2019年末の旅行で、USJから移動し神戸異人館街にある 神戸トリックアート に行ったことを書いてみようと思います。
神戸北野の異人館神戸トリックアート不思議な領事館」のことや伝統的建造物群保存地区のこと、北野天満神社なんかにもしご興味がおありでしたら、どうぞお読みください。
この記事の価格は2019年12月のものです。
また記事の文字数は9794 字あります。
目次
USJから神戸へ
夕方までUSJにいたので、明るいうちには次の宿泊地神戸に着きたいね、と16時半頃リーベルホテルの駐車場を出ました。
この日の正午までは2500円ですが、そこから時間経過していまして、30分300円加算されていましたので、追加で2400円支払いましたので、26時間停めて駐車場代は合計4900円でした。
他の交通手段と比べて、この駐車場代を含めても自由で安価なところが車の移動の良いところだけれど、はじめて乗る高速はやはり緊張するものです。
入ってしまえばその流れに乗ればよいのですが、はじめて行く乗り口、降り口は気を付けなければなりません。
普段から利用されていて慣れている方もいれば、よもよもと迷っている車も多数いますので、年末年始に細心の注意を払いつつ運転することは恥ずかしいことでも何でもないと思います。
ホテルを出る際に「神戸に車に向かうのですが、地図はありますか?」と言っていただいた地図がこちらです。
グーグルさんの表示した地図はこんな感じで、さらにスマホで画面が小さく見にくいです。
便利なのですが、頼りにして理解しようと見つめたのは紙の地図でした。
もちろん車のナビやグーグルマップの方が見やすいという方もいると思いますが、それが正しかったり、理解しやすいかというと全く別の話で、この先に信号がいくつあって、そこを右折するためにはどのタイミングで右車線に入って、ということをやはり頭に入れておかないと、慌てますよね。
自分は運転がそう得意ではないという認識と、はじめての場所や観光地では「知っているふり」しないで尋ねることが一番だなあと思います。
翌日の宿泊先は神戸のシャラトンにしました。
奥さんがお風呂付がよい、ということで有馬温泉の方も検討しましたが、子どもと僕が嫌だ、ということで温泉のあるホテルにしました。
温泉や大きなお風呂、人気があるのでしょうかね。
約30分ほどで阪神高速の終点「六甲アイランド北IC」に到着です。
途中で「六甲アイランド」という表示が出るので、それに従って進めば大丈夫ですが、「六甲アイランド」という地名や場所を大まかに理解しておかないといけません。
そして、高速を降りて5分くらいだけれど、ここも十分に気を付けて行かないといけません。
周囲はトラックなどの大型車が多かったですが、一つ路地に入ると車は少なかったです。
ぱっと先にその建物が見えると、だいたいあの辺りか、と想像がつくのですが、シェラトンは他の建物の陰になっていて全く見えませんでした。
ちょうどホテルの前に「P」とあったので、そこを入ると車寄せでしたが、他のビルだって「P」と書いてあるから、やっぱりはじめて行く場合には、何でもゆっくりと慌てず行ってください。
ホテルにチェックイン後、お風呂に入り(まるで迷宮だが)、食事の場所を探します。
近くの居酒屋や食事が出来るところを探しましたが、これが、というところはありませんでした。
マックやサイゼリアがありましたが、混んでいたので、ホテル内のレストランへ。
和食と中華は予約でいっぱいだそうで、なるほど、年末の忘年会が続いているのですね。
仕方なくビュッフェにしましたが、こちらも蟹やエビのフェアをしていて大混雑…。
常にエレベータも混みあっていました。
お部屋は快適だったのだけれど、その他は微妙な感じでした。
思ったのは、やはり混みあう時期に混みあう場所に行くのは好きじゃないな、ということです。
並んだり、何かを待ったり、隣に他人がいることは、旅先ではとてもストレスを感じるということがわかりました。
なのでこちらのホテルのことはその他に書くことはありません。
さて、翌日異人館に向けて出発です。
「駐車場どうするの?」と奥さんがしきりに聞いてくるので、行ったらあると思うよ、と答えて出発。
車で行くと30分ほどですが、再びホテルの方に尋ねておきます。
「異人館の方へはどの道を行けばよいですか?」
よく尋ねられるのか、とても慣れた感じで、
「ホテルの駐車場から出て、左折して右折して左折してさらに左折して、六甲大橋を渡って行けます」
と教えてくれました。
左折、右折、左折、左折ですね。教えてくれてどうもありがとうございました。
六甲大橋を渡り、ハーバーハイウェイを行きます。
行きは避けたのですが、調べたところここはまだETCが使えない(2019年12月現在)ということだったので、お金を用意します。(正確には普通車がいくらかもわからない…)
結局210円だったと思います。お金を料金所で支払うのは、実に数年ぶりでした。
今後ETCが導入される予定とのこと。(調べてたらどこかの市議がそう書いていた)
神戸港のここにジャンボフェリーは着くのだなあという埠頭で右折し三ノ宮の方へ向かいます。
車も車線も多いので、ゆっくり前のタクシーについていきました。
ナビが左折というところで曲がり、その次は右折しやすそうなところで右折しました。神戸放送局があり、目印となってわかりやすかったです。
結局北野ホテルの周辺のコインパーキングに停めました。
30分200円でこの日は一日最大1500円でした。恐らく夕方まで停めるからちょうどよかったところです。
車を停めたら、異人館に向かいます。
途中でたくさんコインパーキングがあって、「こっちの方が近い」などと奥さんと子どもは言っていましたが、結局この後南京町の方へ行ったので、ここでよかったです。
スターバックスも何となく異人館っぽくなっていました。
本当のところを言うと、特に僕は異人館に興味があるわけではなくて、奥さんの希望と、子どもはトリックアートが見たい、というので来ました。
しかし、この建物を見た時に、随分若い頃に来た時とは違い、建物や街並みなんかを少し見ていこうかな、という気持ちになりました。
昔は少しもそうは思わなかったのに、それは何かがかわるのでしょうね。
神戸トリックアート不思議な領事館
いつだったか、以前に旅先を相談していた時に子どもが「トリックアートがあるところ」と言っていたので、調べたら高松に近いところでは神戸でした。
他には室戸のジョン万次郎記念館、遠いところではえさし藤原の郷、確かに遠かった…。
なので、一度はここに連れて行きたいと思っていました。
この北野通りの辺りからが異人館が立ち並ぶエリアになるのでしょうね。
行ってみてからわかったのですが、「異人館」と言っても、一般に公開されているところと、そうでないところがあるようで、今回行ったのは「公開されている」ところです。
ちょうどトリックアートの前には、チケット売り場がありました。
「お時間あります?どちらに行かれます?」と尋ねてくるので、「○○と▽▽に」と伝えると、「それならそれぞれ個別に払ってください」とのこと。
これも知らなかったことですが、異人館の中に「○○グループ」のようなのがあって、そのグループの中の異人館のセット券を販売しているようです。
こちらは「うろこグループ」のセット販売チケットを扱っているカウンターでした。
その上に続く階段を上ると、「神戸トリックアート不思議な領事館」のチケットを販売するところがありました。
入館料金は大人800円、小学生200円でした。JAFの割引で大人は750円になりました。
そうでした、思い出すと異人館は一個ずつ入るとそれぞれに料金がかかるので、結局一か所行ったらもういいよね、という感じになるのでした。
「JAFの割引ありますか?」と尋ねると、「大人のみあります」というので、カードを提示します。 大人二人、小学生一人で入るので、入館料金が合計1700円でした。
いろんな割引を見ていますが、旅先でダイレクトに簡単に幅広く現金で割り引きされるのは今のところJAFの割引が多いです。 向こうから親切に教えてくれることはほぼないので、割引ありますか?と堂々尋ねることが大切ですが。
「入館のご案内まで、入口で少々お待ちください」と言うので、入口付近でしばらく待ちます。
外から見ただけは、洋館でトリックアートという感じではないです。
そんなに混んでいるの?という気もしましたが、そうではなくて、ゆっくり鑑賞したり、写真を撮れるように一度に入る人数を制限しているようでした。
一つのグループが部屋を出たら、次のグループが入場という感じ。
順番が来たのか、中へどうぞ、と案内されます。
神戸牛のステーキというトリックアートの前で、写真の撮り方や館内の案内などの説明がありました。
神戸異人館のトリックアート
その後は解散し、各自トリックアートを見ながら写真を撮るわけですが、せっかくだから何となく全部撮ってみたくなりますよね。
もちろん僕も中に入って撮りましたが、やはり人が入っていないと何が何だか、という気もします。
しかし、こういうトリックアートがあるよ、ということを事前に理解しておけば、行った時に、撮りやすいかもしれないと思うので、一つずつ紹介しておきますね。(字数制限などがないのが良いところではあるが、延々と長くなるという弱点もありますね…)
各お部屋にテーマがあって、このお部屋は「神戸オリジナル」という部屋でした。
神戸の名所や名産品をトリックアートにしているのですね。
こちらは棒を掴むようにするとポーズが決まりまして、何となく龍と戦っている感じになります。
横から見ていると何が何だか、という感じですが、正面から見るとポートタワーに見えました。神戸ポートタワー、夜景の綺麗なタワーですね。
何となく奥さんも子どももそれぞれのスマホで楽しく撮影していました。
一人だと撮りにくいですが、三人で一緒に入ると交互に写真は撮りやすいですね。
こちらもこの画像だけでは何が揺れるのかわからないところですが、是非実際に行って確かめてみてください。
続いては2階に上がり、アドベンチャーワールドへ。
キャプションを撮り忘れてしまったのですが、ポーズを決めると本当にサーフィンしているように見えました。
覗いてみてください、と書いてあると覗いてみたくなりますよね。
灯台とヨットが見えましたが、実際に描かれているのは、
うむむ、不思議です。
他の角度から見たら長細く見え、別の角度では「灯台とヨットそのもの」の形に見えるのだもの。
錯覚を利用して、なんて説明を聞いてもピンと来ないのは、きっとなぜ月が大きく見えるかとか、鏡に映る自分の手を逆に感じてしまうなどと同じように、解明されていない部分があるからなのでしょうね。
何かを掴んでいるような絵も多くて、トリックアートっぽいのでしょうね。
こちらのサブマリン(檻)は、事前にどういう状況であるのか学習してからの方が面白い写真が撮れると思います。
まあ、なかなか体験することの少ないシチュエーションではありますが…。
こんな感じで部屋を次々に移動して行きます。
続いては錯視の世界。
ゴッホの絵のような机があります。
置かれている花瓶を見ると、「ひまわり」のように見えました。
このトリックアートどこかでしたよね、と調べたら2017年8月の高松三越で開催されたトリックアート展でした。
マジックテーブル、トリックアートの定番なのですね。
ちなみに人が隣に立つと、足が映りこんでしまうので、ご注意ください。(僕は足が映っている、と後で子どもに指摘されました)
見た時にはロープがかかっていたので、一度通り過ぎたけれど、もう一度見たら入れたので撮れました。
奥行きを感じるつくりになっているのですね。
続いては「錯覚・脳のトレーニング」の部屋とあります。
そんなにトレーニングを求めてはいませんが、見てみます。
写真でじっと見ると同じ背に見えますが、ぱっと見ただけだと上の方が高く、下の方が低く見えます。扉の大きさが違うのですね。
こちらも奥にゴッホの絵が飾ってありますが、奥に立つと手前の人の方が断然大きく見えます、というお部屋でした。
じっと観察するのはお勧めしません。脳が混乱するのか、やや気分が悪くなってしまう気がします。
こちらも「ぐるぐる」をしばらく見てから絵を見ると雲が動いているように見えるというものですが、真剣に見続けない方がよいかと思います。
出窓でバームクーヘンを切っていたら、その端が落ちそうという状態ですが、なかなか見かけない状態です。
こんな場所があるだろうか、ないだろうか、なんて考えてしまうと眠れなくなったらいけないので、ないことにしておいてください。
この部屋の前で奥さんがスマホのシャッターを押してほしいと若いカップルに頼まれていました。
それを僕の方に渡してきたので、どういう訳かわ見知らぬ若い方が鏡で向かい合っているような写真を撮ることになりました。
受付のチケットは自販機でよいから、ここに人がいたら写真を撮ってあげるサービスができるのでは?という気もしました。
テーマパーク方式でプロのカメラマンが上手にトリックアートと自分たちを撮ってくれたら、きっと買っただろうけれど、どうもチケットとお金の受け渡しに忙しいようですので、お客さんたちで助け合います。
子どもとトリックアートに行く楽しみは、こういう絵を一緒に観て、問答するところです。
「下は7本に見えるけれど、上は5本に見えるね」と僕が言うと、「見えないよ、途中で消えてるじゃん、5本にしか見えない」と子どもは言います。
ムム、鋭い、そう言われてみると5本にしか見えなくなってきます。
しかし、このままではと反撃に。
「静かに、まわりに気がつかれないように、見て!」と下を指差します。
「お金が落ちてる!さっきの人が落としたのかもよ!」
子どもは拾おうとしますが、お札は拾えませんでした。
実際には、こうしたことの積み重ねが、旅先での思い出になっていくなあと思います。
この壁の絵画を見た後、もう一度1階へ戻ります。
階段の途中にも、いくつか絵が飾られていて、トリックアートに見えるものと、そうでないものがありました。
続いて「名画の部屋」だそうです。
「名画」というには?という気もしますが、一番人気のあるトリックアートだそうです。
確かに大きな絵だし、表情やポーズなんかもつくりやすいですね。
ドラキュラがそれほど大きいのかどうかは別として。
続いては座れそうで、座れない椅子です。
壁に描かれた絵なので座れないけれど、何とか座っている風に写真を撮っている様子が何だか可笑しく感じられます。
なるほど、ある角度から撮るのがポイントなのですね。
下の画像はすでに90度回転させていますので、本来は横に描かれています。
寝転んで、逆立ちするようなポーズをすると、回転して重力に逆らっているように見えました。
細かいところでは、髪の毛や小物なんかがあると面白いねと後から思いました。
そして最後は迷宮の部屋。
それほど広い場所ではないのですが、この辺りで飽きてきて、「もういいかな」とという気持ちになってくるので、ちょうどよいところです。
最初はどうしてよいかわからなかった絵ですが、解説を読んでなるほど、と思いました。自分で反対側から服を引っ張るのですね。
これを子どもや奥さんは理解してましたが、僕は読んでいなかったので、「違う、違う、そうじゃない」と何度もやり直しました。
引っ張られる感じをださなければいけないのですね。
この迷宮の部屋の奥に続きがあるのか、と思うような蟹段でしたが、こちらも「迷宮の部屋どこまで登れる?」というトリックアートでした。
この先のドアは本物で、手前の一本橋を渡りきると、出口です。
何となく最後はああ、出られた、よかった、という気分になりますが、じっと見ているだけではなくてポーズを撮ったり、写真を撮ったりできるので子どもは飽きずに見られました。
子どもと一緒に行くのであれば、トリックアート館はおすすめです。
- 神戸トリックアート 不思議な領事館 http://kobe-ijinkan.net/trick/
- 住所 〒650-0002 兵庫県神戸市中央区北野町2丁目10-7
- 電話 078-271-1333
- 公開時間 9:30~18:00 (4月~9月) 9:30~17:00 (10月~3月)
- 年中無休
北野天満神社
結構ゆっくりと観ていたら、トイレに行きたいということになり、「トーマス坂」という坂を上って行きます。
北野町広場という場所に、公衆トイレがありました。
他にも何か所かトイレがありました。
異人館巡りをしている途中にトイレに行きたくなったら、なかなか大変だものね。
反対側が観光案内所になっているので、わかりやすくて便利でした。
そこから少し上がると、神社がありました。
少し階段を上るけれど、奥さんは神社に行ってみたい、僕は眺望を見てみたい、子どもはおみくじがしてみたい、という希望が重なり、行ってみました。
異人館巡りだけれど、こうやって日本文化も入り混じっているところがよいところなのかもしれません。
やっぱり何だか鳥居をくぐると落ち着きますね。
なかなか急な階段でしたが、お正月を前に賑やかに準備されていました。
少し雲はありましたが、晴れていて暖かいひだったので、気持ちがよいところです。
「水かけ祈願下叶い鯉」だそうで、皆さん熱心に鯉に水をかけていました。
若い方が多かったから「叶い恋」にかけているのでしょうね。
鯉の銅像に水をかけるのは、珍しいですね。
来てみてよかったなと思うのは、背景の山がすぐ間近に感じられたところです。
もちろん見えませんが、新幹線がこの奥では走っているはずです。
なるほど、この建物群も伝統的建造物の一つで、清盛が福原に都を移す際、1180年に鬼門の守りとして作られたのだそうです。
「北野」という地名も、この神社からの由縁と書いてありました。
てっきり本殿も撮っていたと思うのですが、撮り忘れていたようです。
拝みながら写真撮るのって難しいですよね。
すぐそばには天髙稲荷神社もありました。
天満宮なので、なで牛もありました。
ちょうど南を見ると、神戸の街が見渡せます。一番東は異人館の「風見鶏の館」。
神戸北野天満神社 http://www.kobe-kitano.net/
住所 〒650-0002 神戸市中央区北野町3丁目12
電話 078-221-2139
少し上っただけでしたが、なかなか素敵な景色を見ることができました。
さて、何となく書き始めてしまいまして、もし区切るとしたらここだなあと思うので、一区切りにしたいと思います。トリックアートの画像が多すぎました…。
次回は各異人館を巡ってみたことを書いてみるつもりです。
またご興味がありましたら、お付き合いください。
それでは今日はこの辺で。
いつもお読みいただきありがとうございます。