いつかは高松中央通りの陽光桜のことを書いてみたいなあ、と思っていました。
しかし、いざその現地に行くと、通りに面して長い距離があるからか、見た感じのようにはなりません。(しかもカードを忘れ、バッテリが切れるという失態も)
なので、今年もやめておこうかと思ったのですが、せっかく一年に一度、綺麗に咲くのだから、と中央通りの陽光桜のことを書いてみようと思います。
高松市の日本の道百選中央通りに咲く陽光桜の並木道について、ご興味のある方の参考になれば幸いです。
高松中央通りの陽光桜はどこに?
地元のかがわさんなら、中央通りに桜が咲くことを知らない方はいないかもしれません。
しかし、どこからどこに咲いているか、というと少し怪しくなってきます。
僕も今回見たことで、はじめて「ここからここの区間」というのを確認しました。
ひと言で「中央通り」と言っても、思い浮かべる場所は人それぞれですものね。
そして、高松市内を車で走っていると、同じ時期に咲き、満開となる陽光桜がいくつかあるのですよね。
どれも道沿いの街路樹として植えられているので、
「あれ、この間桜を見たのはここだっけ?」
と、僕も思ってしまうことがあります。
中央通り以外にも、栗林公園駅東の通り、サンフラワー通り北から高松市体育館の通り、レインボー通りバイパス南側からサンシャイン通りなど、比較的交通量が多く、人の往来も多い道路沿いに陽光桜は植えられているようです。(他にもあるかもしれませんが、思いつかない…)
今回記事として書くのは、中央公園の北、五番町バス停から、裁判所の前くらいまでの区間のことです。
本当に厳密に書けば、寿町の交差点をさらに北側50m位まであるのだけれど、途中でバッテリ(しかもvideoの)がなくなってしまったので、そこまでです。
ですので、今回はほぼビデオからのキャプチャ画像で書いていまして、多くが16:9の写真になっています。
もし海側から見たら逆の地図を使うだろうけれど、今回は南から北に移動したので、この方向から見た中央通りを載せておきます。
スタートは、手前の五番町バス停から。
五番町バス停から
ちょうど銀行の支店が立ち並ぶ辺りから、この時期は華やかな雰囲気に包まれています。
僕は以前通勤の際に車でこの方角を走っていたので、馴染みがあるのかもしれません。
今だって通勤、通学の方がたくさん通るだろうから、年にほんの数日、満開の桜を楽しんでいるのだろうと思います。
そして中央通りに咲く桜の種類ですが、僕は陽光桜だと思って書いていきますが、陽光桜だという確信があるわけでも、どこかで確認したわけでもありません。
どこかに「陽光桜」と書かれたプレートがあったかもしれないけれど、今回はそれを見ていないので、おそらく陽光桜だろうなあという気持ちで書いていきます。
そして、何とも不思議なことは、この桜の植樹された経緯や歴史について、web上で確認ができないことです。
90年代の終わり、僕がはじめて高松に来た頃、この桜はありませんでした。
白いモクレンかコブシの花だったような気がしています。
一つだけ2018年の新聞記事が残っていましたが、管理する国交省もその経緯はよくわからないのだそう。
結構長い距離の街路樹なのに、植えられた経緯が不明というのも、なかなか不思議な感じがしますね。
15年ほど前に、としている記事もあったので、もしかしたら2000年代の初頭、台風で高潮があった時に枯れた樹木を植え替えたのかもしれませんね。
番町1丁目紺屋町交差点陸橋から
少し行くと陸橋が一つありますので、上がってみますね。
僕は陸橋を上がってみて、少し驚いたのですが、もっとずらっと陽光桜が並んで植えてあると思っていました。
車の車内から見る感じと、こうして歩いて見る感じでは、随分印象が違うものですね。
同じく北側を見ると、美術館通りの交差点を超え、その先の磨屋町の方まで行かないと、桜はありませんでした。
この通り沿いにずっと咲いているようなイメージだったので、意外でした。
その向かい、鍛冶屋町側の五番町バス停のまわりには、4~5本陽光桜が見えました。
なるほど、ずっと並んで植えられているのではなくて、あるところとないところがあるのですね。
その逆方向には、陽光桜が並んでいました。
そうそう、こんな感じの印象です。
この陸橋が誰でも行き来できる場所の中では唯一中央通りの陽光桜を上から眺められる場所でした。
週末だったので、この日はお仕事の方は少な目ですが、結構通りを歩いている方がおられて、スマホで写真を撮られていました。
僕がいるこの場所も人気の場所の様で、皆さん陸橋に来られては撮り、立ち去るという感じです。
そう、結構通る方は写真を撮られているわりに、中央通りの陽光桜のことを書いている記事は少ないのですよね。
確かに、こうやって僕も書いてはいますが、とても書きにくい気持ちも少なからずあります。
陸橋を下り歩道から
陸橋を下り、紺屋町交差点の辺りから見てみます。
下の写真は左側、東側が鍛冶屋町。
上から見ていると、そうでもなかったのですが、やはり下から見るとずらっと並んでいる感じになりますね。
車道から窓越しに見ていると、これまた違った印象になるのですよね。
ほぼ満開の花の間には、数羽の鳥が忙しそうに身をついばんでいました。
下にいても危険はないと思うのか、それとも夢中なのか、逃げて行きませんでした。
高松中央通りの陽光桜 紺屋町周辺
陸橋から北へ向かって歩いて行きます。
ふと思ったのですが、この辺りで働いている方は、土日は滅多にここに来ないであろうし、来ても休日出勤だから桜を眺めるという気分でもないのだろうなあ、と思います。
それに、毎年年度末と年度初頭に見頃を迎えるので、とても忙しい時期ですよね。
僕も通るたびにちらりとくらいは見るけれど、立ち止まって写真を撮ったり、ましてやこんなに長々と中央通りの陽光桜のことを書いたりするなんて、思ってもいませんでした。
奥の中央分離帯にクスノキがあるのですが、こちらに関してはいろいろとこだわりがあるようで、戦後に市民の手で植えられ、大事に育てられてきた木なのだそうです。
確かに大きくて、迫力がありますよね。
桜、クスノキ、桜、と交互に重なるまちの景色を、次々と車が通り過ぎて行きます。
満開になって、見ごろとなるのは毎年ほんの3,4日だから、この週末に通って見られた方はラッキーですね。
八雲橋から寿町二丁目交差点
ちょうど兵庫町商店街のアーケードの下まで来ました。
この横断歩道の中央分離帯のところには、「八雲橋」の記念碑があります。
この日はここを渡らなかったので、以前2015年に撮った写真を載せておきます。
ここは横断歩道(ここは道幅と交通量の割に信号のタイミングも早い)の横にあるので、じっくり見るという感じではありません…。
何でここに置いたのかな、という気もしますが、何かいきさつがあるのでしょうね。
兵庫町の北側は、それまでの陽光桜に比べ、低い気がします。
植えられた時期も、もしかしたら場所によって違うのか、それとも陽当たりなどの関係なのか、よくわかりません。
ここは寿町2丁目の交差点で、三越の駐車場へ行く方が皆さん右折されていました。
ここからも、もう少し陽光桜は続くのですが、この辺でバッテリが切れそうになってしまいました。
横断歩道を渡り、向かいの歩道へ。
高松中央通りの陽光桜は、3月末から4月のはじめにかけて、ソメイヨシノより少しだけ早く満開を迎えます。
この桜を見て高松を離れた人もいれば、この桜が迎えてくれたという方もいるはずです。
高松の春を感じる中央通りの陽光桜。
今年はもう花は散ってしまったので、これからは新緑、紅葉と巡る季節を教えてくれます。
もしこの辺りを通ることがあったら、小さな街路樹を見上げてみてください。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。