土佐清水の龍宮神社へ行ったことを書いておこうと思います。
前に室戸の龍宮神社を訪れ、土佐清水にもあるよ、というので行ってみたいなあと思っていました。
3月末、いろいろと忙しくて、泊まれない、ということなので今回は高松-足摺を車で日帰り旅行です。
行けるの?と思っていましたが、朝早く出て、何とか行けました。
土佐清水、足摺岬の西側、臼碆(うすばえ)にある龍宮神社や、龍宮神社へのアクセスにご興味のある方の参考になれば幸いです。
目次
高松から足摺、窪川でモーニング
何とか午前中に足摺に到着したいということで、自宅を5時半過ぎに出発しました。
徐々に明るくなっていくから、なかなか走りやすかったです。
とはいえ、どこかで朝ごはんを食べたい、となると、窪川か黒潮町あたりとなりますが、朝8時くらいからモーニングをやっている喫茶店、というと、そんなに数はおおくありません。
その中で、窪川にcafe ten(カフェテン)というお店があったので、まずはそこを目指します。
ちょうど高知自動車道から下りて、一般道に入り、少し走ったところです。
向かいにコンビニ、隣に大きなパチンコ屋さんがありました。
漫然と走っていたら、「あった!」という間に通り過ぎてしまうので、目的地にしておいてよかったです。
窪川cafe ten
カフェというより地元の喫茶店、という感じの佇まいです。
お店の前に5、6台停められそうな駐車場がありました。
僕らは8時過ぎに入りましたが、その前にお一人、僕らの後にお一人、高齢のお客さんが入ってきました。
いつものメンバー、という感じで、地元の方々の憩いの場所になっているのですね。
テレビではメジャーリーグの話題で盛り上がっていまして、店内も「今日のドジャーズ、フリーマンが打った」という会話が聞こえてきました。
僕らはたまたま訪れたので、ちょっと雰囲気が違いますが、こうして集まるような場所があると、楽しいでしょうね。
モーニングはパンにサラダ、目玉焼き、スープにコーヒーでした。
朝ごはんにはビュッフェではなく、この位の量がちょうど良いんだよなあと思います。
手作りで、温かみのあるモーニング、美味しかったです。
食べ終えて、席を立とうとしたら、お茶を出してくれるところでした。
そうでした、忘れがちですが、高知の喫茶店では、大抵食後にお茶を出してくれます。
皆さんの地域ではモーニングの後にお茶が出ますか?
コーヒーの後にお茶が出る?と、一番最初は思ったけれど、ゆっくり出来て、高知らしいですよね。(逆に高知の方は他の地域で「なんでお茶が出んが?」と思うのだろうね)
土佐清水龍宮神社臼碆駐車場
さて、窪川から足摺岬の西側、臼碆(うすばえ)駐車場を目指します。
臼碆、変わった地名ですが、口に出して言いたくなります。
高松から窪川までが2.5時間、窪川から臼碆までが1.5時間、計4時間と表示されますが、実際にはもう少しかかると思います。
ただ、以前と一つ変わっていたところは、高知県道348号「足摺スカイライン」を誰も通らなくなり、高知県道27号線(海沿いの路線)を利用するようになっているところです。
これは次の記事でも詳細に書くけれど、バスが通らなくなってから、足摺スカイラインはほぼ誰も行かなくなってしまったのだそうです。
いろいろ思い出がある道なのだけれど、利用するルートにも時の流れがありますね。
バスが通る道、と行っても本当にぎりぎりの感じで、余裕のある広い道という感じではありません。(くねくね山道ではないから、それは走りやすいです)
道が細い場所もあれば、広くなっているところもありますが、バスが向かいから来たら嫌だなあ、という感じ。(帰り道にあいました…)
一度コンビニに立ち寄ってお手洗いに寄ったけれど、約4時間ちょっとで高松から臼碆駐車場に到着です。
バス停もあるので、車でなくても来られます。
1時間から2時間に1本という感じですが、来られなくはないです。
駐車場には一台も車がなく、お一人龍宮神社の方から男性が歩いて来られました。
こちらがお手洗い。
「四国のみち」の看板もありました。
相変わらず北が横を向くというおかしな地図ですが、四国のみち、歩いて行ってみたいです。
まあまあ亜熱帯の植物に囲まれている場所ですが、さらに、この先その森の奥の方へ入って行きます。
龍宮神社鳥居から
風はそんなになかったので、鳥の声がピピピと聞こえてきます。
もう一組くらい観光の方がいたらよかったかも、と思いつつ、先に進みます。
「救命胴衣着用推進中」となったのですが、この辺りは「釣りバカ日誌」のロケ地になったほどで、磯釣りをする方も多いのでしょうね。
鳥居を過ぎてすぐに「絶景展望所」とありました。
僕だけならば間違いなく行くのですが、奥さんは神社が先、と進みます…。
それはそうだ。
龍宮神社までの道は、参道になると思うのだけれど、特に迷うことはありません。
しかし、しばらく下っていくと、下に続く階段があります。
これは知らずに行ったら、行くかどうか躊躇いますよね。
階段の上り下りが苦手な方、高いところが苦手な方、雨の滑りやすい日にはお勧めしません。
ちょっと無理かも、と思ったら「せっかくだから」と思わないで、引き返した方が良いですよ。
階段は一段一段はしっかりしているものの、なかなかの急こう配で、100mくらい続きます。
もうこの辺からなんか絶景っぽい雰囲気がしてきます。
絶景の龍宮神社
僕はなるべく「絶景」というのは使わないようにしているのですが、ここは絶景でした。
第一印象は「昔のアニメの主人公が何かの修行で行く道」という感じです。
あの岩の上まで果たして行けるのだろうか、という気持ちになります。
僕はもうこの景色を見ただけで半分くらい満足なのですが、奥さんに、
「行く?あの先まで?」
「行ってみる」
というので、再び階段を下ります。
ええと、さすがに風と波しぶきがありまして、僕もカメラを持つとバランスを崩しそうだったので、ここでバッグに入れました。
帰りには少し余裕があったので、道を撮りましたので、その写真です。
こうして見ると「修羅の道」みたいな雰囲気ですが、実際には長閑で良いところですよ。
段の段の間隔はしっかりあるので、滑らなければ安全です。
途中で一か所、大きな岩肌を歩くところがあります。
まあ、平坦だから、この日は何でも何でもないけれど、雨の日は滑らないように気を付けてください。
滑って転んでも、誰もいないので。
大きな岩のような場所で、一度立ち止まりました。
横を見ると、大きな波が見えて、随分距離があると思うのだけれど、ちょっとびっくりしました。
「行こう、先に進もう」と促し、社殿を目指します。
土佐清水龍宮神社
再び舗装された階段と道があり、そこを上がると神社です。
この辺りは風が強いので、あおられないように注意してください。
土佐清水、臼碆の龍宮神社に到着です。
わあ、朱塗りの鳥居や社殿が他のサイトの写真で見るより綺麗なので、塗り直したのですね。
太平洋を見下ろす、臼碆の断崖に建つ
竜宮神社 | 観光スポット検索 | 高知県観光情報Webサイト「こうち旅ネット」
参拝すると必ず大漁になると言い伝えがあり、航海の安全と豊漁を祈願する神社として知られる。臼碆は黒潮が日本で最初に接岸する場所で、荒波に削られてできたスケールの大きい断崖が広がる。県道27号線沿いにある鳥居をくぐり、木に囲まれた遊歩道を抜けた先、太平洋を見下ろす荒磯の上に建立されている。
僕は釣りはしないけれど「大漁祈願」しました。
桂浜、室戸、土佐清水と竜王宮、龍宮神社を参りましたが、今も海の神様を大切に信仰していることがわかります。
土佐清水龍宮神社からの景色
南側を見ると、岩が複雑に折り重なっていて、大地の変動の歴史を見ることが出来ます。わあ、これもダイナミックです!
手前の岩の向きと、奥の断層の向きがまた違って、更に上はまた違う、という奇岩です。これはずっと見ていられそうです。
龍のオブジェもありました。
しばらく見ていると、岩肌全体が龍の鱗のように見えてきます。
大きな龍神の背中に乗っているような、そんな気分になりました。
社殿の正面は、南西方向を向いています。
まさに黒潮がやってくる方向です。
そして、この先の小さい岩が「臼碆」なのでしょうかね。
北側にもいくつか岩があるので、どれかはわかりませんでした。
海の向こう側は叶崎灯台の方になるのでしょうかね。
雲と重なって見えにくいですが、手前には臼碆埼灯台が見えます。
夢中になって海を見ていると、後ろから次の方がお参りにきていました。
波と風の音で、全く気が付きませんでした。
よくよく見ると、その次、又その次と、大勢の方が歩いて来られていました。
たまたま僕らが最初に来ていただけなのですね。
ずっと見ていたい気持ちもありますが、そんなにたくさんの人数がとどまれる場所でもないので、下りて行きます。
帰りには結構たくさんの方が来られていました。
タイミングみたいなのもあるのでしょうね。
土佐清水の龍軍神社、絶景の素晴らしい神社でした。
是非お近くに来られた際には、立ち寄ってみてください。
次回は、ずっと行きたかった巨石群「唐人駄場」へ向かいます。
そのお話はまた今度。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。