さて、今回は 高松駅にピアノ が置かれたお話です。
うまいもんまつりで食べ物の話題が続いたから、少し文化的な話題にも触れておこうと思います。
うどんをはじめとする食文化も奥が深ければ、音楽やアートなどの文化的な活動も盛んです。
高松には「街角に音楽を」という素敵なプロジェクトがありまして、商店街でのジャズの演奏や屋島山上のライブ、夏にはサマーナイトフェスティバルなんかが行われています。
その活動の一環として 高松駅にピアノ を置きました、というニュースを聞いたので、見てきました。
もし、MUSIC BLUE TAKAMATSU 街角の友だちピアノプロジェクトとして、高松駅のコンコースに置かれたピアノについて、ご興味がおありでしたら、どうぞお読みください。
BSの番組で、駅にピアノを置いて収録をするというのがありますよね。
最初はヨーロッパやアメリカ多かったのですが、この間神戸のやっていましたので、そろそろこっちにも来るかな、と思っていました。
丸亀町のドーム広場なんかには、週末に置かれているのを見たり、頻繁にいろんな演奏が行われているので、そこだろうか、と思っていたら、今回は高松駅だとのこと。
高松駅がどこかというのは、各自調べていただければと思います。
大事なのは、高松駅のどこにピアノが置かれたの?というところです。
緑の窓口の方は常に混んでいるし、アンパンマンのコーナーでは、小さい子がはしゃいでいるし、一体どこに置くのだろう、と見てきました。
わあ、駅ピアノだ!
正面から入ると、すでにピアノの音色がコンコースに響いています。
え、どこかわからない?
確かに、この写真だとそうかもしれません。
赤い大きなオブジェ(DAITENMAI 流正之)の下のところ、黒いアップライトのピアノが置かれています。
僕が行ったタイミングでは、ご婦人が綺麗な音色を奏でていました。
もしかしたら、人だかりができているような状態だったら嫌だなあ、と思っていたのですが、そんなことはなくて、ちょっと気には留めるけれど、皆さん、それぞれの目的地に向かっていて、足を止めることはありません。
そう、じっと聞いているのは僕と階段を下りてきた小さな子ぐらい。
とても上手な方で、少し離れてしばらく聞いてしまいました。
その前にどのくらいおられたのかは知りませんが、僕が聴いたのは5分くらい。
見る限り、誰かに話しかけられて、少し弾いてピアノから離れておられました。
その後、しばらく見ていたけれど、弾く人は現れませんでした。
弾いてくれていたのは、その様子を見たい僕にとっては、とても幸運でした。
では、無人のピアノに、ちょっと近づいてみますね。
設置された当初の二日間は「蜜蜂と遠雷」のピアノだったそうですが、その後はこちらの黒のものに替わっています。
設置の際にはピアニストの演奏もあったそうだから、賑わったのでしょうね。
誰にでも弾けるように、というのが根底にはあるだろうから、蜜蜂版じゃない方が近寄りやすいですよね。
全員がピアニストではないだろうから。
ピアノの横にはプロジェクトの説明もありました。
~ PLAY ME, I AM YOUR FRIEND ~
MUSIC BLUE (街角に音楽を@香川) » MUSIC BLUE TAKAMATSU 街角の友だちピアノプロジェクトより引用
この街ではピアノは友だち。
そんな気持ちのプロジェクトです。
どうぞお気軽に弾いてください。
一緒に歌ってください。
なかなか素敵なプロジェクトですね。
一緒にいた奥さんに、「弾いてみたら、誰も聴いていないよ」と言ってみたけれど、嫌だそうです。
確かに、ちょっと人前で弾くのには勇気が要りますね。
この後は皆さん素通りして行きます。(もちろんここは駅だから当たり前だが)
その行きすぎる人たちを眺めていたら、一組若い方がそっとピアノを見つめていました。
どうする?弾いてみる?
でも、恥ずかしいや…
そんな声が聴こえてきそうです。
結局僕はその場を立ち去ったので、この方が弾いたかどうかはわかりません。
もし瀬戸内海に面した四国の玄関口、高松駅に来ることがあったら、是非耳を欹てて聴いてみてください。
きっとそのコンコースでは、誰かが素敵な音色を奏でているだろうから。
- MUSIC BLUE TAKAMATSU 街角の友だちピアノプロジェクト
- 期間:2020年2月8日(土)~3月8日(日)
- 時間:9時~20時(演奏可能)
- 会場:JR高松駅 コンコース 〒760-0011 香川県高松市浜ノ町1−20
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただきありがとうございます。