイヤが変わるみたいなので、それぞれ公式サイトで確認してください。
エントランスからつるバラロード風の道
では再びレオマの駐車場へ戻ります。
混んでいるか、空いているかで言えば、天気の良い週末で、やや混んでいた、というくらいだと思います。
エスカレータを上がると、正面には讃岐富士、飯野山がきれいに見えます。
検温のテントがあって、係の方が「どうぞー」と言っていました。
徐々にこういう検温にも慣れてきましたね。
このテントの奥にも駐車場(有料)があるのですが、そこにオリエンタルトリップ行の送迎バスが停まっていました。
これまでは気が付きませんでしたが、送迎バスの運行をはじめたようです。
歩くと15分くらいかかるので、直接行きたい方には便利かもしれません。
一緒に来た奥さんは「バス、乗ろうよ!」と言ってきますが、僕は乗りません。
歩かないと、最初のバラのスポットつるバラロードを見られないから。
県民の方は500円割引があるとのことで、ワイド入園2200円が1700円になり、大人二人で3400円でした。何度も書いてしまいますが、オリエンタルトリップだけ入って1000円くらいのチケット作ったら、もっと人が来ると思います。
中央エントランスから入ると、何かの工事をしていました。
ここが覆われているのは、珍しいところ。
右に曲がり、プールの横を抜けて行きます。
春と秋にこの場所を訪れることが多いのですが、暑くも寒くもなく、とても気持ちの良い天気です。
橋を渡ると「つるバラロード」。
なかなかこの場所にバラが咲いているところを見ることが無かったのですが、春にはバラが咲いていました。
しかし、秋は少ない感じです。
ところどころにぽつり、ぽつり、という感じでした。
しかし、春はここに来ることさえできなかったのだから、久しぶりに歩けてよかったです。
つるバラロードの別名は「風の道」。
後ろから楽しそうな声をあげながら、小さい子たちが駆け抜けて行きました。
つるバラロードを抜けて、日本一のエスカレータ、マジックストローの前でワイド入園券の確認があります。
エスカレータを上ると、オリエンタルトリップの入口です。
なるほど、エントランスの送迎バスはここに到着するのですね。
オリエンタルトリップの秋バラ
アリスイングリッシュローズガーデン
レオマバザールと呼ばれるお物販、お土産コーナーを抜けると、モスク前の広場にはバラの鉢植えが並んでいました。
辺りはバラの良い香りに包まれていました。
回廊のような通路を通り抜け、イングリッシュガーデンの方へ向かいます。
そんなに広くはないのだけれど、こんな感じでモスクを模したような建物は、あまり近くでは見かけないから、ひっそりと人のいないベンチに腰掛けて、しばらく休んでいたいところです。(時々そんな方も見かけます)
この日は青空の広がる晴天で、陽ざしの明るさと、影がくっきりしていました。
ここから入るとホワイトガーデンに出ます。
2015年にオリエンタルトリップとしてリニューアルして以降、もっとも変わっていった場所の一つがここではないでしょうか。
ただ水がポコポコ流れ、プールのような泉の周りを白い花で囲っているだけなのですが、とても心地よいところです。
白いコスモス、白いマーガレットなど、陽に照らされて素敵な感じでした。
ここでも、水辺のベンチに腰掛けてゆっくりしていてもよいのですが、この先も見てみたいところです。
隣の建物に入って行くと、青いバラ。
造花ではなく、本物だろうかと、何度も近くで見てしまいましたが、生花だったようです。
あつ森(奥さんだけが継続中)で青いバラが咲いていたのを見たのですが、現実で見るのは珍しい気がします。
2015年の春だから、もう5年前になりますが、ここに一台のピアノが配置されていまして、演奏をしていたことがあったのですよね。
以前に作成した動画では1:10辺りからです。
ちょっとした休憩スペースとトイレがあるだけなのですが、隣のホワイトガーデンとあわせて、なかなか雰囲気が良く、僕はこの場所が気に入っています。
もちろんバラの咲くアリスイングリッシュローズガーデンも見ていこうと思います。
秋なので、そうかなとは思っていましたが、やはりバラの花はあまり咲いていませんでした。
ここのバラはやっぱり春かな、と緑のアーチを潜り抜けていきます。
バラはポツン、ポツン、という感じなのですが、ガーデンとしては完成に近づいてきている感じがします。
ここには温室があっただけで、こんなに素敵な庭が出来るとは、当時は想像できませんでした。
皆さんあまり立ち寄られないのか、それともご存じないのか、その両方か、人が少なくひっそりしています。
まさに香川における秘密の花園。
お茶会の場面を再現したオブジェです。
帽子屋、三月うさぎ、眠りネズミでしょうかね。
「三月ウサギの庭園」とあるので、今後もここではそういう世界観を追及してほしいなあと思います。
中央に椅子があって、是非座ってみたいのですが、さすがにここは人気があるのか、来た方が次々に座っていました。
ここでローズティではないのか、という気もしましたが、そんな気配はないところがオリエンタルトリップの少し面白いところです。
木陰にはチェシャ猫の姿も見えました。
そう、以前はオリエンタルトリップに動物園や鳥の展示があったから、小さな猫さんでもいたら、人気が出るのではとも思います。
(もちろんいろいろ手はかかるのだろうけれど)
小さな小屋があって、中を覗くことが出来るので、入ってみます。
とても狭い場所だから、他の人がいたらどうしようと躊躇うほどですが、あんまり人が出入りしている感じはありませんでした。
トランプ兵たちが白いバラに色を塗っているのが見えます。
少しずつですが、世界観が出て来たというか、おとぎの国、不思議の国へ迷い込んだよな気持ちになってきました。
この感じは、モスクで千夜一夜とかにアレンジして使えるのでは、という気もしてきます。
毎年のことですが、春に比べて秋はバラが少なめです。
しかし、人がいなくなると(ここは結構混んでいる時でも毎回そういう時がある)、ふんわりとバラの香りが漂ってくる静かな庭になります。
ゆっくりと楽しみたい方には、アリスイングリッシュローズガーデンはとてもお勧めのスポットです。
フラワーガーデン
イングリッシュガーデンから、再び回廊を抜け、噴水の広場へ出ます。
毎年秋バラの時には東洋の菊展がここで行われていまして、ここだけ菊の香りが強いです。
ブルーモスクの下を抜けると、マリーゴールド。
麦わらの帽子が揺れたようなマリーゴールドの、空がまだ青い夏の季節は終わってしまったけれど、風に揺れて咲いているうちに、見られてよかったです。
でも風に揺れるかと思ったけれど、思ったほどマリーゴールドは風に揺られてはいませんでした。
風に揺られるのは、むしろバラです。
オリエンタルトリップの秋バラ
プラサット・ヒン・アルン
フラワーガーデンの階段を上がると、プラサット・ヒン・アルンというアンコールワット王朝の寺院に出ます。
ここがオリエンタルトリップのメインの大バラ庭園になっていまして、たくさんのバラが植えられて咲いていました。
春のように、わあっというような感じではないけれど、バラとバラに挟まれた小径を歩くと、良い香りがしてきます。
奥さんとも話していたのですが、今は入れなくなっているプラサット・ヒン・アルンですが、昔は中に入れた記憶があります。
中の暗い感じや、歩く時に躓かないように凹凸を跨いで歩いて抜けた記憶があります。
人数を制限して、予約制で特別公開みたいなのがあれば、もう一度中に入ってみてみたいところです。
中も確か精巧に作られていたと思うので。
バラを管理するガーデナーの方が、この寺院の壁沿いにバラを咲かせたいと言ってたように記憶していまして、少しずつその目論見は成功しているようです。
ここはまた来年の春を楽しみにしておきたいと思います。
パラソルの下のベンチに腰掛けている奥さんを発見し、声をかけると「もう見たから帰ろう」というのですが、僕はやはりあの僧院タシチョ・ゾンへ上らずに帰るわけにはいきません。
あれ見て来るね、と一人歩きます。
タシチョ・ゾンの掛け軸
バラが進入?していない最後のエリアとでも表現したらよいでしょうか。
ここから先は、ジャングルの奥地に向かうような、ちょっとした探検気分になります。
来るたびに少しずつ整備されているのですが、上がる途中で
「あとどれくらいですか?」
と聞かれました。
「半分くらいですよ」
と答えたものの、もう少しあったかな、と思うところ。
建物の中には、いくつかの掛け軸が飾ってあります。
そして、毎回お伝えしているように、僕がここに来る最大の理由は、大きな掛け軸です。
ブータンの前国王から賜ったという国宝級の大きな掛け軸。
掃除をされていた係の方にも声をおかけします。
「掛け軸二階にまだありますか?」
「はい、おいてあります。」
「是非いつか展示をしてください。また見に来ますので」
もうかれこれ5年ほどこうしたやり取りを続けておりますので、もし皆さんもここを訪れられた時には、掛け軸のことを思い出してください。
帰り道、食べられる植物を植えているエディブルガーデンにも立ち寄ります。
当たり前のことではありますが、カボチャなど、ちょっとした菜園のようになっていました。
食べられる植物=農園に、どうしたってなっていきますよね。
帰り際にワールドバザールで、ひと息つきます。
ローズティは飲んだので、バラのソフトクリームにしようかと思ったのですが、どうも自分でカップに入れる仕組みになっていたため、やめました。
かわりにバラのソーダ水。
バラの風味と形の氷が入っていて、珍しい味がしました。
また、次回は春のバラの季節に来てみたいです。
コロナの状況にもよるけれど、香川に出来た新しい花の名所なので、頑張って応援していきたいと思います。
2020年のマリーゴールドのゴールドラッシュフェスティバルは11/23迄開催しているそうです。
お近くに来られた際には、是非立ち寄ってみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。